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【代表インタビュー】連続起業家の髙岸が、インターン、DeNAでの経験も含め、今学生に伝えたいこと

「インターン経験で、学生のうちから他の人と圧倒的な差をつけたい」と考えている人はいませんか?パトステクノロジーを創業した髙岸代表も、学生時代からインターンをはじめとするさまざまな経験のすえに起業に至ったそう。

今回は代表インタビューとして、髙岸さんの経歴やパトステクノロジーへの想いをインタビュー。後半では、インターンを検討している学生に伝えたい想いもお聞きしたので、ぜひ最後までお読みください。


髙岸龍之介/代表取締役社長

学生時代はITベンチャー企業・ファーストリテイリング本社などで長期インターンを経験。大学院卒業後、DeNAに入社。退職を機に1社目である0rigina1を創業、2022年にパトステクノロジーを創業する。

「本当は、物理の教授になりたかった」学問、留学、インターンーーさまざまな角度から自身と向き合った学生時代

ーーまず、幼少期から学生時代にかけて今に通ずる原体験などがあれば教えてください。

今の自分を作った原体験は大きく3つあります。まず1つ目は、幼少期からとにかくやりたいことを自由にさせてもらいながら育ったこと。制限をかけずに好きなことを気が済むまでやるような環境で育ちました。たとえば、公園でサッカーをして遊んでいたとき、他の友達はたいてい17時頃には引き上げて帰っていくんです。そんな中、私の母親は私が気が済むまで外で一緒に見守ってくれるような人でした。そのおかげで、やりたいことベースで行動する素養が身についたのだと思います。

2つ目は、転勤族の家庭で育ったこと。小さい頃からいろんな環境、人に触れながら過ごしてきたので、さまざまな角度から物事を考える経験ができたと思います。

3つ目はファーストリテイリングでのインターンの経験です。メンターとして関わってくださったのが、現在のユニクロの社長の塚越さんでして、「働く」とはどういうことなのかの本質を知ることができたように思います。

ーーそして大学生になり、どのようなことをされていたのでしょう?

実は、大学入学当時は物理の教授になりたいと考えていました。しかし、大学に入り物理をガチでやっている人たちを目の当たりにし、「自分には無理だな」と諦めたんですよね。物理の教授をしている人は、心から物理を楽しんでいる。楽しくてやっている人ばかりなんです。その点、私は学問を心からは楽しめなかった。楽しもうというより、努力しようとしている時点で違うのだろうなと思ったんです。

物理の道を諦めたので、経営学科への転科を考えました。しかし、経営学科の学科長に「周りにいるマッキンゼー出身の人たちは、物理学科出身の人が多いよ」という話をされて。物理を学ぶと原理思考が身につくので、今後にも何かしらの形で大いに活かせると思い、物理学科に残ることにしました。

そうして学問とサッカー部を両立しながら過ごし、大学4年でサッカー部を引退してからイギリスへ留学しました。父の「ビジネスにおいて、今後はグローバル化が進むから英語を喋れる方がいいよ」という言葉をきっかけに留学することを決めました。留学中は英語はもちろんですが、それ以上に学ぶことがたくさんありましたね。イギリス人、アメリカ人、スペイン人ーーなど、さまざまな国の人とコミュニケーションを取ることが刺激的で。それぞれ異なるカルチャーやルーツを持つ人たちと触れあうことで、自分自身の人生や考え方を俯瞰して見つめ直す時間にもなりました。

ーー加えて、Web3.0領域の学生コミュニティの運営もされていたと聞きました。

はい。友人に声をかけられて運営を手伝うことになったんです。自分を含めて4名のボードメンバーで運営していました。海外のイケてるWeb3.0のスタートアップ企業などに声をかけて、イベントの主催や勉強会を開いていました。

ーーインターンのご経験もたくさんされてきたんですよね。

短期インターンは、いろいろな企業で経験しました。そして、長期インターンを2社。また、長期インターンをしながらNPO法人エンカレッジの東工大支部の立ち上げも行っていました。

