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【GovTechの魅力を伝える会】GovTechの魅力を官公庁出身者・ITベンチャー出身者それぞれの視点から徹底解剖

こんにちは!株式会社WiseVineの採用担当です。
本日は、セールスの藤田さんと、エンジニアの北村さんにインタビューをしてまいりました。

・GovTechとは何か
・GovTechの可能性
・他のGovTech企業とWiseVineの違い

についてお話しして参りますので
「自分の生活を自分の手で変えられる仕事をしたい方」や「行政に興味がある方」はぜひ最後までご覧ください。

セールス・藤田康之 プロフィール

同志社大学法学部を卒業後、2014年三重県名張市役所に入庁。
教育委員会事務局へ所属し、総務及び人事労務を経験。
2017年から文部科学省に出向となり、自治体に対する補助事業に携わる。
2020年帰任後は、国体運営、コロナ対策に従事し、予算編成や補助金等の申請を担当。
2022年11月よりWiseVineに参画。

エンジニア・北村順 プロフィール

東京工業大学大学院卒業後、ソフトウェアエンジニアとして、フロムスクラッチ(現データX)に入社。MAツールの開発やToBSaaSの導入エンジニア/インフラエンジニア/スクラムマスターを経験。
その後、創業間もないビットキーに参画し、Go、GKEを利用した分散合意アルゴリズムを活用した認証認可のプラットフォームの開発や、Swift、SwiftUIを用いた顔認証のiOSエンジニアとして従事。SRE Team の立ち上げにも携わり、Embedded・EnablingSREとして、活動。2023年11月よりWiseVineに参画。

そもそもGovTechとは

最近ニュースなどで「GovTech(ガブテック)」という言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか?
「GovTech」とは、「Government(行政)」と「Technology(技術)」を掛け合わせた言葉で、行政機関がITやAIなどの先進技術を業務に積極的に取り入れることによって、行政サービスの効率化、最適化、そして利便性向上を目指す取り組みのことです。

GovTech領域の特徴

(藤田)
一般的な民間企業では、プロダクトのターゲットを絞り、売上を確保し、企業として成長していきます。それに対して、GovTechは全国民を対象にしているので、プロダクトの作り方にも影響が出てくると思いますね。

(北村)
そうですね。一番わかりやすいのは、デジタル庁のミッションの中でもあるような「誰一人取り残されない」というのが、GovTechを考える上での一つのキーワードになるかなと思います。
私は、これまでSaaS・ITベンチャーを2社経験していますが、民間企業、特にスタートアップだと、極論を言うと「スピード感が大事。ついてこれない人は置いていく。なぜなら、変化できないと、淘汰されてしまうから」という力学が働く環境でした。そのため、「誰一人取り残されない」ようにしつつ、アジャイルに既存の仕組みを変えていこうという、一見すると矛盾するようなものを同時に実現していくことが求められるので、非常に難易度は高いかなと感じています。

GovTech領域で働く面白さ

(藤田)
官公庁で働いていた頃、情報の保存先が紙やExcelであることから、データ整理にも工数がかかり、どうしたら解決できるか本当に悩んでいました。そういった、国や行政に関わる現場の方々が本当に悩んでいる課題をテックの力で解決できることは、社会的な課題解決にもつながっていると感じ、面白いと思いますね。
私の実体験として、行政で働いていた時はシステムに関する知識に疎く、そもそも技術で解決できる課題なのか、どのようにベンダーに伝えるべきかもわからない状態でした。しかし、WiseVineに入社してからは、北村さんや他のエンジニアの方々と話す機会が増えシステムに関する解像度が上がりました。その上で、行政で働いていた際に「こんなシステムがあればいいのに」と話していたことを、実際に形にすることができることはとても面白いと感じます。

(北村)
私が面白いと感じるのは、テクノロジーで解決できる課題の伸び代が大きいこと。また、自分達の暮らしにも繋がっているという実感があること。
前者は、藤田さんが述べたような環境で作業をされている自治体職員の方々も多くいらっしゃるので、まだまだ解決しなければならない課題は多く、やりがいがあるなと感じています。後者に関しては、例えば、民間企業だと、自分が作っているプロダクト・サービスを、自分自身に直接的に影響のないプロダクトもしばしばあるかなと思っています。一方、GovTech 領域のプロダクト・サービスのお客様は、行政の方々であり、その予算は国民の生活に還元されます。自分自身が直接使用している感覚がなくても、自分や家族に大きく影響する実感があります。そのため、自分事になりやすく、自然となんとかしないとという気持ちが出てくるのはこれまであまりない体験だなと感じています。

(藤田)
なるほど。あとは、自分や自分の子供世代に続く今後の社会を、自分の手で変えられるかもしれない、ということも面白いですよね。

(北村)
本当それは実感しますよね。
正直、GovTech領域で働き始めてから、より自治体への理解が深まったり、社会に影響力を持っている実感を持つことができました。
自治体って、引っ越した際に手続きに行ったり、その他生活で必要な手続きをしたりと自分の人生に直結する存在ではありつつも、ピンポイントで必要最低限の情報を調べることしかせず、正直身近には感じにくかったです。実際、私も自分の自治体ってどういう風に予算を使っているのだろう、と興味をもつきっかけになりました。

