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“外から柔軟に”スタイルで、地域の魅力を引き出したい|メンバーインタビュー 【映像ディレクター / PRアシスタント 野上元気】

今回は、2022年9月から神戸チームにジョインした野上にインタビュー。映像制作を始めたきっかけやquod(クオド)との出会い、地方創生に対する思いなどを聞いてみました。

役者、地域おこし協力隊を経てquodへ

−名字の読みは「のがみ」ではなく「のかみ」さんなんですね。

そうです。ちょっと珍しいんですけど。出身が和歌山県で、野上町(のかみちょう)っていう地名もあるので、たぶん和歌山の「野上」はみんな「のかみ」です。

−本当ですか(笑)?あとでググってみます。現在の拠点は神戸ということですが、以前から神戸に住まれていたんですか?

いえ、初めて住む場所です。神戸の前は熊本で、その前は大阪と東京にいたので、結構転々としていますね。

−ざっくり経歴を教えてください。

大学進学で大阪に行き、在学中は役者を目指していたんですけど、映像制作の面白さに目覚めて、東京にあるテレビ番組の制作会社に入りました。その後PR会社に転職して地方創生に興味を持ち、熊本での地域おこし協力隊を経て、今にいたります。

−幅広いですね!しかも最初は役者志望だったんですね。

そうなんです。舞台演劇をメインでやっていました。演技を学ぶうちに演出なども手がけるようになって、制作側の面白さにハマったという感じですね。制作会社ではADとして働いていて、仕事自体は楽しかったんですけど、ちょっとハードすぎて…。このままではからだを壊すかもしれないということで、PR会社に転職して、茨城県の常陸太田市のPRを担当するようになりました。

−そこで地方との関わりが生まれたんですね。熊本で働くことになったきっかけは?

PR会社で働いて1年半くらい経った頃にコロナ禍になり、テレワークも増えたことで、別に東京に住んでいなくてもいいなって思い始めたんです。これからの時代、地方に住んで地方のために何かをやった方が、人生の可能性が広がるんじゃないかなと。とはいえ、専門的な知識や経験があるわけではなかったので、足がかりに熊本県の芦北町に行きました。

−芦北町ではどんな仕事を?

地域おこし協力隊として、県のPRに携わりました。具体的には動画の制作や子ども向け教室の実施、イベントの企画などですね。すごくいい経験になりましたし、学びもたくさんあったんですけど、自分が思い描く地方創生の形とはちょっと違っていて。内側にグッと入り込むよりも、外側から柔軟に働きかける方が、より理想的なアプローチができると思ったので、Wantedlyで地方創生に力を入れている会社を検索したところ、quodの神戸メンバーの募集を見つけました。

スピード感のある仕事を楽しめる環境

−quodへの入社を決めた理由は?

最初、代表の中川さんと、神戸チームのマネージャーの木戸さんに会ったんですけど、一緒にいてすごく居心地がよかったんですよね。空気感やフィーリングが合うというか。地方創生に対する考え方も近かったので、この人たちと一緒に新しいことにチャレンジしていきたいなと思いました。


−入社してみて、どんな印象を持ちましたか?

スピード感があって、いい意味で“特殊”(笑)。これがやりたいっていう気持ちさえあれば、自分で舵取りして、その通りに実現できる会社だと思います。“やりたいことを形にする”とか、言葉で言うのは簡単ですけど、実際にそれがやれる会社って少ないと思うんですよね。その分、自分から動かないとなかなか進んでいかない面もあるので、指示をもらって仕事をすることに慣れているような人だと、最初はちょっと戸惑うかもしれません。そういえば、入社してすぐ面白いことがありましたね。

−何があったんですか?

大手菓子メーカーさんの案件で、現役東大生から受験生に応援メッセージをもらうというTikTokの企画がありまして、色んな事情で動画制作のスケジュールがギリギリになってしまったらしいんですね。僕はその時神戸にいたんですけど、お昼頃に中川さんから電話がかかってきて、「今から東京来られる?」って(笑)。「はい、行きま〜す!」って速攻で行って、翌日から東大の前で学生さんにインタビューして、2日間で30名を撮影しました。そこから当日中にパパッと動画のサンプルを作って、週明けには1本目の投稿がスタートするという。

−すごいスピード感ですね!

僕としては、そのスピード感が楽しかったですね。むしろ、東京の友だちに会えるじゃん、ラッキー!くらいの感覚でした。ただ、街頭インタビューはAD時代に経験があるので慣れてはいたんですけど、僕が声をかけると基本的にみなさん逃げるんですよ(笑)。その時はさすがに時間がなかったので、話しやすい雰囲気の女性をインタビュアーさんとして手配してくださいとお願いしました。

−色々な場所で働いた経験が、フットワークの軽さにつながっているのでしょうか?

そうかもしれません。結構どこに行っても順応できるので、住む場所にもこだわりはないです。正直、一番好きな場所って自分の家なんですよ(笑)。なので、どの土地に住もうがあんまり関係ない。あと、quodのメンバーがみんな温かいっていうのも大きいですね。困った時にはすぐに相談できる環境が整っているからこそ、新しいことにも飛び込めるし、スピード感のある仕事も安心して楽しめるんだと思います。

−神戸チームの印象はどうですか?

木戸さん、徳岡さん、大家さんが主なメンバーで、みんなで支え合おうという意識が強いので、一緒に働いていてすごく頼もしいです。それぞれご家庭もあるので、そんなに頻繁ではないですけど、メンバーで飲みに行ったりもしますよ。


−いいですね。野上さんはお酒は好きですか?

趣味が酒っていうくらい好きです。大阪と東京に住んでいた頃は毎日飲み歩かないと気が済まなかったんですけど、熊本に住んでからは家でもしっかり楽しめるようになってしまいました(笑)。昔は、働きながらお酒が飲めるという理由だけでバーテンダーやホストをやっていた時期もあります。

−ホストも!コミュニケーションスキルが上がりそうですね。

話す相手が毎日違うので鍛えられますし、会話術も身に付きます。人と話すのが苦手だったら、一度ホストやってみなよって言いたいです(笑)。

PR視点を持った映像クリエイターになりたい

今メインで担当しているのは、神戸に本社を置く大手食品メーカーさんのPRです。リリースの作成やYouTube・TikTokの動画制作、タレントさんを起用したイベントの企画も進行中です。また直近だと、阿蘇くまもと空港のPRイベント用に映像を制作しました。東京の施設内でゴーグルを着用し、音や匂いと一緒に熊本の空を360度味わうというもので、現地に行ってさまざまなスポットを撮影しました。その他、学習塾のCM制作やスタートアップ企業のPRなどにも携わっていて、業種も場所も多岐に渡ります。


(阿蘇くまもと空港のPRイベントにて。VRゴーグルを着用して鑑賞するPR動画を野上が作成した)

−今後の目標は?

“PR視点を持った映像クリエイター”になることです。今はまだ既存案件のサポート的な役割が多いので、動画を絡めた新たな企画を自分からどんどん提案していこうと思っています。たくさんの案件を手がけながら、技術を磨いていきたいですね。

−野上さんが思い描く地方創生は実現できそうですか?

quodのメンバーとなら実現できると思っています。僕は都会志向でも田舎志向でもなく、「もっと地方を盛り上げていこうぜ!」みたいなアツいタイプでもないんですけど、どんな場所にも面白いものって絶対にあると思うんです。それがただ表に出ていないだけなのに、“田舎”とか“地方”という概念で括られてしまうのはすごくもったいない。内側と外側、両方の視点を大切にしながら、各地の隠れた魅力を発信できればいいなと思っています。

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