1
/
5

全人類が「価値創造に夢中になる」世界のためにーークリエイティビティが解放される未来へ“アップデート”

「誰もが価値創造に夢中になれる世界」、これが2019年3月、「Framgia(フランジア)」から「Sun Asterisk(サン アスタリスク)」に社名を変更した際に掲げたビジョンです。では、「価値創造」とは何でしょうか?

「人の凝り固まった偏見や常識を壊すこと。例えば、ロケットの発明は、『人類は宇宙へ行けない』という“常識”をひとつ壊せたことになった。それが“価値創造”だと思うんですよね」

Framgiaの創業メンバーであり現Sun Asterisk代表の小林泰平はそう語ります。4年以上経った今、そのビジョンが生み出したものは何か。改めて小林に聞いてみました。


ビジョンは、1000年続く普遍的なものじゃないといけない


Framgiaという会社自体は、もともと大きい野望はありつつ、僕自身もそこにワクワクしつつ始めたんです。ただ、「アジアから世界に向けてデカいことやろうぜ!」みたいな、すごくざっくりしていた(笑)。今思えばそのくらいの初期衝動で始めることができたのが、いまのSun*の変化に適応できるアジリティや、良い意味での無邪気さを作ってきたのかなと。

ただ規模も大きくなってきて、「アジアのスタートアップスタジオ」みたいな定義も少し窮屈になってきてしまった。そうした中で、10年20年で変わってしまうものよりは、「1000年続く普遍的なビジョンを作りたい」と。その時には1000人以上の最高の仲間がいて、「彼らと人生を賭けて成し遂げたいことって何だろう」とすごく一生懸命考えたときに、もう「世界平和」以外になかったんです。

ただ、目的としては世界平和で良いんですが、ビジョンはそれではダメで、そのためにやるべきことを言語化しないといけないと。ちょうど2017年12月に代表になって、何かを打算的に設定するというよりは、シンプルに「みんなでシンガロングできる曲を作りたい」みたいな感じで(笑)。そうしてできたのが、今のビジョン「誰もが価値創造に夢中になれる世界」なんですよね。

ちょっと照れくさいかもしれないけど、ギリギリ堂々と言えるタグライン

社名であったり、ロゴ、カラーだったり。そういったものは4年経っても風化することなく、すべてのものを紐づけて話しやすくなりました。名は体を、体は名を表すような相乗効果がすごく出たと思います。Sun*っぽい人たちが集まるし、どんどん明るい感じが出て良かったなと。

ビジョンに関しても、抽象度としてすごく“ちょうどいい”言葉で、話していて勇気が出るし、ちょっと照れくさいかもしれないけれども、堂々と言えるギリギリの良いタグライン。「ウチの会社は世界平和目指してるんで」と、みんなストレートには言いづらいじゃないですか。かと言って「どこどこのマーケットを…」という具体的なものも、ちょっと違うと思うので。

ミッションについては「本気で課題に挑む人たちと、事業を通して社会にポジティブなアップデートを仕掛けていくこと」と掲げたんですが、ちょっと説明くさかったかなと。ただ一方で「アップデート」という言葉はよく使われていて、「誰も取り残すことなく進化させていく」というような意味合いで表現できたので、その部分はすごく効いているかなと思います。

バリューはちょっと変えようと思っていて、まず7つが多かったなと。ただこの7core valueはベトナムで2014~2015年に作ったものをベースにしていて、当地ではかなり浸透施策を頑張っていて。実際に色々な現場で使われていたり、グッズに刻まれていたりしていました。

おかげで、2018年のリブランディングプロジェクトの時の社員へのヒアリングや、そこから導き出された「5personality」が出たときに、やっぱりコアバリューじゃん、と思ったんですよ。このバリューがある程度機能していて、「5personality」を持った社員が育ったということは、内容としては良かったということ。なので、より機能的に、使いやすいように「アップデート」するという印象ですかね。


(導き出された5personality)

飛信隊でもアベンジャーズでもなく、Sun*は「麦わらの一味」

Sun*に来る人たちって、手前味噌ですが評論家タイプの人がいなくて、実行力が高い。他人のためにいかんなく、惜しみなく能力を発揮するのが大好きな人たちが多いなという印象なので、どこに行っても輝ける人たちだなと思うんです。じゃあ、その人たちがなぜSun*に集まる必要があるのか?このチームじゃなきゃいけない必要があるのか?と思ったときに、MVVは同じ神輿を一緒にかつぐ、共通目標・共通の信念のようなものとして機能しているんじゃないかと。

