1
/
5

イベントレポート「スタートアップ創業期メンバーで得たこと&その後のキャリア」の書き起こし公開


こちらは12月12日(月)19:00〜に実施されたイベントの書き起こしをさせていただきます。

登壇者

藤谷 亮太 株式会社ダンボールワン執行役員

清水 眞 株式会社Morght執行役員

今野 珠優 株式会社Reelu代表取締役CEO

20代の後半〜30代までの5年〜7年間を同じスタートアップ(Fun Group)に在籍して、創業期から拡大期までを一緒に創ってきた3名。現在はそれぞれの道で活躍する中、同じ時間を過ごした仲間として、そして主観的にスタートアップやり切る人材として、キャリアについて語りました。

藤谷:皆様、はじめまして。藤谷亮太と申します。

私は、新卒の会社で約3年働いた後、25歳の時にFun Groupへ参画し、5年間このメンバーと一緒に熱狂してきました。今年1月からは、新しい道としてラクスルに入社し、今年完全子会社化したばかりのダンボールワン社で働いております。

ダンボールワンの経営メンバーはもともとラクスル事業で幹部を務めていたメンバーを中心に構成されていて、私自身もラクスルイズムを体現しながら、ダンボールワンという成長盛りな事業/組織に挑戦中です。

職種としては、Fun Groupの時も今も、マーケティング責任者という立ち位置なんですけど、ずっとマーケ軸というこだわりがあるわけではないです。Funのときは、最初はもちろん部門とかも無いので、CSチームの立ち上げ、住み込みでの海外での子会社の立ち上げや商品開拓などをして、次に自分がマーケに時間を使うことが一番価値が高いなという状況になって、結果的にマーケ機能に一番時間を使ってきました。

個人のWillとしても、マーケティング機能を武器として活かしながら、より強い事業家、経営者になるべく活動しております。本日はよろしくお願いします。

今野:よろしくお願いします。では次の方、お願いします。

清水:清水眞と申します。よろしくお願いします。

僕もふじっこ(藤谷)と同じ世代でして、大学在学中に旅行系の会社を起業しております。その後、2016年に事業譲渡して、Fun Groupの当時3人目の社員としてジョインしました。担当領域は多岐にわたるんですが、ここに書ききれないぐらい色々やっていました。

海外拠点の立ち上げも、初めてセブ島で子会社立ち上げますという時に、ふじっこ(藤谷)と一緒に、急に行くぞ!と言って立ち上げたのが記憶に新しいですね。あとは新規事業だとか、そういうところを担当していました。

その後もう1回自分で起業をしております。DOGOH(ドゴー)というワンちゃんの会社をやって、その後にまた、NELL(ネル)という、寝返りに特化したマットレスを販売しているMORGHT(モート)という会社にジョインしています。

ここも人数がすごく少ない状況で、今は7人8人ぐらいしかいない、本当に創業期っていう感じではあるんですが、やってることとしては、ここでもすごい幅広で、コーポレートから商品開発、事業戦略とさせていただいています。自分で事業を立ち上げたり、創業メンバーとして入ったりというような経験が長いので、その辺りの話ができたらなあと思ってます。よろしくお願いします。

今野:よろしくお願いします。社員No.3じゃなくて4ですね、あなたは(笑)

清水:4ですか、失礼しました(笑)

今野:私は、株式会社Reeluで代表取締役CEOをしています、今野といいます。私のキャリアとしては、2013年に新卒で株式会社HISに入っています。ただ家族が会社経営者だったので、私はすぐに自分でビジネスしたいなっていう思いがあって、半年でHISを辞めて、独立して、スモールビジネスでめちゃくちゃやる、というようなことをしてました。

ただ一人でビジネスやってても、来年もこれもやってるのかと思うとちょっと虚しくなってしまって、その時にスタートアップというものに出会いました。2015年に、Fun Group(当時 Rising Asia)に参画して、あれよあれよという間に2015年から2022年の今年の3月までFun Groupに在籍していました。創業期からずっとやっていて。

