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システム思考が組織づくりに役立つ? スキル特化で終わらないNPで歩めるIT領域のキャリアとは

こんにちは、ネットプロテクションズ(以下NP)広報担当です!

NPの採用枠には、「システム開発」という専門職はありません。「総合企画職」として入社いただき、さまざまな経験を積んでいただくというユニークな採用手法をとっています。そんなNPに、システム開発を研究して、システム思考をもつ学生さんが内定しました。これまでのキャリアとどのように折り合いをつけていくのでしょうか。2019年入社が内定し、京都支社ビジネスアーキテクト(BA)グループでインターンをしている小松尚弘から話を聞きました。聞き手は同グループの山下貴史です。
※本記事は2019年2月にインタビューしたものです。

開発だけに身を捧げたくないという想い

山下
小松さんは、大学でシステム開発の研究をしていたんですよね? でも、NPには開発だけに没頭できる専門職での採用がない。なぜ総合企画職での採用しかないNPに入ろうって思ったんですか。

小松
大学では土木工学を学び、橋と風の研究をしていました。主に実験やシミュレーションを行なっていたという感じですね。でも、だからといって、理数系っぽいものだけに閉じていたくない、と思ったんです。

山下
具体的に言うと?

小松
システム開発は好きで独学で習得したんですが、そのほかに哲学として組織論をつきつめたいというのが、人生のテーマとして心の中にずっとありました。どのように事業を行えば組織が強い状態を保ったまま拡大していくか、またうまく回せるのか。システム開発だけではビジネスにならないし、ビジネスはシステムがないと立ち行かない。それら両輪をもつ大きな枠で仕事をしていきたい。両方とも知っていること、体感していることで、自立した人になれるんじゃないかな、と考えていたんです。

山下
エンジニアとして就職しちゃうと、やっていることがおもしろいから、スキル習得が目的になったり、開発以外に気持ちが向かなかったりしますものね。

小松
そうなんです。それを選択して、ふと我に返ったときに「あれ、エンジニア以外の仕事ができないぞ」となりたくなかったんです。

山下
でも、システム開発は好きなんでしょう?

小松
はい。システム開発に軸を置きながら、ビジネスにも携われる。そういう環境が整っているのがNPだと思いました。

「仕事とポジティブに向き合う」ことを教えてくれたインターン期間

山下
そうやって探している中でNPを見つけてくれたんだと思うけど、よく見つけられましたね。

小松
一時期、手当たり次第、インターンに応募しまくっていたことがあったんです。だから、NPも応募先のひとつでしかなかった。5月に応募して、夏には実際にインターン参加をし、そこでNPへの思いが強くなりました。

山下
インターンが大きなきっかけ?

小松
実を言うと、インターンに参加する前までは、ちょっと偏った考えをしていたんです。仕事なんてたかだか40年のもの。その間に労働の対価であるお金をもらい、あとは死ぬまで食いつないでいければいい。だから、大きくて安定した企業、潰れなさそうなところで、最低限の楽しみを見つけながら働ければな、と。

でも、NPの社員たちは、みんな本当に楽しそうだし、自分の仕事に誇りをもっている。「もっと仕事とポジティブに向き合ってもいいんだよ」というメッセージをもらったような気がします。インターンを終え、気がついたらぼく自身も「働く時間をどれだけ豊かにできるだろうか」と考えるようになっていました。

システムもビジネスも――複数の軸で働けるNPのキャリア形成

山下
じゃあ、今は入社が待ち遠して、という感じなんですね。

小松
そうですね。実際、今もこうやってBAの中でインターンとしてかかわらせてもらっていますけど、本当に楽しいです(笑)。

山下
入社にかける想い、つまり期待値というのがあると思うんだけど、実際に、思い描いていることが社内でできそうですか? 思い描く入社後の自分はどんなものでしょうか。

小松
「ビジネスもやりたい」「開発だけに閉じていたくない」と言ったんですが、立ち上がったばかりの台湾事業部のインフラ整備にかかわらせてもらっていることもあり、実は今BAでやっている開発の仕事がとても楽しくて(笑)。入社後しばらくは開発をしていたい、なんて考えています。

山下
楽しいですものね(笑)。

小松
ビジネスの全体像が見えていて、今、どこの開発をしているのかが見えることも大きいと思っています。とはいえ、開発に閉じていたくない、というのも本当で、BAに軸足を置きつつ、ほかの部署にもかかわっていけたら、と思っています。それができるのがNPの良さでもありますし。

