森元砂樹さん / 役場栄養士「人の生まれてから死ぬまで、ライフステージ全てに関わることができるのは行政の栄養士だけ」
素敵な笑顔を向けてくれているのは、管理栄養士の森元さん。
岡山県内の出身で、病院所属の栄養士→民間企業→新庄村役場栄養士 というキャリアです。
「管理栄養士になるきっかけは、小さい頃の自分の家族の病気だった気がします。そもそも病気にならないための健康づくりの基礎は食だ!と。食べるのが好きということも大いにありますけどね(笑)」
なんて言ったりして、ほんとに素直でお茶目。
今回は、そんな彼女にお仕事についてインタビューさせていただきました。
ー 新庄村での日々はどんな感じですか?
新庄村は小規模で、住民さんとの関係性がすごく密。必要な情報がすごく入ってきやすいです。食育の住民さんの団体と一緒に活動することが結構あり、その団体のサポートも担当している仕事のひとつです。ボランティア活動にもすごく積極的に参加・協力してもらっています。お願いごとをしたときに、嫌じゃないのに表向き「イヤー」とか冗談交じりで言われたら、「またまたー☺」とか言いあったりしています(笑)
ー これまで病院や企業で働いてきて、行政の栄養士になろうと思ったのはどうしてですか?
役所の栄養士は「ライフステージすべてに関わることができる」というのが一番大きな理由です。
病院と役所の栄養士は対象が全く違いますね。
病院の栄養士は、病院という範囲の中で、直接人と向き合うということよりも献立と向き合うことが中心です。それに対して役所の栄養士は、乳児から80代90代までの高齢者の方まで、全年代に関わります。
将来を考えて「健康の状態を続ける・病気になりにくい食生活、生活習慣を伝えていく」こと。これが私が管理栄養士として本当にやりたい仕事だと思いました。
病院での勤務の時も患者さんの食べている様子をできる限り見に行ったり、声をかけたりしていましたが、医師・看護師の意向を十分に反映する必要がある。大学で専門的に学んできた「予防という観点からの食育」を行っていきたいのに、なかなかできない。すごく もどかしい気持ちでした。
でも今は、お子様からおじいちゃんおばあちゃんまで、健康な人、不調な人ひっくるめて、日々の生活の中で関わりを持ちながら、改善点やお仕事場の提案をすることができています。
「地域の人の健康が維持される・地域の笑顔が増える・地域の医療費が抑えられて、その分さらに必要なことに資金を投入できる」かなり大きな話ですが、そんなイメージを持って取り組んでいる日々です(笑)
ー お給料の面とかは...どうでしょう。やっぱり病院の方がよかったり?
私自身、あまり年齢も職歴も重ねているわけではないので、あくまで現状のお話になりますが...
知人の話なども合わせて考えると、役所の栄養士が一番いいと思います!(笑)
国家試験をクリアしている割には、実は世の中の管理栄養士の給料ってあんまり高くないんですよね。そう考えた時に、役所の栄養士の給料の安定性はかなり魅力的だと感じています。
ー 新庄村の募集に興味を持ってくださってる方へ、メッセージお願いします!
私自身は食を通して「人と向き合いたい」と思って、それを実現する役所の栄養士として今働いています。
大事にしているのは、毎日毎日の積み重ねに関わるところ。一人一人の住民さんの顔が、比喩でなく実際にわかるんですよね。目の前の人に直接関わることができる、向き合うことができるお仕事です!
仲間を得て、これからもっと力を入れていきたいのは
「ならないためにはどうするか」という一次予防について。
人と話すのが好き、協力して仕事を行なっていきたいという方、ぜひ一緒に働きましょう〜!
もし、このストーリーを読んでくださっている方の中に学生さんもいらっしゃるとしたら
国家資格の勉強をしながら公務員試験の勉強を並行するって、とても大変ですよね。そこでかなりハードルを高く感じてしまうと思いますが、新庄村役場では人柄重視の独自採用を行っています。
学生・社会人に関わらず、森元さんみたいな働き方や思いに共感し、ほんの少しでも気持ちが動いたと感じたなら、思い切って受験してみていただけたら嬉しいです。
気になることがあれば、いつでも相談してください〜!