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TYLが運営する「アニホック動物病院グループ」の院長5人にインタビュー!獣医師になったきっかけや仕事の醍醐味を語る!

こんにちは!広報担当の加藤です。

今回のストーリーは、TYLが運営する「アニホック動物病院グループ」の獣医師の先生方にフォーカスしていきます。

アニホック動物病院グループの5つの病院、それぞれの院長にお話を伺いました。

【高円寺動物病院】

院長 宮澤先生

<経歴>

2017年に麻布大学卒業後、高円寺動物病院の獣医師として犬猫などを中心とした総合診療に従事。都内救急動物病院にて、救急症例をおこないながら、現在は株式会社TYLが運営する「高円寺動物病院 byアニホック」の院長を務める。

得意分野・苦手分野を決めつけず、それぞれの長所が伸びるような環境づくりを

獣医師の仕事のやりがいを教えてください。

動物が好きで獣医師になる方が多く、私も含めて数多くの人がそうだと思いますが、辛いことの改善や命を救うことで、動物の役に立てることがやりがいだと感じます。最初は、動物を助けたくて業界に入りましたが、飼い主様のためにもなれるということを働き出してから知り、いい意味で予想外のやりがいを得ることができています。

ペットを看取る方向になったときのエピソードですが、飼い主様の心の準備をお手伝いしたり、ペットの痛みや不快感をお薬で取るような手助けをしたり、できる範囲の対応をしました。亡くなられたあとに飼い主様が御礼のご挨拶に来てくださった際は、複雑な想いがありつつも、感謝されることに対して嬉しく感じましたね。

病院の院長としての意気込みを教えてください。

5つそれぞれの病院によって院長の立場が違うため、求められる要素がそれぞれにあります。高円寺動物病院は、院長は一人のリーダーという雰囲気ではなく、数名の獣医師と動物看護スタッフの皆さんで成り立っています。病院内で働く方々のコミュニケーションを円滑にしながら、その中でも発言しづらい人の声を聞くということを大切にしています。人間関係の円滑さはとても重要だと考えているので、働きやすい環境づくりをこれからも進めていきたいです!

日々の仕事の中で、粘り強く諦めないで取り組んでいることは何ですか?

病院全体で意識していることは、「診察分野にこだわらない」ということです。また、得意分野・苦手分野を決めつけず、それぞれの長所が伸びるような環境づくりを意識しています。

自分自身に関しては、病院の機材では対応できないような高度医療を求められるときに、そこで諦めないで、できる限りの治療をするようにしています。そういった場合は、確定診断(※)をし、その後2次診療施設(※)に繋げられるようにしています。

※確定診断:病気の原因を見つけること ※2次診療施設:大学病院などの高度医療に対応している施設

▲宮澤先生のペット。ドラミ(女の子、5歳)

【ながつたペットクリニック】

院長代理 藤野先生

<経歴>

日本大学生物資源科学部(旧 農獣医学部) 獣医学科卒業後、獣医師としてペットの総合商社に入社。主に獣医師として小動物臨床に従事しながら、ペット用品および生体販売、フランチャイズ展開の知見を深める。2007年3月に株式会社フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開をおこない、複数店舗の開業/運営を果たす。2017年3月に株式会社フジフィールドをファンドに株式譲渡。動物病院のグループ化とIPOの土台を築くために、譲渡先であるファンド出資の会社にて代表取締役としてM&A推進と既存グループ動物病院および店舗の運営全般をおこなう。2021年2月TYLに取締役として参画。

ペットをマイナスからプラスの状態に持っていけること、その差がわかりやすく出ることは獣医師の醍醐味

獣医師になったきっかけを教えてください。

私の実家では、家の前に子猫が座っていたり、大雨の日に庭から犬が入ってきたり、鶏が家に住み着いたり、色々な動物に囲まれている家でした。小学生のときは猫を15匹飼っていたこともありました。門戸のところにシーサーのように猫が並んでいましたね(笑)。

近所に住んでいた部活の先輩の親が動物病院を経営していて行く機会が多かったのですが、自分のペットたちを診てもらった際、「たくさんの動物に囲まれて生活しているし、獣医さんになったらどうか」と言われたのが最初のきっかけです。

獣医師の仕事の醍醐味を教えてください。

飼い主様が動物病院に来るときは、必ずゼロよりマイナスの状態で来ると思います。ペットの調子が悪い、病気になっている、元気がないなどの理由からです。そこから自分の力でなんとかするために治療をすることでペットをマイナスからプラスの状態に持っていけること、その差がわかりやすく出ることは獣医師の醍醐味だと感じます。

