転職を考えるに当たり、次のキャリアだけでなく、さらにその先のキャリア、延いては自分の人生の時間の使い方を考えたい、という方も多いのではないでしょうか。
事業開発チームリーダー井上朝雄さんへのインタビュー企画、
前編では、チャレンジの場としてのリディラバの魅力や、リディラバで働くことによって得られるスキルについて聞いてきましたが、後編では、「自分にとっての”ライフワーク”やミッションに対する解像度を上げる場」としてのリディラバや、一緒に働く社内外の人々の魅力について聞きます。
井上朝雄:大学卒業後、株式会社文藝春秋、企業経営を経て、リディラバに参画。事業開発チームリーダーとして、省庁・自治体案件、企業案件、自社案件を通じた社会課題の解決に取組む。福岡県出身。プライベートでは二児の子育ての傍ら、ビールとワインと日本酒を好む。東京大学法学部卒
社会課題起点での新規事業開発の支援や、中央省庁・自治体向けの政策立案、実行支援を担当する事業開発チームでは、現在社員採用を強化中。
こちらの「転職 to リディラバ」企画では、社員紹介やプロジェクト紹介など、リディラバ事業開発チームについて様々な角度からお伝えしていきます。
イシューとの対話を通じて自分のミッションに対する解像度が上がっていく
リディラバは、「自分にとってのライフワークやミッションに対する解像度を上げる場」になっていると感じます。
リディラバは社会課題を扱っています。
“課題”とは理想と現状のギャップであり、社会課題と向き合うということは、ありたい社会の姿を考え続けることを意味します。
また、社会課題は民主主義の元に決定されていく社会制度や、ひとりひとりの考え方の総体としての社会環境が生み出している側面が大きく、社会課題に向き合うことは、同時にそれを生み出している自分自身と向き合うことも意味します。
例えば、「出所者の社会復帰の困難さ」という課題があったときに、地域社会の出所者への偏見が一つの要因となっているわけですが、じゃあ、自分自身が全く偏見なく、出所者の人と向き合えるのか、と問われたときに、自分の内面とも向き合うことが求められるような場面がよくあります。
そしてさらに、社会課題を扱っていると、自分自身の中にある課題の当事者性といったものと出会うこともあります。
例えば、厚生労働省の「ひきこもり」をテーマとする普及啓発事業を2021年度に実施しているのですが、自分自身もしんどさ、辛さを感じる場面は当然あるわけで、当事者の人や家族の話を聞いていると、今は自分が「ひきこもり」という状態ではなくとも、ある種の当事者性、当事者の人と自分の繋がりを感じることがよくあります。
課題を作り出してる側の当事者として、自分自身をどう変えていけるのか、とか、自分も含めた社会課題の当事者にとって、より良い社会ってどう作れるのか、とか、イシューとの対話を通じてそういった内省を繰り返していく中で、自然と、自分は社会に対してどんな存在でありたいのか、自分のミッションは何なのか、といったことに対する解像度が上がっていくと感じています。
リディラバメンバーと
自分の社会に対する在り方は胸を張れるものなのか?
”ライフワーク”とは、自分自身のミッションと仕事を往復する中で見つけていくものなのかな、と思います。
リディラバで働く中で、例えば、NPOの創業者・代表など、自分自身のミッションと仕事を重ね合わせて、ライフワークにしている課題解決のトップランナーとたくさん出会ってきました。
そういう方たちと一緒にプロジェクトを進めていく中では、「より良い社会を描いていくためにはどんな事業が必要なのだろうか」と本当の意味での対話をする機会が多くあります。
そういった対話をしていると、トップランナーの存在が合わせ鏡のように自分を照らしてくれます。
彼らの社会に対する在り方をみた時に、自分の在り方って胸を張っていられるものなんだろうか、とか、自分はどんなスタンスで仕事や社会と向き合えば良いのか、とか、すごく考えさせられるんです。
一緒に働くリディラバのメンバーとの対話からも、たくさんの刺激をもらっています。
メンバーの多くは、前の職場でも結果を残していたけれど、それとはまた別に、自分なりのありたい姿やあってほしい社会の姿がある。そんな中で、「自分はこのままで良いのか」「本当に大企業の階段をのぼっていくことが自分がやるべきこと・やりたいことなのか」というような問いを深めながら、社会的な課題にコミットしたい、という決断に踏み切った面々です。
そういうメンバーと社会課題というテーマで事業をしていると、自然と社会課題について話す機会が多くなります。例えば飲み会の場でも、メンバーの懐の深いスタンスとか、社会に対するその人なりの哲学に触れることが多い。
そういったメンバーとの対話も、自分自身についての省察を深めてくれます。
事業開発チームメンバーと
