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【Fund Partner Interview】事業承継ファンドで目指す持続可能な社会づくり、ケップルだからこそできる新たな価値提供とは?

こんにちは!PR担当の冨田です。

ケップルグループは『Create New Industries 世界に新たな産業を』というミッションを掲げ、スタートアップエコシステムの発展を目指し、投資家・起業家を支援するさまざまなサービスを展開しています。

そのような私たちケップルグループですが、昨年秋に、投資事業を担うケップルキャピタルが浜松いわた信用金庫からの出資を得て「浜松いわた事業承継1号投資事業有限責任組合」という事業承継ファンドを設立しました。 (プレスリリースはこちら

スタートアップ業界の支援に取り組んできたケップルが、なぜ今事業承継ファンドをはじめたのか。その背景には、日本を支えてきた中小企業と日本の未来を作っていくスタートアップ、双方の連携や成長に貢献するための大きな展望がありました。

今回はケップルグループ代表の神先さんと、ケップルキャピタルで事業承継ファンドの運営をリードする長谷尾さんに話を伺いました!

ケップルグループ 代表取締役CEO 神先 孝裕
2009年、公認会計士試験合格後、あずさ監査法人に入所。2013年にケップル会計事務所を創業。2015年に株式会社ケップルを設立し、未上場株式管理SaaS「KEPPLE CRM」の開発を開始。その後日経新聞と資本提携し、スタートアップデータベース「KEPPLE DB」を共同開発。2018年には、Kepple Africa Venturesを設立し、アフリカでスタートアップ投資を開始。2022年には、スタートアップ株式のダイレクトセカンダリー特化型ファンド「リクイディティファンド」を設立。そして2023年には、事業のさらなるグローバル化・多角化を見据え、グループ経営体制へ移行するため、株式会社ケップルグループを設立。「イノベーションを促進するグローバルプラットフォームとなる」というビジョンの実現に向けて、グローバルでスタートアップと投資家への支援の輪を拡大させるべく、日々事業に向き合う。
ケップルキャピタル Partner 長谷尾 勲
1996年福岡銀行入行後通算23年のうち、約8年を事業承継や事業再生を中心としたバイアウトファンドの福岡キャピタルパートナーで、その後約3年をスタートアップ投資のFFGベンチャーで、投資の責任者を歴任。複数の投資先の投資からハンズオン、EXITを経験している。2019年にケップル入社後は、セールスやコンサルタント、キャピタリストとして、スタートアップや事業会社との接点が増える。

Q. なぜ今、事業承継の取り組みが必要なのでしょうか?

神先:戦後の日本経済は、熱い情熱を持った起業家が数々の企業を立ち上げ、それによって復興を果たしてきました。そういった起業家が立ち上げた各産業のサプライチェーンが全国に広がり、地方経済、日本経済を支えてきました。しかし、日本社会は今、少子高齢化という大きな問題に直面しています。

中小企業庁の発表によると、2025年には経営者が70歳以上となる企業が約245万社まで増加し、そのうち約127万社が後継者不在によって、廃業・倒産の危機に直面する可能性があると試算されています。

素晴らしい起業家が立ち上げた企業も誰かが引き継いでいかなければ、その雇用が失われ、地方経済、日本経済が縮小していくことにつながります。そのため、事業承継は日本にとって重要な取り組みのひとつです

Q. どのような背景から、ケップルが事業承継ファンドを設立することになったのでしょうか?

神先:日本における後継者不足の課題が浮き彫りになる以前から、浜松いわた信用金庫様は、長年に亘り、取引先企業の事業承継相談を行われてきました。経験豊富なM&Aチームが、積極的に事業承継を支援されてきましたが、より柔軟に経営支援に取り組みたいと、事業承継ファンドの設立を検討されていました。

そのような中で、多くのファンドの運営支援や出資するスタートアップのサポートに取り組んできたケップルの実績をご評価いただき、今回のファンド運営を担わせていただくことになりました。

Q. ケップルが事業承継に取り組むことの意義とは?

長谷尾:中小企業は大企業よりも人手不足・後継者問題が深刻です。中小企業こそDXが必要ですが、スタートアップが提供するソリューションを活用すれば業務効率化が進み、その課題を解決に導くことも可能となるはずです。

また、中小企業は日本企業の99%を占め、300万社以上ありますので、スタートアップにとっても中小企業とのネットワークは販路の拡大につながります。そこで、事業承継の取り組みにおいて、ケップルの持つノウハウやネットワークを、両者の成長に活かすことができると考えています。