そこから3月に退任、4月に0日起業というところで、株式会社Reeluを設立してます。7年やって辞めたのを、よく辞められたね、とか、辞めると思わなかった、とか、めちゃくちゃ言われたんだけれども、その辺にも触れられたらなと思っています。よろしくお願いします。

藤谷:私の場合は、スタートアップを選ぼうという意図は一切なく、自分が一番つくりたい世界がFunにあったから参画しました。最初は地元の関西で働いていたということもあってか、当時スタートアップという言葉すらも知らなかったと記憶していますね。成し遂げたいことドリブンで選ぶと、結果的にスタートアップになったという理由になります。

今野:なるほど。清水さんはいかがですか?

清水:スタートアップの中でも、我々は創業期スタートアップっていう、THEスタートアップ感のあるところだったなと思いますが、結論から言うと、僕もあまり就職するっていう考えを持っていなかったので、スタートアップを選んだという回答になるんですけど、三つ大きな影響あったなと思ってて。

一つ目が、親の影響は大きかったかなと思ってます。地元の新潟で、父親が経営してたというのもあって、元々、会社をやるとか、事業を生み出すみたいなことに、すごい憧れがあったっていうのが大きかったなと思ってます。

後は、当時僕も、斜に構えてたんで、新しい事業を作れるやつカッケー!みたいな、そういうのがめっちゃくちゃあって、どこかの会社で今ある事業を伸ばすことよりも、新しいものをやる、みたいなことに憧れがあったなと思ってます。最後は、自分はすごく自己肯定感が高めなんですよ(笑)なので、リスクは無いなと結構思っていて。

というのも、ちょっとアルバイトしてみたり、インターンをしてみたりして、「なんか意外といけるなぁ!」っていうのを感じていて。仮に、大きな失敗をしても、いつでも大企業に入れるだろう、みたいな、ちょっとなめてるやつだったんで(笑)それでスタートアップで新しいものを創るというのが性に合いそうだな、というので入ったのかなと思っております。

今野:なるほど、ふじ(藤谷)はビジョン、まこ(清水)は性に合いそう。(笑)

私は、一言で言うと、「与信をつけたかったから」なんですよね。面談とかで20代の方とかと話すじゃないですか。「スキルをつけたいから〜」って決め方をよくされると思うんだけども、スキルって、お金で買えるなと思っていて。代替不可能なもの、しかも時間をかけて培わないといけないもの、私は大きいことをしたいなと思ったりするので、その時に与信がないと挑戦させてもらえないじゃないですか。

それを培うために、一定期間、20代、地に足をつけてみたいなことに途中で気づいて、スタートアップで合ってたな、スタートアップやり切ろう、みたいなことを思うようになりました。

みんな違うんですね。私は途中で気づきながら醸成されていった、というようなところもあるんですけど。

清水:僕は、当時、自分も起業した後だったので、とにかく最前線にいよう、みたいな気持ちは強かったかな。一次情報を取りに行く、じゃないですけど、新しい部署立ち上げるとか、新しいことするっていった時には、俺にボール振れよ感をすごい出して、自分いつでも行けます!みたいなワクワクした目をしていたかなと思います。

今野:私が大事にしていたことは、「スタートアップの1か月は、1年」ということを肝に銘じること。こればっか考えてたし、言ってた。1ヶ月が1年だとしたら、1週間で四半期なわけじゃないですか。だから来週やろうって思ったら、1四半期分遅れるわけであって。それくらいの時間感覚は、ずっと大事にしていました。だから、清水が藤谷を入社に誘うにあたって使っていましたね(笑)

清水:とりあえず、Funは時間が濃いというのは、入社当時からすごいあったなと思います。

うちでの1か月は1年だ!と思って、藤谷が入社当時フィリピンにいて、あと数ヶ月フィリピンにいるか、早く日本に帰ってうちに入るか、みたいな感じの時に、「3ヶ月遅かったらうちも3年経ってるから、早く日本に来て!」といった掛け合いをした覚えがあって。覚えてます?

