私たちギャプライズは2月6日より神田スクエア内にあるWeWorkに引っ越しをします。
これまで入居してきたオフィスの歴史や、これからのオフィスの在り方や働き方、想いについて当社代表の甲斐CEOに語ってもらいました。
■なぜ今ギャプライズがこのタイミングで引っ越しをするのか
2020年初頭からはじめたワークスタイル刷新が軌道に乗り、次はオフィススタイル(という表現が適切かどうかはさて置き)を変えていこうと思索しているタイミングと、賃貸借契約の更新タイミングと重なったことがきっかけです。
■これまでの歴史
今回で、5回目の移転、6箇所目のオフィスになります。
過去の移転タイミングそれぞれの時期で、その時に可能な、できうる限りの趣向を凝らしてきました。
1,2箇所目(創業3年目まで)は、他社さんとオフィスをシェアしていたこともあり、オフィス内装への自由度は低いものでした。
その反動もあり、3箇所目(@中野坂上)にして初めて専有オフィスに移転したときは、ギャプライズをイメージしたイラストをエントランス壁面に設置したり、各種イベントはビル屋上で実施したり、宝島という呼称の隠し部屋を作ったり、、、みんなでワクワクしながら内装を考えていたことを覚えています。
4箇所目(@御茶ノ水)でも、ご来社いただいた方に最大限楽しんでもらう為、ガチャガチャやパターチャレンジなど、遊び心を盛り込むよう知恵を絞っていました。
そして、2018年末からの5箇所目(@新宿)では、それまでの雑居ビルから一転、格式の高いオフィスビルに移転しました。
ありがたいことに、日本を代表するような大手顧客企業様も続々と増えてきたこともあり、サークル感を醸し出していたベンチャー企業から、1つ上のステージに登ったイメージを出したい意図がありました。事業成長を可視化し、みんなと分かち合いたかったという思いも強くありましたね。
スタイリッシュかつ透明感を演出したり、ちょっとしたバーカウンターを設けたりすることで、私たちなりの自己表現を試みました。
そして、入居した1年後の2020年に新型コロナショックが起きました。
■これからのオフィスの在り方/働き方について
みなさんご存知のように、コロナ禍以前はオフィス勤務が当たり前でした。
疑う余地も少なく、それが普通だったと記憶しています。
多くの企業が、事業成長と人員増加に連動して、入居するビルの格式を上げ、専有面積を増やし、内装への投資を大きくしてきました。
オフィス移転は、会社の成長を分かりやすく測ることができ、五感で実感でき、みんなで喜びを分かち合える機会であり、それが誇らしくもありました。
がしかし、2020年の新型コロナショックにより、世界中で半ば強制的にリモートワーク中心のワークスタイルに移行しました。もちろんギャプライズも同様です。
未曾有のパンデミックを受けて、ギャプライズにおいても急ピッチでリモートワーク環境化における制度やワークスタイルを確立しました。
みんなからの多大なる協力のもと、大きなトラブルもなくスムーズかつスピーディーにリモートワークに移行できたことには驚きましたし、何より嬉しかったですね。
※2020年5月発信した新しいワークスタイル
「withコロナ時代における当社の新しいワークスタイルに関して」
新型コロナウイルスに関する当社取り組みまとめ
数年後に実施できればいいなと考えていたリモートワークが、早々に実現できたわけです。
共通の目標に向かい、一丸となったチームが実現できることの可能性を改めて実感できました。
リモートワークスタイルが整った後に気になるのは、やはりオフィスです。
郵便物の確認以外では、誰も出社していません。私たちにとっては、背伸びするくらい高い地代家賃を払っているのですが、オフィスには誰もいないのです。
ただ、業務はしっかりと回っています。
この事実を目の当たりにすると、否が応でも、今まで当たり前だったオフィス勤務に対して、疑問を持たざるを得ませんよね。
オフィスへの投資対効果は見合っているのか?
そもそも何をもって効果として計測しようとしていたのか?
Webマーケティング支援という本業では成果指標を必ず設けているのに、恥ずかしながら自社のオフィスに対しての成果指標は非常にアバウトだったのです。
採用への影響、エンゲージメントの向上、離職率の低下、、、オフィスによる影響度合いはどれくらいなのか、目標と指標を設けて効果検証できていませんでした。
私の感覚値という前置きはありますが、採用面だけを切り取ると、過去の雑居ビルのようにエントランスが狭く暗く、ちょっと怪しげな雑居ビルのほうがチャレンジ精神旺盛な人が集まってくれていたかも??なんて感じることもありました。
満員電車などの苦痛を伴うオフィスへの出退勤は当たり前というか義務に近い感覚だったものでしたが、もはや今は違います。
出社を義務ではなく権利として感じられるようにしたいと思うようになりました。
行かなければならないオフィスから、行きたくなるオフィスに進化させたい、と。
では、行きたくなるオフィスってどんな場なんだろう。きっと、ビルの格式やオフィス内装の問題だけではないのではないか。
その場に居ることで様々な刺激を得られ、自身の気づきや成長のきっかけになる場こそ、行きたくなるオフィスなのではないか、というのが私の現在の回答です。
「成長」はギャプライズに集まるメンバーの共通キーワードでもあり、非常に重視しています。
もちろん、これからも考え続けたいですし、会社の規模やステージが変わることで、また答えが変わっていくかと思います。
■WeWork入居で期待している事
上記の通り、ずばり、様々な刺激を得られることです。
WeWorkは個人にも法人にもオープンなコミュニティ型ワークスペースです。そこで多種多様な人たちが混ざり合うことにより生まれる刺激を求めています。
セレンディピティというと大げさかもしれませんが、人と人の出会いは偶然性の重なりでもありますので、その可能性を高めたい意図ですね。
同時に、契約面の柔軟性も非常に魅力的です。
利用する人数や会議室、期間がフレキシブルであることは、販管費の大部分を占める地代家賃を適正化していく上でとても有り難いです。
リモートワークを中心に据えることで、対面での交流機会は大きく減りました。
全日出社だった頃は非言語コミュニケーションを含めて「何となく」で回っていたコミュニケーションですが、リモートスタイルにおいては意図的にコミュニケーション機会を作っていく必要があります。
WeWorkという環境は、メンバーがオープンに語らう面でもポジティブに働きそうだと感じています。
対面で集まる機会が少ないからこそ、集まった時は全力で挨拶し、語り、楽しみ、分かち合えるチームを目指していきたいです。