診ているのはペットですが、それと同時に飼い主様とも関わるため、人間が好きな人は、ペットも飼い主様も含めて治療ができると思います。

治療をしても、どうしても亡くなってしまうペットもいます。そういうとき、飼い主様は「二度と悲しい思いをしたくないからペットはもう飼わない」と言ってお別れすることが多いです。でも、何年後かに考え直した結果、「先生、やっぱり飼いました」と笑顔で来院される方もいらっしゃいます。そんなエピソードも多くあり、飼い主様との関係はその場の瞬間ではなく、長い期間をかけて絆を深めることができると実感しており、そのようなときに醍醐味を感じます。

ペットの家族化を実現していくための想いを教えてください。

人間もペットも生き物で、医療が必要です。そこは家族にとって重要で、医療があるかないかで生き死にも関わるし、もし病気になったら家族は心配になり、家族の雰囲気、明るさ、幸せな家庭に影響が出てきます。幸せな家庭に対し、医療は直球で必要なことだと考えています。そういった意味でペットの家族化推進のために直接関わることができていると思います。

<藤野先生のペット>

▲コックン(男の子、15歳)

▲ルイちゃん(男の子、16歳)

▲とろろ(女の子、7歳)

【吹田動物医療センター】

院長 秋山先生

<経歴>

2014年山口大学獣医学科卒業、倉敷の動物病院にて勤務後、2018年北摂夜間救急動物病院に勤務。現在、TYLが運営する「吹田動物医療センター byアニホック」の院長として従事。

印象深いエピソードは、「動物も、感情で不可能と思っていた状態が変わることがある」ということ

どんな診療が専門分野(得意分野)ですか?

好きな分野で勉強してきたのは眼科と救急疾患です。

学生時代、動物病院でアルバイトをしていたときに、動物看護スタッフさんに「この子の目ってどうなんですか?白内障なんですか?」と聞かれたことがあり、実際には白内障と水晶体核硬化症の違いだったのですが、質問に答えられないことで悔しい思いをしました。その経験から、就活するなかで眼科は奥深いと感じて、眼科専門の病院に就職を決めました。

最初に務めた岡山の病院では、眼科の専門医の診察や治療を、横で見て体感しながら学んでいました。すごい先生の横で眼科の技術や奥深さを肌で感じて、ますますその分野に興味を持ちました。

救急疾患には瞬発力が求められます。病院に来なかったら命を落としていただろうペットたちが、来てくれたから助かる場面もあり、緊張感のある職場にやりがいを感じていました。

これまでの仕事で印象深いエピソードがあれば教えてください。

弱っていた猫がずっと病院に入院していたことがありました。状態が悪く院内では起立不能となっていました。残された時間は家族と過ごしたほうがいいと判断し、自宅に帰ってもらうことになりました。するとその猫は、自分の家だとわかってからよろよろと歩き始めたと飼い主様から後から聞きました。このことから、動物も、感情で不可能と思っていた状態が変わることがあることを実感しました。

動物ってすごく感情豊かで、健康面でもそれは影響すると実感するところがあり、興味深いなと感じています。

ペットと飼い主様に喜んでいただくために取り組んでいることがあれば教えてください。

病気ではなくワクチン接種でいらしたペットと飼い主様に対しても、気になっていることをヒアリングするようにしています。そうすると、何かしらの悩みがあることが多いため、「気軽に聞きたいことがあれば相談してください」という声がけや、相談しやすい雰囲気を意識しています

その悩みが解決できない内容のときもあるし、助ける方法がないこともなかにはあります。そんなときも、悩まれている状況をある程度把握し、飼い主様の話をよく聞くようにしています。

あとは、投薬中のペットの血液検査の結果がよくなっていたり、歯磨きをがんばっているペットには「歯茎の状態は健康です、歯磨きがんばってらっしゃいますね」と言ったり、取り組んでいることに対し上手くいっていることを積極的に伝えるようにしています

<秋山先生のペット>

▲ワオ(男の子、11歳)

▲アニー(男の子、11際)

【高田馬場動物病院】

院長 高木先生

<経歴>

麻布大学卒業。2020年より動物病院に勤務しながら、日本獣医生命科学大学・全科研修医として勤務。2022年8月より「高田馬場動物病院 byアニホック」の院長として従事。

全員が関わって一つの仕事を成し遂げていくということを基本に、チームワークが生まれるような病院の運営をおこなう

チームで仕事をするうえで心がけていることがあれば教えてください。

一つのことに対して自分一人でやるというよりも、全員が関わって一つの仕事を成し遂げていくということが基本だと考えています。物事に問題点があったときは、それにぶち当たっている人に他の人を交えて皆で解決するようにしていて、チームワークが生まれるような病院の運営をおこなっています

診療では、飼い主様と話す以外のことは自分一人ではとてもできないと思っていて、獣医師・スタッフの皆さんができることをそれぞれに少しずつお願いしています。同じ方向へ向かっていく意識をチーム全体で持てるように心がけています。

