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【対談】取締役×未経験新人の師弟コンビにインタビュー!「自ら考える力」を養う1年間

こんにちは、世界ヘボカン株式会社 採用担当です!

これまでも様々な社内メンバーのインタビュー記事をお届けしてまいりましたが、今回は広告チームの二人に上司×部下の対談形式で話を聞いてみました。
師匠と弟子、それぞれの成長のストーリーを追っていきます。ボカンの育成方針や哲学が詰まった内容になっていますので、最後までお見逃しなく!

PROFILE

加瀬 雅彦/Masahiko Kase
海外Webマーケティング事業に10年以上身を置き、2014年8月に代表徳田と共に世界へボカン株式会社を設立、取締役に就任。英語運用型広告(Google AdWords、Facebook広告)、アクセスログ解析、英語サイト改善コンサルティングと幅広いスキルに長け、数多くの越境ECプロジェクトで成果を伸ばし続けている。

北村 翔吾/Shogo Kitamura
2021年2月中途入社。前職では中古車代理店にて海外営業を担当。リスティング広告の代理店を探していた際に「世界ヘボカン株式会社」の名前を知り、Webマーケティングへの興味が強まり転職。入社時は即戦力ではなかったものの、コツコツと努力を続け現在では広告チームおよび会社にとって欠かせない存在に。

熱意に脱帽?師弟関係のはじまり

ーまずはお二人の仕事内容を教えてください。

加瀬:世界へボカンの広告チームとして、合計22社ほどのクライアント様に対して、GoogleやFacebook、Instagramの広告運用を行いつつ、実績のレポーティング、プロモーション提案のサポートなども行っています。セールスチームと連携しながら、サイトへの集客方法を練ることもあります。私がリーダーとしてアカウントマネージャーの北村さんをトレーニングしつつ、日々協力して業務にあたっています。

(写真左:加瀬、右:北村)

ー北村さんは2021年2月に中途採用で入社されたんですよね。入社までの経緯を教えてください。

北村:はじめにボカンの存在を知ったのは入社の半年ほど前、前職の広告担当として代理店を探している時でした。問い合わせをしたものの発注には至らなかったのですが、「世界へボカン」という社名がとても印象に残っていて。広告関連の業務をやっていくうちにWebマーケティングへの興味が湧き、応募したくなったというのがきっかけです。

実は選考を受けた際に一度不合格になってしまったのですが、諦めきれず「再度検討していただけないか」というメールを送ったという経緯があったりします。

加瀬:そうでしたね。当時は会社の状況的にも、じっくり指導する時間を取れなかったので、入社してすぐ自走できるくらいの経験値がある方を求めていたんです。面接での印象は良かったものの、北村さんは即戦力といえるほどのスキルはなかったので、一度お断りしました。でもそれに対して「何とかなりませんか」「どうしたら御社に入れますか」という主旨のメールが来て……それまで採用を行う中で何十人と会ってきて、そういう風に言ってきた人は初めてだったんです。純粋に、珍しいなと思いまして。

熱意だけでの採用というのは正直あまり行っていなかったのですが、代表の徳田とも相談して「ここまで言ってくれる人はなかなかいないから、採用してみてもいいんじゃないか」という結論に至りました。

「真面目で努力家」「オールマイティーな上司」
お互いの印象

ー入社したての頃のお互いの印象はどうでしたか?

加瀬:熱意があるというのは言うまでもないですが、真面目でコツコツ努力してくれそうだなと感じていました。少し心配していた点は、あまり元気がない印象だったことです。採用を決めた時に本人にもフィードバックしましたが、空元気でもいいので、自信をつけて堂々と振る舞えるようになってほしいとは思っていました。

北村:正式入社の前に、トライアルという形で3日ほど職場体験のようなことをさせていただいたのですが、その際に加瀬さんが忙しそうな中お蕎麦屋さんへランチに連れていってくれたんです。するとその日の夕方くらいに、加瀬さんがお弁当をかき込んでいる姿を見かけて……「お弁当を持ってきていたのに、ランチに連れていってくれたんだ」と気付き、優しい方だなと思ったのをよく覚えています。ちなみに今でも仕事が落ち着いたタイミングでラーメン屋に連れて行っていただくのが恒例になっています。

入社してからも、加瀬さんが誰よりも率先してオフィスまわりのことをやっていることに気付きました。トイレ掃除や掃除、ゴミ出しなどなんでもやられていて、もちろん仕事もスムーズに遂行されていて。オールマイティーな方だなと圧倒されるとともに、「ゴミ出しを取締役にさせちゃダメだ!」という気持ちになりました。(笑)