神先:実際に、事業承継ファンドを検討する中で、ケップルのさまざまなリソースを活かせるということが見えてきました。しかし、事業を100%譲り受けて支援をしていくという仕事はそんなに簡単なことではありません。浜松いわた信用金庫様がこれまで培ってこられた地域からの信頼や豊富なご経験はもちろんですが、長谷尾さんに地方銀行やコーポレートベンチャーキャピタル、ケップル入社後のさまざまな業務で積み重ねてきたキャリアを活かしてもらい、着実に成果を積み重ねてきています。

Q. 事業承継ファンドの運営とは、具体的にはどんな業務をされているんですか?

長谷尾:投資候補先企業との面談やバリエーション、これからどのように成長していくかという検討などを日々行っています。すでに具体的な投資候補先が数社ありますので、浜松いわた信用金庫様と連携して、検討を進めています。

Q. 事業承継ファンドの仕事のやりがい、面白さとは?

長谷尾:地方にはいろいろな課題があると言われ続けてきましたが、解決されていないことばかりだということに驚いています。私自身ケップルに入社する前から、事業承継に関わるビジネスにずっと携わっていますが、まだまだやれることはたくさんあります。このようなファンドのニーズは今後ますます高まっていくと思いますし、各地域で絶大な信頼を集める金融機関の皆様と組めば、日本中でこの取り組みを広げていけると思います。

事業承継にはいろいろなパターンがあり、M&Aもどんどん増えてきてはいますが、ファンドは柔軟性があるので非常に面白いと思いますし、ハンズオンで経営支援を行い、企業価値を向上させていくことにとてもやりがいを感じています。

Q. この仕事ではどんなキャリアを積んでいくことができますか?

長谷尾:後継者不在の企業の株式を買い取ることにより、一緒に経営を担う立場になります。その企業をどう存続、成長させていくかを真剣に考えていくので、経営手腕そのものがノウハウとして身についていきます。

投資家の目線も必要ですし、ハンズオンの能力も要る。攻めも守りもできなければなりません。営業手法はもちろん、人事制度やオペレーションの見直しも必要です。従業員の方々と円滑なコミュニケーションをとるスキルも求められます。あらゆる側面で能力を伸ばしていけると思いますし、それがビジネス実績や自身のキャリアアップにもつながっていきます

Q. どのようなマインドをお持ちの方が、このポジションにマッチすると思いますか?

長谷尾:ケップルの「Create New Industries 世界に新たな産業を」というミッションは、スタートアップだけでなく、中小企業支援にもマッチしていると思います。このミッションに共感してくださり、世の中をよりよくしていきたい、さまざまな課題を解決していきたいという志をお持ちの方、そしてしっかりとビジネスとしても成長させていきたいと思われる方には、ぜひこの仕事に携わっていただきたいです。

神先:我々がこれまで培ってきたスタートアップエコシステムにおけるビジネスノウハウを、事業承継にもどんどん活かしていきたいと考えています。スタートアップマーケットと地方の中小企業を接続させることで、新しい価値を生み出していきたいんです。これまでファンド運営や、金融業界に携わってこられた方で、自身の強みや経験をもとに新たな挑戦をしてみたいという方にはぴったりな仕事だと思います。

思いっきり現場に入って取り組んでいただくことになるので、自ら学んで成長していきたいという意欲は必要です。難しさもあると思いますが、実績を積み重ねていけば裁量もやりがいもどんどん増えていくと思います。

Q. 今後の展望について教えてください!

長谷尾:ケップルらしい事業承継ファンドを日本中に広げていきたいです。ポテンシャルは非常に大きいですし、この取り組みが広がっていけば、世の中に大きな価値を提供していけると思います。今は0→1の立ち上げフェーズですが、組織としても拡大していき、日本経済にインパクトをもたらす事業へと成長させていきたいと考えています。

Q. これから入社される方へひとことお願いします!

長谷尾:ケップルは、自身の強みを活かしながら、何か新しいこと、面白いことにチャレンジしたいという方には、最適な環境だと思います。実際にケップルで働く方々もそのようなチャレンジ精神をもってジョインしてきたメンバーばかりです。ぜひ思い切って飛び込んできてもらえたら嬉しいです。

神先:この事業承継ファンドは大きな志を持って立ち上げています。これまで多くの起業家たちが育ててきた企業、ここの次の担い手を探して再成長させていくことはとても面白くやりがいのある仕事だと思いますし、チャンスも多く眠っています。

そして今がまさに0→1のフェーズです。私たちは、スタートアップエコシステムで培った広い視野を活かして、この領域を大きく切り拓いて行きたいと考えています。そこにご自身のスパイスも加えて新しい価値を創造していっていただけたらと思います


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