Plott(プロット)は、IPコンテンツの企画から制作、ビジネス展開までを一気通貫で手掛けるスタートアップです。
『混血のカレコレ』『全力回避フラグちゃん!』はチャンネル登録者数200万人を突破。『テイコウペンギン』は2022年にテレビアニメ化され、『私立パラの丸高校』はKADOKAWAグループ運営の「次にくるマンガ大賞2024」にノミネートされています。
YouTubeの累計チャンネル登録者数は1,000万人、月間再生回数5億回を突破しました。また、webtoon(※)事業にも参入し、次世代ヒットIPの創出にも取り組んでいます。
※webtoonは、NAVER WEBTOON Ltd.の登録商標です。
そんなPlottでは、事業成長にあわせて組織も拡大しており、新しい仲間を積極採用中です。今回は人事として入社し、Plottの組織拡大に貢献してきたHR・もんごろう(呉海 千広)にインタビュー。
入社のきっかけやPlottでの働き方、これから成し遂げていきたいことなどを聞きました。
プロフィール
HR 呉海 千広(くれみ・ちひろ)社内ニックネーム:もんごろう
幼少期から漫画やアニメ、映画、音楽、文学などエンタメを広く愛するオタクとして過ごす。高校時代から同人活動を行い、探偵小説を専攻していた大学を卒業後は、クリエイティブ業界特化の人材エージェントへ新卒入社。2021年10月にPlottへ入社し、現在はクリエイターやwebtoon編集者の採用全般を担当している。休日の過ごし方は、シーシャカフェでの創作活動、映画鑑賞、推し(JO1)のライブなど。人生のバイブルは『ジョジョの奇妙な冒険』。好きな映画監督は北野武氏、クリストファー・ノーラン氏など。
「クリエイターが才能を発揮できる場づくりを」強い想いでPlottへ
── Plottとの出会いを教えてください。
前職の人材エージェントに何か不満があったわけではなく、なんとなく求人サイトで色々なお仕事を見ていたタイミングで、Plottの採用担当者からスカウトメールをもらったんです。
エンタメに関わる仕事を極めていきたい想いはあるものの、このときは「一旦話だけ聞いてみるか」と軽い気持ちで面談してもらいました。
選考では、まるで友人とエンタメについて話しているかのように、ありのままの自分でいられた印象があり、自分の想いを社内メンバーと共有しながら働けそうだと感じました。
面接時に「好きなエンタメについて語ってください」と質問され、『ジョジョの奇妙な冒険』について10分も語ってしまって......。
「絶対不採用だな~」と思っていたのですが、合格の連絡をもらって「変な会社」だなと思いました(笑)。
── その後入社したと。
いいえ、内定をもらったのですが、実は一度入社を辞退したんですよ。当時ジェネラリストとして幅広く問題解決に貢献できる人材に成長するため、マーケティングの知見を身につけたいと考えていました。
すると前職でやりたいことが叶う部門の立ち上げと異動の声がかかりまして。迷いに迷った結果一度転職を思いとどまり、前職で引き続き頑張ることにしました。
新部署ではオウンドメディア運用やイベント運営など幅広い業務に携わってやりがいを感じていたのですが、半年後の組織編成でやりたかったことができなくなってしまって。
クリエイターを支援する仕事に意義を感じていたので、クリエイターの採用担当として内定をもらっていたPlottに「もう1回受けても良いですか?」と無理を承知で採用担当に問い合わせて入社しました。
── なぜそこまでクリエイターを支援する仕事に思い入れがあるのでしょうか?