いろいろな企業へ足を運び、その中でも特に大企業の人事の方と話すと、決まって「あなたにとってはこの会社は窮屈かもしれない」と言われて。それから、小さな会社やベンチャー企業も視野に入れるようになりました。しかし、実際にITベンチャー企業でインターンを経験してみて、「大きい会社で働く経験をしてみたい」という気持ちが芽生えたことから、そのときに縁があったファーストリテイリングの長期インターンに参加することになりました。

そこでメンターとして関わってくださったのが、現在のユニクロの社長の塚越さんでした。いろいろなミーティングに連れて行ってくれたり、時間があればランチをしながら質問に答えてくれたり。日本を代表する会社の経営者が、日々何を考え、どういうコミュニケーションをとっているのかを見て聞いて感じた、大きな経験になりました。

DeNAを経て起業へ。仲間が集まり、現在の「パトステクノロジー」が生まれるまで

ーー新卒ではDeNAに入社。入社してからのご経歴、経験を教えてください。

初めはインターンとしてジョインし、それから正社員になりました。インターン時代は、新規事業推進室に配属。正社員になり、3ヶ月ほどCOO室に入り、その後は異動し3ヶ月ほどCFO室にいました。

実は、入社前にはDeNA創業者の南場さんにもお世話になっていました。DeNAの選考を受けていたある時、エレベーターで南場さんとたまたま2人になったんですよね。そこで私が声をかけて。そこで「座談会を開くからおいでよ」と誘っていただいて、お世話になったんですよね。それもきっかけとなり入社させて頂きました。

ーー南場さんとも関わりがあったとは!DeNA時代に学んだことや印象深かった経験は何でしょうか?

インターン時代から、インターン生として扱われず社員と同様にフラットに役割を与えてくれたのが大きな経験になりました。自分がミスをしたらプロジェクトが進まなくなる、というような重大な役割も普通に渡されていたんです。DeNAの「まずはやってみろ」というスタンスを感じましたね。

正社員になり、COO室・CFO室にいたときの経験も大きかったです。上場企業でもあるDeNAが、どのように事業戦略を描いていくのかを現場社員と一緒に手を動かしながら感じ取れた学びのある経験になりました。

ーーその後、退職し起業に至られていますが、起業は昔から考えていたのでしょうか?

もともと起業に興味はありました。事業を作ることを身をもって体感したいと思っていて。大学時代の部活の経験も大きいと思います。全員が一つの目標に向かって熱中しコミットしていく体験をもう一度したいと思ったんです。自分が好きな仲間たちと、共通の目標を持って同じ方向を目指したい。それがピュアにできるのが、自分で会社をやることだと考えました。

DeNAで働いている中で一旦区切りがついたタイミングで退職し、何をしたいか改めて考えました。信頼している友人に、「一度、3ヶ月くらい何もせずに考えてみたら?」と言われて。その期間は仕事を受けずに考えていて、その先で起業という選択を取りました。

ーー1社目の0rigina1は、どのような背景で事業を立ち上げたのでしょう?

当時、まだ何の事業をするか決まっていなかったタイミングで、DeNAの友人からライブ配信の事務所をやってくれないかと相談があったんです。やるなら法人でやろうと思い、信頼している大学時代の研究室の先輩の田中に声をかけ、二人で起業しました。

その後、Vライバー事務所を基軸に経営をしていました。Vライバー領域の市場変化も大きく、資本のある企業と一緒に成長させていく方がいいという判断に至ったので、売却に向けて動きました。結果的に、2024年5月にSUPER STATE HOLDINGSにグループインをする形となりました。

ーー0rigina1の経営している中で同時にもう一社始められているんですよね!なぜでしょうか?

実は0rigina1の代表を一度退任しているんですよね。急拡大を目指す会社経営は、もう少し先でもまたできると思い、もっと自由に全国各地旅をしたり、他にもできることがある、他の経験もしてみようと退任することにしました。

ただ、生きていくためには仕事が必要だったので弟と会社を作ることにしました。弟はプロサッカー選手で、茨城で活動をしており、「ITの力で茨城に恩返しがしたい」という想いが私の考えに重なったんですよね。仕事を受けるうちにいろいろなつながりが増え、次第に一人では仕事が受けきれなくなり…他の人にも少しずつ手伝ってもらうようになる中で、現在のパトステクノロジーの形があります。

ーー徐々に仲間が集まり、パトステクノロジーができたのですね。では、一緒に働く仲間、社員にはどんな想いをお持ちですか?