GovTech領域の重要性

(藤田)
少子高齢化の問題に直面している日本において、GovTechを推進していくことはとても重要だと考えています。というのも、人口が減少して、税収が減ったとしても住民が求める行政サービスの水準を落とすことは難しいからです。
少子高齢化が進む日本こそ、GovTechを推進し、ICTを活用して行政サービスを効率化することの重要度が高いと思いますね。そして、今後、先進国がどんどん少子高齢化していく中で、GovTechの第一人者としてモデルを示していける可能性も秘めていると思います。

(北村)
確かに、最近そういう話はよく聞きますよね!
かといって、行政サービスを全て民間企業に任せるのは、一般的には難しい。公衆衛生、教育や社会保障などの行政サービスは、基本的に公共性が高いため、民間企業の利益を追求するような市場原理に任せづらいですから。
なので、行政に伴走し、行政で働く皆様の大切にされていることを理解しながらプロダクト・サービスをつくっていくことは今後より重要になってきそうですよね。

GovTech領域の可能性

(藤田)
行政の中には民間に比べて、まだまだデジタル化がされてない部分がいっぱいあります。デジタル化できる余地が多い分、多くの可能性を秘めていると思います。
例えば、最近の大きな改革として、戸籍謄本は本籍地でのみ取得可能であったのですが、全国の戸籍情報を連携するシステムが導入され、全国どこでも取得できるようになったんです。これまで本籍地まで移動して取得していたものが、近くの市区町村で取れるようになることは、多くの人にとってハッピーな変化ですよね。

(北村)
本当ちょっとしたことで便利になるようなことがたくさんありますよね。
GovTech全体の今後の可能性ということで、少し広い視点に立つと、デジタル庁が発足してから2、3年経過して、国全体でもデジタル化の流れは高まってきています。数多くの世の中の課題を解決するためには、弊社のようなスタートアップがもっと増えることが大事かなと感じています。
まだまだ道半ばな印象がありますが、今後、法律・条例の見直し、規制改革が進んだり、デジタル庁が打ち出しているデジタルマーケットプレイス(DMP)などのスタートアップ支援のための仕組みがでてきたりしてきているので、今後より GovTech 領域への参入障壁が下がってきて、業界全体が盛り上がってきそうなのは個人的に嬉しいなと感じています!

WiseVineのプロダクトと他のプロダクトの違い

(藤田)
WiseVineは予算編成という行政の基幹システムを開発していますが、スタートアップ企業が基幹システムの開発を手掛けることは珍しいことだと思います。というのも、開発には多額の資金と時間が必要であり、基幹システムであるため、広範囲にわたるドメイン知識が求められます。
また、行政にとっては組織の中核を担うシステムなので、大手企業と比較して不安定なスタートアップに発注することは勇気がいる決断です。なので、他のGovTech領域のプロダクトと比べた時に、WiseVineのプロダクトは、簡単に試してやめることができないという特徴があると思います。
特に、予算編成の方法を根本から変えることを目指すWiseVineは、スタートアップの中でも珍しいと思いますね。

(北村)
藤田さんがプロダクトについて話してくれたので、私は、WiseVine の開発組織についてちょっと触れたいと思います。
現在、私はエンジニアとしてプロダクトの開発をしていますが、実際の日々の業務、利用している技術は、良い意味で、これまでのITベンチャーとほとんど変わらず最先端の技術を利用しているし、今までの経験をそのまま活かして、貢献できているという実感を持ちながら日々業務ができています!正直入社前は、もっと古い技術や開発プロセスかもしれないという懸念もあったのですが、良いものは積極的に取り入れていこうという雰囲気があるなと感じています。
また、PjM、PdM、元自治体職員のドメインエキスパートの方々、エンジニア、デザイナーなど、社内のメンバーたちと日々提供すべき価値、機能は何かを日々膝を付け合わせて、あーでもないこーでもないやってます。(リモートですが笑)他のプロダクトの開発組織がどういう組織なのか詳しくないですが、そもそも既存の基幹システムは、オンプレミスで構築されているものがほとんどで弊社のような体制・姿勢でプロダクト作りできている組織はそこまでないのではないかと感じており、それが弊社のプロダクトと他プロダクトとの差別化につながっていると思います!

最後に一言

(藤田)
行政運営に関わるのは公務員だけではなくて、GovTech領域の民間企業で働くという選択肢もあります
行政やGovTechに少しでも興味を持っていただけた方は、是非一緒に働きましょう!

(北村)
そうですね。エンジニアの方々向けにお伝えすると、正直技術的なチャレンジは、他の会社の方ができるかもしれません。
ただし、今までの経験や知見を活かして、より多くの課題を解決したい、社会に貢献したい、と思う方はとりあえず話を聞きにきてください!
私も最初は行政の詳しいことは知りませんでしたし、最初は、それくらいの軽いノリでも全然構わないと思っています。より良い社会や、自分達の生活を一緒に作っていきたいという想いに共感していただけた方からのご応募お待ちしております!

ー藤田さん、北村さんありがとうございました!

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