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ライブ配信の楽しさをもっと身近に。エンジニアが視る『Voice Pococha』の魅力

『Voice Pococha(ボイス ポコチャ)』をご存知でしょうか?

『Voice Pococha』は、2022年1月にローンチした、顔出しなしの“音”でつながる音声ライブ配信サービス。音声のみのコミュニティプラットフォームという特性を活かして「ありのままの自分で誰かとつながれる」と、好評を博しています。

そんな『Voice Pococha』がブランドを確固たるものとするため、高い視座でモノづくりに参画してくれる仲間を募っています。

いったいどんな仕事があり、どんな醍醐味があるのか──。

「Pocochaとは違った、今のVoice Pocochaだからこその高揚感が味わえるはず」と話すエンジニアチームのリーダー、宮廻 興太(みやさこ こうた)に『Voice Pococha』の「今」を聞きました。

INDEX

「声のみ」だからこそ届けられる楽しさを追求

──『Voice Pococha(ボイス ポコチャ)』とはどんなサービスか、あらためて教えてください。

Voice Pococha』は、音声に特化したライブ配信アプリです。

名前に「Pococha」とあるとおり、ライブコミュニケーションアプリ『Pococha』と同様、ライバーと呼ばれる配信者の方がスマホひとつで無料配信でき、リスナー(視聴者)はその配信を無料で聴けると同時に、コメントで応援したり、応援アイテムを送ったり、双方向のコミュニケーションでつながることができます。

──『Pococha』のようにライバーの顔は表に出ず、イラストのみ。『IRIAM』のように同期した動画キャラクターが話すのともまた違うのですね。なぜ“音声のみ”にしようと?

ライブ配信のハードルを下げたかったというのが大きな理由です。

『Pococha』はすでに累計534万以上ダウンロード(2023年9月末時点)され、毎日数万人がライブ配信しています。イベントなどを通したリスナーとライバーのエンゲージメントも高く、人気のライブ配信アプリに成長しています。

ただ人気が高まる一方で、ライバー間の競争が激しくなってもいるんですね。加えて、顔出し動画での配信が基本であるため、配信に興味はあっても、二の足を踏む方も多い。また、新感覚Vtuberアプリ『IRIAM』のようにキャラになって配信するのも、キャラづくりといったまた違うハードルもあります。

そこで容姿やプライバシー、あるいはキャラクターなどを気にせず、もっと気軽に配信でき、誰かとつながり、推されたりする体験を提供できないか、と考えて生まれたのが『Voice Pococha』です。

──確かに音声だけならば配信することへの心理的ハードルも下がるし、興味がある方は気軽にチャレンジできそうですね。

はい。実際に『Pococha』ではリスナーとしてサービスを楽しんでいる方が、『Voice Pococha』ではライバーとして活動されているケースはかなり多いんです。

配信ハードルが低い分、『Pococha』よりもずっとカジュアルな内容の配信も多いのですが、20代から60代まで幅広い年齢層の方にご利用いただいており、デイリーのアクティブユーザーはリリース時から4倍ほどに伸びています。

「愛されて使われるモノ」に携わりたくて『Voice Pococha』を選んだ

──その『Voice Pococha』で、宮廻さんはどのような業務を?

主にサーバーサイドを担当しながら、エンジニアチームのリーダーをしています。

チームの総数は30名ほど。その中でエンジニアは現在9名ほどいますが、そのとりまとめ役を担っています。

もっとも、実際はアプリの開発方針の決定や他業種と連携したプロダクト開発の推進、さらに開発にまつわる組織開発など、仕事は多岐にわたります。

──以前は、まったく違う業界にいたと伺っています。

はい。大学の時は文系だったのですが、卒業後はSIerに入社。そこでは研究開発業務に携わっていました。150名ほどのエンジニアが揃い、データレイク基盤の構築なども手がけました。

メタな領域からエンジニアリングを学べ、成長を実感する日々でした。ただ仕事の規模が大きすぎて、自己効力感が感じづらく、5年ほどで転職。一転してプロップテック(不動産テック)系のスタートアップに入り、エンジニア3名の中でサービスの企画・開発を手がけました。

4年ほどいたその会社では3名だったエンジニアが数十名の規模になるまでいて、開発スキームの策定や組織開発なども行っていました。結局、事業スキームがおおよそ形になった段階まで在籍した後、DeNAとのご縁があって2022年12月にDeNAにジョインしました。

──転職先にDeNAを選ばれた理由は何でしょう?

新しいチャレンジをしたかったの一言に尽きます。

それまで研究開発系とBtoC向けのサービスなどを手がけてきましたが、コンシューマー向けのエンタメ事業に携わってみたいと思ったんです。

そして、当時コロナ禍の影響もあってエンタメ系のアプリやサービスが花開いた感もあり、語弊を恐れずに言うと「日常生活に必ずしも必要ではないけれど、熱量高く愛されて使われるモノ」への興味が大きくなっていたこともありました。

──エンタメ系のtoC事業に携わりたい=『Voice Pococha』だったのはなぜでしょう?

