株式会社estie|Technologies for Reality
Products オフィス移転や投資など、私たちの身近にあるようで、不動産の情報にアクセスし、正しい意思決定をするためにはいくつもステップが存在します。そして、不動産のプロフェッショナルにとってもそれは同様です。estie(エスティ)は、データとテクノロジーを武器に事業用不動産の世界をアップデートします。 オフィス賃貸にスピードと品質を。 estie ...
https://www.estie.co.jp/
こんにちは。estie(エスティ)のCEOをやっている平井です。
みなさん本日は12月11日です。いったい何の日か分かりますか?そう、1年前の今日がestieの会社設立登記日なんです!!!(はい皆さん、ユニセフ創立記念日、百円玉記念日とセットで覚えてください)
そんな記念日にちなんで、estieが一年間どういった歴史を歩んできたのかを振り返ってみたいと思います。スタートアップ創業期のあれこれや、大企業からの起業エピソード等々、気になる方はチェックしてみてください!
最初の仲間探し
不動産屋が二人、AIエンジニアが一人で起業準備をしていた創業チームは、ある日大変なことに気付きました。。。
「ウェブアプリ書ける人がいない!!!」
そこからは、全員Rails Tutorialを1週間で終わらせつつ、ウェブアプリを書ける仲間を探して、なんとか最初のエンジニアを見つけることができました(今でもチームの超主力エンジニアです!)
はじめての爆速開発
1ヶ月でオフィス探しをシンプルにする「estie」のベータ版を作りあげ、2018年12月11日に会社登記、13日にプロダクトのクローズドローンチと、怒涛の時間を過ごしたのも束の間、起業支援をしてくれていた東京大学IPCから一言。
「そろそろ資金調達考えたら?」
ベンチャーキャピタル(VC)との面談を重ねる
年が明けた2019年1月、IPCから紹介してもらったVCの方々と面談を重ねて、事業計画やコアとなる技術の説明を洗練させていきます。
そこでまず感じたのは、当たり前ですがVCによって性質が大きく違うなという点。投資のチケットサイズの大小、事業計画の中でリスクと感じる部分が担当者によって大きく異なる、と挙げればキリがないほど特徴があります(詳しく知りたい方はご連絡ください)。
しかしお会いしたVCの担当者全てに共通していたのは、起業家に誠意を持った上で真剣に事業計画に向き合ってくれるということで、ミーティングそれ自体が壁打ちとしてとても有益でした。
東京大学エッジキャピタルからの資金調達と退職
そんな中、ご縁があって東京大学エッジキャピタル(UTEC)からシードの出資をしていただけることとなり、2019年3月末に前職を退職しました。
ちなみにオフィスもなく本業の業務時間後に起業準備をしていたのですが、大手町プレイス2Fの共用部が最高の環境なので本当にオススメです!!Wi-Fi完備で土日祝日深夜も空いてるうえに、コンビニもあるコワーキングスペース。お客さんを呼んでもタリーズで打ち合わせをすれば完璧!初めてのデザイナーがジョインしてくれたのもここで、もはや創業の地と言っても過言ではありません。
オフィス探しをシンプルにする「estie」顧客ヒアリング
4月からは全員フルコミットです。とりあえずオフィスを探していそうな知り合いの企業に片っ端から連絡して会いに行きました。Facebookの個人アカウントで発信したのも人生初めてです。そうするとプロダクトの方向性が見えてきて「あれ?やっぱり作ったプロダクトの形が市場のニーズとちょっと違くない?」と気付きます(笑)ベータ版プロダクトの作り直しが始まる・・・
1分でデータドリブンな意思決定を実現する「estie pro」の誕生
他方、もう一つやりたかったサービスの開発に着手しました。当社の持つデータベース構築/分析の技術をフル活用した「estie pro」の誕生です。4月末〜5月末から約1ヶ月でベータ版の開発を完了し、6月には世界最大級の投資ファンドでの導入(しかも本国も含めて!)が決定しました。
遂にはじめてのオフィスに入居(遅い)
またこの時期には、オフィス探しの企業にも関わらず宿無し生活を送っていたestieメンバーは、遂に念願のオフィスを持つことになります。東京大学アントレプラナーラボ(南研究棟)という施設で、大学発スタートアップを支援する体制が盤石。西海岸風のパティオや綺麗なラウンジがある素敵なオフィスなので皆さんぜひ遊びに来てください!