加瀬:北村さんくらいですよ、そう思ってやってくれるのは!みんなゴミ出しとか、結構見て見ぬ振りしてますよね。(笑)

ーそこから1年少々一緒に仕事をしてきて、改めてお互いの印象はいかがでしょうか。

加瀬:真面目なところは、初期の印象の通りでしたね。変わったところとしては、着実にできることを増やしていってくれたので、任せられる業務の幅が大きく広がったということでしょうか。
クライアント様とのやり取りに関しても、最初の頃はたどたどしくなってしまうこともありましたが、知識や経験が身に付くにつれて、しっかりと説明や実績報告をしてくれるようになりましたね。

北村:先程言ったオールマイティーな印象は、今も変わらないです。さらに仕事が正確で、集中力が無限にある方だなと感じています。ですが、あまりに加瀬さんが完璧に見えて自分のミスばかり目につくようになってしまったときに「自分もミスすることがあるよ」と教えてくださり、少し気持ちが楽になったということもありました。

お客様のために、自ら考える力をつける。

ーこれまで受けたアドバイスで、北村さんが特に覚えているものや日頃意識しているものを教えてください。

北村:特に印象的だったアドバイスは3つほどあります。

まずは、「コンサルタントとは、お客様が気付かない点を気付かせる仕事である」ということです。私は基本的には広告運用者ではあるのですが、お客様に分析結果やサイトの改善点をお伝えすることもあり、その中でこのアドバイスをいただきました。お客様も気付いていない点にまず自分が気付くためには、お客様の課題の深いところまで考えを巡らせなければならないのだとハッとさせられました。

2つ目は、「常に期待を上回る仕事をすることが、お客様満足に繋がる」ことです。お客様のために常に一生懸命仕事をすることはもちろん前提にありますが、お客様の期待値が自分たちの努力では到底追いつけない高さにあると、100%以上の力を注いでも結果としてお客様には満足いただけない結果になってしまいます。よってあらかじめ、「当社としてどこまでできるのか」ということをお客様にお伝えし、期待値のすり合わせをした上で取り組むことの重要性を教わりました。

3つ目は少々細かい話になってしまうのですが、広告のレポーティング作成をする際に、数値のミスを防ぐためのポイントを教わりました。以前は数値のミスが発生してしまうことがよくあったのですが、「今月と前月の数値を見比べ、特異値がないかをしっかりチェックする」ことを教えていただきました。

ー後輩指導をする上で、加瀬さん自身が日頃意識していることはありますか?

加瀬:北村さんに限った話ではないですが、基本的には「自ら考えて行動できるようになってほしい」と常に思っています。
私自身も15年ほどWeb業界で仕事をしてきていて、この業界の変化の激しさを肌で感じてきました。PCからスマホへのデバイスの変化もそうですし、新たなメディアができたり、新機能・新技術がどんどん増えていく中で、私たちが同じことばかりをやっていては進歩がないですよね。
お客様からの質問や要望にこたえられるよう、必死にキャッチアップし続けていく必要があります。その中で「自分自身で解決できる能力」がすごく重要だなと思っていて。常に社内の誰かが答えを持っていてくれる訳ではないので、自分で情報を集めて、自分で答えを導き出すということが不可欠になってきます。

加瀬:もちろん今は、北村さんが分からないことを私に質問してくれるのは全然構わないのですが、今後後輩を持つなどして“頼られる側”の人になっていく際には、分からないことを自分で解決できるスキルが身に付いていてほしいです。そうなっていくと、誰かに頼らなくてもある程度のことは自己完結できるようになるので、業務のスピード感も増していきますし、クライアント側からも「この人に聞けば何でも分かる」「安心して質問ができる」という印象を持ってもらえるので、世界ヘボカン全体としてのサービス向上にも繋がります。あとは純粋に自信がついて、仕事が楽しくなるというメリットもありますね。

そのためにも、私もすぐに答えを出さないようにしたり、ある程度のところまでは自分で調べたり考えたりしてもらうようにしています。

インフルエンサー施策で大きな実績!入社後の成長

ーこの1年を通しての、北村さんの成長や変化について教えてください。

北村:自分で思うこととしては、加瀬さんのお話にもあったように、「自分で調べて自分で考える」という意識が身に付いたということでしょうか。はじめのうちは加瀬さんから指示された業務を行うという受け身な仕事の仕方をしていましたが、クライアント様の担当を受け持つことになった頃から、いい意味で吹っ切れたような気がします。自分で責任を持ってお客様と向き合う機会をいただけたことで、「自分で考えてお客様にとっての最適解を導き出す」という姿勢にシフトしていくことができました。まだすべてのことに対してそれができる訳ではないですが……様々な角度から調べて深堀りし、自分で答えを出せるよう努めています。

