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会社も個人もWin-Winなスタディスト開発本部の「社内留学」って?

開発本部の取り組みについて最近ご紹介しておりますが、本日は「社内留学」について紹介します!

開発本部内で異なる業務にチャレンジできる本取り組み、制度開始の背景や、実際に留学をした社員の声をご紹介します。

スタディスト開発本部の「社内留学」って?

まずはスタディスト開発本部が社内留学を開始した背景について、VPoEの北野さんに聞いてみました。

VPoE 北野さん(得意なことはライスコントロール🍚)

Q.社内留学をはじめた理由や時期を教えてください。

2019年にSREへの留学を開始したのがはじまりです。

インフラ関連の知見を開発組織内によりひろく民主化していく必要性を当時感じていて…(SREに知識・業務が集中していたこともあり)実際に一緒にやるのが早かろうと思い、開始しました。もちろん対象は本人が希望している方です。

SREでの留学受け入れ以降、SRE以外でも留学希望が発生し、部署全体で社内留学の制度がはじまりました。直近では管理部から留学を受け入れたケースもあります。(何かしらエンジニアとしての活動実績があったというレアケースではあるのですが…)

▼開発本部の組織図※2023年6月時点(基本的には開発本部内での留学が主となります)


Q.留学の回数や期間にルールはありますか?

留学期間はとくに決まっておらず、業務との兼ね合いや希望を加味して確定しています。

留学後に、留学先にそのまま異動することもできますし、これからの予定も含めてですが実際に2件異動実績もあります。回数も制限はないですが、今のところ1人で2回留学した方が最多ですね。

Q.留学を受け入れる側として、注意されたポイントはありますか?

オンボーディングプロセスの基本フォーマットがあるので、それを流用して基礎知識をInputしつつ、実務の業務に早期に入れるようにしていました。

基本フォーマットを作っていることもありそんなに注意していたことはないですが、少なからず受け入れコストはかかるので、実施タイミングは組織の状況を踏まえて決定する必要はありますね。留学を開始して数年ですが、実施件数自体はすごく多いわけではないので都度ブラッシュアップしていければと思います!

Q.部署として社内留学に取り組み続ける理由、今後の展望は?

スタディスト開発組織では、一つの開発チームがユーザー価値提供のためにすべてを実践できる状態になることを目指しています。そのためには職能をまたいだチームをつくっていくだけでなく、一人ひとりの開発者がフルスタックなスキルセットに近づいていくことも大事だと考えていることが大きいですね。

個人の希望が前提でもありますが、希望があれば組織としてもウェルカムですし、個人のキャリアにとっても少しでもプラスになればとは思っています。今後もやりたい意思を持つ人がいれば積極的に動かしていきたいです!

SRE→CREに留学。nagiさんの体験談

お次は実際に留学を経験したスタディスト社員の声をご紹介します!

nagiさん 趣味は一人旅

1.プロフィール

スタディストではSREチームに所属しており、既存システムの負債や課題を発見し、解決まで持っていくのがメインのお仕事です。普段は AWS や Kubernetes 周りを触ることが多く、それ以外にも開発者体験の改善や負債になっているシステムの移行、サービスへの信頼性向上に向けた取り組みなどをやっています。

2.社内留学をしたいと思ったきっかけ、理由

これまでプラットフォームやSREの業務を主にやってきて、それはそれでとても面白かったのですが、新しい領域にも挑戦してみたいなと漠然と考え始めたのがきっかけです。

そんな気持ちで他チームと一緒にお仕事をしていると、サーバーサイドやフロントエンドの部分にも自然に興味が出てきて、ここをもう少し長いスパンで開発ができると楽しそうかなーと感じるようになりました。そんな状況を上長の北野さんに相談したところ、技術スタック的に守備範囲の広いCREで一度体験してみるのはどうか?というお話になり留学することになりました。

3.留学期間を教えてください。

2022年12月~現在も留学中です!
留学終了後も、留学先の部署へ異動を予定しています。

4.留学中の元業務(SRE)との兼ね合いや、割合はどうされましたか?