“自分が何を所有できるのか” ではなく “社会に対して自分は何ができるのか” という問い
今集まっているメンバーのキャリアを見てみると、もう、本当にバラバラです(笑)。中央省庁・都道府県・自治体のメンバーがそれぞれいたり、ビジネスセクターでも、金融・メディア・重工・小売・SIerとバラバラですし、ソーシャルセクターから転職してきたメンバーもいます。キャリアだけ見たらバラバラなんですが、今なぜ彼らがリディラバにいるのか。
みんなが共通の疑問として抱えてきたのが、上でも話したような「社会は、自分は、本当にこのままで良いんだろうか」という問いだと思います。
採用の場面でも話をさせてもらうことが多かったのですが、自分の年収をもっと上げられないか、とか、自分の役職をあげられないか、とか、社会的ステータスはこれで良いのか、とか、”自分が何を所有できるのか” というところに端を発する疑問が一番に来るのではなくて、社会と自分の関係性や、仕事の中で培ってきた専門性、スキルをみたときに、自分がやりたいことや、自分が作り出していかなきゃいけないものってもっと他にあるんじゃないか、ということを自分自身に問うてきた人たちです。
「俺は私は」ではなくて、「社会にとって自分は」という問いを問い続ける中で、「社会課題を精緻に掴みながら、セクターを超えた全体最適を実現していく」というビジョンに共感して、一緒にやろう、と決意してくれたメンバーが今、事業開発チームに集まっています。
「社会をどうみていくか」に正解はないし、社会の理想状態をどういう言葉で表現するのか、その中で自分はどうありたいのかも、もちろんバラバラです。
リディラバは組織として「社会の理想状態はこうだ」とか「その中での一人ひとりのあるべき姿はこれだ」とか、そういうことを押し付けることがないように意識しています。
ただ、「社会ってこうあってほしいな」と考えてきた時間とか、その中で「自分はどうありたいのか」を考えた時間、そしてそれを精緻にしていき、自分なりに言葉にするために模索した時間が長い人が揃っていると感じます。
そういう想いを持って入社してくれたメンバーは、社会と自分の関係性の中から、自分がやりたいことや、やるべきことをミッションとして掲げ、それをプロジェクトとして発露させていってくれています。
「こういうプロジェクトをやりたくて、こういう中央省庁の事業があるので挑戦してみたいんですけど」といって新しいプロジェクトを持ってきたり、クライアントと深い関係性を作り、その関係性の中からいろんな新しいプロジェクトを生み出していったり。
チームとしての目標・達成したい数字はもちろんありますが、それを前提とした上で、個々人がそれぞれのミッションに基づき、フラットに議論しながら、自由に裁量をもってやりたいプロジェクトを推進してくれています。
ミーティング中の様子
一人ひとりがリーダーとして意志を持ち、一緒に事業を進めてほしい
これから入ってきてくれるメンバーも、「本当にこのままで良いのか」ということを社会起点で考え、自分に問うてきた人だったら嬉しいです。
そして、ジョインした暁には、社会と自分の関係性を見据えながら、自らが培ってきたスキル・知見・プロフェッションの中から生み出したいことを主体的に考え、枠に囚われずにプロジェクトを創出していってほしいと思っています。
肩書きに関係なく、リーダーシップは一人ひとりが持てるものだと思っています。
リーダーに不可欠なものを1つだけあげろと言われたら、私は”意志”を挙げます。人間ですから気持ちに波はあるし、そのときどきで方向性に迷うこともあると思うんですけど、それでも「どうしてもこれをやりたいんだ」という絶えない意志がリーダーシップにおいて大事なのかなと思っています。
意志があるからこそ、やりたいことをビジョンに落とし込み、未来志向で自分が実現したいことを言葉にしながら、リディラバ内外のメンバーを広く巻き込み、求心力をもってプロジェクトを率いていくことができるのだと感じます。
今いるメンバーにも、これから一緒にやっていくメンバーにも、一人ひとりが意志を持ち、未来に対してこういうことをやっていきたい、ということを主体的・自律的に考えていってもらい、一緒に事業を進めていきたい。
そしてその意志を、仕事の中でより深めたり精緻にしていってもらいたい、と思っています。
▼社会課題解決に、一緒にチャレンジしませんか?
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井上さん初め、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが日々、課題解決に取り組んでいます。皆さまからのご応募、心よりお待ちしています!
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