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目の前にいる人が夢に向かう道のりを、自分のスキルと経験で応援する──。
READYFORのビジョンである「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」ために欠かせない存在、「キュレーター」。クラウドファンディングサービス「Readyfor」でプロジェクトを立ち上げた方々をサポートする仕事です。
あまり耳慣れない職業ですが、Readyforのキュレーターは実行者さんのゴールに向けてどのような仕事をしているのでしょうか。
営業職や編集職を経験してREADYFORに転職し、キュレーターになったメンバーの声から、実行者さんの伴走者であるキュレーターの想いに迫ります。
クラウドファンディングにおけるキュレーターって?
Readyforにおける「キュレーター」とは、クラウドファンディングのプロジェクト専属の担当者。クラウドファンディングに挑戦しようとしている実行者さんに対して、プロジェクトの立案から達成まで伴走し、世の中に「想いの乗ったお金を増やす」仕事です。
「こんなことに挑戦したい」「こんな社会にしていくための一歩目を踏み出したい」──。コミュニケーションを重ねて、実行者さんのやりたいことに対する想いを引き出し、共感を呼ぶプロジェクトページを作成し、達成するための施策を打ち出す。そうして、支援の輪を広げて、プロジェクト達成へと導き、世の中に想いを乗ったお金を増やしていきます。
キュレーターの仕事について、詳しくはこちらをご覧ください。
キュレーターと実行者さんとの打ち合わせ風景
キュレーターと実行者さんとの打ち合わせ風景(オンライン)。コミュニケーションを重ねて、実行者さんの声を聞きながら、夢を支えられるよう奔走します
キュレーターどうしの打ち合わせ。通算1万件以上になるReadyforの過去のプロジェクトを参照し、キュレーターどうしでノウハウや経験を共有しながら、達成の方法を探ります
全国にいる実行者さんと一緒に、夢を目指せる
前職で営業経験のあるキュレーター。左から、小林、米本、金久保
まずは、営業職出身でREADYFORに転職してキュレーターになった3名に、キュレーターの醍醐味を聞いてみました。
ーー 営業職から転職してきたみなさんがこれまで培ってきたスキルの中で、キュレーターになってからも大切にしていることは何ですか?
金久保:営業もキュレーターも、仕事のベースはコミュニケーション。前職の頃から雑談でお客さまの好きなものを聞いて仲良くなるきっかけにしていたので、キュレーターとして実行者さんとお話するときも意識しています。
米本:雑談は重要ですよね。前職では担当するお客さまのエリアが限られていましたが、Readyforは全国からお話をいただくので、これまでの個人的な転勤や旅の経験が話のきっかけになっておもしろいなと思います。
小林:僕は前職で住宅を販売する営業を経験しているのですが、お客さまが住宅のことを知り尽くしているわけではないことが前提。同じように、クラウドファンディングについて説明が不要なくらいご存知の方はあまりいません。疑問を持っている方に対してわかりやすくお伝えし、適切な提案をすることを心がけています。
金久保:たしかに! 営業もキュレーターも、相手を理解することと提案することの二つのステップが重要ですよね。
ーー キュレーターになってから気づいたことはありますか?
金久保:実行者さんは、目標金額というゴールの先を見据えている。そう気づいてからは、その夢に向かって伴走できるキュレーターでありたいなと思うようになりました。
小林:キュレーターは実行者さんと同じスタートラインに立って、一緒にゴールを目指します。プロジェクトを達成できないと、僕らにもお金が入らない。もちろん実行者さんも、クラウドファンディングを成功させて挑戦しようと思っていたことを実現できません。
米本:それは強く実感しますね。
小林:キュレーターと実行者さんの立ち位置がバラバラではないからこそ、僕の提案に対して実行者さんと議論になったこともあります。
金久保:そうやって同じゴールを目指せる関係だからこそ、READYFORで仕事を始めてから大切なつながりが増えました。コーヒー屋、ピアニスト、住職、看護師。これまで出会えなかった全国各地の実行者さんに寄り添って、一緒に夢を目指す関係を築けることは、一生の宝だなと思っています。
米本:全国に顔のわかる実行者さんがいて、その方の内面に踏み込んだコミュニケーションを重ねられる。そこまで深く関わっていると、「あの地域にはあの方がいるな」って過去にご一緒した実行者さんの顔が思い浮かぶようになるので、いつか行ってみたいですね。
培ってきたスキルで目の前にいる人の力になれる
前職で編集経験のあるキュレーター。左から松嶋、齋藤。二人に加えてREADYFOR在籍歴が長いキュレーター、廣安も参加。
全員、編集・広報の経験者
続いて、編集・広報職出身でREADYFORに転職してキュレーターになった3名に、この仕事について質問してみました!