今野:覚えてます。私はあらゆる採用でそれを使い倒していましたね。(笑)

清水:あれは本当によく使ってたし、振り返っても、濃かったなと思っているので、思い出深い台詞ですね。

藤谷:私は「全業界で通用するビジネスの一般解」よりも、「その事業独自の固有解」に強くこだわることを重要視してきました。表面的なスキルの汎用性でいうと前者の方が高いんですが、スキルってお金でも買えると思うし、一定時間を費やしたら得られるものだと思う。

一方で、やっぱり自分たちしか知らない、その業界、その顧客の便益、独自の固有解によって成果を出す経験ということ自体が、人としての、事業家としての度量を大きくする資産であり、そういう様な向き合い方が今に繋がっているということを再認識しています。具体的にそのプロセスの一つとして、自分は合理性と感性のバランスっていうのを非常に大切にして過ごしてきました。



今野:フジから聞いたことあるフレーズだわ!

私も今、4月に創業したばかりで、今8ヶ月目なんですよ。その時に読んでた本とか、その時に読んだ本に書いてるメモとか、めちゃくちゃ沁みますもん、今。

清水:それはめちゃくちゃわかりますね。

今野:「成功者の告白」とか久しぶりに買って。最後に買ったのが2017年で。だから皆んなに聞きたかったんですよね、創業期に大事にしてたこと。

今野:創業期から拡大期って、フェーズが変わっていくじゃないですか。その中で、悩んだことはありますか?

私が悩んだのは、「スキルじゃ勝てない」とか、成果が出せなくなってくるな、って分かったこと。20代っていくら頑張ってても、40代のその道10年20年やってる人には勝てないじゃん?というところで、「あ、スキル諦めよ」って思った瞬間があって。

そこでどうしたらいいんだろうって思ったんだけど、noteにも書いたことあるんですが、創業メンバーであることのバリューって、未来に向けての仮説を持っていて、それを楽しく語れるっていうことだと思ったから、それをあくまでも語り続けるっていうスタンスと役回りに徹すると採用がめちゃできる!みたいな方に、役割を振ろうとしたことでやっと乗り切った、っていうところがあったりします。

スキルが追いつかないし、追いついたとしても、自分のスキルで間に合ってるようだとその企業はすごく成長速度が遅いよね、っていう事が分かってたから、だからこそなんだけど。

藤谷:自分より優秀な人をどれだけ巻き込めるかがスタートアップでは大切だと思うんですけど、そこでShuがよく言っていた言葉で「ビジョンや志は経験やスキルを逆転させる」ということが印象的です。

今野:スキルは追いつかない、だから役回りをしっかり変えていくことかな〜。あと人とかお金とかは、常にあるけどね。

今野:フェーズごとに悩んだり、役回りも変わっていく中で、なぜ5年〜7年も続けられたのか、みたいなところを聞きたくて。2、3年で、っていう方はいっぱいいると思うけど、あえてこれだけ続けられた理由っていうのを知りたいです。

藤谷:私の場合は、逆算的にキャリアなどを考えていたわけではなく、常に目の前のことにフルコミットしたいタイプの人間で、本当に自分のやりたいことをしていたんで、むしろ辞めようという選択肢が出たことはなかったですね。

強いていうなら、Funで働いていた期間、1日として同じ日の繰り返しはなくて、毎日変化があったから続けられたというのはあると思います。

今野:1日として同じ日が無かったってすごいね。

清水:僕は、自分が起業していたのもあって、いつでも起業できるな、みたいなことを本当に思っていて。でも長くいたのは、やっぱFunはビジョンが大きかったなと思うし、ここ掘れば行けるかもっていう仮説もあったし、かつ熱いメンバーがいたので、全然やめようとは思わなかったですし、そういう環境になってた、みたいなのは大きかったなと思っています。

ここだからぶっちゃけますけど、決して当初はキャッシュ的な待遇は良くなかったと思っていて(笑)でもそれ以上にそういう大きなビジョンのもとで、ストレスをかけながらみんなで頑張る、みたいな環境にいれたこと自体が、めちゃくちゃ価値があったなーと思います。

今野:当時の報酬は、みんな25万だったんですよね、しばらく。マネージャーになってもそんなに上げてなくてプラス4万とかにしてたね。でも本当にそこ(お金)じゃなかった!