2019年7月〜9月:サービスローンチ!!!!
6月末には新estieベータ版がクローズドローンチを迎えます。リスティング型からマッチング型へと変貌を遂げた姿はもはや別のプロダクトですが、使っていただいているお客さんのフィードバックも踏まえ、改めてこの方向性で進めてみようとチームで志を一つにしました(詳細はこちら)。
そして9月20日、これまでのオフィス探しを変えるプロダクト「estie」がついに正式リリースを迎えます。 PropTech Conference 2019のピッチイベントに登壇し、 リリースを発表させていただきました。
「estie pro」のお披露目
「estie pro」のベータ版も着実に進化を遂げ、8月22日のモーニングピッチにて初めてのお披露目、9月3日のFIN/SUM2019にて正式版リリースを発表しました。特にモーニングピッチの反響は大きく、当社の不動産データ解析技術に興味を持っていただけるデベロッパーやファンド、仲介会社とのリレーションが一気に拡大しました。
メンバー増=スピード減??
突然ですが、この時期まで目の前のプロダクト開発に夢中で気付いていなかったことがあります。それは「チームメンバーが一気に増えたけど前に進むスピードは一気に加速してなくない?え?なんで?」ということです(笑)
当たり前ですが、チームが大きくなると意図せぬ認識のズレやコミュニケーションにかかる時間の増加が発生します。estieのチームもその例に漏れず、新しいことを生み出す時間が日に日に減っていってしまっていることに気付きました。
起死回生の全体合宿
CEOである僕は毎日メンバーから詰め寄られます。
「この会社はどこに向かってるの?」「チームメンバーにどういうことを求めてるの?」「プロダクトの長期ビジョンは?」
「うるせェ!!(近場でいい感じの合宿ができると噂の千葉に)いこう!!!」
チョッパーを誘うルフィが如く、僕はおもむろにチームを誘い出しました。(本当はメンバーからの発案です。すみません調子乗りました)
1泊2日の合宿にはチームのほぼ全員が参加し、会社として大切にすること、チームとして大切にすること、プロダクトの目指すべき方向性を徹底的に話し合いました。特にチームの動き方について言えば、その前後からSlackに僕が考えていることを垂れ流す部屋を作り「Output First!」という単一のメッセージを発信し続けています。
集大成は、当社のデザイナー(と言いつつフロントエンドも書きます笑)がプロダクト開発の合間に本気を出して作ったコーポレートサイトです!
もちろん、精神論ばかりではどうにもなりません。敏腕人事おねえさんのしおみさんが導入したスクラム開発を主軸に、VPoEの青木を中心として、登録数を追う黒霧島、成約率を追う金宮焼酎という二つのチームを作り、2週間に一度のプロダクトリリースを継続しています(命名は合宿で余ってオフィスに置いてあるお酒からです)。estieに爆速開発が帰ってきたぜ!
黒霧島と金宮焼酎の取り組みについてはVPoE青木が書いたnoteを読んでみてください。
https://note.com/estie/n/ne733f013bf54
プロダクトの "10x" へ
10月頭のHONGO AI Awardの受賞、10月末のB Dash Camp 2019 Fall in Fukuokaでのピッチ、11月半ばのTechCrunch Tokyo Startup Battle Finalistといった場所でプロダクトを披露する機会を多くいただきました。着実に認知を高め、リリースから1~2ヶ月で月間1,000件の物件提案が行われるプラットフォームを構築できています。
さて、一連のピッチ参加が終わって会社に戻り、落ち着いてメンバーと話していると、全員が共通してふと違和感を感じます。「地続きの成長は続いているけど、遠くを見てジャンプしてなくない?」
というわけで、estieの2年目のテーマは Google を見倣って "10x" です。正直に言えば、estieを通してお客様に提供したい価値、実現したい世界はまだまだ遥か遠い先にあります。
CTOの宮野が常々言っている「やらなきゃいけないことしか出来なかった日は後退」という言葉を胸に、一つ一つの目の前のお客様からのフィードバック、価値向上のために日々打つ施策、それらがどこまで届くのかを想像しつつ、チーム一丸で何度も大きなトライをしながら顧客価値を10倍100倍にしていきたいと考えています。
長文となりましたが、estieは全員が本気で顧客とプロダクトに向き合い、アウトプットを互いに称賛する最高のチームです。
一緒に働く仲間を募集していますので、興味がある方はぜひご連絡ください!