KEPPLE(ケップル)スタートアップエコシステムを可視化するメディア
スタートアップのマーケットに関する情報を、記事やデータを通じて紹介するメディア
https://kepple.co.jp/
こんにちは!KEPPLE HRチームの山本です。前回、皆さんにお届けさせていただいた代表インタビューから約1年半。従来から事業を展開していたベンチャー投資を加速させるCRM『FUNDBOARD』やイノベーションを促進するスタートアップデータベース『KEPPLE DB』といったサービスに加え、この1年半で下記のようなサービスが続々と立ちあがってきています。
◆ファンド運営を支えるパートナー『KEPPLE FUND SUPPORT』
◆オープンイノベーションの実現へ『CVC立ち上げ支援』
◆スタートアップの成長を支援するベンチャーキャピタル『KEPPLE Capital』
◆スタートアップエコシステムを可視化するメディア『KEPPLE』(下記リンク参照)
また、この6月にはこれまでの日本のスタートアップエコシステムに欠けていたと言われる、スタートアップ株式のセカンダリー取引に特化したファンド『Kepple Liquidity Fund』も設立しました。どんな思いのもとに新たな事業を創り続けてきたのか?今後の展望としてどんなビジョンを持っているのか?その実現のためにどんなメンバーと挑戦していきたいのか?といった点についてインタビューしてきました。
▼ 前回のインタビュー記事はこちら
Q. DXファンド、リクイディティファンドを設立した背景、想いは?
DXファンドはDX領域で新たな産業創出にチャレンジされているスタートアップへの投資を通じて、DXといった文脈から日本の産業発展に貢献していくことを目的としたファンドです。ケップルの特徴の一つでもある、これまでのビジネスを通じて培ってきたIPO支援機関や大手事業法人との強いネットワークを活かし、スタートアップの企業価値向上へ貢献することを目指しています。
リクイディティファンドはいわゆるセカンダリーファンドと言われる領域で、過去スタートアップに投資をされた株式をお持ちである既存株主からその株式を引き継いでいくことで、スタートアップのIPOまでの助走期間を延長させます。体制が整わないまま、諸事情により当初に想定したよりも小規模でIPOせざるを得ないために、日本のスタートアップエコシステムからはユニコーン企業が創出されにくいといった課題の解決に寄与していきたいと考えています。この課題の背景には、シード期に参画した投資家のファンド償還期限が到来してしまうといった事情により、スタートアップが十分な成長を遂げる前にIPOを選択せざるを得ないケースがあると言われています。米国や欧州のように日本国内でもセカンダリーファンドがすでに立ち上がっていたとしたら、それを支援する事業に取り組んでいたかと思います。ただ、現在の日本を見渡すとセカンダリーファンドといった立ち位置をシッカリと担うプレイヤーがいませんでした。スタートアップマーケットのインフラとなることをコンセプトに事業創出を行う我々としては、それを手掛けていかない理由がないと、ケップル自らがリクイディティファンドを創設することとしました。
DXファンド、リクイディティファンド、ともに共通しているのは、ケップルがマーケットへより直接的に資金を供給することでスタートアップエコシステム全体がよりスムーズに、より拡大していくことに繋がっているところに意義があります。
▼ 【KEPPLE Capital】リクイディティファンドに関する記事はこちら
Q. ケップルの中長期的な事業構想について、どのようにお考えですか?
「スタートアップと投資家を支援し、イノベーションを促進するグローバルプラットフォームになる」というビジョンの実現に向け、これまで様々な事業の立ち上げに邁進してきました。スタートアップエコシステムの成熟度、進化によって必要とされるものは変化していきます。我々がどんな事業を展開するかは、そういった状況も見つつ、フラットかつオープンに考えていきたいと思っています。ここまでソフトウェア、データベース、コンサルティング、ファンド、メディアといったかたちで、エコシステムに存在する課題を埋めるために様々な事業を産み出してきました。この先ですが、何をどう実現するかというHow(やり方・ビジネスモデル)にこだわるよりも、スタートアップエコシステムの成熟度に応じて必要なものを柔軟に供給していくというWhy(なぜやるのか?何に貢献するのか?)にこだわる会社にしていきたいです。たとえば日本ではセカンダリーマーケットがないという課題感からリクイディティファンドを立ち上げたのですが、私がインドネシアやタイで事業をしていたらまた違った課題に対して違ったビジネスを立ち上げていたはずです。さまざまな国、エリアでそれぞれのスタートアップエコシステムが存在しているわけですが、そのエコシステムがより健全に発展していくために必要とされているものを埋めていくようなビジネス、アプローチを考えていきたいですね。アフリカでKEPPLE AFRICA VENTURES(https://kepple-africa-ventures.com/)を起ち上げたのも、アフリカのスタートアップエコシステムが大きな課題を抱えていることを強く感じたのが創設のきっかけとなっています。それらを言葉にしてみるなら「スタートアップエコシステムにおけるプラットフォームを目指していく」という感じが近いですかね。スタートアップエコシステムにおいて必要とされる新しいビジネスを、起業家集団として世界に向けて我々が創っていく。これがこれからもずっと変わらないケップルの立ち位置だと考えています。