清水:本当にそうですね。なんなら、Shuは最初はずっともらわずにいましたよね。

今野:時給を一旦XX円にして、自分に払うお金があるんだったら投資に特化したいじゃないですか。というところで、一旦XX円で・・っていう、今思えばよく分からないんだけど(笑)資金調達のタイミングとかで支払う、というようなことをしていましたね。

私もなぜそれでもやり続けられたのかっていうと、やはりビジョンの大きさですね。あとは、どんどんやることが変わっていくし、なんだかんだずっと事業が伸びてたじゃないですか。ずっと伸び続けて、日本市場のセブからやって、セブでしっかり成果が上がって、そこからタビナカからFun Group、Funっていうのに社名変更して、一気にTAMがでかくなって、日本市場だけじゃなくてグローバルも取りに行ってるような、変わり映えがしすぎたので。

日々でもそうだし、戦略でもそうだし、それで飽き足りることがなかった、みたいなところが、結局、走り続けられた理由だったりしますね。改めてやっぱり熱狂してたことがすごく強くって、こうやってみんなと話せるのすごく嬉しくて。

コロナになって皆さんエフォートレスな感じになってきたじゃないですか。頑張らなくても別に生きていけるし、でもあえて頑張る理由って見つけるのが結構難しくなってきて。この火を灯すのをどうしていこうかな、っていうのが今の課題だなと思ってて、考え続けているところではあります。

私さっき与信の話したけど、続けてたら与信がつくね。というところで、挑戦したい人がいたら、どんどん期待を大きくしてスタートアップに関与してもらうためのきっかけ作りをしたいなって、今めちゃくちゃ思ったりします。

清水:僕は二つありまして、一つ目が、こんな信頼のおける人とたくさん出会えることってなかなかないのかなと思っていて、スタートアップっていろんなチャレンジをしているんで、いろんな課題にぶち当たったり、その度にいろんな人に教えを請うたりとか、協力してもらったりとかで、その中で出会った人って、今でもやり取りさせてもらってる人たくさんいて、今は会社がまだ小さいので、そういう時のメンバーに声かけて手伝ってもらったりとかしていて本当に良かったなと思ってるのと、

スタートアップに行かなかったら、気付けてなかった自分にも気づけた、というのはすごく大きかったなと思います。やっぱり熱狂してた人がいたっていうのと、一定のプレッシャーがある中で、それに向き合ってたっていうので、結構自分に向き合う期間は多かったかなと思っているし、それで今まで気づけていなかったところに気付けたのはすごい良かったなと思ってます。



今野:私も当時のメンバーに今めちゃくちゃ助けてもらってます。

創業したては、募集したところで人が来なくて会えないじゃないですか、でもこの領域だったらこの人に聞けばいいか、って。しかもこれまでやってきているから信用もあって。疑うリスクなしでばんばん声をかけられる、っていう、そういう人との繋がりってめちゃくちゃ良さになってるなと思いました。

藤谷:たくさんありすぎるんですけど、一番自分が感じていることは、「個人の目先の利よりも、オーナーシップを持って全社最適で動くことが、結果的に個人としても得をする」ということを心から体感できたことが一番大きな資産だと捉えていますね。

実際に現職も半年ほどで執行役員に任命いただいており、これはラクスル社の抜擢文化が強いということが大きいんですが、敢えて私個人が比較的早めに評価してもらえやすかったことを客観的に考えると、持っている知識やスキルというよりは、自分ごととして捉える範囲が広い習慣ができていたので、そこで信頼を得やすかったとは、レビューをいただけるし感じることですね。

これは小手先では演出できない、実際に体験したからこそ出てくる振る舞い、文化だと感じています。あの時の経験がないと、自然とこの動きができる自分はいないなというのは間違いなく感じてますね。

