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エンジニアのキャリアパスは、コードを書くことだけじゃない。「事業開発エンジニア」のフィリピンでの挑戦

シードテック社では、IT人材育成事業として、プログラミングスクールの運営を行っています。実際にスクールを卒業し、エンジニアとして働く傍ら、事業開発としてオーナーシップを発揮している、笹野さんにインタビューを行いました!

■登場人物
笹野駿人(ささのはやと)
神戸大学海事科学部卒業。大学卒業後は新日鐵住金へ入社、機械系エンジニアを経て外航船員としてフィリピン人・ベトナム人と働きながら航海をする。スタディサプリで200点TOEICのスコアを改善した感動からアプリを作る「エンジニア」に興味を持つようになり、職種変更を決意。プログラミングスクール TECH::CAMP(現TECH::EXPERT)に通い、卒業後、2020年4月第二新卒・エンジニアとしてシードテックにジョイン。今はフィリピン共和国・セブ島に住んでいる。

講師をやっていてもエンジニアとして、ビジネスパーソンとして成長を感じている。

ーシードテックにご入社されて、1年と少しが経った頃かと思います。今行っているお仕事について教えてもらえますか。

笹野:初学者向けのプログラミング講師と、スクールの事業開発をしています。

講師としては幅広い方にプログラミングを教えていて、企業研修や高校生の生徒さんに対して講師を担当することもあります。事業開発としては、教材のあり方を定義し、教材を実際に自分で作って、サービス設計をして…という感じで、サービス構築に関して全ての仕事に携わっています。


ー講師というと教えることに特化しているような印象を受けますが、事業開発にも携わっているんですね。

笹野:はい。自分が対面で関わっているからこそ生徒さんのことは私が一番良く知っていますし、生徒のことを一番に考えると、一番距離が近く、ニーズやつまづくポイントを目の前で見ている私が事業開発に携わったほうが良い事業が作れるという理由からです。


ーコードを書くということからは離れているのかと想像しますが、講師をやっていてエンジニアとして成長を感じる部分はありますか?

笹野:論理的に理解してコードを見書きできるようになっていることでしょうか。

例えば生徒さんが解決できないエラーを持ち寄ってきたら、まずは初見のコードを見てエラーを特定するということから始まります。それも構造的にコードを捉えなければ特定は難しいですし、特定したあとに生徒さんにお伝えするにも、どうしたらわかりやすく伝えられるかを考えます。そして、エラーを解決するためにただ答えを渡すのではなく、どうお伝えすれば自身で解決できるようになるかということを考えてお話します。

実務でも、例えばセンスのあるエンジニアは「ここだろうな」というあたりをつけてエラーを解決していくこともあるのかもしれませんが、そうでない人は、「エラーをどう特定するか」を特定しなければいけません。これはどんな業務内容であれ、エンジニアとして働くには必要なスキルですよね。

エラーを例にとりましたが、構造的に、論理的に物事をとらえるというスキルは、エンジニアとして、もっと大きくはビジネスパーソンとして成長した部分かと思っています。


生徒のことを一番知っている自分だからこそ、事業開発に携わる理由がある。

ー事業を作っていて、一番楽しいと思えることはどんなことですか?

笹野:生徒さんから一番近い距離にいるので、「こうしたほうが学習しやすいだろう」ということを一番にわかっている立場から、それを事業に組み込んでいけることです。多くの生徒さんと対峙した経験をもって、挫折させない仕組みを自らの手で作っていけるということがこの上ない喜びです。

それから、単純に会社の中心となる事業開発を、社会人歴も社歴も浅い自分がオーナーシップを持ってやれるということが純粋に楽しいです。年齢関係なく、「ユーザーのためになにがベストか」を考え抜き、ユーザーファーストで仕事ができるということは貴重だなと感じます。私のようなまだ社歴も浅いメンバーでも「こんなこと言っても良いのかな…」と思うようなことは全くなくて、「これをやりたい」と手を挙げ、それがユーザーにとって意味あるものであれば会社としてやらせてくれるというのは、とてもワクワクしますね。


ー逆に、事業を作っていて難しいなと思うときは?