── キュレーターの仕事の魅力はなんですか?
松嶋:実行者さんとの距離が近いところです。前職で広報を務めていたのですが、自分の仕事が誰かの役に立っているのか不安になるときもありました。でも今は、実行者さんと直接やりとりして関係を築いていける。どこを向いて仕事をするのか明確な点が、キュレーターの大きな魅力だと思っています。
廣安:Readyforには強い想いや夢を持っている実行者さんがいて、自分の仕事で目の前にいる人の力になれる。顔の見える誰かのニーズと自分のスキルをマッチさせられるので、より気持ちよく仕事できていると感じます。
齋藤:私は以前所属していた会社で編集の仕事をした後に、青年海外協力隊を経験してからキュレーターになりました。
青年海外協力隊は、派遣された地域の人々と一緒に活動してその人たちに喜んでもらうことがミッションです。その過程で自分がやりたいことを見つけるつもりでしたが、結局見つけられなくて。それならすでにやりたいことがある人のサポートをしよう、とキュレーターの仕事を選び、以前のミッションが別のかたちで叶っています。
松嶋:すごい、キュレーターにぴったりですね!
ーー前職で身につけた編集のスキルが、キュレーターの仕事に活かされていると感じることはありますか?
廣安:想像していたよりも言葉に関わる場面が頻繁にありますね。
齋藤:クラウドファンディングのページをつくる工程って、編集の仕事と似ているなと。素材を集めて一つの形に仕上げていく、この考え方を活かせていると思います。
廣安:似ているからこそ、逆に違いも実感していて。プロジェクトの方向性や実行者さんのやりたいことに合わせて文体や見せ方を変えるReadyforの編集スタイルは、雑誌の一冊まるごとを同じスタイルで編集してきた私には新鮮でした。
齋藤:編集で重視してきた「きれいな文章に整えること」よりも、キュレーターの場合は実行者さんの「その人らしさ」が文章に出ているかどうかを大切にしたほうがいいなって最近考えています。
松嶋:まさにキュレーターのライティングの核心ですよね。文章の先に実行者さんを応援してくれる支援者さんのことを考えること、ストーリー性が重要であることなど、意識すべき点が他のライティングとかなり違うんじゃないかな。
── キュレーターの仕事のおもしろさは、どこにありますか?
齋藤:「齋藤さんがあのとき言葉をかけてくれたから、最後まで頑張れました」って実行者さんが言ってくださると、やりがいを感じますね。
廣安:「言いたいと思っていたけれど自分で言葉にできなかったことが、クラウドファンディングのページで言葉になっていて感動した」「このページなら目標を達成できる気がする」って実行者さんが言ってくださると、本当によかったなって。
松嶋:わあ、それは嬉しいですね。編集の経験が少しでも実行者さんの勇気につながっていると、自信になりますね。
さまざまなスキルと熱い思いを持ったキュレーターが活躍中!
クラウドファンディングの実行者さんとのコミュニケーションに始まり、企画や文章の編集などの幅広いスキルを応用できるキュレーターの仕事。
現在在籍しているキュレーターはどのようなスキルを持った人が多いのか、READYFORに転職してキュレーターになった22名のメンバーにアンケートを取ってみました!(2019年8月時点)
バックグラウンドとしては営業職出身のメンバーが最も多く、半数を占めました。次に多いのが企画編集で、その後に接客。他にも多様な知見を持っているメンバーが活躍中です。
これまで積み重ねてきたあらゆるスキルと経験を活かして、夢を描こうとしている実行者さんを全力でサポートするキュレーター。こういうプロジェクトを達成したいけれど、どうすればいいかわからない……。そう感じたら、こちらからお気軽にご相談ください。夢を実現したいあなたと一緒にスタートラインに立てる日を楽しみにしています。
text by 菊池 百合子
photo by 戸谷 信博