今野:ビジョンに対して自分の動機を持っていくのがめちゃくちゃうまいし早いですよね。

ダンボールワンにいくんだ〜って思った瞬間に会社の近くに引っ越してましたよね。(笑)そういう、ハード面だけじゃなくて心の持っていき方がすごく上手いなって思っていて。それはスタートアップでやってたことある人に対しては、よく思いますね、私も。

藤谷:フォーカスすることが結果的に個人としても得をするっていうのが、実際にFunで得たものが多いからこそ、染み付いてるんで、迷いなく、全て目の前のことにフルコミットしにいけるという人生の良い習慣ができたと思っています。

今野:なるほど。私はスタートアップで得たことも与信だと思っていて、やっぱり、7年やるやつっていないんですよ。成果って比例的に出るんじゃなくて、非線型に伸びてくるじゃないですか。

信用の積み上がり方もそういうイメージがあって。あえて7年やってたとか、フェーズが変わってもやり続けた、絶対困難があっただろうにやってたというところが、今、資金調達してスタートアップやってますけど、なんか分かってもらえるんですよ。投資家の方にもそうだし、金融機関の方にも。それはスタートアップやってて良かったなって、狙ってそうなったんだけど、結局そういった与信は得ることができたかなと思います。色々ありますね。

私は与信って言っちゃったけど、一番には「人」が出てきましたね。人の繋がり。パッと聞ける人がいるとか、信用できる人がいるとか。あとこれまでやってきたことを共有できる人がいるのもそうですね。いつも思います。

今野:ぶっちゃけ「次のステップ」って、いつから考えてたの?都度都度思う時があったの?2年目でも3年目でも思ってたのか、それとも降ってきた瞬間に決断したのか。

藤谷:私は、それまで思ったことはなかったです。というのも人生の自分の指針として、「3ヶ月毎に全てをフラットにして、持てる選択肢全部を並べどの道に進むか」ということを考え直す期間を意図的に設けております。

それ故にそこで一度決めたら、あと3ヶ月は一切悩むことなく、どんなネガティブな感情がきても一旦無視して、その3ヶ月間その道にフルフォーカスするっていうことを決めています。また3ヶ月後には、どんなに良い調子でも辞めることも含め検討するっていう周期を自分の約束ゴトとして持っています。

その時ちょうど四半期のタイミングで、新しい道に行った方が、社会に対して与えられる影響力の総和を考えるとよいという判断をし、CEOと対話しながら決めましたね。

今野:私は次のステップを考えたことって、都度都度では無くて。過去のインタビューとか見返すと、30年かけてFun Groupのビジョンを大成させていきたいと書いていて。本当に30年やろうと思ってたんですよ。

今は形式的には抜けてはいるんだけども、実態として抜けたっていう感覚は持ってなかったりはします。なので、貢献できることはしたいなと思って、実は株主を紹介したり、しあったりっていう間柄は今もあって。プロジェクトとしては私はまだ続いてる感覚があります。

形式的には、私はスタートアップのCEOをしていて。どうしてかっていうと、やっぱり2020年に子どもが生まれたことだと思いますね。私たちって海外に飛んで、買収先をドアノックしてっていう役回りが多かったので、物理的に移動がしにくくなっちゃって、貢献の仕方が変わってくるなと思ったこと。

貢献の仕方が変わってくると思った段階で、ちょっと悩んだりして。それでも貢献できることはあるんだけれども、今回は物理的な事情で難しくなっちゃったのが、かなり大きな理由を占めるきっかけになったっていうのは、本当のところであります。プロジェクトベースでは、ちょっとまだ在籍している心持ちでいるっていうのが回答です。



清水:なんか面白いですね、こうやってみんなの話を聞いたことがなかったので。

今野:だから、めちゃめちゃ前職に力になりたいって今でも思ってる。

清水:僕はそもそも、株式会社インターネットだと思ってるんですよ。このスタートアップにいる人って、別にどの会社にいようが、社会貢献してるに違いないし、いつ入ってきていつ出て行っても、まあそれはそれだよね、だと思っています。

そんな中、ちょうどコロナという大きな市場の変化があって、僕は年齢的にもちょうど30代に入ってくるっていうので、改めて自分って何やりたいんだろうなっていうのを考えていて。

