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YouTubeで仕事のリアルを発信。「ユーザー目線」を追求する、ソーシャルメディア課の挑戦とは。

2022年7月に開設された仕事のリアルを伝えるYouTubeチャンネル『僕らの凸げき日記【仕事図鑑】』。チャンネル運営を担うマーケティング統括部ソーシャルメディア課の皆さんに、「なぜ今YouTubeを使ったマーケティングが必要なのか」「YouTubeを通して実現したい未来とは」を聞いてみました。


企業YouTubeチャンネルで、国内登録者数No.1を目指す

梅田:本日は課長の中村さんをはじめ、ソーシャルメディア課メンバーのみなさんにお話を伺いたいと思います。2022年5月に発足した新しい部署とのことですが、どんなことに取り組んでいるのでしょうか?

中村:2022年7月に開設した『僕らの凸げき日記【仕事図鑑】』(※以下『僕凸』)というYouTubeチャンネルの運営、および公式SNSの運用を担当しています。ミッションはコンテンツマーケティングの一貫として「YouTubeやSNSで、ディップユーザーに対して価値のある情報を発信する」こと。人気クリエイター3人組が焼肉店からメイド喫茶、デリバリー寿司店まで様々なお店や企業に突撃し、スタッフさんと一緒に料理を作ったり実際に接客を体験することで、仕事のリアルを伝えています。

「2年間でYouTubeチャンネル登録者数20万人達成」「人材業界のYouTubeチャンネルで登録者数No.1達成」を目指し、最終的に「ディップのWEB認知度No.1」を実現するという目標のもと、若手メンバーを中心にゼロからのYouTube運営に奮闘中です。

梅田:ディップの新しい挑戦に取り組んでいるのですね。どのようなメンバーで構成されているのですか?

中村:課長である私のほか、社内公募から3名、新卒が1名の計5名という組織なのですが、過去にSNS運用の経験があるメンバーや副業で映像制作を行っているメンバーなど、「SNSやエンタメが好き」という人が集まっています。それぞれの得意分野を活かした役割配置で意見を出し合いながら、ユーザーに近い目線でチャンネルを作り上げています。

YouTubeを通して、「信じられるメディア」を作りたい

梅田:そもそも、ディップでYouTubeチャンネルを開設した背景には何があったのでしょうか?

中村:一言でいうと、「求人メディアはユーザーに信じてもらいづらい」という課題を解決したかったんです。

梅田:というと?

中村:若年層のユーザーはデジタルネイティブで、常にたくさんの情報に接しています。なのでアフィリエイトサイトやインフルエンサーによるPRなど、「広告っぽい」情報はすぐに見抜いてしまう。そのため求人メディアに書いてあることも「企業からお金をもらっているからいいことだけを書いている」「どうせ実態と違う」と冷めた見方をされていることが、ユーザーへの調査でわかっていました。

しかしそんな時代でも、ユーザーから共感を得ているコンテンツが「YouTube」だったんです。ルールは一切なく、自由な表現方法で「視聴者が気になる闇」や「忖度なしのリアル」が発信されていることが、ユーザーから「信頼できる」と支持されるポイントでした。そこで、ディップの求人メディアを信頼してもらうために、ユーザーが知りたい仕事のリアルを発信するYouTubeチャンネルの開設が決まりました。

梅田:いい意味で、YouTubeには欲と本音が満載ですものね。

橋本:そうですね。また、ディップでは元々『バイトル』に動画を掲載できる機能を搭載していますが、実際に働いている人の雰囲気や仕事風景など、その企業ならではのリアルを伝えられることも、動画ならではの強みだと感じていました。

たとえば「アットホームなレストランです」「研修が充実しています」と、文字だけで書かれているよりも、スタッフさんの表情やキッチンの裏側、料理の盛り付け方を動画で見れる方が、ユーザーはより多くのリアルな情報を短時間で得られますよね。

▲実際にそのバイト先で働いていたゲストを呼んでトークを繰り広げる「教えて!元○○のバイトさん」企画。店員ならではの視点で裏情報やトリビアを紹介し、大手チェーン店の裏側に踏み込んだ。

梅田:確かに、動画は嘘をつけないですからね…。キャストにはいわたまありさん神堂きょうかさん植村颯太さんといった新進気鋭のクリエイターを起用していますが、キャスティングでこだわった点はあるのでしょうか?

今里:まず第一に「Z世代のユーザーにとって身近な存在」であることです。『バイトル』などを利用しているユーザーが不安に思っていることや魅力に感じていること、見ている世界を等身大の視点で発信してもらうために、特に若い世代から支持されているクリエイターを選定しました。突撃先でもユーザー視点に立って仕事を深堀りしてもらいたかったので、キャスティング時の面談では過去のバイト経験もお聞きしましたね。

鈴木:また、あえて1人ではなくファン層も活躍フィールドも異なる3人のクリエイターを起用することで、幅広いファン層の獲得を狙っています。

「この方は店長や社長とも物怖じせずに話せそう」「この方は柔らかい雰囲気で場を和ませられそう」など、クリエイターの個性が活きつつ相性がマッチする3人を選定することで「箱推し」ファンを生みだし、継続して視聴してもらうことも意識しました。

梅田:ゼロからの立ち上げだった分、大変なことも多かったと思います。「目指すチャンネル像」として意識していた点はありますか?

