コミュニケーション能力はあくまで一つの武器
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ベテランで今もバリバリ高業績を維持し続けるOさんに「コミュニケーション能力がすごいですね」と言われた瞬間に頭に浮かんだことが2つありました。
1. コミュニケーション能力だけでは営業は務まらない
2. コミュニケーション能力は努力と工夫次第で高められる
営業職(特に業績の良い人)はコミュニケーション能力が高いというイメージを、多くの人が持っているのではないでしょうか。
しかしながら、コミュニケーション能力が高いのにうまくいかない人がいることも事実。そして、逆も少なからず起こります。
コミュニケーション能力は経験を積めば次第に高まるものです。最初から高くある必要はない。そして、高めることはBestかもしれないがMustではない。他にもっと大事なことがある。そんな風に諭された気がしました。
Oさんは賢くて、穏やかで、いつもおおらかな笑顔が素敵な人ですが、コミュニケーション能力の高さで他の営業パーソンと差別化をしているようには見えません。
誤解を恐れずに言うならば、コミュニケーション能力は「低くはない」ものの、あえて「高い」と言うほどとも思えないのです。
一方で、お客さまが必要としているであろう様々な専門知識や資格を身につけています。とにかく勤勉で、念入りに準備を行う人だと、周囲のライフプランナーも語ります。
社内ミーティングでは、綿密に作り込まれた資料と裏付けとなる情報を用意して、無駄のないファシリテートを行います。お客さまのもとへ向かう時は「何年経っても常に不安がある」と言い、不安を払しょくするために徹底的に準備をするそうです。
どんなに年齢やキャリアを重ねても、学ぶことを止めない。油断をしない。そういう人なのです。
「今の私ではライフプランナーという仕事は、やりたいと思っても務まらない。この人には到底およばない。」という事実と、ライフプランナーという“生き方”の深さに衝撃を感じた瞬間でした。