こんにちは、エニトグループ(with/Omiai)の採用担当です。
エニトグループでは組織拡大・強化に伴い採用チームのメンバーを募集しています。エニトグループで採用を担う面白さやキャリアとしての魅力、どんな難しさがあるのか?など採用チームでリーダーを務める松澤にインタビューをしました。
市場環境、事業フェーズ、業務内容、あらゆる切り口からこのポジションについて語ってもらうと、『採用担当』という役割におさまらないほどの、幅広い領域に携われる希少なポジションであることがよく分かります。HRパーソンのキャリアを考えるキッカケにもなるお話です。
松澤 悟(マツザワ サトシ)
シーエー・モバイル(現株式会社CAM)にてWebディレクターを経験。その後、グリー株式会社や株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)で採用やキャリアコンサルティングに携わる。2017年4月に株式会社イグニスに入社し、マッチングアプリ『with』をはじめとする複数の事業の採用に従事。2023年3月、株式会社エニトグループの設立に伴い同社に転籍し、現在は同社 採用マネージャーとして『with』ならびに『Omiai』の採用活動を牽引。
本質的なモノづくりのための組織構築を実現する
- まずは松澤さんのキャリアを教えてください。
キャリアの大枠は、20代でWebディレクターを中心に経験し、30代からHRにキャリアチェンジしています。
Webディレクターとして働いていたころは、ソーシャルゲームの企画開発(ゲームメーカーとのアラインアンスによる共同開発など)をエンジニアやデザイナーと共におこなっていました。当時はソーシャルメディアの黎明期でWebやネイティブアプリが飛躍的に伸びていましたが、一方で業界の浮き沈みが激しかったんです。組織や人の課題に直面することや、採用面接を担当する機会が増え、そういった活動の中でHRの領域に興味を持ったことがきっかけでキャリアを切り替えました。
HRの領域では、人材紹介会社のキャリアコンサルタントを経て、複数の事業会社で採用担当として経験を積んだ後に、株式会社withの前身にあたる株式会社イグニスに2017年に入社しました。
- どのような経緯で転職を決意されたんですか??
直接的なきっかけはリファラルでお誘いいただいたことなのですが、私が考えていたモノづくりへの向き合い方と事業方針がマッチしていたことで入社を決意しました。
私は元々モノづくりが好きなこともあり、インサイトに応えるプロダクトや、エンドユーザーへの提供価値を重んじたビジネスを成立させられる組織を作りたいという思いがありました。実体験としても、ユーザーの心理を考え抜きプロダクトを磨き込む人達を目の当たりにして、モノづくりへの真摯な姿勢が率直にかっこいいと感じています。そんなヒト達がいるだけでなく、それらをビジネスとして成立させられる組織はあまり聞いたこともないし挑戦したいと思ったんです。
世の中には、どうしても売上起点で考えざるを得ず、顕在化されたニーズに応えながら高単価ユーザーの増加施策を優先するという選択をしたプロダクトが多数あります。ですが私自身は、潜在的なユーザーニーズへ目を向けることにもプロダクトの成長としての価値があるのでは?と感じていたんです。
そんな中、『with』でユーザーのサービス体験にこだわり価値提供を追求するチームをつくりたいとの話を聞き、ここなら以前から考えていた人の根源的なニーズに応える組織づくりにチャレンジできると思い入社を決めました。
上流の戦略設計から実行まで広く携われる面白さと難しさ
- 入社当初から現在まで松澤さんが担われている役割について教えてください。
一貫して採用担当として、事業成長のためのキーファクターである採用に携わっています。
イグニスに入社した当初は、複数事業の採用担当として、ビジネス職からエンジニア職を含む全職種の採用に携わっていました。そして『with』が独立をすることになった際に、専任の採用担当として立候補しました。現在は、プレーイングマネージャーとしてマネジメント業務に携わりながら、プレイヤーとして主にビジネス/コーポレート領域の採用を担当しています。
採用担当として採用戦術の磨き込みと実行にメインで携わりながら、徐々に戦略立案に範囲を広げている真っ最中です。
- エニトグループで採用を担当する面白さはどんなところでしょうか?
