私たちトレノケート株式会社は、"世界を変える「人」を育てる"をビジョンとし、創業より約30年、IT人材の育成に尽力し続けています。1,500を超えるさまざまなラインナップの研修コースや自主学習教材を取り揃え、お客様のニーズに合わせて提供しています。
今回は、研修講師の榎本さんにインタビューを実施。講師としてのやりがいや、育成にかける想いを語ってもらいました。
【プロフィール】
榎本 春菜(えのもと はるな):塾講師、営業職を経験したのち、2021年2月にトレノケートへ入社。ビジネス分野の講師として、研修実施や新コース開発に取り組む。
育成にかける“熱い想い”を胸に、トレノケートへ
──入社の決め手は何でしたか?
社会人育成に携われる点と、採用面接時の面接官の人柄に惹かれたことです。
「本格的に社会人育成に携わりたい」と思ったきっかけは、前職・前々職に遡ります。
前々職では、塾講師をしていました。何かを教えることが好きで、仕事自体にはやりがいを感じていたものの、卒業した生徒のその後を見届けられず、今後は自分が関わった方達のその後を見届けられる「社会人育成」に携わりたいと思うようになりました。
塾講師の後は、縁があり営業職に転職しましたが、その際、後輩のOJT担当をする機会があり、OJTという形で後輩育成に携われたものの、営業と育成担当を両立するうちに育成を「専業」で行いたいという想いが芽生えはじめ、「専門的な社会人育成」ができる会社を探していたところ、トレノケートの求人に出会い、事業内容や業務にとても惹かれました。
また、トレノケートの面接選考の中で面接官の人柄がとても魅力的だったことを覚えています。
面接で「入社前にやっておくべきことはありますか?」と面接官に尋ねたところ、「必要な知識は入社後に全部教えるので、今の仕事を最後まで目一杯やってください!」と言ってくれたことがとても印象的でした。
「入社後に全部教える」と言い切れるのは、自社の教育に対する誇りの表れだと思いました。
選考の途中でも、私の育成に対する熱い想いをしっかりと受け止めてくれたことが嬉しく、安心して入社を決めることができました。
──榎本さんが持つ「人材育成」に対しての”熱い想い”とは、どのようなものでしょうか?
これまでの経験を通して、育成は「その人の人生に関わる大切なこと」だと考えています。
塾講師をしていた頃「生徒の進路」と「その後の人生の相関関係」を研究したことがあります。人生はとても不思議なもので、生徒が選んだ進路によってその先の人生で出会う人や選べる職種が変わるのです。
生徒がいつか自分の夢を見つけた時に、その夢を実現できるだけのバックグラウンドを今から積み重ねてほしいと、支援や育成に熱心に取り組んできましたし、営業職に転職してからも育成に対する姿勢は変わらず、後輩のOJTには特に力を入れて来ました。
実を言うと、私は営業という仕事自体があまり得意ではありませんでした。しかし、仕事で成果を出せば、スキルが身についたり、社会人としてレベルアップできたりと、自分のキャリアにいい影響が出ます。
そのため、OJTでは「過去の苦労が未来の自分の力になる」ということを後輩に伝えたく、精一杯向き合ってきました。
──現在の榎本さんの業務内容を教えてください。
研修の実施やテキストの改訂、新しい研修の開発など、研修に関わる業務全般を担っています。
担当は「ビジネス分野」で、主にコミュニケーションやプレゼンテーションに関する研修に携わっています。
(講師デビューまでの道のりや、業務内容はこちらのインタビューをご覧ください)
着実な成長には、具体的なフィードバックにある
──研修講師になって苦労したことは何ですか?
入社直後「目指すべき講師像」と「現在の自分」にギャップを感じていたことです。
入社前、講師業に塾講師の経験が活かせると思っていたのですが、入社後に見学したトレノケートの研修は、講師としての技術・ホスピタリティ・内容の全てが素晴らしく、「自分もこんなふうになれるのか…」と不安になりました。
不安を払拭するため、まずは「現在の自分」を受け入れることから始めました。
塾講師の経験があるからといって変に背伸びせず、今の自分を冷静に見つめることが大切だと思ったからです。
続いて意識したのは、レビュー(デビュー前の模擬研修)でいただいたフィードバックの中から改善する項目を決め、徹底的に改善することでした。
育成のプロが集まるトレノケートでは、レビューのフィードバックも具体的かつ的確です。
たとえば、説明の仕方ひとつとっても、単に「分かりにくいです。」や、「言葉遣いが不適切でした。」で終わるのではなく、「『〜だと思います。』という語尾は、受講者に不安を与えるので『〜です。』と言い切った方がいい」と具体的にアドバイスをもらえます。
改善点が一目で分かるので、一歩ずつ確実にステップアップすることができました。
──どんな時に講師としてのやりがいを感じますか?
