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REALITYを通じて“人”が輝く世界をつくる。-マーケティング部長が語る“使命”とは。

REALITY 人事の斧(おの)です。2020年10月1日に株式会社Wright Flyer Live EntertainmentはREALITY株式会社(以下、REALITY社)へと社名変更をしました。また、同日付で、森 晃平さん、水谷 誠也さんが取締役に就任しました。今回は前回の森さんに続いて、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」のマーケティング責任者であり、株式会社RK Music 代表でもある水谷 誠也さんに話を聞きました!

アニメ業界を知っているからこそ、確信したVTuberの可能性。

ー水谷さんはREALITY設立時に入社されていますよね。入社されるまでの経歴を教えてください。

新卒でテレビ局に入社しました。テレビ局でインターネットに関係する仕事に就きたかったのですが、配属されたのは社内のコンテンツ制作向き合いでした。それはそれでよい経験だったのですが、やはりインターネットに関わりたいと思って。そんな中、人事交流のあるインターネット企業への出向の話があったんです。そこから合計4年はその会社に出向していました。

ーテレビ局で働くよりも、出向している期間の方が長かったんですね。

そうですね。出向中は全盛期を迎えていたソーシャルゲームの運営から、クラウドファンディングの法人営業、そしてインターネットテレビ局の立ち上げなど、さまざまなことをやりました。神のお告げがあったかのように異動になり、新しいことに邁進する日々。あのハードな日々は自分の働く姿勢の根本を作っていますね。

ーでもそこから転職されるわけですね。

テレビ局でも出向先の会社でも、アニメに関わることが多かったんです。その中ですばらしいアニメ作品にいくつも出会うことができたんですが、同時にアニメ業界の理不尽さというか、悲しい構造を目の当たりにしました。僕は、ゼロからイチを作れるクリエイターさんこそが正しく報われるべきだと思っているところがあります。アニメ業界にはそのような方たちがたくさんいるにも関わらず、その方たちの待遇は良くなかった。この構造ってどうにかならないのか、と心底思っていました。

そんな中、中国向けにVTuberアイドルをデビューさせようとしている会社に出会いました。「これだ!」と思い、いてもたってもいられず、出向中にも関わらず退職願を出しました。VTuberがまだまだ日本で盛り上がる前でしたので、出向元の組織も、出向先の組織も「キョトン」でしたね。

ー出向したまま辞めるなんて、人事泣かせですね・・・。

いやー、殺されてもおかしくなかったです(笑)。

ーそこまで水谷さんを突き動かしたものってなんだったんでしょうか。

「いけるな」って思ったんです。モーションキャプチャを使って、リアルタイムにアニメっぽいものがやれる。自分がアニメに関わってる中で感じた課題が解決された上で、生でコミュニケーションできるという強みがあって、このコンテンツは広がっていくんじゃないかと思いました。あと、新しい産業なので事業構造から作れるかもしれない、とも考えていました。

ー転職してみてどうでしたか?

それが・・・。まあ、大変な世界でしたね(苦笑)。新しいかつ国境を超えたビジネスなのもあって、自分には超えられない壁がいろいろとありました。そうこうしているうちに、日本では四天王と言われるVTuberが出てきて、大いに盛り上がりはじめて・・・。日本のこの波に乗り遅れたくないと思った頃に、REALITY社のことを知り、転職を決めました。テレビ局を退職し、REALITY社に入社するまで、正味4ヶ月のできごとでした。

ーそれぐらい、VTuberが広がるスピード、そして水谷さんの決断は早かった、ということですね。

日々変わるVTuber業界で飽きてる暇はない。

ーREALITY入社後についてお聞かせください。

入社してまずは自社VTuberのアライアンスを担当することになりました。自分たちのVTuberをさまざまな企業と協業して売り出していく仕事です。でも、設立当初でまだ自社VTuberも十分に立ち上がってはいなくて。なので、最初はすごく暇だったんです・・・。

ーそれは、これまでのキャリアと大きな差ですね。

いやー、びっくりしました。「めっちゃホワイトやーん。」と。物足りないって気持ちもありましたね。「帰って何しよう・・・。でも、会社にも誰もおらんし・・・。」と。

ーが、それは荒木さんが放っておかないやつですね。

そうですね。そうこうしているうちに、ジョイントベンチャーであるRK Music社(以下、RKM)の代表取締役として経営、事業推進を任せられるようになりました。それが軌道に乗ると、あれよあれよと担当が追加され・・・。

現在では、RKMの代表に加えて、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」(以下、REALITY)のマーケティング・アライアンス機能の統括をしています。直近ではRKMにて、VTuberコンピレーションアルバム「IMAGINATION vol.3」をリリースしたり、VSingerプロダクション「ライブユニオン」発足したり。REALITYでは多くのユーザーさまに使っていただけるような施策をメンバー一丸となって取り組んでいます。

役割は多岐に渡りますが、正直これぐらいがちょうどよく楽しいし、落ち着きますね。

ーそして入社して2年が過ぎました。水谷さんが感じるREALITYの魅力って何ですか?

アバターで活動できるプラットフォームとして新しいものを作っているところが魅力的です。要素だけを見れば、「アバター作成」や「ライブ配信」といったこれまであったサービスです。これを組み合わせることで、新しいものを生み出せている感じがとても面白いと思っています。使い方も運営の意図を超えたりすることもあって、新しいですよね。実際に結婚する人がいたり、オフ会も開かれたりと。本当に新しい世界ができていると思います。

ユーザーさまから作り手に対して、サービスに関するプラスのフィードバックが上がってくるのも魅力だと思います。とにかくREALITYのユーザーさまからのフィードバックは暖かい。それを受けて、運営と一体になってサービスを作っているのも素晴らしいと思うし、ひと昔前とは違うコミュニティができあがっていて、かなり先を行っていると思っています

ーぶっちゃけREALITYに飛び込んでよかったですか?