今里:コンセプトにキャスティングに…と決めることはたくさんありましたが、最終的に意識していたのは、「企業からの一方的な発信にならないチャンネル」を作ることです。「うちの会社って福利厚生がよくて、働きやすくて…」といった企業が伝えたい情報ではなく、ユーザーが本当に知りたがっている情報を伝えたかった。

動画はあくまでバラエティーコンテンツとして、+αで仕事に対する発見があるような構成を意識することで、仕事を探している人にも探していない人にも「おもしろい」と思ってもらえるチャンネルを目指しています。

▲「ちょっと待て」ボタンを持ったキャストが映像にツッコミながら、店の看板娘を紹介する企画。バラエティ番組風の演出でありながら、店や同僚の雰囲気、働きやすさも同時に伝える構成となっている。

ゼロからの挑戦。5人でトライ&エラーを繰り返す

梅田:公式SNS(TwitterInstagramTikTok)の運用もされているとのことですが、具体的な運用内容や役割について教えてください。

伊藤:課のメンバーそれぞれが担当のSNSを持ち、各SNSの機能の強みを活かした運用を行っています。たとえば私が運用を担当しているInstagramの強みは写真や動画を大きく見せられることと『リール』『ストーリーズ』といった様々な機能が使用できることです。これらを活かし、撮影オフショットやキャストの素を見せるコンテンツを配信することで、ユーザーのファン化を狙っています。

梅田:コンテンツ内容も皆さんが考えているのですか?

中村:YouTubeに投稿する動画の構成や台本はもちろん、SNSで配信するコンテンツまで自分たちで考えています。ほぼ毎日、企画会議をしていますね。

会議の前には、ユーザーが面接で聞けない本音を知るため、掲示板サイトで仕事に対するネガティブイメージを調査したり、ユーザーの興味に寄り添うため、SNSで今流行っているモノや場所のトレンドウォッチをしたり。企画構成のための調査も欠かせません。

梅田:本当にゼロからYouTubeチャンネルを作り上げているのですね。

橋本:自分たちで作っている分、再生数やチャンネル登録者数といった数字には一喜一憂することもありますが…(笑)ディップならではのチャレンジ精神のもと、最終的に「ディップのWEB認知度No.1」を実現できるよう、5人でトライ&エラーを繰り返しています。

中村:もちろん、運営の全てを私たちだけで担うわけではありません。撮影と編集には制作会社の皆さまにも協力をいただいていますし、マーケティング統括部長は元・大手化粧品メーカーのブランドマネジャーを経験していた方なので、非常に心強い体制で運営しています。

週に1回は統括部長と課のメンバー全員でミーティングを行い、新しい動画の構成について相談しているのですが、YouTubeでの検索ボリュームやコンテンツのSEOに関すること、ユーザーへ与えるイメージなど、広い観点でアドバイスをいただいています。

ディップにしか作れないYouTubeチャンネルで、仕事選びに失敗しない未来を実現したい

梅田:まだまだ始まったばかりのYouTube運営ですが、これからどんなチャンネルにしていきたいですか?

今里:チャンネル名にもある通り、最終的にはこのチャンネルを見たら大体の職種のリアルがわかる『仕事図鑑』にしていきたいです。幅広い職種の動画を1つのチャンネルで網羅し、動画を見たあとに『バイトル』で仕事を探す流れを作ることで、ユーザーが仕事選びに失敗しない未来を実現したいですね。

梅田:世の中にある職種を網羅するのは大変そうですが…?

今里:そこで活きるのが、ディップが元々持っている「顧客網」という資産なんです。実は、現在突撃している企業の多くは『バイトル』などに掲載いただいている企業です。顧客企業に協力いただくことで幅広い職種をカバーできますし、これまで築いてきた信頼関係があるからこそ、社長や採用担当者と近い距離で仕事のリアルを取材できると思っています。

梅田:ディップにしか作れないYouTubeチャンネルですね。

中村:そうですね。ディップならではという観点で言うと、やはり何事にもチャレンジできる環境があるので、もっとユーザーの「気になる」にフォーカスしたいです。つまり、ギリギリを攻めたい(笑)世の中に幅広く知られている企業の、実は知られていない実態に迫るなど、まだまだ挑戦できることがあると思っています。ユーザーが本当に知りたいことをキャッチアップし、発信することで、世の中に影響を与えられる存在になりたいですね。


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interviewee

中村 理紗

商品開発本部 マーケティング統括部 プロモーション戦略部 ソーシャルメディア課 課長 2009年新卒入社。営業として顧客・ユーザーに寄り添い続け、2022年より「ユーザーの声も顧客の魅力ももっとお互いに伝えあえる方法を追求したい」という思いからマーケティング統括部に異動。

今里 順平

商品開発本部 マーケティング統括部 プロモーション戦略部 ソーシャルメディア課 チーフ 2018年新卒入社。入社当初からディップのSNS運用に課題感を持っており、商品開発部副本部長に改善を直談判。副業でも映像制作やSNS運用に挑戦しており、最近は仕事が趣味になってきた。

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