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あったらいいな、を形にする。新商品「九条ねぎのジェノベーゼ」の開発秘話について担当者に聞いてみた!

こと京都は2019年11月25日(月)より「九条ねぎ」と厳選した素材から作られた新商品「九条ねぎのジェノベーゼ」を販売開始しました。

今回の商品づくりではインスタグラムのアンバサダーさんにご協力いただいたり、今までにはないプレミアムな価格にされたり…と新しい試みもあり、どのように商品開発をされたのか気になるところ。

また、九条ねぎを使用した「ねぎ油」や「ねぎ味噌」など、今までの商品づくりは弊社の山田社長が自ら担当していたのだそう。ですが、今回は初めて広報・通販担当の山田紗矢香さんが商品開発を担当されたとのこと。

ということで、今回は「新商品の開発秘話や、商品づくりの中で感じたこと」などを直撃してみました!(12/1代官山朝市にて取材)

あったらいいな、を形にする商品づくり

広報・通販担当の山田紗矢香さん。東海地区の著名な飲食店で店長とエリアマネージャーを経て、2013年に入社。趣味はご当地マンホール集めとライブ鑑賞。特技はカメラで、インスタの写真を雑誌「じゃらん」に掲載されたことも。


ー 「九条ねぎのジェノベーゼ」の開発のきっかけは何ですか?

今までの商品にないギフト向けのプレミアムな商品をつくろうという社長の意向で、食や素材にこだわりを持つ方や、料理好きな方へ向けて商品を開発することになったんです。

弊社では「あったらいいな」の声を形にしたいということもあり、今回はインスタグラムのアンバサダーさんにご協力いただくことに。ジェノベーゼ風のソースをつくることになったのは、そこで「料理に手軽に使える、ちょっと変わった九条ねぎのソースが欲しい」という意見をいただいたからなんです。


ー アンバサダーさんとは?

英語を直訳すると、「大使」という意味。各地の自治体でよく「〇〇観光大使」と様々なプロモーションをおこなっていますが、そのように自社のことや商品に関してインスタグラムでプロモーションをしてくださる方を「アンバサダー」と呼びます。奥さま方が「ちょっとこの製品知ってる?」と口コミしてくださりますが、インスタ内でそのように口コミしてくださる方ですね。

こと京都のアンバサダーさんは、おうちごはんを紹介している方や、お弁当向けに可愛らしい動画を作成している方など。料理の得意な方が多いので、料理好きな方はどんなものが欲しいのか、ご意見をいただいたり、実際に料理に使っていただいたりしました。

みなさん、料理の写真がすごくキレイで。私たちでは撮れないようなプロ並みの写真なので、いつもすごいなと思っています。

それに、フォロワーがたくさんおられるので、ものすごく宣伝を助けていただきました。

例えば、10万人のフォロワーがおられたら、10万人に見てもらえる可能性があるわけで。「いいね!」が1000個ついた場合は1000人に見てもらえているってこと。

また、アンバサダーさんのファン(フォロワー)も、そういった料理や食に敏感な方が多いので、届いてほしい方へ宣伝できるというわけなんです。


完成までの道のり

ー 具体的に、商品はどのように開発していったんですか?

製造にご協力いただいた門井商店さんは、1974年創業の調味料開発を専門会社。とてもこだわりを持っておられて、いかに九条ねぎを引き立たせようかと全ての食材を選定いただきました。オリーブオイル一つをとってもワインと同じで産地や畑で全く味が違うので、フルーティーなものが良いか、すっきりとした味わいが良いのか。九条ねぎと相性の良いパルメジャンチーズはどれか、松の実は無添加がいいのか、といったことなどなど。

その商品づくりの中で、3名のアンバサダーさんへ試作品をお送りし、どうですか?ってご意見をいただき、改良を繰り返してできたのがこちらです。

一度決定したものの、やっぱり違う?となって一から食材の選定をし直したりと、なかなか道のりが長かったですが、やっと全体の味わい・香りに納得のいく商品に仕上がりました。


ー コンセプトや通販ページ、パッケージのこだわりもありますか?