最初の3ヶ月はSRE:CRE3:7でできたら良いなと思いながらも、実際は5:5ぐらいでの業務でしたね。ただ、やはりこれだとどちらも中途半端な感じになってしまっていたので、自分の持っていたSRE業務は完全にSREチームに移管して、今はSRE:CRE=1:9になっています。
(ある社内プロジェクトにCREとしてガッツリ入る必要が出てきたという正直な理由もそえておきます)

5.留学中に取り組んだこと、今取り組んでいることをお教えください

最初はチケット化されている既存の不具合を改修したり、その後、社内外からの要望を検討して機能開発をしていました(もちろん最初は小さなものから)。また、ペアプロやモブプロを通じて、CREで利用している技術スタックを少しずつキャッチアップしていきました。

現在は、Teachme Biz の料金・仕様改定のプロジェクトに主に従事しています。改定前の仕様でサービスを稼働させながら、新仕様に向けて開発を順次進めています。

6.未経験の業務への短期留学、習得に向けてなど留学中に気をつけたポイントはありますか?

留学前の業務はできるだけ引き継いでおくことが重要だなと思いました。留学したからには、留学先の業務や仕事内容を理解して多くのことを吸収したい一方、現在所属しているチームの業務が存在すると、どうしても気になって手を出してしまいがちなので、引き継ぎをきちんとしておくのは大切です。

あと、せっかく留学生という立場なので、 わからないことはどんどん聞いていくことが大切です。合わせて、 こうしたほうが良いかも?というものはどんどんPull Requestを出していくというのは心がけています。というのも、仮に未経験の業務だったとしても、これまでの経験や知識で留学先で貢献できることはいっぱいあると思うので、ここは積極的にやっていますね。

7.CREへの留学を通じて学んだこと、新しい気づき

500番台のエラーや遅いレスポンスの先には、それを受け取るひとりの重要なお客様がいるということを再認識した点かな。SREでもそうなのですが、よくエラーバジェットとか99パーセンタイルなどの統計情報を見て満足してしまいがちだけど、実際はひとつのエラーの先にお客様がいて、とても困っているかもしれない。そこにきちんと向き合って地道に修正・改善していくのも、CREの重要な活動だよなと気づいた点でしょうか。

8.留学が終了した後、nagiさんがトライしたいと思われていること

留学は数ヶ月単位で終わってしまうので、前述した通りもう少し長いスパンでアプリケーション開発をしていきたいと思っています。(留学先のチームに異動予定)これまでのSREとしてのキャリアで学んできたことも活かしつつ、新サービス・新機能の開発などこれまであまりやってこなかったことにも挑戦していこうと考えています。

9.留学中ではあると思いますが、留学のご感想を教えてください

まず、スタディストに留学という制度があってよかったなと率直に感じています(少なくとも前職や前前職ではこのような仕組みはなかった)。私のようにちょっと隣の領域にも挑戦したいな…という人には留学先で開発の雰囲気を掴むこともできるし、新たな開発体験もできてとても有意義な時間になります。また、留学受け入れチーム側のメリットとして、新たな視点が加わることでこれまで気づかなかった疑問や課題が見つかるなど、双方にメリットが有るように感じます

一方ですべてのチームで留学の受け入れ体制が整っているかと言うとNoなのでそれは今後の課題だなと感じます。しかし、もっとカジュアルに留学したいと思う人が増えると、この課題は自然と改善していくと思います。留学自体のハードルも下がるのでそこは開発部全体でよくしていけるとよさそうかなと思いました。

10.スタディストの社内留学のおすすめポイントがあれば、ぜひ教えてください!

スタディストのバリューに “Try first 悩むなら、やってみよう” というのがあります。まさにそれを体現しているのが社内留学で、自ら手をあげて挑戦しようとする人を全力で応援・サポートしてくれます。希望や要望も可能な限り実現できるよう、相談しながら進めることもできる(例えば、私は留学期間を延長しました)ので、そこもおすすめです。

Web開発→SRE、デザインと二部署に留学。村田さんの体験談

次はスタディスト社内で最多の留学経験をされている村田さんの体験談です!

村田さん 趣味・特技は楽器(トロンボーン)、音楽、旅行

1.プロフィール

前職はSIerで顧客常駐して設計から開発、テスト、リリースと一通り経験しました。スタディストでは様々な機能開発に携わり、TeachmeBiz for Salesforceやトレーニング機能など周辺サービスの開発側の主管をしています。

2.社内留学をしたいと思ったきっかけ、理由

SRE留学は、その当時マイクロサービス立ち上げ、新機能のインフラ構築などSREチームに相談することが多く、純粋にインフラ構築の守備範囲を広げたい、というのとSREチームがチームとして上手く動けている感じがしたので、その輪に入ってみたいと言うのがありました。