学生時代から絵を描くことが大好きで、将来はイラストレーターとして活動できたら良いな、となんとなく考えていました。
中学では美術部に所属していて、毎年何かしらの賞を受賞したり、それなりの評価もいただいていました。
ただイラストレーターの仕事を知れば知るほど、好きなイラストを仕事にするには、それ以外の苦手なことにもたくさん向き合わなければならないことに気づいたんです。
悩みに悩んで高校は普通科に進学しつつも、美術科もある学校だったのでクリエイターの卵がたくさん在籍していました。
この中から才能と努力で勝ち抜いたとしても、イラストを描くだけでは仕事にはならない。厳しい世界だなと改めて感じ、クリエイターをリスペクトする気持ちが強くなって。
クリエイターが才能を存分に発揮できる環境づくりに携わりたいという想いを持つようになりました。
webtoon事業部の組織づくりに尽力し、「レベルアップ賞」を受賞
── 入社して今までで最も大変だった仕事を教えてください。
webtoon事業部は、ここ1年で積極的な採用が始まったところです。はじめてwebtoon事業部の採用担当としてアサインされたときは、編集者もクリエイターも全く足りない状況で......。
社内で企画が固まっているにもかかわらず、各工程で実際に形にしていくクリエイターが採用できておらず「とにかく助けてほしい」とオーダーをもらいました。
選考過程の課題を1から作ったり、クリエイターにSNSから直接声をかけたりとメンバーの協力も得ながら、2カ月後には30人ほどのクリエイターを採用することができました。また、1年かけて10人以上の編集者メンバーを採用できたことで事業部も大きくなり、一気にチームとしての存在感が出てきました。
── 採用するために工夫したことはありますか?
まずは私自身がチームのことをしっかり知り、「チームで勝つためにはどのような組織づくりをするべきか」という視点で社内メンバーと会話しながら1つずつ積み上げていきました。
たとえば、未経験の人材を採用したときのためにwebtoonの基本を学んでもらえるような研修を構築したり、編集者の仕事を見せてもらったりしながら、編集者の採用基準をメンバーと目線を合わせながら1から作り上げてきました。
クリエイター採用においては、私1人ではスカウトや面談などすべてを受け持つことが難しかったので、編集者たちにも採用業務を依頼し、協力してもらうことにしました。採用フローを整備し、お互いスムーズに情報共有ができるようにしたことで連携が深まり、スピード感のある採用を実現することができました。
いかにメンバーと密に情報を共有し、同じ時間を一緒に過ごしたかが重要だと改めて感じる経験でした。
── この経験を乗り越えて感じたことや、この仕事の醍醐味を教えてください。
人材が全くいなかった状況から採用し、実際に企画が動き出した瞬間を見られたときは、達成感を味わえましたね。
また、企画が進行した後のことを考慮すると、今のうちに採用しておかないと作業ボリュームが今の人員で網羅できない、と編集者の採用も前倒しで行っていたんです。
実際に自分が採用に関わった人材が社内のプロジェクトで活躍する姿をみると「頑張ってきてよかった」と思えます。
肩書きに捉われず、チームで会社の課題解決にチャンレンジするカルチャー
── Plottでは、採用基準として「カルチャーマッチ」を大切にされていますよね。そもそもPlottのカルチャーとはどのようなものでしょうか?
一番大切なのはチームワークだと思います。私たちは、チームでクリエイティブを作っていくので、「個人プレイではない」という意識を常に持つことが大切ですね。
自分の頑張りでチームメンバーに「私も頑張ろう」と思わせられるか、落ち込んでいる人がいたら自分から声をかけられるかなど、チームメンバーとともに目標を達成していくポジティブな空気感は大切にしています。
── カルチャーを大切にするために、採用人事の観点からどのような取り組みをしているか教えてください。
せっかく当社に興味を持って面接を受けにきてくださる候補者の皆さんには、私たちのカルチャーを知ってもらうために選考段階でご来社いただいたり、社内メンバーとのランチ会を設けたりしてお互いのことを知る時間を作っています。
また面接も候補者が自分らしくいられて、私たちが皆さんの人となりを知れるような雰囲気にすることはかなり意識していますね。
入社後のモチベーションの維持や人生において成し遂げたいこと、エンタメへの想いは、原体験に紐づいていることが多くあります。
そういった話を深掘りすることがお互いの共感につながり、「一緒に頑張りたい」と思えるきっかけになるのではないでしょうか。
── Plottの人事チームで、活躍している人の特徴を教えてください。
業務の幅を自分で決めないメンバーが活躍していると思います。「ここからここまで」と自分のなかで決めるのではなく、会社全体の課題解決のために何ができるか、という意識で働くことが大事です。