笹野:いろんな技術がある中で、幅広く技術を知っていなければいけないことでしょうか。エンジニアのキャリアとして、「フロントを担当してきた」「サーバーサイドを担当してきた」など、狭く深く技術を極めてきた人が多いと思うんです。だからこそ広く技術を知っているという人は少ないと感じていて、自分もそこには苦戦しています。

そして、技術を広く知ろうとするキャリアを歩む人は少ないので、スクールのような事業を展開する上では仲間探しがなかなか大変ですね…。


ーシードテックという会社で事業開発を行う理由はどんなところにありますか?

笹野:根本として、「Life Shift Platform(人生が変わる場所)」というコンセプトの上にサービスが成り立っていることが1つに挙げられると思います。誰かの人生を変える場所を提供したいという拠り所があるからこそ、サービスの方向も常に迷わずにいられます。

加えて、シードテックには「NexSeed」というフィリピン拠点とのリレーションが強くあるところが強みだと思います。今はコロナ禍にあり海外に飛び出すことはすぐに考えられないかもしれませんが、プログラミングを学習することで、日本というボーダーを超えて仕事ができる可能性を見据えながら事業開発をしているということが、シードテックで開発に携わる意義だと思います。


自分人生を変えてくれた“プログラミング”というものを、自分の手でより多くの人に広めたい。

ーなぜプログラミングをより多くの人に教えるような事業開発を行っているのでしょうか?

笹野:私の、プログラミングとの出会いに関係しています。私は年齢の割に転職回数が多いのですが、転職を最後にしたいと思う一方で自分はなにもできることがないと自信がなくて、自信をつけるためにプログラミングスキルを身につけることにしました。

…と思って始めたんですけど、うまく行かなくてなかなか自信もつけられなかったんです。でも、めげずにプログラミング学習をするなかで、自分が通ったスクールの同期が当時あまりに暗かった自分にも話しかけてくれ、一緒に頑張ろうと励ましてくれました。話しかけてくれたなかには、底抜けに明るいけれど、大学を卒業してから全く働いていないって方も居たんですよ。人を見る目も変わりましたし、人生観も変わりました。そんなふうに人としても成長することができたなかで、以前の自分だったら内定をもらえないような企業にも内定をもらうことができました。自己肯定感がかなり高まったんです。

正直、そのスキルはプログラミングじゃなくても良かったかもしれません。でも、自分はそういう意味でプログラミングというものに感謝しているし、プログラミングそのものは時代としても将来性のある、身につけることが必須のスキルです。自分がそうだったように、人生を変えてくれるものだと思うからこそ、自分が手掛けたいと思っています


ー実際に事業開発をしていて、挫折しそうになったことはありますか?

笹野:大きい声では言えないですが…たくさんあります(笑)。こんなに時間も人的資源も割いたのに、全然思い通りにいかない!ということが何度もあって、大変でしたね。ユーザーのことを思って作っても、かえってユーザーを混乱させるような体験もしました。自分が一番ユーザーのことを知っているはずなのに、他のメンバーに盲点だったことを指摘されたことがあって、本当に悔しく思ったりもして。でも、それが事業開発の面白さですよね。自分の手によって、事業が良くも悪くもなる。その感触をずっと持ち続けられているというのはとても刺激的です。


1年前は自分に全然自信がなかった。今は、”誰よりも成長して、経験している”って言える。

ーシードテックで働くことの魅力はどこにありますか?

笹野:先程も述べたとおり、日本という国にとらわれず、世界中のだれかのLife Shiftを掲げるチャンスが初めからあることです。今は日本というマーケットでオンラインスクール1位を目指していますが、もちろんその先にはアジア、世界一も見据えています。ダイナミックに闘っていくというところが魅力だと思います。

加えて、個性強いメンバーが揃っていることです。シードテックには、大企業経験者、名だたるベンチャー企業を大きくした経験があるメンバー、他業種からのジョインなど、あらゆるキャリアパスの経験があるメンバーがいます。スキル以前に、本質を追い求めて仕事ができる人が多くいます。将来大きいことしてみたいと思う人にとっては刺激的で、学びのある環境だと思います。


ー楽しそうですね!

