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【子会社CTOインタビュー】“「革命家にとって最高の舞台」エンジニアが紐解くソフトバンクの魅力、そして成功の鍵”

ブロードバンドから始まり、モバイル、ビッグデータ、そしてAI。12年に渡って、常に最先端技術と向き合いつづけ、現在はソフトバンクの子会社Agoopで取締役 兼 CTOを務めている、加藤 有祐。これまでの経験を振り返りながら、「ソフトバンクでエンジニアとして働く意味」について語りました。ぜひご覧ください。

「この会社に身命を賭す」孫正義に心奪われ入社へ

「情報革命で人々を幸せに」ーー。

この言葉を聞いて、心に電流が流れました。会長である孫正義さんが登壇するイベント「ソフトバンク新卒LIVE」に参加していた時のことです。

当時のソフトバンクは、ブロードバンドサービスがメイン事業で、モバイル事業など影も形もありませんでした。しかしすでに、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念は掲げていたのです。

これについて熱く語る孫さんを見て、僕はまさに心を奪われました。そして、「人生をこの会社に賭けてみよう!」と。

そして2007年4月に、ソフトバンクに入社しました。僕はエンジニアとして、地図システムを開発する部署に配属されます。

そこでは、それぞれの地図データが社内にバラバラに点在していたため、統合を図るプロジェクトを推進しました。プログラマーは先輩とふたりだけのチームでしたので、ネットワーク・サーバー構築からアプリ開発までなんでもやりましたね。

そして2009年。モバイルの時代の到来を見据え、スマホ用地図サービスのプロトタイプを作成して、本部長に提案しました。そしたらその場で承認されて、驚くほどのスピード感で開発責任者に。「やりたいなら、加藤自身でチームをつくって、思い切りやってみてくれ」という本部長の言葉に背中を押されました。

実は、このときのチームが、ソフトバンクの子会社である「Agoop」の源流になります。2019年現在、私が取締役 兼 CTOを務めている会社です。

Agoopは、モバイルアプリから取得できる位置情報のビッグデータを、AI技術を用いて加工し、新たなソリューションを展開しています。入社2年目に立ち上げたモバイルアプリのチームが、従業員約70人規模の会社に発展しました。

私は、ソフトバンクに入社してからの12年間で、ブロードバンド、モバイル、ビッグデータ、AIと、それぞれの時代の先端領域を経験してきました。そのキャリアのなかで、私自身が感じてきたことがあります。それが、「ソフトバンクでエンジニアとして働く意味」です。

エンジニアの作品を、世に正しく届けるーーソフトバンクという最高の舞台


私にとっての「ソフトバンクでエンジニアとして働く意味」は3つ。

ひとつ目は、「つくったものをマーケットに届けて、社会を変えることができること」です。ITシステムやサービスは、開発してカットオーバーすることがゴールではありません。多くの人に使っていただいて、初めて世の中が変わるきっかけになります。

この「マーケットへのリーチ力」において、ソフトバンクは非常に強い。先日の「PayPay」は良い例だと思います。多くの小売店から協力を得られ、ユーザーの獲得ではヤフーIDとの連携も奏功しました。どのようなサービスでも、人に使われて初めて“画期的”になるものだと思います。

私自身が経営を担うAgoopにおいても、クライアントとなる大手企業や行政の開拓に、ソフトバンクの営業力が生きています。エンジニアがつくったものが、正しく世の中に伝わる。その環境が、ソフトバンクにはあるといえます。

そして、ふたつ目は、「さまざまな先端技術に触れることができ、それを生かせること」。ソフトバンクグループは、「世界中の新技術が集うプラットフォーム」と言っても過言ではありません。

ArmやSprintなどのグローバル企業や、ソフトバンク・ビジョン・ファンドからの出資によって、仲間になったベンチャー企業とのコラボレーションの機会があります。「同士的結合」と孫さんは言っていますが、それぞれの現場のエンジニア同士で交流して、イノベーションを起こす動きが強く奨励されています。

たとえば、Agoopは地図や位置情報に強いので、その技術に注目したグループ企業から声が掛かったり、逆にこちらから「詳しく話を聞かせてください」と依頼を出すこともあります。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドの出資先である、Slackのエンジニアとの技術交流を行った際には、皆が喜んでいました(笑)。単に交流できるだけでなく、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念を共有できているので、会話の目線も合わせやすく意気投合しやすい。

私自身がAgoopのCTOとしてソフトバンクグループ各社のCTOやCIOと技術交流する際も、手掛けているサービスや国を超えて意気投合できます。世界規模で自社の経営理念を実現するために、各社の強みを結合できるのは、この上ない強みです。

最後のひとつは、「自分自身が、変革の中心にいられること」です。「社会のこの不便を解消したい」「このようなサービスをリリースしたい」という想いがあれば、その挑戦の機会は分け隔てなく与えられます。

