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とあるエンジニアリングマネージャーの1日

こんにちは。estieの青木啓剛(Keigo)です。社内いくつかのチームのエンジニアリングマネージャーをやりつつ、コーポレートITなども担当しています。先日同僚のエンジニアリングマネージャーから「1日密着したい!」といわれる機会があったのでブログにしてみることにしました。

どんな仕事も同じだと思うのですが、特に規模の小さい会社では肩書が同じでもやっている仕事はぜんぜん違う、みたいなことが往々にしてあると思います。estieのエンジニアリングマネージャーはこんな1日を送っていますよ、という雰囲気が伝われば幸いです。

estieのエンジニアリングマネージャー

私たちestieではプロダクト開発の最小チームとしてユニットという制度を運用しています。エンジニアリングマネージャーに期待される役割は、ユニットが最大の成果を出すために支援することと、広い視野をもってユニットをまたぐ課題を解決し、事業価値を最大化することです。ソフトウェアエンジニアを中心とした技術者の評価に携わるので技術的なバックグラウンドは必要不可欠ですが、プロダクトコードを書くことは求められていません。ちなみに、書いてはいけないというわけではなく、期待される役割を果たすために必要かどうかで判断しようという考え方です。

ピープルマネージャーとしての役割は薄く、むしろスクラムマスターなどに近い役割が多く求められている印象です。『INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント』 で語られる「デリバリーマネージャ」と思想は同じです。

estieに入社する前のキャリアで小規模ながら開発組織の技術責任者などを経験してきましたが、エンジニアリングマネージャーという肩書で仕事をするのは初めてのことでもあり、求められる役割は組織によっても異なるということもあって日々悩みながら試行錯誤しています。

同僚から密着取材を受けました

そんな2022年7月のある日、同僚のエンジニアリングマネージャーから突然のSlack。


ここからはt-poyoさんの取材レポート形式でお送りします。

t-poyoは、Software Engineerとしてアプリケーション実装をおこなう傍ら、Engineering Manager(以下EM)として仕事をする機会もあります。しかし、自分のEMとしての経験はまだまだ浅いと感じており、社内外のEMに色々アドバイスをもらいながら日々頑張っています。

そこで今回は自分の勉強も兼ねて、2022年5月に入社されたKeigoさんの1日に密着してみることにしました!

新規事業開発プロジェクトの社内ミーティング(10:00〜10:25)

本日のKeigoさんは最初のミーティングに合わせて10時に出社されました。開発チームのEMとして、新規事業開発プロジェクトのミーティングに参加します。

このプロジェクトは、PoCという形で実際に開発中のソフトウェアを使っていただきながら、機能開発を高スピードで進め、フィードバックループを回していくという進め方になっています。

PdM(プロダクトマネージャー)や取締役も参加し、先方の具体的な期待値や開発状況について認識を合わせながら意思決定を進めていきます。Keigoさんは開発状況をユーザーストーリーレベルで具体的に把握しているだけではなく、過去に法人営業をしていた経験を生かしながら、開発中のソフトウェアを実際に運用開始するまでのロードマップを具体的に描いていきます。

スクラムチームの朝会(10:30〜10:50)

前述した新規事業開発プロジェクトの開発チームでおこなうスクラムイベントです。このチームはソフトウェアエンジニア4人・デザイナー1人・PdM1人・EM1人(Keigoさん)で構成されています。

朝会では、1人づつ「前日やったこと/今日やること/困っていること」を共有・記録していきます。ユーザーの期待値に対する理解度も高いため、PdMに負けず劣らずの温度感でチケットの優先順位を管理します。

Keigoさんは、メンバーとの1on1や将来の組織設計を描いたりするタスクに加えて開発チケットも消化していました。フロントエンドからインフラまで見られるフルスタックなので、スプリントをハミ出そうなタスクは主体的に回収していきます。頼りになる〜!!

EMとしては、日次でアップデートされる組織やプロジェクトの外部状況を適切にメンバーに伝えていました。情報の透明性を保つのはEMの最も大事な仕事の一つですね!