「音だけでつながるライブ配信」と聞いて、ちょっと想像できなかったんです(笑)。ライブ配信サービスを展開している会社は多数ありますが、音声のみのライブ配信サービスをスケールさせるのって、極めて難しくおもしろいチャレンジだなと感じました。また若いメンバーが集まってサービスをグロースさせようと創意工夫を重ねている現場を見て、その熱量の高さにも惹かれました。いろんな角度で「めちゃくちゃやりがいがありそうだな」と感じたんです。

自由度はキープ、スピード感と一体感を生み出すチームづくり

──実際DeNAに、『Voice Pococha』チームに入ってみて、いかがでしたか?

ある意味、想像どおりでしたね。若く熱量が高く、しかもスキルの高いスタッフたちが、各々に自走していた。ただ職域ごとに自由過ぎる面もあるなと感じました(笑)。

そこでチームを組んで、密なコミュニケーションをとりながら、しかし自発的にプロダクト開発を進めていくスクラム開発を取り入れました。私がスクラムリーダーになり、チームに分けてフローをつくって……とある意味仕切り直しをした。ただスタートアップで手がけてきた事業開発フェーズではあったので、個人的にはスムーズに移行できたと思います。

──前職での3名のエンジニアから数十名のチームをつくりあげていった知見が活きたわけですね。とはいえ、開発のやり方を変えていくのは、大変だったのではないでしょうか?

当然、最初はチームのみんなも抵抗感があったと思います。

ただ、ここはDeNAの魅力のひとつだと思うのですが、最初は「どうして変える必要がある?」と感じながらも、まずは手を動かして、経験してみる。そして「確かにこのやり方が合理的だ」と実感すると一変する。スクラムの取り組みがすぐに浸透して当たり前になり、「もっとこうしてみたらどうですか?」と改善のアイデアがどんどん出てくるようになりました。

「こと」に向かうとか、発言責任、傾聴責任とか、DeNA Qualityとして掲げられている社内共有の価値観が本気で浸透している。それが作用して、もともとのポテンシャルを持ったメンバーが一丸となって強みを増した感はあります。

──「音だけでつながるライブ配信」に携わるおもしろさ、「なくてもいいものなのに、愛されて使われるモノ」づくりの醍醐味はいかがでしょう?

いちエンジニア目線でいえば、つくったもののフィードバックをユーザーの方々から常にいただける状況が本当にありがたいし、おもしろいです。

ライブ配信は何かひとつの目的があって運営されているサービスではなく、ライバーやユーザーの方々、それぞれが持つ「やりたいこと」にフィットしている必要がある。ある意味、千差万別ですから、ひとつの機能を増やしただけでも、賛否両論が「ユーザーズボイス」に寄せられる。エンジニアチームはその声を全員見ていますから次のアクションもスピーディーに生まれるというわけです。

──チームの熱量も高いけれど、ユーザーの方々の熱量こそ高いわけですね。

そのとおりです。ダイレクトに次の改善につなげられる貴重な声をいただけるのは、つくり手として幸せなんですよ。サービスがどんどん磨き上げられるし、少なくともユーザーニーズに逆行する方向にはいきません。

またライブ配信特有のリアルタイムで配信をどのように楽しみ、どんなニーズがあるのかをデータでとれるのも、実に新鮮です。

前職、前々職では考えられなかったスピード感と一体感と、そして自己効力感を実感できるのは新鮮だし、モチベーションが違いますね。

新しいサービス、ビジネスを“創る”

──この1年で最も力を入れてきたことは?

先述したスクラム開発のフローをつくったことはもちろんですが、加えるなら「ロイヤルチャージ」機能を実装させたことでしょうか。

アプリサイト経由ではなく、直接Webサイトから『Voice Pococha』で利用するコインをチャージできる機能のため、割引などユーザーの皆さんにも特典を提供しやすくなりました。

──というと、その機能を実装させるために、各決済機能を提供している会社様との調整なども宮廻さんが担われたということでしょうか?

はい。そこもサービスに携わる者としては、楽しいところなんですよ。

いちエンジニアとして新しいモノづくりを手がける一方で、チームづくりや収益構造の企画や運営にまで踏み込める。

ただモノをつくるのではなく、新しいサービス、ビジネスを“創る”ことができる。優秀なメンバーとともに、そこまで任せてもらえる仕事はなかなかないと思うんです。

──『Voice Pococha』チームとして、これから超えたい課題はありますか?

「なくてもいいものなのに、愛されて使われるモノ」としてはまだまだ磨き込みが足りません。

ローンチから2年が経ち、サービスは順調に成長していますが、本来のポテンシャルを鑑みるとこんなものではないと思うんです。

ユーザーの方々、ライバーの方々にとってもっと居心地のいいコミュニティ形成をするために、何をどうすべきなのか。PMF(プロダクトマーケットフィット)と言いますか、コミュニケーションやマーケティングの視点からも深堀りし、つくり込んでいくフェーズに入っていますからね。

──エンジニアとして高い知見を持ちつつ、そうした俯瞰で事業を見て、幅広にプロダクト全体をつくり込める人材にジョインして欲しいという感じでしょうか。実はハードルが高いようにも見えますが。

そうですね。ただ、『Pococha』などもそのような高い視座とスキルを持つエンジニアが、領域を超えて切磋琢磨してきたから今に至っている面があると思うんです。

『Voice Pococha』はまさに今、その時間にいる。ずっと愛されて使われ続けるモノづくりに挑戦できる貴重なタイミングで、裁量大きく自分の力を試してみたい人にはぜひジョインしていただきたい。間違いなく、めちゃくちゃやりがいのある仕事だと思います。

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

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