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こんにちは!ソーシャルチームでキュレーターをしている大竹です。
今回は、私たちのチームが担当するプロジェクトカテゴリーのひとつ、「緊急災害支援プログラム」についてお話ししたいと思います。
Readyforでは、2016年4月14日に発生した熊本地震直後、緊急災害支援プログラムの前身となる「熊本地震緊急支援活動応援プログラム」を立ち上げました。
「熊本地震緊急支援活動応援プログラム」では、多くの支援者様からご支援を賜り、1週間で合計9,292,000円の支援金を調達。
このモデルをベースに有事の際に素早く支援の輪を広げるため、私たちは、「緊急災害支援プログラム」を立ち上げています。
https://readyfor.jp/emergency/
必要なところに、透明なお金を素早く届ける。そんな使命を持ち、プログラムの制度や社内体制を整えてきました。
もう二度とこのプログラムが動くようなことがないように……と祈りながらも有事に備えていましたが、そんな中、先月起こってしまったのが、「西日本豪雨災害」でした。
被災された皆様には、改めて心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
そして、平成最悪とも言われるほどの恐ろしい豪雨に対し、いち早く現地に入って活動を始めた団体に支援を届けるために、Readyforとして何を行ったのか。
あの豪雨災害から1ヶ月が経過した今、緊急災害プログラムの責任者である、キュレーターの徳永健人さんに話を聞きました。
ーー西日本豪雨災害が発生した7月5日から、どのくらいのタイミングでプログラムを立ち上げたのでしょうか?
徳永:7月5日より豪雨の報道は目にしていましたが、ここまで被害が深刻化するとは我々も想定していませんでした。その後、緊急災害支援プログラムに登録している団体と連携を図り、7月7日にプログラムの立ち上げを正式に決定しました。その後、最短で掲載を開始した団体だと7月9日よりクラウドファンディングを開始しました。
ーー団体から依頼があった際、掲載に向けてどのようなことから取り組みましたか?
徳永:各団体の合意を得た後、クラウドファンディングのページをを高速で生成し、ページの作成から協約に基づいた社内のシステムを構築しました。それぞれ時間としては、平均2〜3時間ほどかと思います。
ーー今回の西日本豪雨災害におけるプログラムを立ち上げたことによる気づきはございましたか?
徳永:Readyforは、資金調達のプラットフォームを運営する団体なので、直接的に人道支援を必要とする支援者の方にご支援を届けることができません。
ただ、現場で支援者の方々に向き合い寄り添う団体様へ「滑らかに、そして迅速に」お金を流すことによって、私たちも間接的に被災地の支援をすることができる経験は、多くないと思っています。
被災地で支援を待つ人と、実際にその方々へ支援活動を行う団体と、それを遠くから支えたい支援者さんのハブとして、クラウドファンディングの事業者に求められる役割は大きい、と再確認しました。
(参考:シャンティ国際ボランティア様) https://readyfor.jp/projects/SVA-201807/announcements/82058
(参考:シャンティ国際ボランティア様) https://readyfor.jp/projects/SVA-201807/announcements/82503
ーーこれからに向けて、この緊急災害支援プログラムの課題だと思っていることはありますか?
徳永:災害は、いつ発生するか分からないものです。昨今、防災だけではなく備災や減災が大事だと言われるようになってきました。
それは私たちのサービスにも同じく、有事の際に、迅速に緊急災害支援プログラムを実施するためには普段からの「備え」が必要であると思っています。
また、緊急災害などの際に集められる寄付金には、大まかに分けて「支援金」と「義援金」がありますが、その用途も、使われ方も、被災者の方に届くスピードも全然違うことを知らない人もいると思います。
「支援金」は、主に被災地の救命・炊き出しなど緊急人道支援を行う団体の活動費(物資の購入や活動にかかる経費)に充てられる寄附金を指します。即座の支援活動に充てられるため即効性があります。
また、「義援金」は、時間はかかりますが、被災者に公平に分配され、その後の生活再建・各家庭での物資の購入等として充てられるケースが多いです。届くまで時間がかかりますが、「復興」という文脈で考えれば、こちらも大切な寄付です。
平成30年7月豪雨の支援においては、いち早く現場にはいり活動している5つの団体を応援するための「支援金」を集めるクラウドファンディングを実施しました。今後、挑戦団体や、様々なニーズに応じて、お金の届け方も多様化させていく必要があると考えています。
寄付者が自分が働いて得た「大切なお金」だからこそ、寄付がどう使われるのか・使われたのかを分かりやすく、伝えていけるよう、プログラムもアップデートしていきたいと思います。
そして、今回の西日本豪雨における緊急支援プログラムでは、887名の支援者様より7,535,000円のご寄附をいただきました。
これからもReadyforは、私たちの身にいつ起こるか分からない災害と向き合い、必要としている人たちに手を差し伸べる団体の一歩を支える仕組みとして「緊急災害支援プログラム」をより良いサービスにしていきます。
何より、災害時に多くの支援方法がある中でクラウドファンディングを選択する一番のメリットは、「自分の出したお金がどこの団体でどのように・どんな人たちに使われるか明確であること」です。
これは一番の大切なことだと私たちは考えています。
だからこそ、このプログラムをもっと大きなものに成長させ、災害時に支援したいと思う人たちが当たり前に集える場となれるよう、これからも走り続けます。