Q. そういったビジョンの実現に向けて、どんな人と一緒に挑戦していきたいですか?
ケップルも、我々のサービスを使ってくれているスタートアップや投資家といったクライアントの皆さんも、ただひたすらに未来を創るための仕事をしています。そのため、これからの社会や世界の将来をどうしていきたいのかということについて自分なりの明るいビジョンがあり、夢と情熱をもってその実現に向けて前向きに働けるということがケップルのメンバー共通の価値観となっています。スタートアップとは、何も無いところに種を植え育てていくような活動とも言えます。そのため、過去の経験が活きる局面もあれば、そうでない局面もあります。そのように自分の頭で考えて正解を導き出していくことが多いため、過去のビジネス経験の多寡(正解をどれだけ多く知っているか?)よりも、自分たちのサービスで世界をどう変えていけるのかという大きなビジョンを持って、その実現に向けて正解を探していけるようなチャレンジングなメンバーと一緒に働きたいですね。特にケップルは世界のスタートアップエコシステムの発展に向けて事業創出を目指している会社なので、成長発展を続けるスタートアップや投資家とともに働きたいという強い気持ちを持っていてほしいですね。
Q. ケップルでのキャリアイメージは?
入社時期や年齢に関わらず、裁量権の大きなプロジェクトに関われる機会は多いです。ただ、闇雲に任せられるということでもありません。メンバーに仕事や役職を任せる際に大切にしているのは、周囲からの信頼をどれだけ集めているかという『信頼残高』です。これは日頃の言動やそこから生まれる成果、さらには周囲に与える影響力などの積み重ねから産まれますが、そこに入社時期や年齢などは関係ありません。仕事を通じて社内外のメンバーから厚い信頼を勝ち得るという部分をまずは頑張ってほしいですね。そうすれば、自然とその人の周りに人が集まってきて、仕事も回りはじめていきます。信頼を集めるためのヒントになり得るのはケップルが掲げるバリュー『SHIFT』だと思っています。
▼Corporate Value『SHIFT』▼
Q. これから入社する人が例えば10年後、社内外においてどんな存在になっていてほしいですか?
スタートアップエコシステムに対して良い評判が知れ渡っているような、『誇れる人』になっていてもらいたいですね。とある建設会社のキャッチフレーズ「子どもたちに誇れるしごとを。」というのが好きなんです。ビジネスパーソンとして社内のメンバーやクライアントに対して貢献できていること、それは会社として非常に素晴らしいことですが、同時にその方の家族や友人からも誇らしく思ってもらえるような存在になっていただきたいですね。株式会社は営利目的の企業でもあるので、売り上げを引っ張っていけることも重要ですが、それは結果であって、その前にはまず信頼の積み上げが必要です。ビジネスとしての成果だけではなく、周囲からの信頼も集められるようなポテンシャルを有している人材であれば大きな仕事を任せていきたいですね。自分がこの仕事を誇りに思っており、自信を持てる。周囲もその人の存在を誇れる。そんな人物になってもらいたいですね。実際、ケップルのメンバーもエコシステムの皆さんからの評判を聞くとそう言っていただける機会も多くなっているような気がしています。
Q. 未来のメンバーに向けたひと言を!
今後の日本経済をさらに発展させるために必要なピースとして、政府が『スタートアップ』の存在を大きく取り上げはじめています。経団連による「スタートアップ躍進ビジョン(https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/024_honbun.html)」が発表されたことも踏まえると、スタートアップが世の中の課題を解消するものを提供していく組織として、本格的に注目され、資金が循環しはじめるステージに到達したと感じています。ただし、事業は人が創っていくため、人が動かないと創りたい事業も創りません。スタートアップエコシステムの成長スピードを上げていくためには、世界をリードしていくような熱い覚悟を持った優秀なビジネスパーソンがこのエコシステムに多く飛び込んできてもらうことが必要です。これからの世代を歩んでいく子供たちが夢と情熱をもって歩んでいける未来を、スタートアップという媒介を通じて皆さんとともに創っていきたいと強く思っています。スタートアップを通じて、未来を創っていく。そんな仕事に我々とともにチャレンジしていただける方にお会いできるのを楽しみにしていますね!