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タピオカ!小籠包!空芯菜!臭豆腐にルーローハン!
台湾と聞けばとにかく食べ物で頭いっぱいになる私ですが、残念ながら今日は私がおすすめする台湾料理のお話ではありません。我らのデジタルアニメーションスタジオ「100studio(ワンダブルオースタジオ)」はオリジナル劇場アニメーション『数分間のエールを』及び10月に最終回を迎えたばかりのTVアニメ『この世界は不完全すぎる』を引っ下げ、台湾で行われた映画祭に参加しました。
その場にいた全員を虜にしたこの空芯菜炒めが忘れられない。
DAY1:関渡国際アニメーションフェスティバル
今回参加する映画祭は2つ。台北で開催される関渡国際アニメーションフェスティバルと台中で開催される台中国際アニメーション映画祭です。オリジナル劇場アニメーション『数分間のエールを』は本映画祭にて台湾初上映。9月下旬から先行試写会を開始しましたが、試写会は全て満席。試写会初日からSNSではちょっとした“数エール旋風”が巻き起こったのです。
まず初日は台北の国立台北芸術大学にて開催される関渡国際アニメーションフェスティバルへの参加です。
国立台北芸術大学はその名前の通り、音楽や美術・芸術を専門とする1982年に設立された大学です。学生が中心となり本映画祭を運営します。
100studioは『数分間のエールを』を上映後、ぽぷりか監督と共に100studio代表の堀口さんが「アニメと音楽との融合」をテーマにスペシャルトークショーを開催。来場者にアニメーション学科で学ぶ学生が多かったことから、ストーリー誕生秘話だけでなくBlenderや100studioでの制作工程など技術面での深い話もできました。
トークショー入り口にはたくさんの人!
すでに台湾のストリーミングで配信されている『この世界は不完全すぎる』も1話だけ上映。完全体感型VRゲームの中の世界という難しい世界観の表現方法に加え、100studioの目標と挑戦、アニメ業界を目指す人へのアドバイスについて堀口さんが登壇しました。
ゴーゴーHORIGUCHI
記念にサインも。このまま世界に羽ばたけ100studio
DAY2:台中国際アニメーション映画祭
場所を移動して台中へ、台湾の高速鉄道に乗って向かいます。この台湾高速鉄道(通称THSR)、日本の新幹線技術の初の海外輸出案件であり、車両が東海道・山陽新幹線の700系改良型の700T型であることからその姿は日本の新幹線とほとんど同じ。特に車内は「えっとー、今から大阪行くんだっけな」と思わずノスタルジックな気持ちになってしまうほどディテールまで一緒でした。これがエモいというやつか。と急に台湾高速鉄道の豆知識を披露したところで話を戻しましょう。
台中国際アニメーション映画祭でも『数分間のエールを』及び『この世界は不完全すぎる』の2作品を上映、特別登壇を実施しました。
来場者の質問を真剣に聞く堀口さん
冒頭の通り、『数分間のエールを』は本映画祭にて初上映。それにも関わらず、2時間かけて『数分間のエールを』を見に来てくれた方や多くのファンが集まり、登壇中には熱心にメモをとる方も。登壇後は監督の話やサインを求める方々で長蛇の列ができました。
感動という陳腐な言葉しか浮かびませんが、こんな素晴らしい光景を見られたこと、人の心を動かせる作品に携われたことにとても誇りを感じました。
登壇後、監督のサインを求める長蛇の列。あーこの写真を見るだけで(涙)
現地メディアのインタビューも受け、なかなか多忙なスケジュールの中無事全行程が終了!
いい顔
100%の熱意
100studio設立から4年。まだまだ歴史も短ければ、手がけてきた作品数も少ないけれど、良いものを作れば自ずと人は見ていてくれる、ちゃんと届くんだ、そう強く思わせてくれた映画祭でした。
我々100studioの名前の由来でもある「100%の熱意」を注いだ良い作品をこれからもお届けします。