加瀬:最近、北村さんにインフルエンサー施策をやってもらったのですが、会社としてあまり実績がなく、私も明るくない分野だったにも関わらず、すごい成果を出してくれたんです。私ができないことをすでにやってくれるようになっていて、大きな成長を感じています。

具体的には、あるクライアント様のサイトが伸び悩んでいる中、広告だけではなかなか成果が出せなかったため「製品の魅力を信頼できるインフルエンサーに紹介してもらったら良いんじゃないか」という話になり、その施策を北村さんに任せたんです。外国人メンバーと連携しながらインフルエンサーのリストアップやコンタクト、交渉などをやってもらい、YouTuberの方に動画をあげていただくことになったのですが、その動画をきっかけに売上が凄く伸びたんですよ!広告で数十万の予算をかけても1,2個しか売れていなかったのが、いきなり100個以上売れるような大きな跳ねで、もちろんお客様も喜んでくださいましたし、「すごい実績を作ったな」と私も嬉しくなりました。

自分を見つめ直した1年。指導側の学び

ー育成をする中で、時には逆に後輩から学ぶこともあると思います。加瀬さんが北村さんへの指導を通して学んだことや気付いたことはありますか?

加瀬:この1年で学んだことは非常に多かったと思います。最初の頃、実は北村さんに対してよく怒ってしまっていたんです。北村さんは私のことを怖いと思っていたんじゃないでしょうか。

北村:はい、そうですね!(笑)

加瀬:元々即戦力ではない中での採用であることは分かっていたものの、どこかで「これくらいは出来てほしい」と思ってしまっていたこともあり、北村さんのできないことにばかり目が行って何度も怒っていました。それが北村さんを萎縮させ、どんどん気持ちを落ち込ませていることが私からも見て取れて、それでもミスがあると怒ってしまう。厳しいだけだと人が育たないことは分かっていたものの、どうしたら人がうまく成長していけるのかが自分の中でも分からなくなっていたんですね。

そんな状況が続いてしまっていた中、なんとか打破しようとコーチングの講習会に参加したところ、そこで聞いたアドラーの“原因論と目的論”の話がとてもしっくりきました。これは「人はミスや問題があった時に『何が原因でそうなったか』ということばかりを突き詰めようとしがちだが、そうではなく『こういう目的があるから、こう動いていこう』と目的思考でアプローチすべきだ」という考え方です。
当時の私もミスの原因ばかり探ろうとして北村さんを責め立ててしまっていたので、「彼がどうなっていくべきなのか、どうなっていきたいのかということに目を向けて、成長をサポートしていこう」と考えを改めることができました。

またコーチングの勉強をきっかけに、より広い、マクロな視点で物事を捉えられるようになったと思います。会社役員である私には、社員の皆が幸せな人生を送れるような環境を作ることが求められています。彼らが仕事も家庭も充実したものにできるように、その上で仕事がもっと充実したものになるようにするためには、自分はどういう風に人と接していかなければいけないのか。そういったことを考えると、北村さんのミス一つひとつにこだわっている自分は凄くミクロな視点でしか物事を考えられていないなと気付かされました。

そういった考えの変化とともに、徐々に叱り方や伝え方もシフトできるようになっていきました。もちろん今も感情的になることが無い訳ではありませんが、当時と比較するとコミュニケーションのとり方は大きく変わったのかなと思います。
社員たちが各々の能力を存分に発揮するためには、職場が心理的安全性のある環境である必要があります。そういった環境を作れるようなリーダーにならなければ、と自分を見つめ直した1年でしたね。

お互いへのメッセージ

ー最後に、お互いへのメッセージをお願いします!

北村:インフルエンサーやアフィリエイトまわりの業務で評価いただいたことはとても嬉しいのですが、自分としてはまだまだ「泥臭くやって、なんとか成果が出せた」という認識でして。もっと他の人にはないような特化したスキルを身につけて、加瀬さんから助言を求められるような人材になりたいと思います!

加瀬:他のスタッフにも常々言っていることですが、「唯一無二の存在になってほしい」と思っています。当社のように人数の少ない組織の中では、みんなが似たようなスキルを持っていてもチームとしての強さにはならないので、自分にしかないスキル・自分にしかない価値を持った人に育ってくれたら嬉しいですね。そのためにも幅広い経験を積んで、自分のやりたいことや自信を持ってできることをどんどん増やしていってほしいなと思います。

ーありがとうございました!

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