これまでで嬉しかったエピソードを教えてください。

高田馬場動物病院はまだ開業して半年ほどの病院です。開業後は、病院が始まる前には想定していなかった問題点が大量に出てきました。獣医師・動物看護スタッフは、それぞれが治療の経験が違う状態のため、医療方針の意見のすり合わせも必要でしたし、物の配置に関しては、使い勝手が悪いところを全員で調整していきました。あとは、トリミング室が構造的に使いづらいところがあったため、部屋を改造して快適になるよう変えていきました。それら一つひとつを解決していくために、仲間と話し合って解決していけたことが嬉しかったです。病院が一致団結している感じがしました。

一緒に働く仲間に対し、尊重していることや大切にしていることを教えてください。

私には、最初に務めていた病院の頃、一つのことで考えが凝り固まっていたため矯正したいと思っていた時期があり、知識のアップデートが必要だと考えたため日本獣医生命科学大学病院の研修をしていました。その後TYL入って、だんだんとまた考え方が凝り固まってきたなと感じることがありました。日々、目の前に必死になっていたからだと思います。これはまずいと思っていたら、高田馬場動物病院で一緒に働いている獣医師の先生が、他の病院で働きながら知識をアップデートしていて、「新しい風を吹き込ませないとだめだ!」と言ってと動いているのを目の当たりにしました。私はいつのまにかできなくなっていて、一番最初の病院の4年間に戻っていたと感じました。「これは何かをしないと」と、その獣医師の方のおかげで気づくことができました。実行して行動に移している彼女を尊敬しており、そんな仲間がそばにいて刺激を受けています。

働いている動物看護スタッフさんたちも、素晴らしい方が多いです。獣医師はペットと向き合って1対1になるので、それ以外のことがなかなか見えないことがあるのですが、動物看護スタッフさんは病院全体を見て状況を把握していると感じます。病院を潤滑に動かせているのは、スタッフさんたちのお陰だなと思いますし、感謝しています。

▲高木先生のペット。エル(男の子、16歳)

【ワンダーランド診療所】

院長 遠藤先生

<経歴>

1997年麻布大学卒業。その後、6年間品川の動物病院に勤務。都内のグループ病院に勤務後、2022年より「ワンダーランド診療所 byアニホック勤務」の院長に就任。

やりやすい方法を一緒に模索し、ペットと飼い主様に寄り添うような診察を心がけて

獣医師になったきっかけを教えてください。

獣医師になることは、小学生のときからの夢でした。ずっと動物が好きで、動物に関する仕事といったら獣医師だと思い、目指しました。とにかく夢を叶えたかったので、私立の獣医学部は全部受けました。

これまでで一番大変だった診察内容を教えてください。

肝臓に腫瘍がある犬がいて、診ている途中でレプトスピラ症に感染していることが判明しました。レプトスピラ症は、ねずみのような野生動物の尿から移る細菌の病気で、患うと犬の尿から人間に感染する可能性があり、発熱などの症状や腎臓が悪くなることもあります。人間に移るからこそレプトスピラ症のペットを受け入れられる動物病院が少ないのが現状です。

その犬は、どの病院にも受け入れてもらえないという状況でした。ワンダーランド診療所はそもそも入院ができないため、どこか他の病院を探さないといけなかったのですが見つかりませんでした。最終的に、私の仕事が終わったあとに自宅まで往診にいって、点滴などの対症療法をおこなっていました。結局その犬は亡くなってしまったのですが、1年程経ってから飼い主様が病院に来てくださり、新しい犬2匹を連れてきてくれました。落ち込まずに前向きになっている飼い主様の姿を見て、とても安心しました。2年ほど前の話ですが、一番大変だったことを今でも覚えています。

ペットと飼い主様に対して工夫していることや意識して実施していることがあれば教えてください。

いらっしゃった飼い主様だけではなく、犬猫にも話しかけるようにしています。病院嫌いな子は怖がったり震えたりするため、その子を安心させてあげるためです。それによって飼い主様も安心するため実施しています。

治療に関しては、家族の環境に合った治療をするように心がけています。例えば、家で点滴ができる環境の飼い主様には家でも点滴をしてもらっています。病院に来ることがストレスになることもあるため、点滴のやり方を教えて、対応してもらうことがあります。とはいえ、飼い主様によってできるできないがあるため、飼い主様がやりやすい方法を一緒に模索していきます。常に、ペットと飼い主様に対し寄り添うような診察を心がけています。

▲遠藤先生のペット。かぐら(女の子、7歳)

TYLが運営する「アニホック動物病院グループ」(https://anihoc.com/)では、獣医師や動物看護スタッフを募集しております。一緒に働きたいと思った方、TYLに興味を持った方は気軽に話を聞きにきてください!

お待ちしています!

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