こんにちは! エスタイルで記事のライティングを担当しているフリーランスの清水です。
今回は、株式会社エスタイルとWeight & Biases Japanが、共同で開催したイベント「ChatGPT+Langchain+自社データで作る、人工知能プログラミング実践入門講座」について、ご紹介します。
1.開催の経緯は?
そもそも今回のイベントは、「ESTYLE U(エスタイルユニバーシティ)」という社内教育プログラムの一環。業界を代表するデータサイエンス関連書籍の著者に講義を行ってもらい、1年間を通じ、データサイエンティストとして必要な技術力を幅広く学べるというものです。
通常は、エスタイル社員の教育を目的としたこのプログラムですが、今回は初めて、一般向けに開催。ChatGPTなどの隆盛もあり、「生成AI」が多くの人の感心を集めていることから、せっかくであれば多くの人に見ていただきたい、と外に開かれるかたちに。
エスタイル社外取締役であり、Weight & Biases Japanのカントリーマネジャーであるシバタアキラ氏との話し合いの末、オンラインでの講義だけでなく、実際に対面式のイベントも合わせて行うことになりました。
シバタアキラ氏
2.詳しいイベント内容は…
今回のテーマは、ずばり「ChatGPT+Langchain+自社データで作る、人工知能プログラミング実践入門講座」。OpenAIのChatGPTや、オープンソースLLM(大規模言語モデル)をベースに、それぞれの自社データを使ったカスタムAIアプリケーションの構築方法を、3日間の講義を通して学ぶ内容となっています。
具体的な講義内容は、以下のとおり。
〈Day1〉Zoomオンラインのみ
一連の講義の教材にもなっている『OpenAI GPT-4/ChatGPT/LangChain 人工知能プログラミング実践入門』の著者である布留川英一氏。
その布留川氏による、LLMの概要、LLMカスタマイズ手法の概要、LlamaIndexとChatGPTを使ったセマンティックサーチの実装についての講義が行われました。
〈Day2〉Zoomオンラインのみ
同じく布留川氏による講義。内容は、LLMのアプリケーションをまとめたLangChainというツールについて。
LangChainを使えば、人間が言葉で指示を与えることでインターネット上で検索ができたり、プログラムを実行できたりするようになる、といった内容です。また、Day1で行ったLlamaIndexとの違いについても学びました。
〈Day3〉Zoomオンライン または対面形式
Day1、2同様のZoomオンラインに加え、WeWork東京スクエアガーデンでの対面講義形式となった最終日。
講師は、Weight & Biases Japanの山本祐也氏。自社データを活用し、LLMをいかにファインチューニングさせるかについての実践的な内容に。また、クラウドの一つであるAWSを使って、カスタマイズしたモデルをどのように運用していくのかについても学ぶ機会も。
3.運営メンバーも驚きの大反響!
250名分のチケットが完売するなど、大盛況となった今回のイベント。オンライン開催となったDay1、Day2、また対面形式も用意したDay3を通して共通していたのは、参加者さんたちの熱量でした。
事前に用意したアンケートフォームには、質問が殺到。さらに質疑応答の時間も長めに取り、ひとつひとつの質問に対し、講師の方々が丁寧に回答する様子が印象的でした。またDay3の対面形式では、参加された方がメモを取ったり、うなずきながら受講されていることも。
アンケート回答者143名のうち、97%の人から「学びになった」「とても学びになった」との回答があるなど、内容も好評。
「LLMについて学ぶことができた」
「技術面の基礎と、ビジネスでの生成AIの活用・改善の流れを理解することができた」
「LLamaIndexがこんなに手軽に使えるとは思っておらず、各処理のレスポンスの速さに驚いた」
「質疑応答を長くとっていただいて意外な事実を学べるよい講義だった」
と、多くのご感想をいただきました。
4.今後も開催予定…?
好評のうちに終わった今回のイベント。担当者のまるちゃんは、「ESTYLE Uとしてイベントを開催するのは初めてで、運営メンバーもイベントの経験があるわけではなかった。集金方法や集客方法など1からの立ち上げが必要で、人は集まるのだろうか…」と、当初は不安に思っていたそう。
しかし実際にフタを開けてみると、日に日に増えていく応募者。他の運営メンバーも、イベントに対する熱量が増えていくのを感じたといいます。
対面チケットは早々と完売し、オンライン枠も予定より申し込み者が多数。急きょ増枠し、またその増枠分もすぐに完売したそうです。
最後にまるちゃんは、今回の経験を通して「従来の『社内公開』から『一般公開』に変えたことで、より多くの人に、生成AIに関する実践的な知識を得てもらう機会となりました」とコメント。
今後についても「皆さんの"コウキシン"を掻き立てられるようなコンテンツを提供できたらと思います!」と前向きに話してくれました。