[空き時間] 同僚と雑談

オフィスに出社しているときは、打ち合わせの合間に他チームのメンバーとの雑談なども大事にしているそうです。このときは前日夜に参加したSQLコンテストの話題で盛り上がっていました。


午後の打ち合わせで使う資料の更新作業(11:00〜11:30)

朝の社内ミーティングで意思決定した内容を資料に反映していきます。

Dev定例(11:30〜12:00)

Dev定例は、ソフトウェアエンジニアやPdMなどプロダクト開発部門のメンバーがプロジェクトや課題について議論する会議体です。今回KeigoさんはコーポレートITについてのアジェンダを持っていました。

Keigoさんは新規事業開発チームのEM、ソフトウェアエンジニアとしての稼働に加え、コーポレートITの領域を主導しています。セキュリティ、社内情報システム、ハードウェア管理などについての具体的なロードマップを共有されていました。キャパシティが自分の3倍くらいは必要そうな仕事量です。

お客様との定例打ち合わせ(13:00〜14:00)

開発中のソフトウェアをPoCしていただいている企業の担当者との定例会議に出席しました。estieからは事業開発・PdM・EMが参加します。プロジェクトを進める中で発見された課題についての議論をしていたそうです。

[空き時間] 細かなタスクをやっていく

帰社し、次のミーティングまでの空き時間で細かいタスクを消化してゆきます。この日は、コーポレートIT寄りのタスクを捌いたり、Corporate Operationsという新設ユニットのJob Descriptionを社内アナウンスしたりしていました。

目の前の開発に加えて、長期的に強くなる組織のための仕組み作りもやっていきます。シリーズA調達を無事おこなえたこともあり、マネージャー陣はこのようにひと足先の未来を見ながら仕事をする機会も増えてきました。

モニタに向かって作業をしていると、タスクの合間にVPoEが相談を持ってきたようです。コーポレートITのロードマップについて、対応の複雑さと重要性を天秤に掛けながら意思決定を助けています。


社内ミーティング(15:00〜15:30)

次は、Corporate Operationsのミーティングに参加します。このユニットは全社の業務効率化をミッションとして最近新たに新設されました。この日はビジネス系職種で使っているSalesforceをテーマに、現状の運用と組織拡大ロードマップを踏まえ、課題提起および改善提案がなされました。

estieなりの営業スタイルをどうシステムに落としていくのか、誰がどう責任を持ちどう意思決定していくのかについて関係者で合意がありました。

[空き時間] 担当の開発チケットに着手

自席に戻り、昨日出したフロントエンドのPull Requestがレビューされていたのでリリース作業などをやっていました。

今回は特に話しかけられることもなく、ご自分のタスクに集中…と思いきや、密着取材の記者であるt-poyoに「いまのミーティングなんですけど…」と色々話しかけてくれました。やさしい。

1on1タイム(16:00〜18:00)

estieでは、社員同士の1on1を推奨しています。マネジメントのラインに関係なく、各々が好きに1on1を設定していますが、その実施時間は会社のルールとして決められています。1on1の時間が分散することで、作業に集中したりクリエイティブな思考をおこなうことを阻害するのを防ぐためです。

本日のKeigoさんは前述した新規事業プロジェクトのPdMと事業開発と1on1をしていたようです。職種関係なく自由に1on1を組んでコラボレーションが進むのはとても良いことだなと思います。

そして、これにて本日のKeigoさんのスケジュールは終了です。

おわり

まとめ

この日の振り返りでは、t-poyoさんから「開発チーム以外の仕事が多いのが印象的だった」という反応をもらいました。たしかにこの日は普段と比べても特に仕事の幅が広い1日でしたが、まだまだ少人数の会社なので、自分が貢献できる領域は仕事を選ばずやっていこうという意識で取り組んでいます。

一方、こうした動きができているのは、一緒に仕事をしているユニットのメンバーが非常に優秀で、信頼して背中を預けられているからという側面があります。たとえば品質の高いソフトウェア開発に不可欠なコードレビューひとつをとっても、マネージャーにレビューが集中してボトルネックになってしまうような組織も少なくないと思います。そういった専門性のある領域を任せられているからこそ、自分自身は組織に横串を通すような動きに集中できているのかな、と感じています。

最後に

estieではエンジニアに限らず求人を行っております。 気になった方は是非カジュアル面談をしましょう!

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