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仮想空間でのライブ運営や配信をはじめ、VRや映像コンテンツなどのメディア事業を手がけるSHOWROOM。2021年4月の入社を前に5人の新卒者の採用を内定した今、自己を客観的かつ冷静に分析する5人が抱える悩みや課題について聞きました。前編では特異なバックグラウンドを持つ「荒川 力哉」と「三宅 美聡」の2人を紹介します。
成果を積み重ね、チームを任せてもらえる存在に(荒川力哉)
早稲田大学教育学部に在籍する荒川力哉(あらかわ りきや)。横浜にある携帯電話販売会社で約100人の部下を束ね、全国に広がるグループ代理店の中でも、毎年トップ2に入る売上成績を誇っています。
荒川 「もともとインターンの学生3人で始めた会社で、2~3ヶ月必死で営業して人を増やし、マネジメントをしながら会社を大きくしました。営業やマネジメントといった実質的な経験と同時に、自分の『働くこと』に対する考え方が変えられたことが大きな成果だと思っています。給与はフルコミッション制だったので、目標達成や結果にこだわる考え方が鍛えられました。問題を外部要因にあるとせず、自分たちができることで解決していくという能動的な姿勢をここで学びました」
「社会人になれば、学問との両立が前提だったインターンとは違って仕事へフルコミットしていくことになる。それならなおのこと、濃いミッションを掲げて、お客さまに本質的な価値が提供できる会社に就職したい」と考えていた荒川。努力がフェアに報われる社会をつくるという、SHOWROOMのミッションに共感を覚えたとふり返ります。
▲大手通信キャリアの代理店で支店責任者を務めていた荒川。年間約30,000契約、1000店ある代理店の中でも売り上げ1-2位を常に獲得するような支店を束ねていた
公開1on1では「悩みはないが課題はたくさんある」と話し、長期的かつ明確な目標を立てることが苦手であると相談した荒川。それに対し代表の前田は、目標を大・中・小の3つに分け、小さな目標から取り組んでいくことをアドバイスしました。
荒川 「ひとまず3年~5年くらいの大きな目標としては、結果を出して組織の中核を担う役職に立ちたいという思いがあります。ただあまりにも漠然としていて、今自分がいる場所からそこへ向けてどう行動するべきかがわからなくて。前田さんには「大きな目標達成のために何をするべきか、具体的かつ細かな目標をいくつも立てていくことが大切だ」とアドバイスをもらいました」
「社会人初期のあいだは、小さな目標に対してどんな行動を取るかまで決めておくことで、できることが増えていく」というアドバイスにも納得したと話す荒川。
先輩からもらったタスクを150%にして返すことや、議事録を工夫するといった目の前の仕事ひとつひとつに、行動目標をつけられるようになったといいます。
荒川は課題の解決方法をクリアにできたことで、これまでの経験とSHOWROOMでのこれからを重ねてより明確な目標を持つようになりました。
荒川 「大きな目標を『結果を出して組織の中核を担う役職に立つ』とするなら、中くらいの目標は『早くチームを持てるような存在になる』であることがはっきりしてきました。どれだけ仕事ができる人でも、一人の力は限られています。けれどチームになるともともと個人が持っていた能力だけでなく、複数の人と関わることで生まれる相乗効果があると思っていて。
スポーツだけでなくインターンでの経験からも、チームでなら予想を超える結果を出していけるんじゃないかというワクワク感があります。そのためにもまずは個人で成果を出して、チームを持たせてもらえるだけの信頼を得たいですね」
成功事例を増やし、自分にしかできない提案を(三宅 美聡)
香川大学経済学部に在籍する三宅 美聡(みやけ みさと)。店長を務めた就活カフェでは自ら協賛企業を集め、地元企業への就職者を増やすための活動に貢献してきました。
三宅 「入学後しばらく授業やアルバイト、サークル活動といった”大学生らしい”ことをやってみて、このまま大学生活をルーティンで終わらせたくないと思うようになったんです。それでオリジナルのユニフォームやTシャツが作れるECのアパレルブランドの立ち上げや、就活カフェの店長を経験しました」
自分にしかできないことを求めた結果、大学での学びに加えて実際のビジネスまで切りひらいていった三宅。ショップ運営や自身の就職活動を通じて、地方で得られる情報やチャンスの少なさに危機を感じるようになったといいます。
三宅 「たとえば都心に住んでいたら、好きなブランドのポップアップストアにも気軽に足を運べて、アパレルブランドを立ち上げるためのアイデアは自然に集めることができると思うんです。インターン活動も同じで、都心なら興味のある大手企業でインターンをするチャンスもたくさんありますよね。でも地方にはそれが圧倒的に少なくて。それで住む場所や環境に関係なく、誰でもフェアに情報が受け取れて、自由に働くことに貢献できる仕事がしたいと思うようになったんです」
関心は自ずと、ライブ配信によって情報発信を自由にしたSHOWROOMへと向いていったとふり返りました。
▲三宅は学生時代、オリジナルデザイン商品をECサイトで販売するアパレルブランドの立ち上げや、就活カフェの店長を行うなど、地方大学生がなかなか着手しにくいところに怯まず挑戦し続けていた
早くから目的意識を持ち、自ら道を切りひらいてきた強さを持ちながら、「人に伝える力が弱い」ことを課題としていた三宅。公開1on1では、「プレゼン力はどうすれば身につくのか」を前田にぶつけました。
三宅 「前田さんには『熱量を持って訴えることが何よりも重要である』とアドバイスをもらいました。ただ私はもともと何かを熱く訴えるというタイプではないので、熱量をぶつけていくことを訓練しながら、テクニックを磨いていくという考え方も学びになりましたね。
具体的には結論をひと言にまとめる『ネーミング』と、聞き手がイメージを描きやすくするために話を大きく2つや3つにわける『ナンバリング』を使っていくという内容で。こういったスキルを使うこと習慣にするだけでも、話はとても伝わりやすくなることが理解できたんです」
技術的なことであれば、すぐに取り組めることがわかったと話す三宅。入社に関わる連絡や、自己紹介動画を作成する過程での先輩社員とのやりとりのなかでも、早い返信やわかりやすい連絡を心がけてきたといいます。
早くも三宅は、荒川へのアドバイスにあった「目標を大・中・小に分け、小さな目標をたくさんこなす」ことを実践している様子。大きな目標については、「成功事例を積み重ねること」と話しました。
三宅 「入社1年目に何かを成し遂げることは難しいかもしれません。けれど小さなことでも配信者の方の活躍や、会社への貢献につながるような行動を積み重ねたいと思っていて。たとえばデジタルマーケティングやクリエイティブなどの分野でも、『ECサイトをつくった経験があるからこそわかる』といった、自分にしかできない提案をしていけたらとは考えています」
内定者の準備として、これまで視聴するだけだった動画を作成する機会にも恵まれた三宅。「配信者の立場に立つことを学び、これまでなかった視座も得られた」と、これからの可能性に思いを馳せました。
今回紹介した2人は、それぞれ都市と地方から全く異なるバックグラウンドを持ってSHOWROOMに集まります。それでも、「サービスを利用してくださる方に、SHOWROOMにしかない価値を提供したい」思いは同じ。抱えた課題を行動へのエネルギーに変えながら、2021年4月、SHOWROOMの一員として本格始動を迎えます。
後編は新たに3名の内定者を迎え、これまでの経験や思い、悩みやこれからについて聞いていきます。