いや、そう思いますよ!考えてみたら、REALITY社で2年以上仕事をしていますが、こんなに飽きずに同じ仕事に取り組めたのは初めてですね。いつもだったらとっくに飽きています(笑)。業界の移り変わりが早く、会社の方針も柔軟に変わるので、想定外のことがありすぎますね。その証拠にREALITYのアプリ自体だってリリース時からは随分変わっている。それらの変化がおもしろいと心から思います。飽きてる暇、ないですね。

「好き」になってこそ、生み出せるものがある。

ーさまざまな役割を経験してきた水谷さんが働く上で大切にしていることは何ですか?

まず「人をリスペクトすること」です。「頑張っている人ってえらい」って素直に思うんです。そして、先ほども言いましたが、やはりゼロからイチを作っている人がすばらしいと思っているし、尊敬しています。

コンテンツ周りで仕事をしていると、さまざまな力学が働いてクリエイターさんの本来の思いとは異なる形で世に出てしまうことが結構あります。でも、クリエイターさんへのリスペクトが根底にあればそんなこと起きないじゃないですか。だから自身としてもものすごく大事にしているし、自分はそうならないように日々気をつけています。

ー数々のクリエイターを見てきたからこその価値観ですね。他にはありますか?

「結果を追求すること」です。手を動かすことで成長してきたので、時間があるなら持っている仕事のすべてを追求しようと思うし、その姿勢を自分の組織にも求めていますね。

ユーザーさまの目線がわからないと、僕らって何もできないと思っています。自分が楽しくハマれないなら、何も仕事で生み出せないですよ。現に自分自身はアニメを見る人ではなかった。でも、担当しているときに見まくって大好きになって、仕事の幅が広がりました。今はREALITYの配信者として日々サービスを利用しています。どうせやるなら、視聴者の目線、配信者の目線も徹底的に理解すべきだと思っています。

そういう意味では、結果を追求しつつ、「楽しむ」ということも大切にしています。せっかくならやっている仕事を「好き」にする。本当に合わなかったら仕事をやめたらいい、とすら思っています。

ー本当に日々ストイックに、でも楽しんでいる姿勢が伝わってきます。そんな水谷さんにとってやりがいって何でしょうか?

通常では表に出てくることのなかった個人が活躍できる環境を作れていることですね。アバターで匿名性が高いから他者への称賛が言いやすいのかもしれないですが、REALITYに出会ったことで「自分らしさ」を表現できている人がたくさんいます。Twitterのタグである「#ありがとうREALITY」を見ると一目瞭然です。

ライブユニオン所属のHACHIも象徴的な例ですね。彼女は、学生時代からずっと歌ってきていたんですが、それで食べていけるとは思わず、まったく歌と関係のない道を歩んでいたんです。そんな中でなんとなくREALITYを始め、歌配信が視聴者の目にとまり、ライブユニオンに所属し、自分のオリジナル楽曲を発表するまでになりました。彼女は本当に歌がうまいんですよ。多くの人に知ってもらえるきっかけを作れていることには、本当にやりがいを感じますね。

HACHIデビュー曲「光の向こうへ」Official Music Video

REALITYの素晴らしさを最前線で伝えたい。

ー10月1日付で取締役に就任されました。何かご自身の中で変わったことはありますか?

役職関係なく仕事をしてきたので、特にないですね。ただ、あえて言うと・・・。REALITYで配信しづらくなってしまった。今までREALITYのサービスを知ろうとかなりの頻度で配信してきたんです。「僕はREALITYの運営でも開発担当でもないですよ。マーケティングとかライブユニオンを担当してますよ。」と配信が上手な方がたくさんいる中で、たくさんの言い訳をつけて。でも、その言い訳が通じなくなってしまった。「何言ってるの、みずたに(配信時の名前)、取締役でしょ?」みたいな。ちょっと今後は気合い入れて配信しなくては、と勝手に意気込んでいます。

ー何に対しても真剣な水谷さんらしいですね(笑)。それでは最後に、今後の抱負を教えてください。

大きな話で行くと、バーチャル界隈やアバター界隈が盛り上がることで、表に立つ表現者はもちろんのこと、周囲で関わるクリエイターさんが、好きなことで長く活動できる環境を作りたいと思っています。アニメ業界では簡単にできなかった夢ですね。

また、REALITYにおいては、アバターの使い道が増えて、アバターを持ってることが当たり前の世界が来るとは思っていますが、REALITYがあることでそれが加速されるといいと思っています。アバターがあるからこそ、個人が表現活動しやすい世の中になる。REALITYがその基盤を作ることができたらな、と思っています。

ーそのために乗り越えるべき壁って何でしょうか?

多くの人の価値観を変えていくことではないでしょうか。

VTuberを含めアバターを持って活動する人にはいろんなタイプがありますが、この世界をよく知らない方と話すとどうしてもすべて同じものとして評価をされることが多いです。

今でもVTuberとして一番最初に連想されるのって、アニメに出てくるキャラのように、キャラクターとして確立したVTuberなんですよね。でも、REALITYには自分自身の拡張として、自分自身の延長線上にアバターを持つ人もたくさんいて、それってすごく未来的で独自だと思うんです。

自身の拡張としてアバターをまといスマホ1台で配信し、そこに双方向のコミュニケーションが生まれ、コミュニティができるということ。まさしく、アバターで実現する「なりたい自分で、生きていく」世界。その魅力を多くの人に知ってもらいたいと思っています。


その壁を乗り越えるべく、これからも最前線で驚くようなことを仕掛けていきたいと思います。

ー水谷さん、今日はありがとうございました!

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