まずスキル面では2点あります。
1つ目が戦略立案など上流まで携わることが可能な点です。
現在、採用領域のディレクションは責任者の私が実行パートと兼任している状態です。十分なリソースが割けておらず、まだまだ改善の余地があると考えています。ここは募集している採用担当のポジションの方にどんどんお任せしていきたいです。
採用戦略は経営に紐づいた人事戦略の配下にあるものです。採用の専門的な目線とビジネスの両目線を持って戦略立案に携われるのは、採用担当としての価値を高められる経験ができていると感じています。実際に各役員やVPと直接議論をすることで、日々の仕事から沢山の学びがありますし、それらを成長の機会と捉えています。
2つ目が、戦術・実行の面で採用候補者をベースにした選考体験の磨き込みをしているため、体験設計能力が向上する点です。
withやOmiaiはユーザーへの価値提供・体験設計を何より大事にしてプロダクトを作っています。つまり体験ドリブンでユーザー目線を持つことはエニトグループの十八番なんですね。私自身、ユーザーの目線を欠かさないメンバーと仕事をする中で学んだポイントでもあり、成長できた部分だと感じています。
1点目の戦略立案に携わる機会、2点目の磨き込まれた戦術。この2本立てを経験できる環境は希少です。おいしいポジションなんじゃないかな、と思っています。笑
- ねらい目の空席なのですね。キャリアにも好影響が出そうです。
そうですね。戦術により磨き込みをかけることで、スペシャリストとしての領域やスキルに特化できると同時に、戦略立案の上流工程に携わることで、横方向に知見が広がり、ジェネラリストとしてのステップアップも見込めます。キャリアに厚みが出る結果につながりますよね。
また、採用プロジェクトを進める過程で組織や事業が変化し、様々なフェーズが経験できるのも大きいですね。その変化に都度アジャストして寄り添う仕事が求められます。事業推進に欠かせないパートナーとして、一般的に言うHRBPのようなポジションを見据えることができますね。
新規事業・海外展開など今だからこそ積める経験
- 市場環境という観点での魅力として挙げられることはなんですか。
まず事業環境で言うと、マッチングアプリの市場は大きく成長しており、「ネットの出会いは危険だ」と言われていた時代から、今や1年以内に結婚に至った出会いの25%がマッチングアプリ経由というように変わってきている、とても面白い市場フェーズを迎えています。人と人との縁をつなげるという価値を通じて、社会貢献性の高いサービスであると政府や自治体にもご理解いただくことが増え、地方自治体と連携協定を締結するなどの動きが出ています。
また、事業が伸びている今だからこそ、中長期への種まきも積極的に行っており、新規事業や海外展開を見据えて動き始めている中で、今だからこその経験が積める環境でもあります。採用担当としても、これまでの経験の延長ではなく、新しいことに挑戦しながら経験値を上げられると考えています。
当社は、タレントバリエーションの素晴らしさも自慢のひとつで、プロダクトを作り込む専門家、ビジネス開発やマーケティングの専門家、経営に長けた経営陣が、このコンパクトなスタートアップに集結している稀有な状態です。
採用は組織づくりそのものだと考えています。経営にとって重要なこのセクションに現在の状況下で携われるのは、あらゆる面でメリットが多いですし、面白さとやりがいにあふれています。
- 逆にエニトグループで採用を担当する上での難しさを教えてください。
プロダクト『with』『Omiai』の認知度はとても高いのですが、転職先の候補に名前が挙がってくるような注目度は獲得できておらず、まだまだ改善が必要と感じています。ここは経験則から編み出した方程式は通用しない、苦戦しているポイントです。
というのも、採用ターゲットのひとつである活躍中のミドル世代の方々は既婚だったりパートナーがいたりと、マッチングアプリがそもそも身近でないケースも実は多いです。
サービスは認知されていても働く対象として見られていない所から興味をもっていただくためのきっかけづくり、そしてその後の入社まで導くプロセスにおいては、あらゆる角度から起きている事象を捉え、より良い方法を考え抜くことが求められています。とても骨の折れる仕事ではありますが、逆に言うと、ここでの創意工夫の過程がそのまま自身の力になりますし、挑戦しがいがあるとも言えます。
モノづくりとビジネスの専門家がタッグを組む組織
- エニトグループで働く人、活躍するメンバーにはどのような特徴があるでしょうか?
まず、主体性にあふれ自律していることがスタンダートというのは特徴だと感じます。
オーナーシップを持つことが必要とされますし、自ら落ちているボール(タスク)を拾うメンバーが多く在籍しており、そんな人が活躍しています。主体的に仕事をすることにポジティブなので、よくある指示待ち・社内の受託屋状態のようなことは起きづらいですね。
学ぶ姿勢が強いことも特徴です。成功や失敗といった結果だけに着目するのではなく、その結果から何を学んだのかを重視します。
仕事を進める姿勢も素晴らしいメンバーばかりです。事象の全体構造を捉え、プランニングのもと実行に移す動き方は素晴らしいコアコンピタンスですよね。
何より、このメンバーと働けて良かった、勉強になるなと一番感じるのは、ものづくりへの姿勢の素晴らしさですね。とにかくユーザーの体験づくりに真摯で愚直なんです。
トレンドや売上ありきで仕様を作るのではなく、ユーザー心理に立ち戻って慎重に検討してサービスを設計する。自ら色々なサービスを触っていないと、ここまで考え抜くのは難しいです。売上だけではない、プロダクトの価値、ユーザーへの価値提供を常に重視しているからこその、ひたむきなものづくりの姿勢ですよね。
- では最後に、松澤さんが今後チャレンジしたいこと、展望などを教えてください。
人々の生活のベースとなるプロダクトが世の中に浸透すること、そしてそれを実現できる組織づくりをしたいと考えています。
ユーザーの本質的なニーズに応えているのが面白いプロダクトの条件だと思います。それには新しい考えや技術を積極的に取り入れる必要があります。そうした人材が活躍できる組織づくりに向けて、私自身も勉強を続けたいですね。
また、モノづくりに真剣な人が日の目を見る環境づくりをしたいという思いも、引き続き持っています。それにはモノづくりとビジネスの専門家が強くタッグを組めるような場が必要です。
そのためには、採用の領域にとどまらず、課題を言語化し向き合い施策をコツコツ重ねる、実直な組織を創っていくことが大切だと考えています。いずれは市場価値の高い人材を生み出すチームにしたいですね。
(取材・文:橋尾 日登美)
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