Kepple Africa Ventures 品田|note
Kepple Africa Venturesにて、ナイジェリアを拠点にスタートアップに投資しています。 これまでにアフリカ約40カ国を訪問。東京大学農学部卒業。2019年、Harvard Business SchoolにてMBA取得。
https://note.mu/kepple_africa
こんにちは。ケップルHRチームです。ケップルについて様々な面からお伝えする【KEPLOG(ケプログ)】の第2回は、KEPPLE AFRICA VETURESの中心人物である品田(しなだ)へのインタビューをお届けします。実はアフリカへの進出もはじめたケップル。品田がなぜアフリカに興味をもったのか?なぜケップルとともにアフリカのスタートアップに関する事業を立ち上げることになったのか?について聞いてきました。
Q.そもそもアフリカへ興味をもったきっかけは何だったんですか?
「小さい頃から異文化への憧れが強かったんですよ。小学校低学年の頃から文化人類学者が書いたカメルーンについての本をずっと読み込んだり、ジュニア学習年鑑という本を読んで世界中の国とその首都名をすべて覚えたり。同学年のみんながテレビゲームをやっている間、私はマニアックなものに興味をもっていました。」
Q.実際にアフリカへ行こうと考えたのは、何がきっかけだったんですか?
「小学校では転校が6回あり、毎年のように環境が変わるのが当たり前の生活を送っていて。それが一転して、中高一貫校で6年間、変化のない環境が続いて、そのギャップに疲れてしまったんですよね。大学受験に合格したら、昔から憧れのあったアフリカへ旅へ出ようって決めていました。ちょうど祖母が『東大に合格したら100万あげるわよ』とも言ってくれたので、その100万でアフリカに旅へ出ることを目的に東大受験の勉強をしていました。おかげで無事に合格したのですが、合格発表の翌日にはすぐ休学届を出して、アフリカへの旅に出ていましたね」
▼品田のエピソードはこちらのnoteにも載っています。合わせてご覧ください!▼
Q.実際にアフリカへ行ってみての感想はどうでした?
「アフリカでバックパッカーをしながら生活していると、毎日のように日本では考えられないようなことが起きます。アフリカの人々にとっては、それが日常なんです。だからこそ、生き方がとてもポジティブなんですよ。つらい環境をどう乗り越えるかと考える中で、自然と前向きな性格が身につくんでしょうかね。そういったアフリカの人々の生き方は、自分の人生観にも大きな影響を与えました。また、アフリカは農業の生産性が低いからナマケモノとも言われがちですが、経済学の観点から見ると彼らの行動は合理的だということが肌感覚として分かりました。価値観や文化は違えど、日本人もアフリカ人も結局は変わらないなと感じました。」
Q.大学卒業後、アフリカへのかかわり方として、大手商社というビジネスの世界を選んだきっかけは?
「私、援助という考え方が嫌いなんです。アフリカの人々が持っている『頑張りたい』という自発的な気持ちと一緒にやっていきたいと思っていて。その点、ビジネスはあくまで対等な考え方なんです。言い換えると、文化や価値観の違いを飛び越えて共通の目的のために力を合わせることがビジネスなんです。彼らの大半は定職がないため、一人ひとりがお金を稼ぐという意識を強く持った商人、ビジネスパーソンです 。彼らと一緒に共通の目的を追うことが実現できるビジネスという手段は素晴らしいと思って、商社という世界を選びました。商社でもアフリカ以外やりませんと断言して、入社2年目からナイジェリアのラゴスに駐在をして、インフラ開発を担当しました。アフリカ以外でもトルクメニスタンやパプアニューギニアなどに関わったこともありました。辺境の地の専門家でしたね(笑)」
Q.商社を退職された理由、ケップルと一緒に仕事をすることになった背景は?
「以前はハーバードやスタンフォード、MITに留学をするような人材が自国であるナイジェリアに戻らず、海外で就職をしてしまうという状況が続いていました。徐々に国内経済が伸びていく中で彼らのような優秀な人材が卒業後に自国へ戻るケースも増え、テクノロジーやITに関するスタートアップをどんどん立ち上げていきました。もともと国が主導となって10年かけて築き上げていくようなインフラ開発をやっていた私は、スピード感を持って国を変えるようなビジネスを立ち上げていく彼らと一緒に仕事をしたいと思ったのが商社を辞めたきっかけでした。」
「アフリカではインフラが未熟な分、デジタル、IT、テクノロジーといった力でゼロからビジネスを興すことができます。それを日本でやろうとすると、レガシーなマーケットを一度壊さなきゃいけないんです。産業をつくるスピード感がアフリカとは全く異なりますね。アフリカならそもそも壊すものがない。スタートアップがスケールしやすい環境があります。スタートアップがスケールすれば、それが国を支えるような産業に自然と育っていきます。そんなアフリカと『Create New Industries ~世界に新たな産業を~』というケップルのビジョンはピッタリです。海外からリモートでアフリカへ投資する投資家はもちろんいますが、現地のエコシステムの中で一緒に事業を作っていこうという投資家はほぼ存在しません。『アフリカが好きだからこそ、アフリカの人々と対等にビジネスががしたい』『主役はアフリカ』こんな考えをもっているのは神先さん(ケップル代表)と山脇さん(ケップルパートナー)くらいしかいませんでした。だからこそ、ケップルと一緒にやるのは自然な流れでしたね。」
Q.今後、ケップルで実現したいことは?
「ケップルが日本で進めている事業をアフリカでも展開したいと考えています。FUNDBOARDやKEPPLE ACADEMYなどケップルの展開するビジネスは、アフリカのスタートアップが新たな産業をつくるための基盤となります。アフリカと一緒に事業を作っていく投資家がいないからこそ、私たちはアフリカのスタートアップ投資においてオンリーワン、かつナンバーワンを目指せるはずです。まずはアフリカを舞台にしながら、将来的にはアフリカと世界をビジネスでつなげることを目指して、さらグローバルに事業展開をしていきたいと考えています。ケップルの持つ『Create New Industries ~世界に新たな産業を~』というビジョンと私が実現したいアフリカへの思いが一致する事業をドンドン展開していきたいですね。」
品田とケップルがどんなビジョンを持って、アフリカに関する事業を展開しようとしているのか、皆さんに伝わればうれしく思います。現在、ケップルではアフリカに関する事業を含め、さまざまなポジションでメンバーを募集しています。日本を含めた世界各国で『世界に新たな産業を』産み出すことに興味をお持ちの方はぜひ一度、話を聞きに来てみてください。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!