そもそもFun自体がそういうの考える機会が多かったと思うんですけど、もう1回改めて深く考えてたタイミングがあって、その時にコロナの影響で市場は大きく変わって、解くべき課題も変わったし、それがすごく大きいなと思っていて。

今この瞬間、旅行業っていうところに残って解いていきたい課題と、自分が気持ちを持っていきたいと思っている別の課題があった時に、もう一個の方の課題を解くっていうのも、それはそれでいい人生だなって思ったタイミングがあって、それを思い始めて割とすぐみんなに話してましたね。「やりたいことができたので、卒業します!」みたいな感じでしたね。

今野:まこ(清水)らしいな〜!

今野:これは結構気になってる人多そう。私はよく聞かれる。ぶっちゃけ、転職市場で評価ってどうだった?私いま新卒向けのサービスをしていて、「スタートアップいきたいけど、やっぱり最初は20代は大手にいてスキルを培って」っていうのが結構あるんだけど。

そうした方が転職する時に価値がつくんじゃないかっていうことをよく言われるんだけど。スタートアップにいた皆さん、ぶっちゃけどうだった?っていうのを教えてほしいです。

藤谷:1サンプルとしていうと、想定していた以上に、評価は高めでした。

今野:どういうところを受けたんですか?

藤谷:Funより手前フェーズのシリーズA前後のCOO候補か、IPO手前の1事業のマーケティング責任者が多かったですね。

評価されたポイントは、やはり0から現場で泥臭い、足を動かすところから事業、組織を創るという体験と、20代で経営/マネジメントに触れていたっていう積み上げ力、全体の俯瞰力の両軸を持ち合わせている人は市場に多くないという点で、ありがたくも選べる環境ではありましたね。

今野:実際に入った会社って、ラクスルグループじゃないですか。ラクスルグループって、スタートアップかといったらそうじゃないように私には見えて。スタートアップで評価されるのは分かるんですけど、そういう場合ってどういう見方をされた?

藤谷:まさに我々もこの二軸を持っている人っていうのを、私自身もそういう人を採用したいんですけど、多くはないんだっていうのを感じています。

今野:そうなんだ。それって事業リーダーみたいなものですか?

藤谷:はい。

今野:そこがいなくて、それとして認識されて、それに対して価値がついたということか。

藤谷:最後はもちろん面接なども経て、本質をみてくれたんですが、ラベル的な点でも引きは良いというとあれですが、最初の入りとしても良い感触はありましたね。

今野:なるほどね、ということはスタートアップに地に足つけてやるのも怖いことじゃないよ、と。

藤谷:そうですね、やってる時は不安でしたけどね。

清水:色んなパターンがあると思うんですよ。色んな人がいるし。ちょっとしたエゴとか、根拠なき自信みたいなのを持ってる人って、結構自分からマインド持っていきやすいのかなというのは思っていて。

やっぱり一定のストレスがかかる領域だと思うし、いろんなプレッシャーもあるっていう中で、潰れないというところでいくと、そういうのがある人は適性あるのかなと思います。

あとアンラーニングっていうんですかね、数ヶ月に1回生まれ変わる必要があると思ってて、それぐらい向き合って変われるというのは重要だと思いますかね。

今野:素直さとかね。年齢上がってくると人に聞けなくなるじゃん?私今ど新人だから、聞かなきゃやっていけなくて、これ聞けない自分とか、プライド持ってる自分ってもういけてないなって思いますね。いっつも「教えてください」って言ってる、今でも。(笑)

藤谷:これは普通だけど、他責思考な人はしんどいだろうなって思いますね。成長中って、中間地点のものが絶対に増える。

今野:中間地点ってどういうことですか?