受講者の課題にアプローチし、解決できた時です。
受講者は、現場で活用できるスキルを求めて研修に足を運んで下さいます。だからこそ、「業務で使えそう」「すぐ実践できそう」という感想をいただけると、頑張ってよかったなと思います。
──「業務で使えそう」と思ってもらうために、工夫していることはありますか?
説明に必ず「具体例」を加えることです。
受講者が学んだことを実務に活かすためには、「どの場面でどう活用できるのか?」をいかにイメージしてもらえるかが鍵になります。具体例を加えることで、受講者の疑問点が一気にクリアになります。
そのため、研修で教える内容は実際に自分で試してみることが多いです。加えて、営業職時代に私が経験した例を盛り込むこともあります。
研修後のアンケートで「具体例があったおかげで実務に活かしやすかった」というご意見をいただくことでお役に立っているのがわかり、とても嬉しく思います。
──榎本さんのモチベーション維持方法について教えてください。
過去に先輩方からいただいたフィードバックや、受講者からもらったアンケートを読み返すことです。
落ち込んでいる時に読むと、「もう1回頑張ろう」という気持ちになれます。
──榎本さんが考える、トレノケートの魅力とは何でしょうか?
一番は、「やりたいことをやらせてもらえる環境」であることです。
たとえば、「こんなコースを作ってみたい」という案を出せば、チャレンジさせてもらえる環境があります。
もちろん、やりたいと手を挙げたとしても、それが全て実現出来る訳ではありませんが、最近では「受講者にアウトプットの時間を多く確保してほしい」という案を出したところ、やってみようという話になり、現在短時間でスキルを身に着けられるコースを開発中です。
年齢・社歴に関係なく、自分のアイデアをしっかりと形にさせてもらえる環境は、トレノケートの大きな魅力です。
大切なのは、育成に興味を持ち、楽しむこと
──「受講者のその後の成長を見届ける」という入社当初の目標は叶いましたか?
間接的には叶ったと思います。実は採用面接の段階から、「受講者のその後の成長を見届けることは難しい」という助言を受けていたんです。
それでも、当時は「社会人育成に携われるのであれば、それでいい」と思っていました。
でもある日、「社外研修で出会った方が、実は過去に榎本さんの研修を受けていた」という話を社外研修に参加していた先輩社員から伺いました。その方はとても説明上手な方だとお聞きし、間接的であっても、受講者のその後の状況を知ることができて嬉しかったです。
──榎本さんの今後の目標を聞かせてください。
ずばり、講師業を極めることです。
トレノケートの中にもリーダーや、マネジメントなどのさまざまなキャリアパスがあります。それでも私は講師のスペシャリストとして受講者の前に立ち続けたいです。
メンバーのやりたいことを応援してくれるトレノケートでは、キャリア形成に関しても個人の意向を尊重してくれるのでありがたいです。
講師としてのスキルを高め、「榎本さんの研修を受けたい」と言っていただける存在になることが目標です。
──どのような方がトレノケートの研修講師として活躍できると思いますか?
育成に興味があり、講師という仕事を楽しめる人です。
講師自身が研修を楽しんでいれば、受講者も自然と楽しい気持ちになるはずです。楽しい研修は、受講者の記憶に残りやすく、結果として受講者の実務に活きてくるのだと思います。
また、講師という仕事は力を入れようとするとキリがないので、時には苦痛になってしまう場合もあると思います。でも、興味を持って目の前の課題に楽しく向き合える方であれば、最後まで楽しくやり遂げられるはずです!
──最後に、トレノケート・講師にチャレンジしたい方に向けてメッセージをお願いします。
トレノケートには、講師としてチャレンジ・成長できる環境があります。やりたいことに対しては上司や周りからのサポートがありますし、困った時には解決の糸口を示してくれる頼もしい先輩方がいます。
少しでも「育成が好き」「育成にチャレンジしてみたい」という気持ちがあれば大丈夫。「興味はあるけれど、講師経験がなくて不安」という方も、ぜひともチャレンジしてほしいです。
お知らせ
トレノケートでは2022年7月より、Voicy(音声プラットフォーム)のチャンネルを開設し、「人材育成」応援ラジオとして、人材育成、大人の学び、キャリアにまつわるあれこれを毎朝お届けしています!
榎本さんが登場した回はこちら!是非お聞きください。