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面接でよく聞かれる4つの質問にUI/UXデザイナーがガチで答えてみた

UI/UXデザインは、アーティスティックなグラフィック要素の強いWebデザインとは少々異なり、エンドユーザーの行動や心理、脳科学などに基づいたロジックによってデザインを組み立てていきます。現在RITでは、新規事業開発に携わるUI/UXデザイナーの採用を進めていますが、面接において仕事面や環境面などに関する質問をよくいただきます。その中でもよく聞かれる4つの質問について、UI/UXデザインの最前線で仕事に取り組んでいるデザイナーたちに回答してもらいました。

✳︎撮影場所 WeWork GINZA SIX



Q1:デザインスキル以外にUI/UXデザイナーとして身に着けておくべきことは?

A1:最も重要なのは、コミュニケーションスキル+モノづくりが好きな気持ち。以下、同率でロジカルシンキング、素直さ、情報収集力など


●コミュニケーションスキル/素直さについて

田浦)すごいベーシックなところだと思いますが、人と話すことが苦ではないという基本的なコミュニケーションスキルは大事ですよね。RITのUI/UXデザイナーはクライアントと積極的にコミュニケーションを取っていく仕事なので。コミュニケーションスキルから派生してクライアントの意図をくみ取る力とか、そのあたりってかなり重要になってくると思います。

大條)これもコミュニケーションスキルに分類されるのかもしれないですけど、素直さって必要ですよね。分からないことがあったら調べるのはもちろん大事だし、調べる力も大事だと思うんですけれど、そこに時間かけすぎてもいけないと思うので、ある程度調べて、それでもわからない時に素直にわからないので教えてくださいって言える事って結構大事だと思っています。そこで聞いちゃった方が、より自分の理解が深まる回答を得られるかもしれないし、そこで生じた疑問もそこですぐにその人に聞いたら解消できるっていうのもあると思います。とはいいつつも、私もちょっとまだこの段階で聞くのは申し訳ないなと思ってしまうことが結構あります(笑)。

窪内)コミュニケーションとれたらいいよねって、具体的にどういうことかなって思ったんですよ。RITの場合、そもそもリモートワークなので、自分からコミュニケーションを取ろうとしないと取れないんですよね。さっき大條さんが言ってましたけど、困った時や迷った時に聞けるかどうか。あと、みんなでMTGしている中で、自分が分からない事をその場で聞けるかどうか。その場で聞ける方が多分みんなで理解できますし、他に分からない人がいるかもしれないので、その人の助けにもなるし。

田浦)社内と社外と両方のケースがありますよね。社内は今窪内さんがおっしゃった事だなって私も思います。プラスして、エンジニアの方たちに、どうやってコミュニケーションを取っていくか。デザインされていても分かりづらいところとか複雑なところは口頭でしっかり伝えないといけないので、言い回しとか一つ違うだけで別物のように伝わってしまうので、意図を伝えるコミュニケーションスキルも重要ですよね。

窪内)社外だと、クライアントが考えていることをひきだすのもコミュニケーションスキルだと思います。

金森)そうだね。提案でもあったけど、クライアントのクライアントを想像しようみたいな、想像力も必要なんじゃないかなと。想像して、こうだったらこうじゃないかって話せるほうが会話が円滑になってやりやすくなるね。

窪内)デザイナーになりたい人って、前提として何か作り出したい、目に見える形で何かを残したい人が多いのでは。それにプラスしてコミュニケーションスキルがあったら、なお良しみたいな感じですよね。必要なスキルとして一番推すとしたら、コミュニケーションスキルかな。それ以外は入社してからでも十分に身に着けられると思います。

金森)RITにはTHE職人みたいな寡黙にもくもくとデザインだけやるっていう人はいないよね。常にコミュニケーションを取りながら仕事を進めていると思う。

全員)えっ、もくもく作業も好きですけどね(笑)