今のパトステクノロジーには、心の底から純粋に向き合える人たちが集まっています。そんな人たちと一緒にお客様に向き合える環境があるのは、とても恵まれていることだと感じます。

みんなには、うちの仕事を通して幸せになってくれたらいいなと思います。ときには厳しいことも言いますが、楽しく仕事をしてほしいし、毎日楽しんでほしいという想いです。

ーーでは、髙岸さんが考えるパトステクノロジーの事業の面白みを教えてください。

中小企業のお客様が多いこともあり、会社の想いを強く持った方々と一緒に仕事できることが多く、そこが面白い部分でもあります。

マーケティング支援としては、日本にあるいいサービスで我々がまだ知らないものを、より多くの人に届けるためにコミットすることがやはり面白いですよね。それこそ、お客様が中小企業だからこそ、企業や商品の熱い想いを密に知ったうえでご支援できるので、そこもまた面白いです。

また、TikTok自体が今後もプラットフォームとして伸びていくだろうという面白さもあります。これからさらに、人間の可処分時間は大幅にTioTokに移っていくことが予測できます。今後、伸びる確率の高いコンテンツを扱うことはワクワクしますね。

選ぶために、さまざまなことに触れて知る。インターンはその手段でもある

ーーインターンを検討している学生に伝えたいことはありますか?

「死ぬほど働け」と伝えたいです!……というのは冗談で(笑)。でも、やりたいと思うことなのであれば、全力で向かってほしいです。たとえば、旅行がしたいと思う学生は全力で旅行するべきだと思いますし、それと同じでせっかくインターンをしたいと思うのなら本気で取り組むとよいのではないでしょうか。必ず学びがあるし、良い経験になると思います。

また、これからの道を考えるにあたって、知っていることや体験したことからしか選択肢は生まれません。選択肢があるうえで切り捨てるのと、選択肢がなくて選べないのでは大違い。だから、さまざまなことに触れるために時間を使ってほしいと思います。

ーーでは、髙岸さんがインターン中に学んで今も大切にしていることは何でしょう?

ファーストリテイリングの塚越さんに言われた「世のために仕事をすること」「利己的ではなく利他的でいなさい」という言葉が、当時の自分には大切なものでした。私は、「自分が成長したい」と思いながら仕事をしていたんです。もちろんそれも大切なことです。しかしそれだけではなく、与えられたミッションや自分の外側にある達成すべきことから逆算して、自分がやるべきことを考えるという価値観を教えてもらったと思っていて。それは、インターン時代に知ることができてよかったと思っています。

 DeNAのインターン時代に触れた「その領域で一番考え抜け。社員、そして社員の家族の人生がかかっていると思ってアウトプットしろ。」という考え方も印象的でした。この考え方をもとに、インターン生という立場にとらわれず、達成すべきミッションに向けて制限を取っ払って考えることや行動することができたので、とてもよい経験になりました。

ーーパトステクノロジーのインターンでは、学生にどんな経験をしてほしいですか?

「仕事って楽しいものなんだよ」ということを感じてもらいたいです。それが一番ですね。というのも、パトステクノロジーは意欲があれば楽しくできる環境だと思うので。事業内容としても、マーケティング戦略を立てることから実行まで幅広く経験できるので、経験や知見を広げたい人にとってはぴったりな環境だと思います。

ーーでは最後に、どんなインターン生に来てもらいたいですか?

「品のある強豪校になろう」。これは社内でよく言っている言葉なのですが、パトステクノロジーは一人ひとりがビジネスパーソンとして自立していて、能力も高いチームを目指しています。まさに、これに合うような学生が来てくれると嬉しいですね。

そのために、まずは人として「素直」で「いい人」。また「成長意欲」も大事ですね。たとえば、「なぜなのか?」「なぜこれをしなければならないのか?」などと疑問に思うことは、素直に聞いてくれるような人が合っていると思います。

「誰よりも成長したい!」と思っている人や、「他とは違う経験をしたい!」と思っている人はぜひ一度お話しましょう!

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