弊社にはまだ新卒社員はいないですが、来年2017年は新卒0期採用を予定しております。来年には同じ話をするかもしれないので、新卒エンジニアに向けたメッセージのつもりで書き綴って置きます。
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こんにちは。株式会社LiB 取締役CTO の米山です。
社会に出て初めての挑戦の場としてLiB を選択いただきありがとうございます。
まずはじめにお伝えしたいことは、エンジニアはクリエイティブな仕事です。
決められた仕様通りにコードを書くのは単なる作業です。私たちが本当にやるべき仕事は、ユーザーの悩みをどうやったら仕組みで解決できるか思考し、それを創り上げることです。
でも、時にはクリエイティブではない泥臭い仕事もあるかもしれません。そして、自分の思い通りに行かないこともたくさん出てくるでしょう。そんな時に迷子にならないために覚えておいてほしいことがあります。
未経験でエンジニアになる方へ
4月から初めてコードを書き始める方に偉そうにアドバイスすることを考えました。
①社内で凄いと思う5人を探す
②業務でたくさんコードを書く
③初心に立ち返る場所を覚えておく
エンジニアリングのアドバイスはあまりなくて期待はずれかもしれませんが、3つあげてみました。
①社内で凄いと思う5人を探す
誰が言ったのか知らないのですが「長い時間をともに過ごしている5人」の平均が今の自分や未来の自分を作ると言われてます。これからあなたは会社で過ごす時間が圧倒的に長いです。社外ではなく社内で凄いと思う5人と接点を持つことが、なりたい自分になる近道です。
(長い時間を過ごすという意味では家族なども含まれるので、5人も見つけなくて良いかもしれないですが。)
②業務でたくさんコードを書く
知らないことだらけで勉強することがいっぱい。経験のないことだらけで焦る気持ちもわかりますが「休日に新しい技術を勉強して平日の業務に活かす」みたいな意識の高い努力はしなくても大丈夫です(たぶん)。
それよりもユーザが求めるスピードに合わせてコードが書けるようになるために、業務の中でたくさんコードを書いてください。
もっと言えばコードを書くだけでなく、読むのも大事です。コードレビューの文化があるので、初心者だからこそレビューしましょう。レビュー “される” のではなくレビューしましょう。「何でこう書いたのですか?」ってうるさく質問しましょう。知らないことをその場で聞く癖をつけると役に立つと思います。
③初心に立ち返る場所を覚えておく
迷ったときに立ち返る場所を覚えておいてください。それは、先輩から褒められたメールかも知れないし、初めてOSS にマージされたPull Request かも知れない。いつか辛い時にそれを思い出せるように、どんなモノでも場所でも「形のある何か」が良いと思います。
あなたが成長したいと思い挑戦し続けているのであれば、いつでも未経験かつ実力不足の仕事がやってきます。「やったことがないから出来ない」「まだそんな実力はないから出来そうにない」そう思ったときに立ち返る場所が少しは役に立つと思います。
既に何らかの経験があるエンジニアの方へ
学生の時にどこかの会社で業務経験のある方、未踏スーパークリエータに選ばれた方、何らかのOSS のコミッターである方など、新卒とはいえ既にエンジニアとして活躍した経験がある方もいると思います。
もう既にあなたの方が僕よりも良いコードが書けるかもしれません。あなたは同期の中できっと一番に出世するでしょう。あなたは社内で先輩を差し置いて抜擢されるかもしれません。
そんなあなたに僕からあえて進言するならば、あなたの書いたコードやあなたの振る舞い(スタンス)を叱ってくれる人を探してください。あなたが周りから一目置かれる存在になっても変わらず叱ってくれる人が居てくれると良いんじゃないかなーと思います。きっとその人が「コードを書く」以外の方法で開発に貢献する術を教えてくれると思います。
エンジニアにもキャリア戦略を
技術において基礎や歴史を大事にする人は多いですが、キャリアにおいて基礎や歴史を気にする人は少ない気がしています。エンジニアらしくロジカルにキャリア戦略というものを考えてみたら良いんじゃないかなーと偉そうに申しておきます。
小難しい理論に則ったお話は「キャリア戦略論」を読んでみてください。
これはLiB 社内のエンジニアとデザイナーに向けて実施した勉強会の資料になります。
参考にしても良いし、共感できなければスルーしても良し、納得できなければ質問してみるも良し。興味があればウェルカムランチで話を聞きに来てください。
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