藤谷組織図とか、ジョブディスクリプション上は定義しても、3ヶ月あったら、事業や環境って変わるジョブに定義されない大切な球っていうのを中間地点って定義しました。

今野:なるほどね、浮いちゃうやつね、誰かが拾わないといけないやつね。私が創業期にいっつも意識してたことで、代表に言われてたことなんだけど、「人じゃなくて事に向いて」って言われていて。

優しい人ほど、共感性高い人ほど、やっぱり人に向いちゃうじゃん。どうしても、人の会社ってスタートアップにある中で、一回一回、心を痛めて、事に向き合えてないと心が潰れちゃうから、向ききらないのかなとか私は悩んだポイントでもありました。

今野:みなさん今すごく活躍してるように見えるんだけど、今の環境の魅力と、これからスタートアップに入るのを迷ってる人に向けて一言お願いしたいです。

藤谷:今ラクスルグループのダンボールワンというベンチャー企業の経営をしていますが、やる気のある、チャレンジしたい人にとっては超魅力的な場所だと思っているので、強く推したいです。

我々の事業としての成長可能性と、組織の空き枠の、良い意味でのアンバランスさが、挑戦したい個人にとっても非常に魅力的で、美味しい環境だと思ってます。

事業面では我々が取り組んでいるB to Bプラットフォームは積み上げ型のビジネスなので、一度獲得した顧客の頻度が高くて、事業としてチャレンジできることが幅広い、かつ市場的にも良いポジショニングにいて、良質な成長をできる可能性が高く、何も変化が起きない可能性が低く、安心して前向きな挑戦をしやすいと思います。

一方で、組織環境については、いまのダンボールワンの経営メンバーってラクスルをつくってきた幹部メンバーと共に取り組んでいるので、一人一人本当に誇れる優秀なメンバーと働けているんですけど、事業成長可能性の割りにはまだまだリーダークラスの空き枠が非常に多いです。

なのでDay1から経営幹部としての動き方をできる環境なので、一緒に変化していきながら事業家を目指したいっていう人は、気軽に連絡がほしいし、周りにいたらどこにでも会いに行くのでお話をしたいです。

今野:もしこの場でそういった方がいらっしゃったらぜひお話ししたいですね。

清水:僕の会社も美味しさで言ったら負けないですけど、僕らはドメインとしては to Cでやっていて、NELLっていう寝返りに特化したマットレスをやっています。

そもそも睡眠って誰もが当事者だなと思っているので、課題感とか、それが顧客に届けられた時の感動みたいなのは結構得やすいのかなと思ってます。かつ、睡眠の領域を今やってるんですけども、社名はNELLじゃないんですよ。

MORGHT(モート)っていう社名は、 Morning to Night の略なんですけど、朝起きてから夜寝るまでの人々の生活を豊かにするっていうコンセプトでやっているので、睡眠以外の領域も、今後ライフスタイルのところで、いろんな事業展開、ブランドを立ち上げたいなと思ってるような会社です。

事業フェーズが結構進んでいて、売上高でいうと数十億規模ぐらいまで来てます。一方で組織フェーズがまだまだearlyくらいで、まだ一桁社員なんですよ。まだ8人しかいないので、組織はまだまだこれからで、やりたいこと、課題感とそれに対して組織のギャップがめちゃくちゃあると思っていて、チャンスがすごい大きいのかなと思ってます。

いろんな事業の立ち上げ、ブランドの立ち上げとかに携われるタイミングがすごいいっぱいあると思っているので、そういう事に興味のある人はいいのかなと思ってるのと、スタートアップ感はあるんですけど、黒字で経営してるので、かなり安定感もある、いいとこどりな会社ではあるので、to C向けでそんなところに興味ある方は是非、DM等頂けると嬉しいです。

今ちなみに20ポジションぐらい空けてるので。(笑)

今野:NELLは客観的に見てもアンバランスですよね。事業がすごく立ち上がってるのに、組織それしかいないの?!って。でもすごくドメインいいし、寝ない人いないわけで。もしも関心がある方がいたら、連絡してみてください!

