株式会社PeakVisorはコンサルティングをメインとし、新たな価値を生むべく新規事業創出や地方創生に取り組む会社です。大手~ 中小企業、首都圏~地方まで幅広いお客様に対して、テクノロジーを駆使したサービス提供やコンサルティングを行っています。
本ストーリーでは、当社代表取締役社長の江頭が大企業でのキャリアを捨ててPeakVisorの創業に至った経緯を語ります!
江頭一馬
株式会社PeakVisor 代表取締役
1990年 北海道生まれ。北海道大学・北海道大学大学院を卒業後、2015年に株式会社NTTDATAに新卒入社し、法人向けのシステム開発業務に従事。2016年よりアクセンチュア株式会社にてTechnology Consultantとして活躍。2020年、株式会社PeakVisorを起業。
Contents
- NTTDATAの入社式当日に転職サイト登録
- 自分に余裕があってこそ社会貢献できる
- コンサルティングと自社事業を通して地方創生に貢献
NTTDATAの入社式当日に転職サイトに登録
ーー会社員時代のキャリアについて教えてください。
江頭:北海道大学大学院を卒業後、大規模なシステム開発に携わりたいという想いで株式会社NTTDATAに新卒入社しました。入社式の日、業界最大手の企業に入社できた喜びはありましたが、自分の人生の最大値が決まってしまったような、何ともいえない虚無感を感じたことを覚えています。実は、その日のうちに転職サイトに登録していました。笑
そのような社会人生活のスタートを切りましたが、新入社員としてNTTDATAに入社したことは全く後悔していません。現状の私のIT力の基礎力を築けたのも、PeakVisorを共に立ち上げる仲間に出会ったのも、NTTDATAという会社のおかげです。そこに関しては本当に感謝しております。会社からしたら、1年で退職した私をコノヤローと思っているかもしれませんが。笑
その後、自身の強みを活かしながら外資系企業で力を試したいと思い、アクセンチュア株式会社に転職します。アクセンチュアでは Technology Consultant として、大手小売企業や物流企業向けにテクノロジーを活用した課題解決指針の策定およびシステム導入を行いました。最上流のコンサルティングフェーズからクライアント業務に携わることで、より生々しいビジネス課題に沿ったテクノロジーの活用を突き詰めることができました。
ーーエンジニアからコンサルタントに転身したのですね。最も大きな変化は何でしたか?
江頭:テクノロジーやシステム開発のノウハウを強みとする軸は変わっていませんが、最大の違いはクライアントへの寄り添い方だったと思います。コンサルタントとして活動するようになってからは、クライアントのビジネスの理想像を一緒になって具体化し、システム導入はあくまで手段のひとつ、という感覚が強かったです。
アクセンチュアでは若手が持てる裁量が大きく、最年少のチームリードとして総規模数百億の物流企業をクライアントとするグローバルシステム統合/刷新プロジェクトを推進させてもいました。その中でも、クライアントの想いを深く理解していたからこそできた技術選定・チームビルディング・リスクマネジメントがあったと思います。その結果、クライアントのビジネス上の成果につながるところまで寄り添うという点でも、クライアントに価値を感じていただけていた実感があります。
自分に余裕があってこそ社会貢献できる
ーー起業しようと思ったきっかけを教えてください。
江頭:プロフィールにも記載しているのですが、「まずは自分を幸せに」というのが個人理念でもあるので、正直その延長で起業したというのが正直なところです。なので、きっかけは何かというと、自分を幸せにしたかったのが正直なところです。笑
ただ、もう少しお話させていただくと、私の幸せの前提には、社会人として世の中への貢献の最大化ができていること、周囲の人が幸せであること、この2つが欠かせないと考えています。
アクセンチュアの社員としてクライアントに対して価値を提供できていた自負はありますが、当時の自分にできる最大の価値を世の中に提供できていたかは日々疑問を抱いていました。また、周囲の人が幸せであることは、家族や友人は勿論ですが、一緒に働く仲間に対しても強く考えておりました。当時はチームリーダーとしてメンバが楽しく働ける環境づくりは意識していましたが、あくまで組織の一員でしかなかった私にできることは限られているなと日々悔しさを感じておりました。そのため、チームメンバには苦労させてしまい申し訳ないなという気持ちに加えて、働く仲間全員がまずは自分を幸せにしようと考えることができ、その結果、最高の職場が生まれるような環境を作れないかと日々考えていました。
そういった想いを実現するために、会社員として昇進、プロジェクトの異動、転職も考えましたが、最善の選択は起業しかなかったのだと思います。
ーー様々な葛藤があってコンサルティングファームを立ち上げたのですね。
はい、ただ、コンサルティングに拘ったわけではありません。
起業後に価値を最大限提供できる方法がコンサルティングであり、コンサルタントという仕事にやりがいと誇りを持っていたのは事実です。
テクノロジーの力で消費者に価値あるサービスを届けるチャンスがあるときには、自らの手でスピーディに事業を創出できるスキームを持っておくべきだと常々思っていました。これらを実現するために、PeakVisorを立ち上げました。なので、現在はコンサルティング事業にとどまらず、意義深いと思える新規事業への投資も積極的に行なっています。
コンサルティングと自社事業を通して地方創生にも貢献
ーーPeakVisorとしての事業創出にも取り組んでいるのですね。具体的にはどのようなことをしているのですか?
江頭:新規事業については、本当に様々です!現時点で具体的な話が進んでいるのは、「熊本県の企業と連携したカーボンニュートラル事業」と「福島県における福祉関連施設運営事業」です。実は二つとも、入社1年目の社員が企画を立案し、それぞれが中心となって立上げに取り組んでくれている事業です。これらの推進にも、日々コンサルタントとして磨いている、事業立ち上げやテクノロジーに関するノウハウが活きています。
ーーおもしろそうですね!ふたつの事業の共通点として「地方であること」があると思いますが、それはなぜですか?
江頭:もちろんビジネスとしてその土地でやることで成果が期待できるという前提ですが、私たち自身として地方創生に対して強い想いをもっています。北海道出身である私を含めPeakVisorには地方出身者が多いのですが、就職を機に東京の大企業で働いてみて、持っているノウハウやテクノロジーという観点で地元の企業が遠く置いて行かれていることを常々感じていました。ひいては、企業が提供するサービスを受ける人々の体験にも地域による格差が生まれてしまいます。これはすごくもったいないことだと思っていて、地方に住む人でもテクノロジーの恩恵を受けやすい社会にしていきたいという想いがあります。
それが、私たちが地方での事業展開や地方企業へのコンサルティングを積極的に行なうモチベーションです。私たち自身は普段首都圏に身を置いてコンサルティングをしていますが、オンラインでのやり取りを駆使して現地の企業とも充分にコミュニケーションが取れています。
ーーありがとうございます。最後に、今後PeakVisorをどんな会社にしていきたいかを教えてください。
江頭:事業を通して、PeakVisorのビジョンとして掲げる「知の循環で豊かな社会を作る」を実現することはもちろんですが、一緒に働く仲間にとっても価値ある経験ができる場所にしていきたいと思っています。「将来独立したい」、「今後は大手ファームに挑戦したい」、「農家をはじめたい」、「幹部となって会社を盛り上げいきたい」など様々な考えを持った人がいて良いと思っていて、そんな方のキャリアプランをも共に描いて導いていくことができる、そんな会社でありたいです。