たとえばwebtoon事業部のクリエイターが人事の私に「ここどう思いますか?」とキャラクターデザインに関する意見を求めてくれたりするんですよ。それに対して自分の考えを言うこともよくあって。
あるいは別の部署でSNSアニメの立ち上げをしているメンバーがキャラクターに着せる服装について「もんごろうさん、洋服好きでしたよね。ぜひ意見を聞きたいです」とメッセージを送ってくれることもあります。
このように「採用担当=採用する人」という括りにとらわれず、同じ船に乗っておもしろいものを作る仲間だと捉えてくれるメンバーが多いのは、Plottの人事ならではのやりがいです。
急成長する会社の中核メンバーとして、仲間と成果を追い求める醍醐味
── 普段どんな働き方をしているのか教えてください。
毎日出社する義務はないのですが、私は週5日出社しています。コロナ禍で全員フルリモートだった頃と比べると、会社のことをよく知れて、直接コミュニケーションをとることで仕事も円滑に進むようになりました。
「何者かになりたい」「裁量を持って何かを成し遂げたい」となんらかの想いを持って入社したメンバーが同じ場所に集まるので、肩を組んで一緒に頑張っている雰囲気が私は楽しいと感じます。
── もんごろうさんにとっては、オフラインでのコミュニケーションが仕事にポジティブな影響を及ぼしているのですね。
そうなんです!当社はフリーアルコール制度を導入していて、21時以降に3人以上集まれば会社の冷蔵庫から好きなお酒やソフトドリンクを飲めるんです。
その制度を活用して誰かが仕事終わりに飲んでいたり、オフィスに卓球台があるので息抜きに卓球したりもしています。
業務外でのコミュニケーションを大切にするメンバーが多いので、皆に会いにいく感覚で出社していますね。
── 一方で仕事に集中するときは、各々しっかり切り替えて役割を全うしていると?
はい。おもしろいものを作り続けるためには、ビジネス的な観点が欠かせません。
メンバーそれぞれが目標数値の進捗を週次で追っていて、成果主義的なスタートアップらしい雰囲気はあります。
また、先ほど話したような自由な空気もある、このバランス感が心地よいですね。
チャレンジングな課題に対して皆で力を合わせて頑張る、ずっと文化祭の前日のような空気感です。
── もんごろうさんは、今のPlottのフェーズをどのように捉えていますか?
もともとSNSアニメ1本で事業が進捗してきましたが、ついにwebtoonがリリースされて新たな柱になりつつあります。そういう意味では、まさに第二創業期ではないでしょうか。
IPOも目指しており、もう一歩ここで踏ん張れば会社としてもメンバーの一員としてもぐんと成長できるタイミングだと思っています。
── 今のPlottで働くおもしろさは、どのようなところでしょうか?
これからジョインしてくれるメンバーが、この先社員がさらに増えた際の中心的存在になりうるところだと思います。
組織や事業、そして会社が一気に大きくなっていく過程を直に見られることも、今のメンバーだけの特権ではないでしょうか。
コンテンツ制作の一翼を担う「つくらないクリエイター」
── もんごろうさんが仕事をするうえで、大切にしている価値観があれば教えてください。
前職のときから「つくらないクリエイターになる」という言葉をキャリアの軸として大切にしています。
私は直接手を動かすクリエイターの立場ではありませんが、クリエイターを支えたり環境を整えたりする存在があるからこそ、エンタメ事業が成り立つと考えていて。
私がこれまでに救われてきたエンタメコンテンツも必ず誰かが作っていて、それを支える環境や人がいて。そのうえでクリエイターが120%の力を発揮することで一層おもしろい作品が生まれてきたのかなと。
今後もたくさんの人々を救う新たなエンタメがどんどん生まれ続ける社会であってほしいと思っており、その一端を担う大きな役割として自分のキャリアを位置付けています。
── もんごろうさんが今後Plottで実現していきたいことを教えてください。
私自身が会社の一番のファンだといえるくらい、単純に会社のことが好きです。
もっと色々な人に会社を知ってもらい、私がこの会社で楽しく仕事をしているように一緒に頑張れるおもしろい仲間を増やしたい、と心から思っています。
この会社に来る前は、自己肯定感が低めで自分のことをあまり認められずに生きてきましたが、Plottでの仕事を通じて前向きな気持ちで働けるようになりました。
これも、組織全体として承認の空気感があることが大きいと思っていて。誰かのためになっている感覚を得られて働くモチベーションになりますし、必ず恩として返したいと思えます。
そういう意味で、Plottは私にとって自己実現の場であり、会社のメンバーにとってもそんな場所であってほしいなと考えています。私が感じたポジティブな空気感や達成感を会社の皆にもっと感じてもらえるような組織づくりをしていきたいですね。