山下
実際、BAとカスタマーセールスの両方を掛け持ちしている人がいますしね。

小松
そういう先輩がいるのは心強いです。「うちでは両方できるよ」と言っておきながら、実際には社内転職しないとできない、ということもありますし。

山下
小松さんもいるうちの部署はビジネスアーキテクトグループ、つまりビジネスのことを考えながらITを使って仕組みづくりをしていくようなところなんだけど、実は発足したのが2013年。その前までは普通にシステムグループだったわけですよ。でも、システムを開発している個々のエンジニアたちにかなり高いスキルがあっても、コミュニケーションが薄かったり、ひとりだけに閉じていたりするから、組織としてスキルの最大化が望めなかった。どんなふうにお互いがコラボレーションすればいいのか、やっている仕事をビジネスと結びつけるにはどういう組織環境ならいいのか。

そういうこともあって、システムグループからビジネスアーキテクトグループへと変貌を遂げた、といういきさつがあるんです。

小松
スキル特化に終わらず、パラレルで両軸に携われる企業を探してみましたが、難しかったというのが正直な感想ですね。エンジニアの組織論については本としても読めるのに、実例に触れる機会がない。でも、NPにはその実例があるし、まだまだ規模も拡大していくフェーズですよね。構造自体が大きく変わっていくという可能性も秘めていて、組織論に興味のある自分からすると、これからが楽しみで仕方ありません。

理系学生の経験する仮説検証プロセスが大いに役立つ理由

山下
組織が大きくなったときに、個々に貯まった知見をどう活かしていくのか、それを外との関係でどう扱うのかなど、コミュニケーションの取りかたやフォーメーションの組みかたも考える必要が出てきますよね。全体のバランスを取りながら、マイクロサービスとしては良くしていかないといけない。

小松
NPでは、業務を跨いだ仕事の仕方ができるので、ひとつの業務に集中しないで済む。ほかとの兼ね合いで良くしていける、というステキな特徴があると思うんです。

山下
例えば、NPでは、「新しい信用を創造する」ということで、与信のサービスを提供しているんだけど、与信のことだけ考えていても、それが良くなることはない。それを取り巻く世界のことを知らないと無理ですよね。社内でも同様で、何かにフォーカスしたときに、そこばかり見ていても良くならない。パラレルでいろんなことにかかわっていきながら、全体を良くしていける、というのがNPの働きかたの特徴なんですよ。

小松
目の前のことが楽しいと、それだけに集中して深めてしまいがちなので、「手段」と「目的」を取り違えないように、気づいたときに立ち返るようにしたいです。

入社後の話に戻りますけど、開発やスキル習得で結果が出せたら、次はデータサイエンスの知見を活かした仕事をしたいな、と思っています。現実に起きている現象や課題に対して、それを良くしていくための仮定を立て、検証していく。仮説検証のサイクルのプロセスがとても好きなので。

こういうシステム思考って、理数系の思考の型なんですけど、組織論にも充分に役立つと思うんです。特に、NPは、これから事業が拡大するフェーズにある会社なので、仮説検証のプロセスを経験したことのある理系学生なら誰でも、ここでその経験を活かせるんじゃないでしょうか。

しかも、NPは「自立・分散・協調」というキーワードに根ざした文化・風土がある。自分で仮説を立て、検証したいと考える人には、たくさんのチャンスに巡り会える環境ですよね。

ところで、山下さんは、ぼくたち新入社員にどんなことを期待していますか?

山下
新人のうちって、「ビジョンをもたなくちゃ!」とキリキリするかもしれないけど、楽しくやれていればいいと思うんですよね。もちろん、仕事だから、きっと好き勝手に楽しくはしないでしょう? 楽しく仕事と向き合える、そんな自分なりの方法を探してほしいですよね。そのことの責任はわたしたちでもちますから(笑)。

何より望むことは、成長してくれること。でも、急がなくていい。仕事をする中で、モチベートを最大化する方法を見つけられれば、それはいい仕事につながるし、成長にもつながる。楽しみながら、先へとつながる方法をNPで見つけてほしいですね。

注)小松さんは入社後に台湾グループへの配属になり、6月より台湾にて働くことになりました!

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