●ロジカルシンキングについて

田浦)ロジカルシンキングみたいなところもすごく重要ですよね。

金森)たしかに。デザイナーはやっぱりなんでこのデザインにしたか説明できないといけないと思っていて、ロジカルに言語化できる能力がとても大事だと思ってます。


●情報収集力について

窪内)調べる力ですね。分からない時とか、こういう時どうしようとか、悩んだ時にちゃんと自分でカタチに出せるようになるまで調べられる力っていうのは大事なんじゃないかなって思います。UXの手法とかどんどん変わっていくじゃないですか。そのために最新情報を仕入れるスキルも大切ですよね。

金森)特に見た目の部分は移り変わりが早いから。トレンドとかもあるし。RITの場合、総じて提案から業務に入るので、デザインだけじゃなくって幅広いスキルが必要だよね。

田浦)デザインの言葉の意味は、すごく広いですよね。

全員)広い!



Q2:活躍しているUI/UXデザイナーの特長(性格や考え方など)は?

A2:ロジカル、ぶれない自分軸を持っている、コミュニケーション上手、スピードが速い、可能性を探れる、引き出しの多さなど

金森)エンジニアチームの人にも言われるけれど、うちのデザイナーは一人ひとりの特長が違っていて、それぞれに強みがあるよね。

窪内)細かいところまで気になる人が多いんじゃないですか(笑)

田浦)神経質(笑)

金森)僕が思うのはコミュニケーションが上手な人かな。やっぱりエンジニアと上手く会話している人はすごくいい感じにプロジェクトを進められていると思う。あとは人の作ったものをちゃんと見て、自分の糧にできる人。それによってすごくいいものができているので。

田浦)さっきのQ1と被ってしまいますが、考え方かな。デザインがカッコいいからじゃなくて、ユーザーがこうするからっていうロジカルなベースがあって、ユーザーがこう使うからこうであるべきっていう正しい姿を自分の中に持っている人って気がします。それはロジカルに考えて導き出されたこともありますし、プラスして今こういうトレンドがあるから、こういうのを使った方がいいっていう判断軸っていうのをきちんと持っている人ですね。

大條)私も、Q1にも出ていた最新情報をいかに追えているかっていうところも関係してますけれど、今、田浦さんがお話していた軸となるものが、結局トレンドをいかに自分が捉えにいっているかにも大きく関わってくると思うので。活躍している方だと軸を持ちつつもトレンドを捉えた見栄えの良さとかも入れているのかなって。

窪内)軸を持っているっていうところで似ているんですけれど、コミュニケーションの面で、適当な返事ではなく、しっかり考えられる人。ちゃんと考えたうえで芯のある回答が返せる人っていいですよね。

金森)あと、レスポンスの速さ。チャットとかもそうだけど、デザインを早く作れる人っていいよねっていうのと、僕らは新規事業をやっているから、みんな想像力が豊かで、案を聞いたときにどういうプロダクトになるのかっていうのが頭の中にポンと浮かぶからこそ速くプロダクトにできるんだと思います。クライアントと一緒に検討したり進めていく上で、すごく大事なスキルだと思ってます。

Q3:リモートワークのコミュニケーションのとり方って?

A3:基本はSlack。リモートワークには一長一短あるけれど、かゆい所に手が届きそうで届かない部分を熟知しているからこそ、より密により積極的にお互いがコミュニケーションを取ろうとしているので、ストレスは感じません。


金森)リモートワークは良いところも悪いところもあるよね。デザインのレビューだったら、やっぱり対面でその人のPCを使って、ここをこうしたらいいんじゃない?っていうやり方が出来たほうがもっと円滑に進められるなって思ったりしてます。

大條)一長一短ですよね。私、金森さんと一緒に作業してXDを見るのがすっごい好きなんですけれど、スピードも速いし、作り方の参考になるし。田浦さんに教えてもらった時もそうなんですけれど、人が作ってるのを見るのは勉強になるし、純粋にめっちゃ楽しいっていうのもあって、それはリモートのいいところだなって思います。反面、プロジェクトでコンサルの方と話している時は、これは対面で同じホワイトボードを見て書きながら話した方が早いだろうなと、感じます。入社して、思った以上にこまめにコミュニケーションを取っている印象があって、大きな問題がないのがすごいなって思います。