デザイン留学は、SRE留学後に開発をする際に把握できる範囲が広くなり、とても動きやすくなったと感じていて、色々知ることはこれから開発するのに役立つなと思っていたことが背景にあります。当時、開発を行っている上で他にネック、もしくは気になると感じていたのがデザイン周りがデザイナーさん頼みだった点でした。なので、そこが少しでも自身で上手く回せるようになればより良くなるのでは、と感じてデザインチームの金澤さんに軽く相談した際に快く受けていただけたのがきっかけでした。

▼受け入れ側であるデザインチーム金澤さんの「デザイン留学」に関する記事はこちら

デザイン留学はじめました【前編】
しかしながら、デザインは一朝一夕で身につくものではありません。 いろいろなものを見て、目線や発想を育て、たくさんデザインすることで技術を向上させ、いいアウトプットが生み出すことができます。そのためにはある程度の時間は必要です。 ましてや留学期間の2ヶ月間で覚えられることは、デザインのほんの一部分でしかありません。...
https://studist.tech/design-study-abroad-491e3ff2187d

3.留学期間を教えてください。

SRE留学もデザイン留学も、どちらも3ヶ月間です。

4.留学中の元業務との兼ね合いや、割合はどうされましたか?

期間や割合はプロジェクトの進捗状況によって調整しました。あとは、今後留学経験が活きるという理由が強い(特にSRE留学時は活きる確信が強かった)と留学に取る時間が調整しやすい印象です。

5.留学中に取り組んだことを教えてください。

SRE留学では、まずSREとは何か・目指していることなどを研修や書籍などをベースに学びました。あとは、自社プロダクトであるTeachme Bizを1から構築する研修やチームのイベントに参加(チェックインミーティング、輪読、TGIFなど)し、実際のSREのタスクにもトライしました。

デザイン留学では、WEBサイトのトレースやTeachme Bizの改善点を出して作ったり、バナー作りを通じて細かな色、マージンの調整などを学びました。

6.未経験の業務への短期留学、習得に向けてなど留学中に気をつけたポイントはありますか?

現在持っている業務の調整がうまくできれば、やりたいという思いで飛び込んでもいいと個人的に思っています。(受け入れ側の気持ちや状況もあるとは思うのですが…!)

7.留学後、自身の元のお仕事に戻られて、留学中の経験が活きていると感じたポイント

【SRE留学後】インフラに関わる業務において何が必要か、どこを直せば良いか、が把握できるようになり、自身で解決したり、相談しやすくなりました。監視、ログ周りも気をつけるようになりましたね。

【デザイン留学後】細かいマージンのズレ、色の違いに気付けるようになりました。デザインは難しいとわかったのも大きな気づきです(マージン調整などは一朝一夕でできるようにはならない…)

8.留学中の学びを活かして具体的に取り組んだ事案

【SRE留学後】トレーニング機能の開発をする際、必要になったインフラ周りの構築を自身のチームで受け持って進めることができました。留学前であれば厳しかったと思います。

【デザイン留学後】フロントエンドの部品構成などについてデザイナーさんと話して、デザインのやり取りの仕方の改善に繋がった感覚があります!

7.留学をしてみた感想を教えてください

総じて業務への理解や解像度が高まりました。具体的には以下のような学びがありました。

【SRE留学】Teachme Bizが何で動いていて、どこを見れば何がわかるか解像度が上がった。アプリケーションに関わるインフラ構築はアプリケーション開発側が受け持つべき、のマインドが付いた(アプリコード以外の部分も気軽に触れられるようになった)

【デザイン留学】画面の構成をより分解して詳細に考えられるようになり、少し審美眼は鍛えられた。。。?マージン調整など、本当の詰めの調整は難しい(すぐには習得できるものでもない、また、デザイナーさんでも何度も試行錯誤するもの)

8.スタディストの社内留学のおすすめポイントがあれば、ぜひ教えてください!

業務調整が難しい場合もありますが、留学を通して視野が広がったり、できることが多くなって、より今の業務が向上すると思うので、興味がある部、チームがあれば挑戦してみると良いと思います

ーー北野さん、nagiさん、村田さん素敵なお話をありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

スタディストでは、社内留学以外にも業務時間の10%を新しいチャレンジに使える「ゴキゲンチャレンジ」など、個人のスキルアップや事業成長につながる取り組みを多数実施しています。

▼ゴキゲンチャレンジについてはこちら

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記事を読んで興味を持ってくださった方がいれば、お気軽に「話を聞きに行きたい」からリアクションください◎

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