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内製化で変わるディップのエンジニア組織。個人と組織が成長できる環境をつくっていく。

今回は商品開発本部バイトルエンジニアリング部の部長である五月女 直樹(ソウトメ・ナオキ)さんにお話を伺いました。

中学生時代からプログラマーを目指していた五月女さん。エンジニアとしてだけではなく、チームの成長をサポートするマネージャーという立場から、ディップ開発チームの内製化に向けての組織改革や課題についてお話いただきました。

内製化を可能にする組織づくりを。

片田:本日はどうぞよろしくお願いします。簡単に今までのご経歴を教えてください。

五月女:高校卒業後はソフトウェア関連の専門学校に通い、卒業してからはIT企業のヘルプデスクで仕事をしながら、情報処理技術に関する国家資格の取得を目指していました。資格を取得した後にソフトウェア会社に転職し、SIerとしてお客様の会社に常駐し開発支援を行っていました。次第に自社事業に携われるような仕事がしたいと思うようになり、それができる会社に転職して会社の一事業であるゲーム事業に携わっていました。その会社に5、6年勤めて、ちょうど自分が携わっていたプロジェクトも節目を迎えたため、転職活動をし、ディップに入社しました。今年の12月でディップ入社1年になります。

片田:ディップへの入社を決めた理由は何だったのですか?

五月女:面接の中でCTOの豊濱さんが、現在の「外注中心」の開発体制から「内製中心」の体制に改革していきたいと仰っていました。そのためにはこれから急拡大する組織の中で制度設計や組織の形を考えていく必要があり、エンジニアやエンジニア組織全体が成長するための環境を作っていく必要があります。そういった豊濱さんの考えに共感し、私もそこに携わっていきたいと感じてディップへの入社を決めました。

片田:現在ディップではどのようなお仕事をされていますか?

五月女:まさに先程話していた、開発の内製化に最も注力していて、それが自分のミッションだと思っています。入社してから現在までずっと続いている大きな業務は、内製化に向けたエンジニア採用や、それを受け入れられる組織の体制づくりです。ただ社員を増やすだけではなく、「プロダクト目線、事業目線のエンジニアを増やしていきたい」というのが採用目的であり目標です。現在はまだまだパートナーさんに頼ってしまっている状態なので、特にシステムの重要な部分などはアウトソースするのではなく、社員が主導権を持って推進できる体制にしていきたいと考えています。目指す理想の形は、自分たちのシステムの未来に中長期的に携わり、開発や事業のスピードを加速させるための改善活動が継続できている状態です。開発して終わりではなく、その先のディップが目指す「ユーザーファースト」を常に追い求め、新技術や新体制に挑戦し続けます。2022年上期にはバイトルの開発チームに初の内製開発チームが発足し、バイトルプロダクトを社員主体で開発や事業を推進できる礎ができたと感じています。今後もこの内製化のスピードを上げていきたいと考えています。

片田:具体的にはどのような組織改革が行われていますか?

五月女:以前は営業・システム・支援など、各部門ごとに分けられる「職能型組織」で開発をしていたのですが、今回、私が所属している「バイトルエンジニアリング部」のように、一つのチームに様々なスキルを持ったメンバーが在籍し、目的や責任を果たす「プロジェクト型組織」をつくることができました。しかしバイトルエンジニアリング部の中にも、バイトルの他、部署横断プロジェクトに在籍しているメンバーもいて、全員が一つのプロダクトに100%向き合えている状況ではありません。そういった人手不足であったり、メンバー全員がやりたいことができていないという組織課題が存在していることも事実です。また、エンジニア、非エンジニアなど職能に関わらず、一つのチームとして共通の目標を作ることも大切だと考えています。そのために、現在NewRelicという、システムの可視化やボトルネックの特定ができるツールの導入を進めています。このNewRelicを利用して、ユーザー体験に関わる指標を追いかけることで、職能や組織を超えた同じプロダクトのメンバーが同じ数値目標を持ってプロダクトを改善をしている状態になればと考えています。今までエンジニアの成果や実績は定量的に表すことが難しかったのですが、このツールの導入によって開発チーム、個人の成長が見える状態を作れるように奮闘しているところです。

個人とチームの成長を最大化させる仕組みづくりと意識づくり

片田:共通目標や成果の可視化、とても大事なことですよね。五月女さんがマネージャーを務めているバイトルエンジニアリング部のチーム構成について教えてください。

五月女:バイトルエンジニアリング部はBtoC領域を担当するカスタマーエンハンス課、求人を募集するクライアント様と社内向け領域を担当するクライアントエンハンス課の2つの課が存在します。いずれの課も各々のユーザー(BtoC、クライアント企業様・社内ユーザー)と向き合って課題解決に取り組んでいます。

片田:エンジニアリングマネージャーをしながら大切にされていることはありますか?

五月女チームの成長や人の成長に関わりたいという思いが強くて。人の成長に対して何かフォローをしたりとか、支援をしていくことが私の使命なのかなと思っています。

片田:現在のチームにはどのような課題があると思いますか?

五月女:先ほども話しましたが、エンジニアの成果や実績がなかなか定量化できない、可視化しにくいという課題です。なのでデプロイ数やコミット数などで数値化して、推移を追っていけるようにしたいです。そうすれば、エンジニアの成長とチームの成長がわかる状態が作れると思っています。自分たちの成長がわかることによって、それがやりがいになって、チームが前向きな状態になればいいなと思っています。また、仕組みづくりだけではなく、システム統括部全体でのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を作ることによって意識の統一も図っています。「働く人々の課題をエンジニアリングで解決する」ために「テクノロジーを駆使して価値あるサービスを提供し続ける」という点を共有し、組織全体が同じ方向を向いていけるようにしています。

内製化を進める中で見えてきた成果と次なる課題

片田:五月女さんにとって現在の仕事のやりがいは何ですか?

五月女:今年になってクライアントエンハンス課とカスタマーエンハンス課に内製のエンジニアチームができました。そのチームがシステムの刷新やプロセスの改善をしたりして、どんどん成果を出している、力を発揮しているということに刺激を受け、そういった状況をつくることにやりがいを感じています。チームメンバーがみんな自発的に行動できていることが何にも変えられない喜びです。

片田:仕事をしていて難しさを感じる瞬間はありますか?

五月女:役割や雇用状態に関係なくチーム全体がプロダクトに向き合える状態をつくることに難しさを感じていますし、やらなければいけないことだと思っています。一緒に長くやってきたパートナーさんも大事ですし、内製化を進めていく上で社員の数も増やしていかなければいけない。その中でパートナーさんと社員とのバランスや関係性を整えていきたいですね。今はまさに変革のときで、プロジェクトもスピード感を持って進めていかないといけない。そうした状況を、メンバー全員で理解しながら一緒に働くところに難しさを感じています。

片田:最後に記事を読んでいる求職者の方に向けてメッセージをお願いします。

五月女:課題の発見や解決に前向きな方と一緒に仕事がしたいです。ただ開発をするだけではなくて、企業目線やプロダクト目線でエンジニアリングできる方、そして企業の成長に携わっていきたいという意思のある方は、今のディップにマッチするのではないかと思います。事業のスピード感も保ちつつ、未来を見据えたシステムの構築や新しい技術の吸収も積極的にできるチームをつくっていきたいです。

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