ソフトバンクは従業員数で見ると大企業ですが、一人ひとりの「個の力」が強く、それぞれの現場がスタートアップ企業のように機能している組織が多くあります。

私自身も、スマートフォン向けのサービスを開発した際には、自らのチームを立ち上げました。新規事業を提案できる「ソフトバンクイノベンチャー」という制度もあり、多くの新規事業が生まれています。そして、本当に命を賭けてでもやりたいことがあれば、経営陣に直談判するのもいい(笑)。

もちろん、誰かが考えたことを実現するのは、エンジニアとしての立派な仕事です。難易度の高い技術的な壁を越えるのに腐心するのも、社会を前に進めるためには必要です。

ただ、その真ん中にいることに価値を見出すのでしたら、ソフトバンクの環境は素晴らしくフィットするでしょう。失敗を許容する文化もありますから、思い切って挑戦できるのも、魅力的だと思いますね。

優しさは想像力。自分事として捉えることが飛躍に

Agoopと日建設計総合研究所で作成した、「東京都23区内における1日の人の動き」

ソフトバンクで働く意味を考えると、ここで活躍しているエンジニアのタイプもおのずと見えてくる。そこには、大きく分けてふたつの要素があります。

ひとつ目は、やはり“圧倒的な当事者意識”を持つ人です。自分で考える力を持ち、どんな状況でも自分の言葉で意見を言える人ですね。変革を起こすためのオーナーシップを持てるかどうかが、ひとつのカギだと思います。

オーナーシップがあれば、年齢は関係ありません。AgoopのAIチームのリーダーは、新卒4年目のエンジニアです。彼は、主体的に数々の挑戦を重ね、成功と失敗の中から独自の手法を築き上げてきました。そして今では、8人のチームをまとめるまでに成長しています。

メンバーには台湾やインド出身のメンバーも多いので、意思疎通を円滑にするためにチーム内の公用語を英語にするなど、チームのパフォーマンスにコミットしています。彼の当事者意識がメンバーにも浸透することで、一気に、位置情報におけるAI技術の活用が進みました。

そしてふたつ目の要素が、「他人を助けられる」こと。エンジニアに限ったことではありませんが、根底として必要な要素だと考えます。

同僚が「助けてほしい」と思っている状況をきちんと拾えるかどうか、困っている人がいたら、すぐに対処法を教えてあげられるかどうか。他者への想像力が働かなければ、社会からのヘルプにも気づけないのです。

情報革命は、ひとりでは成就できません。組織を超えてつながって大きなことを成し遂げるためにも、助け合えるエンジニアであることは、もっともっと大切になっていきます。

SIerから転職してきたあるインフラエンジニアは、最初は型どおりに業務をこなすのが上手だったのですが、しばらくして変わりました。

トラフィックが右肩上がりで増えていくなか、周囲からの要望に応えつづけ、高難易度の取り組みを次々と実現するようになったのです。結果として、AWSで堅牢なインフラを確立。大量の位置情報データを、ほぼリアルタイムで処理できるようになりました。

今では、彼のもとにはソフトバンクグループの各所から、AWSに関する相談が寄せられています。「グループの技術力の底上げに貢献できている」という実感を持つことで、彼の成長は加速しているように感じますね。エンジニアとしても、ひとりの人間としてもーー。

自己の考えを自己の言葉で発信し、他人の考えにも意識を向ける。それを繰り返して人は成長します。そして成長の積み重ねがいつしか、周りの目にも明らかな進歩、つまりは活躍になるのです。

データ後進国 日本を引っ張る。手綱を握るのは私とあなただ


今の私自身のミッションは、「ビッグデータによる意思決定を当たり前にすること」。海外のエンジニアやCTOと話していると、日本はデータ活用の後進国だと感じることがあります。これを変えていきたい。

現在、私の部署では、行政や大企業に対して、膨大な位置データを活用したソリューションを提供しています。少しずつ事例をつくっていくことで、社会の意識を変えていきたいですね。きっと、日本という国自体のスピード感を早められるはずです。

この技術革新の激しい時代に、エンジニアとしてどう生きるのか。そのひとつの答えが、ソフトバンクにはある。そう信じています。

グローバルでの最新技術へのアクセスの良さ、マーケットへの強い影響力、そして、常に挑戦を応援する会社のカルチャー。これらの武器に加え、「技術で世界を変えたい」という強固な意志さえあれば、きっと現実になるでしょう。

ビッグデータやAIの領域は、先行事例が限られる分野なので、一人ひとりの試行錯誤こそが会社の血肉になります。そして、ソフトバンクであれば、それが社会の血肉になっていく。

「情報革命で人々を幸せに」。その主役になれる機会が、ここにはあります。

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