プルデンシャル生命保険株式会社's job postings
よく電話をくれるライフプランナーのTさんは仕事の本題に入る前に、いつも絶妙に笑いを誘う小話で私を和ませてくれます。
その日、いつもの調子で電話を取ったところ、普段通り「聞いてください。」で始まるTさんの声は心なしか少し力がありませんでした。
その日のお話は、Tさんの大切なお客さまの訃報でした。10年以上お付き合いがある地元の飲食店スタッフの方で、まだ40代という若さでした。私もご縁があって一度お世話になったことのあるお店でしたので、驚きと衝撃に言葉を失いました。
泣きそうな声で語るTさんのお話を聞いているうちに「あぁ、これが現実なんだ」と思いました。
「いつ死んでも悔いのないように」とか「後悔のない人生を」といくら意気込んでも、本当に後悔することのない人生を送れる人が、どれほどいるでしょうか。
亡くなったお客さまは、その飲食店の“大将”にとって息子のように手塩にかけて育ててきた大切な存在だったそうです。
大将は「あの時、自分が異変に気付いてやることができれば・・・」と泣く。Tさんは「自分がお預かりした保障には、もっとしっかりお客さまの想いを乗せるべきだったのではないか。」と悔やむ。どんなに精一杯生きても、真剣に向き合っても、大切な人を失った時、人はきっと後悔する。
そんな、人間としてのありのままの姿を電話越しに見た気がしました。