田浦)案件でオンラインとオフラインのミーティングが入り混じった時はちょっと辛かったですね。私は関西在住なのですが、オフラインミーティングが東京であったんですね。初回は金森さんに参加いただいて私はGoogle meetで参加したのですが、途中聞こえなかったり、見えない部分で話が進んでいたりして。そういう時に咄嗟に調整するのが難しいなっていうのはありました。あと、これはちょっと逆の意見ですが、リモートだからクライアントといっぱい打ち合わせができるっていうのはあると思います。別にいっぱいミーティングすることが良いというわけではないんですけれど、例えばちょっと話が足りなかった時、明日でもできますか?とすぐにスケジュールが組める所ですね。現地に行かなくても良いので効率よく話ができるのはいいなって思います。

窪内)僕はクライアント向けではないんですけれど、対社内でリモートワークだからこそ気にしていることは、Slackで会話するときに絵文字をつけたり「……(三点リーダー)」をつけたりするようにしてます。やっぱりテキストだけで最後「。」で終わると怖かったり冷たく感じたりするじゃないですか。実際しゃべるとそんなことは思ってなかったりするっていうのはよくありますけれど(笑)。あと、デザイナーは年末にチームメンバー全員とオフラインで会えたのは良かったですよね。リモートワークでのコミュニケーションにはそんなに不便は感じていないですけど、一年に一回ぐらいはオフラインで会える会みたいなのがあるといいですよね。距離が縮まるスピードは、やはりオフラインのほうが早いと思うので。

全員)確かに!!



Q4:UI/UXデザイナーとして仕事をしていて、嬉しいと思うタイミングはいつですか?

A4:自分も含め、クライアントや社内の人を問わず、誰かの期待値を超えたものを出せたとき

窪内)嬉しいと思うタイミングというと、クライアントにありがとうと言われた時とか、社内ですごいねって言われた時とかですよね。あと、僕は満足したものが出来上がったら、かなりうれしくなっちゃいます。「おおー、こんなんできたよ!」みたいな。しかも、いろんなところで見られるんかと思うと、うれしくなっちゃう。そのためにUI/UXデザインやってるぜみたいな。そういうワクワクする気持ちがある人が多いんじゃないかな。

金森)僕も窪内くんと似ているんですけど、自分が納得できたものを作れた時かな。見た目としてのデザインというよりも、すごいきれいに情報の整理ができたときに「これしかない!」っていう気分になるんですよ。自己満足なんですけどね。でも、そういう場合クライアントや社内で見せてもいいねって言われることが結構多いので。

大條)私の場合、もっと単純です。お客さんに喜んでもらえればそれでうれしいっていうのもあるし、社内でこれカッコいいねとかすごいイイねって言ってもらえるその一言だけでも良かったって思えます。なんか、小さな達成感の積み重ねというか。そういう一つひとつが日頃からうれしいです。

田浦)うまくプロジェクトが進んでいって、やり取りをしていたクライアントから追加発注や継続のお話が来た時はけっこう嬉しいです。なんか信頼されている感じとか。信頼して依頼をしてくださってるのがすごく嬉しいですね。


金森さん、田浦さん、窪内さん、大條さん、ありがとうございました!
今回はUI/UXデザイナーのみなさんに、面接でよくある質問について答えていただきました。リモートワークという環境下で、クライアントの新規事業開発に二人三脚で携わるため、UI/UXデザインスキルはもちろん、対クライアントや社内でのコミュニケーションスキルやロジカルシンキングなどがポイントとなるようです。

★RITではUI/UXデザイナーの募集をしています。ご興味のある方、ご応募お待ちしております★

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