私のところで言ったら、創業してまだ8ヶ月目の赤ちゃんなので。ただ売り上げはもう出始めてるんですよ。足元の売り上げは作り始めてこれた。売上はやっぱり着金すると嬉しいんですよ。

ただ、ぼーっとしてたら着金しないんですよ。まだまだ自走はしていなくて、雪玉を自力で転がさなきゃいけないフェーズだから、自分で売り上げもたらせたというような成功体験に繋がる、起業の擬似体験みたいなことは極めてできるフェーズかなって思います。

さっき中間のボールの話をしましたけど、中間のボール拾わなきゃ死ぬんで。(笑)否が応でもオーナーシップを得られるようなフェーズかなと思います。これからPMFしていくにかけて、本当の意味でオーナーシップ持ってやりたいって方は、Twitterを開放しているので連絡いただけると嬉しいです。

創業期ってスキルは関係ないと思っていて、だってスキルってどうせ追いつかなくなるじゃないですか。(笑)なのでスキルのある人材を巻き込んでいける、本当の意味でのコアメンバーに会いたいなって思っているので、ご連絡ください。よろしくお願いします。

質疑応答

「みなさんのスタートアップで働きながらのパートナーとの出会い、仕事と家庭や恋愛など、大切にしている姿勢等をお聞きしたいです。一生懸命仕事をやっていて、パートナーとの人生を育んだのか、それとは別にして大切にしていたのか、など働きながらの秘訣をお聞きしたいと思います。」

今野:みんな結婚したり、子供が生まれたり、ライフステージの過渡期と結構被ってくるじゃないですか。この辺のこと話せたりしますか?

清水:僕は大学時代に、当時付き合っていた方とそのまま24歳で結婚しました。Funに入る前ぐらいから結婚してて、結構珍しい感じだったのかなと思います。

でもやっぱり25から28ぐらいは、本当に仕事、仕事みたいな感じだったので、あんまり子供のこととかはそんなに考えていなくて、コロナ辺りで割とそういうのも考えて、運よく子供も生まれて、今はワンちゃんもいて、みたいなTHE家族!みたいな感じになっているんですけど、本当にタイミングだなって思いますね。

子供が出来たり、ワンちゃん飼い始めたらそれはそれでライフスタイル変わったりするんですが、でもそんなに気持ち的には変わらないから、今なんかすごいスタートアップで働くことに対しての理解はあって、結構うまいことやれてるのかなっていうような感じはありますね。

今野:なるほどですね。ありがとうございます。

私のことをお話しすると、私実はパートナーはいなくて、選択的シングルペアレントっていうような形態なんですよ。なのでパートナーとの出会い、というところはちょっとお話しできないんだけれども、私1、息子1で家庭はやってます。

一般的な家庭と比べたら、単純に手が少なくて、100%ワンオペです。変わったこととしては、20代の頃は、仕事ばっかりしてたんですよ。月300時間仕事してたみたいな感じだったんだけど、今は子供がいるから、9時〜5時一本集中なんですね。

夜はできない、土日も息子の世話しなきゃいけないので、どちらかというと集中してこの時間をやりきる、みたいな仕事の仕方に変わったな、っていうのが30代になってからの一つの変化です。

藤谷:僕はFun Groupにちょうど入る時くらいに、現妻とお付き合いを始めて、昨年末結婚したっていう状態です。なので初期の頃とかは、睡眠時間以外で家に滞在する時間は1日30分以内みたいな生活だったんですけど、妻は朗らかに応援してくれていましたね。

自分の意志でずっと楽しく働いている人の方がよいでしょって思ってくれています。僕がそう解釈しているだけかもしれませんが(笑)

今野:このパートナーシップやファミリーがあってこそと言いますか。長く続けていく上で、パートナーシップとかも大事なキーワードになってくると思います。いい質問を頂きましたね、締めに相応しい!

このように私たち、自己開示的に話すような人なので、気になることがあったら、各自にご連絡いただければとても嬉しいです。今日の会はこんなところで締めくくろうと思います。

みなさん最後まで聴いてくださって、本当にありがとうございました!

ご連絡はこちらまで!

Twitter

藤谷 亮太 @fuujikko

清水 眞  @makoto_smz

今野 珠優 @konshu1002

株式会社Reelu's job postings
8 Likes
8 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Shu Konno's Story
Let Shu Konno's company know you're interested in their content