そうですね。お客さまが自分へのご褒美や、誰かへのプレゼントとしてご購入された後に、手に取って蓋を開けたり、冷蔵庫にしまったり、そういった何気ないシーンでもちょっと嬉しくなるような、商品をつくりたいという思いがありました。なので、パッケージは細部までこだわりましたね。

通販ページ、POPなども、いかに「美味しそう」とか「買ってみたいな」と思っていただけるかが大事なので、コンセプトはしっかりと自分で決めて、全体の印象やジェノベーゼのテイストを考えながらページをつくりました。1つページをつくるのにも、すごく地道で時間がかかるんですけど、「どう魅せたら商品の良さが伝わるか」と考えながらページをつくることが好きなので楽しかったですね。


自分が一からつくった商品が、一個一個売れるのが嬉しいです。

ー 初めて商品づくりをご担当されたとのことですが、不安はありましたか?

そうですね。やっぱり買っていただけるのはほんの一部の方だと思っているので、不安な部分はありましたね。実際はお客さまからどんな反応があるだろうって。

ですが、「ねぎサミット」のイベントでお披露目をして、たくさんのお客さまに試食いただき、様々なご意見をもらったのが自信になりましたね。お客さまの声ってやっぱり大事じゃないですか。それに、自分が一からつくった商品でもあるので、一個一個売れるのが嬉しくて。自分でいうのもあれなんですけど「数ある中で、どうしてこの商品を選んでくれたんだろう」「今のトークで良かったのかな」って考え深いものがありました。

最初に買っていただいた方の顔はきっと忘れないですね。

それから、お客さまに持って帰っていただいてちゃんと「買って良かったな」と思ってもらえているか、お客さまが瓶を洗って商品を使い終わるまでの、エンドユーザーの「エンド」の部分まで考えるようになりました。


ー おいしさを伝えるのって難しいと思いますが、どう考えますか?

おいしいかどうかは食べてもらわないと伝わらないので、やっぱりまずは試食してもらうことだと思います。

ただ、試食いただくときに、こちらから「おいしいですよ」って言うのはナンセンスと思っています。おいしいかどうか、いいかどうかはお客さまの感性なので。よく営業でも「おいしいですよ」って言われますけど、それはまた違うかなって思いますね。感じ方は人それぞれですから。

だから、地道ではありますが「どうぞ、食べてください」って食べてもらう。

ただ、ジェノベーゼは通販のみの販売なので、ねぎサミットなどの特別なイベントで限定的に販売するときにお伝えしていきたいと思います。

ー ちなみに、今まで商品づくりを担当していた社長からは何か言われましたか?

特にダメだしはなかったですね。ただ、「どうしたい?」とはよく言われました。

もちろん意見は求めますけど、最終的には「結局どうしたいの?」って。商品づくりに関しては「自分が経営者だと思ってやりなさい」とも言われていたので、自分で判断して商品づくりをさせてもらった感じですね。


ー 初めて担当されて、大変だったことはなんですか?

すんごいトラブルがありました(笑)

商品の一括表示も法律で決まりがあるんですが、文字の情報が入りきらなかったり、納期が遅れたり…。製造日になってから必要量が瓶に入らないことが分かり、パッケージの内容量の部分を変更して印刷しなおしになったということも。

なかなか思うようにいかなかったですけど、1つの商品を開発して完成させるまで、もっと多面的に考える必要があるなと学びました。


今後は…

ー 今後、どのように展開していく予定ですか?

発売したら終わりでなくて、商品を育てていくのが大切だと思っています。

売るというよりも、お客さまに寄り添うといった感じですね。

たくさんの方にご意見をいただき、分かったこともあります。こんなの欲しいと思ってくださる方にしっかりと届くように、コンセプトも肉付けしたり、商品ページに情報を足したりなど…いろいろとしていきます!


ー ありがとうございました!

商品づくりの取材を通して、「商品づくりとは?」「何のためにするの?」という核心に触れたような気がしました。

普段は、社内外に関わる全ての広報や通販を担当されているそうなので、

また取材させていただきたいと思います。

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