CIセッション(*)で『ワンピース』『キングダム』『アベンジャーズ』を組織の例えとしてよく話すんですが、改めて新しいMVVができてから、やっぱりSun*ってワンピースの「麦わらの一味」が一番近いなと感じたんですよ。キングダムの飛信隊だったら、信が「天下の大将軍になりたい」という信の思いに「俺らがならせてやる」「ついていくぜ」みたいなスタンス。アベンジャーズはもう少しドライで「とりあえずいま大変だから力を合わせようぜ」みたいな。

(*)CIセッション: 入社者全員に対してワークショップ形式で行うブランド浸透施策

でもワンピースが面白いのは、それぞれの目的がバラバラなんですよね。でも「この船に乗るのが自分の夢を叶えるのに一番良い場所である」「少なくともこの船はそっちの方向に進む、進まないなら下りる」みたいなスタンス。でも一緒に乗っているうちに絆が深まっていって、それぞれの思い・結びつきが強くなっていって、気づいたら「ルフィは海賊王になる男だ」と彼の夢にも乗っかっているみたいな感じです。

Sun*も、「誰もが価値創造に夢中になる世界」にしたいと最初から思って入ってくる人はいないと思う。ただこの船に乗ったほうが自分の夢も叶えられる、自分のやりたい方向に進んでいってくれるだろうと確信を持って入ってくれる。それで、周囲と話しているうちに「この会社を盛り上げたい」「ビジョンを達成するためにgiveしたい」という感覚になっているような気がします。

「気軽に船に乗ってみたら居心地が良い」「周りも良い奴らばっかりだし、宴していたら居ついちゃいました」みたいな。そうして船に乗って色々なプロジェクトをやっていくうちに「楽しそうだなと思って乗ってみたら本当に楽しいし、自分の夢も見つかりそう」と。そして、「船の目指すビジョンも相反するものでもないし、とりあえずこの船に乗っておこうかな」というような人も暖かく受け入れている。この船は、「大きい夢を描かなければいけない」ということを押し付けないんです。

カルチャーは自由、ただ“自分の大切な人に顔向けできないようなことはするな”


すごく抽象的で聞こえの良いビジョンだと思われるけど、本気で目指している。なので、それを達成するためには、すべてがSun*クオリティじゃないといけない。それはプロジェクトやプロダクトの品質だけではなくて、立ち振る舞いや付き合い方も含めて「こいつら良いな」「何かやりたいときはこいつらに相談しよう」と思ってもらえるような人格じゃなきゃいけないと思っています。

なので、ピュアなままでいてほしい。「ビジョンを意識して」とか「大きい視座を持って」とか「正しいことをしろ」、とは決して言わない。僕らの言葉で言うと“ダセェことすんな”、“自分の大切な人に顔向けできないようなことはするな”ということ。意地悪な人になってほしくないなと常に感じています。みんなせっかくカッコいい人たちばかりだから、“日陰者になるなよ、Sun*だけに(笑)”…と、そんなふうにいつも思うんです。

「会社から“正しい”と言われたことをやれ」ということはない。そこがSun*の自由なカルチャーなんです。「枠があったほうが人は動ける。枠を作るのが仕事だ」という人もいるんですが、僕はそれを理解しつつも、枠を作らないと人が動けないこと自体がすごく嫌だと思っていて。

それが正しいのかどうかは分からないけども、自分個人のエゴとしては、“ゲーム機などの遊び道具が用意されないと遊べません”“テーマパークなどの環境がないと遊べません”というのは違うなと。“枠とか制限とかが無くても、子どもは勝手にルール作って遊んでるじゃん”という。それこそが価値創造・クリエイティビティなんじゃないかと。ステークホルダーとの信頼をつくることは前提のもと、組織が大きくなっていっても、このスタンスでどこまで行けるか試したいんです。

全人類が「価値創造」できる未来のために

CIセッション(*)でもいつも話しているんですが、人の価値創造を阻害する要因のひとつである“凝り固まった偏見や常識”を壊す手段は、価値創造の実績を見せるしかない。その例のひとつが冒頭での「ロケット」の話ですが、それまでの「人類は宇宙へ行けない」という常識が、その価値創造でひとつ壊れたわけです。

これをやり続けると、徐々に人のクリエイティビティが解放されていって、殻が壊れていく。全世界の人たちに「価値創造って良いもんだね」と思ってもらうためには、Sun*が価値創造の良い実績を作りまくるしかない…というすごくシンプルな話。それが「誰もが価値創造に夢中になれる世界」というビジョンに込めた想いです。

Invitation from Sun* Inc.
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
Sun* Inc.'s job postings
1 Likes
1 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Yuki Ueno's Story
Let Yuki Ueno's company know you're interested in their content