大学で温暖化と河川の研究をしながら社会貢献できる分野を探し、新卒では建設コンサルタントにチャレンジ 大学時代は温暖化が河川に及ぼす影響などを研究していました。もともと人の役に立つ分野で仕事をしたいと思っていて、当時からものすごく地球温暖化がもたらす影響などについて世間で騒がれていたので環境問題や温暖化について研究していました。
大学院でも同じテーマで論文を書き、卒業後は同分野で建設コンサルタントに就職しました。あまりなじみがない仕事だと思うのですが、具体的には国や県、市などに対して、公共事業を行う際にそれが妥当であるかの費用便益分析をしたり、概要設計などを行ったりする仕事です。
私は専門が河川だったこともあって、気象データなどの大量のデータ分析や河川の氾濫シミュレーションなどを扱うのにPythonなどを使用していました。
短期間かつダイレクトに世の中への価値提供を目指し、ヘルスケア領域のエンジニアへ転向 建設コンサルタントとしての仕事は素晴らしく、社会への意義もあるものでしたが、すぐに世の中に価値を届けられないことが悩みでした。一緒に働いていた方も素晴らしく学べることもたくさんあったのですが、どうしてもコンサルタントという立場と、公共事業という性質上、自分の仕事が世の中に反映されるまでには時間がかかってしまいます。
「もう少し短いスパンで世の中に価値を届けたい。だけど分野は公共事業と同じくらい広く社会に価値が提供できるものがいい」という視点で転職活動をはじめました。
その中でヘルスケアという分野に興味を持ち、いろいろと調べる中でFiNCを知り、門をたたきました。
当時は多少コードが書けるものの、webエンジニアとしてのスキルはゼロだったので、エンジニアとライフサイエンス部の面接が並行して進んでいたのを覚えています。
そして、エンジニアの面接では当時のメンバー数人とCTOの南野と面接を行い、ポテンシャルを見込んだCTOの鶴の一声で内定が決定し、入社を決意しました。
入社3ヶ月後のタイミングでアプリ多言語化の全社横断PJを責任者として牽引し、無事にリリース 入社直後はWebエンジニアリングのことが一切わからなかったので、インターン生と同じ研修用の課題をこなしていきました。研修はとても丁寧で、ターミナルの立ち上げ方から自分で動くアプリケーションをRailsで作れるようになるところまでサポートしてもらいました。
研修が終わるとすぐに、当時は日本語しか対応していなかったFiNCのアプリの多言語対応に取り掛かりました。FiNCの面白いところだと思うのですが、入社直後の人にもいきなり大きいタスクが割り当てられるのです。
多言語対応は考慮すべき変数が非常に多く、例えばどこに使用言語の情報を持つのか、どこから切り替えられるようにするのかといった設計的な部分から、複数の文言を保持するための具体的な実装やライブラリの選定等があります。大きな設計の部分については当時のメンバー全員でメリット・デメリットやアプリのOSの事情を考慮しながら進め、実装面でのチャレンジングな部分は同じチームで、経験のあるエンジニアに手伝ってもらいながらタスクをこなしていきました。
与えられたタスクは大きかったですが、一緒にいるメンバーがいつも議論に付き合ってくれたり、どんな質問でも丁寧に答えてくれたので、初めての大きなタスクでも無事にリリースすることができました。 技術的にやったことは当時のブログにまとめていて、ちょっとバズったりもしました。 http://developer-blog.finc.co.jp/post/150211029147/3年間日本語のみで運用してきたサービスを3ヶ月で新人が多言語化した話
リリース時にちょっとした障害があり、問題自体はすぐに気づき変更時のリリースもインフラのメンバーやシニアのエンジニアがサポートしてくれたので落ち着いて対応ができました。あの時、本当にメンバーのサポートが有難かったことをよく覚えています。
チャレンジングな技術課題と社会的インパクトの大きいミッションがあるからこそ、エンジニアとしての成長曲線を描き続けられる その後もいろいろな経験をさせてもらって、1年ぐらい法人向けのサービスでフロントエンドを担当しました。フロントエンドもJavaScriptも全く初めてだったのでとても大変でしたが、法人向け機能の大きな改修などを進める中でフロントの技術を身につけられました。サーバーもフロントもできるようになってからは、キャンペーン案件などサーバーとフロントの両方が必要なタスクもこなせるようになり、すごく楽しかったです。
エンジニアとしてのキャリアは短いものの、FiNCで複雑な構造のアプリや技術難易度の高い開発経験を積んだこともあり、 昨年の年末にはAWSのDev Day Tokyo 2018というイベントでMicro Frontendsという技術にチャレンジしたときの話をしました。エンジニアとしてキャリアをスタートした当時は、カンファレンスに登壇するのは5年ぐらい経験しないとできないと思っていたのですが、3年目で登壇できたことにはとても感慨深いものがありました。
今後はエンジニアとして、上手に小さくプロダクトの改善のサイクルを回しながら開発を進めていくために、社内にあるBFFなどのアーキテクチャなどをキャッチアップしながらサービスのグロースに取り組んでいきたいと考えています。また、インフラ面もどんどん改善が進められているので、そのあたりもキャッチアップしながらフォローしていく予定です。
FiNCは実現したい世界や解くべき問題のスケールが大きい分、難易度が高く、領域も広いですが、困った時にはメンバーのサポートが手厚いので、新しいことに挑戦する気持ちと、最後までやりきる覚悟があれば、いろんなことにチャレンジできる会社です。 僕はサーバーやフロントでしたが、これから参画される方はアプリやインフラ、機械学習にも挑戦できるチャンスがあるので、エンジニアとしての幅を拡げるにはとても良い環境だと思います。少しでも興味をもっていただければ是非一度オフィスに遊びにきていただけると嬉しいです。
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