笹野:私はエンジニアとして事業開発として携わっていますが、一緒に事業開発をしているメンバーはプログラミングに精通していないメンバーもいます。自分の精通していない領域でも、ユーザー目線を持って、意見を持って、チームとして前に進めようとしてくれるんですよね。自分が圧倒的な裁量権を持ちながら、他のメンバーのスタンスに安心して仕事に取り組めるというのはこの上ない体験でした。

私は機械系のエンジニアからキャリアをスタートしたのですが、当時は大学の同級生が年次を重ねるにつれて自分が知りもしないような経験をしている話を聞いては、とても焦っていたんです。自分の知らない言葉で会話していて、同級生同士がつらい経験に同情するようなことがあっても、自分はそんな経験を持ち合わせていなかった。でも、シードテックで1年働いてみて、同級生とも劣らず経験を共有できるようになったんです。なんなら私のほうが面白いことやってるんじゃないかって思います。同じくらいの年次を重ねたビジネスパーソンと比べたら、その人達を抜くほどの裁量を持ってやれている。そう言えます。


ー新しい仲間にジョインしてもらったら、どんなことをしてもらいたいですか?

笹野:事業開発に携わる前提で、まずは生徒さんとたくさん会話をしてもらいたいなと思います。生徒のことを一番知っていると言えて初めて、事業開発をお任せできると思っています。受講される生徒さんの人生をお預かりする以上、プログラミングのことだけでなく、生徒さんのキャリアについても一緒に考えていくこともお仕事のひとつです。あらゆる生徒さんに寄り添って、どう課題を解決できるかを一緒に考えていきたいです。

その後は…シードテックだったらなんでもやれます。個人的には法人のお客様や学校の生徒さんに対してプログラミングを普及させるようなこともやりたいですし、そこまで興味がなかったような一般の方々に対してどうリーチできるか、どんなサービスを届けるかを考えるということも社会的な意義があって面白いですよね。何をやりたいかによって何をやれるかが決まる会社なので、本当にその人次第だと思います。


ースクール卒業後、未経験でも選考に応募して大丈夫ですか?というお声をよくいただきます。

笹野:私自身も未経験でしたし、経験に関しては全く問題ないです。経験は問いませんが、それ以上に目の前のユーザーの課題をどう解決していけるかを考え抜くことができ、それに伴って自分が大事だと感じているものを臆せず伝えることができるといった方が向いているのかなと思います。

個人的には、これまでの人生で、苦しんだ中でもなにかをやり抜いて、小さくても成果を出した経験を持つような方と働きたいです。新しい事業を作っていると、なんどもなんども挫けそうになるんです。それでもやり抜かなければいけない。そんなときに、苦しくても一緒に走れるメンバーであれば、より強いチームを作っていけると思います。


ー笹野さんの今後目指しているキャリアパスについて教えてください。

笹野:まずは事業開発の責任者になりたいと思っています。私が通ったプログラミングスクールで自分の人生が救われたように、自分のような人が「ここで学習してよかった」と思えるようなサービスを、自分が主体となって、自分の代名詞として作りたいです。今でももちろんできることですが、事業責任者になったら、さらに大きな裁量を持ったうえで業界の先も見据えながら、さらに多くの人に満足してもらえるような事業開発ができると信じています。

それから、長期的には、経営者として自分のサービスを作りたいと思っています。具体的には、不登校の子が集まれるプラットフォームを作りたくて。私は学生時代に中高生の家庭教師をしていたことがあるのですが、すごくいい子なのに、ちょっと学校でうまく行かなかったからって登校できていないような子がいたんですね。これは1つの大きな社会課題だと今でも思っていて、たまたまその学校で、たまたまうまく行かなかっただけなのに、それが誰かの人生を左右してしまうのがいたたまれないんです。

今は、インターネットがあるからこそ、1つのコミュニティにこだわる必要ってそこまでないんですよね。その時は全てのように思えるコミュニティから一歩出て、視野を広げた世界の中で生きていけるような、そんなプラットフォームを作れたら良いなと思っています。

事業責任者と、笹野が登壇する採用イベントを6/16(水)に開催します!実際に現場で行っている仕事についてや、記事では書けないリアルもお話します。

▼詳細・ご応募はこちらから
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