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成長には「居心地の悪い場」が必要

あるトップ営業パーソンは、「あえて自分に負荷をかけ続ける」と言います。

「痛みを伴わなければ人は成長しない。自分の器を広げたいと思っても、勝手に器は広がっていくものではありません。努力が必要です。そのためにあえて自分にとって、『居心地の悪い場』に身を置くようにしています」

「居心地の悪い場」って何でしょう?

「たとえば自分より優秀な人に話を聞きに行くこと。自分がわからないことを聞くこと。結局、それで恥をかくということですね、そして謙虚に学ぶということ・・・。そんな『居心地の悪い場』にあえて身を置いてこそ、人は成長するんです」と彼は言います。

別の営業パーソンの成長のエピソードの中にも、確かに「居心地の悪い場」がありました。

「先輩にお願いして、商品や業界に関連する関連法規の現状と今後について学ぶという、自分ではちょっと無理なレベルの勉強会に参加させてもらいました。しかし内容が理解できず、その場にいるのも苦痛なほどチンプンカンプンでした(笑)。でも、そんな勉強会に出続けていたところ、発表する機会をいただきました。しっかり勉強しなければ発表なんてできません。こうして必死に勉強したことにより、資格も取得できたんです」

それによって、彼は仲間内からもお客さまからもより信頼されるようになったそうです。

「世の中は変化しています。お客さまから求められるものも変わっていきます。同じ会社の同じ商品を売っている場合でも、なぜ人によって結果が全然違ってくるのか、なぜお客さまから得られる信頼度合いが違うのか。それは営業パーソンが違うからです。だから我々は常に進化を続けないと。成長していなければ、相手にされなくなります。現状維持でいいと思えば、現状の7割程度しか達成できないんです」

学ぶことをやめるのは営業の土俵から下りるのと同じだと、彼は言います。

「どの仕事もそうですが、営業の仕事に必要なのは『向上心』だと思います」。

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