3Dデジタルツールを数多く取り扱っているシステムクリエイト。
弊社では取扱製品でどんなことができるのか日々検証しています!
そこで“こんなコトやってみた!”をご紹介するレポート、
略して「みたれぽ」をお届けします!!
3Dデジタルツールの導入を検討されているお客様に対して
○○の試作用途に使いたい!○○の特性をもつ要素が欲しい!などと言ったご要望をお伺いして、
商材や材料を選定していきます。
その中で3Dプリンタを考えられているお客様から「耐熱性はある?何度までいける?」と
いった質問をいただくことが多々あります。そこで今回は…
耐熱樹脂はどこまで高温に耐えられるか
試してみました!!
まずは温度試験片を用意!
JIS/ISO規格サイズである10×80mmの大きさ、厚みは比較のために1mm、2mm、4mmの
プレートデータをそれぞれ作成します。
今回造形する3Dプリンタは、Fomlabs社の光造形機!
材料は、耐熱樹脂「ハイテンプレジン」で造形してみました。
その後、性能を引き出すために二次処理を行います。
Form Cureにて80℃で120分、二次加熱恒温槽にて160℃で180分で温めました。
時間経過後、取り出してみると…
プレートが少し黄変しましたね。二次処理を行っても変形はなかったため、このまま検証の本番に
チャレンジ!
まずは100℃・110℃に挑戦!
テストピースを100℃の恒温槽に30分おいたのち、熱いうちに曲げてみました。
果たして結果は??
1mm厚のプレートがややほんの少し曲がったものの、2・4mm厚のプレートが変化が
みられませんでした!
110℃に上げてみると…
1・2mm厚は少しばかり曲がりが発生しました。
対して4mmはほとんど変形していませんねー!
何度までなら柔らかくならずに曲がらない!?
120℃の検証では110℃とほぼ変化のない結果になりました。
では、更に10℃上げて130℃に挑戦!!
1mm厚のプレートが軟化しグニャっと曲がり変形しました!!
では2mm厚は…?
1mm厚のプレート程ではないですが、軟化し曲げが発生しました。
となると4mm厚は…?
相当な力を加えましたが、少しの変形が発生したのみでした。
「ハイテンプレジン」は圧力があんまりかからず高温な環境下で使用されるパーツの試作に良いのではないかと思います。
いかがでしたでしょうか?
他にもたくさんの3Dデジタルツールを使って「やってみたレポート」を発信しています!
今後もどうぞご期待ください!!