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代表インタビュー vol.7|気付きを学びに変化させていく力。私が、野心家の女社長になるまで。

📌Interviewer:松橋佳澄

Profile:2018年株式会社ANY入社 ニキビ専門士のエステティシャンとして活躍|2020年oliss新宿店店長任命|2021年マネージャー任命|2024年人事戦略部として人事労務、採用、企業プロモート任命

渋谷109でアパレル販売員として働く

interviewer: 松橋佳澄

次は109で働くことになったんですね!

interviewee:髙橋明日美

あの時、109の店員って若者の憧れの職業で、雑誌でも特集が組まれるほど注目を集めていた。エステティシャンとして「契約を取る」ことは学んだものの、アパレル業界で身につけたのは「物販販売」や「数値管理」のスキルかな。毎日、売上の管理やスタッフと売上について話すことが多く、エステとはまた違う部分で充実していたよ。

でも、心のどこかで疑問が湧きはじめて。「これが自分の未来なのか?」って。正社員でもないし、手取りも少ない。将来、このままで食べていけるのか不安になって、「もっと誇れる仕事をしたい」と思うようになった。だから、親や周りに堂々と言えるような職場に転職しようと決意したんだよね。

チャンスを逃さなかった

interviewer: 松橋佳澄

次はどんな仕事を探したんですか?

interviewee:髙橋明日美

最初は、タウンワークで求人を探して、ひたすら電話をかけまくったよ。その中で、目を引いたのが大手有名下着メーカーの販売員の求人で。美容業界と販売経験があったので、すぐに採用されると思っていました。でも、電話してみると、あっさり「うちは大卒からです」と切られてしまって。

interviewer: 松橋佳澄

私も高卒なので就活のとき、学歴フィルターかけられたことありましたね。

interviewee:髙橋明日美

普通なら諦めるところだけど、私はしつこいタイプ(笑)。もう一度電話をかけたら、「わかりました。2時間後に面接に来てください」と言われて。急いで準備して、タクシーを捕まえて出発したけど、駅に着いたら途中で電車が遅延!結局、15分ほど遅れることが確定して、すぐに面接官に電話をかけて、「遅れます」と伝えました。

それでも面接に行かなければチャンスがないと思って、何とか会場に到着。案内された部屋で、少し待っていると、目の前に現れたのが、いかにも「バリキャリ」な面接官。当時のIKKOさんのようなヘアスタイルに、こぶしくらい小さな顔、ルブタンのヒールを履いた、完璧なできる女性スタイル。正直、少し圧倒されました。

interviewer: 松橋佳澄

ドラマにでてきそうですね笑

interviewee:髙橋明日美

面接が始まって、最初に渡されたのが百マス計算と小論文のテストで。「販売員として大切にしていることは?」などのテーマが出題されて、制限時間も30分以内に解答しなければならなかった。とにかく頭をフル回転させて必死に書いた記憶がある。もはや字も読めないくらい急いで書いたけど、とにかく時間内に埋め切ることだけを考えたね。

その後、面接官は何も言わずに部屋を出て、そこから30分間くらい待機したかな。正直、何が起こっているのか全然わからない状態でしたが、その後、面接官が戻ってきて、信じられないような言葉が出てきたんです。

interviewer: 松橋佳澄

今のところ志望動機とか一言も聞かれていないですけど、え、どうなったんですか?

採用されたまさかの理由、諦めない気持ちと相手のことを考え行動する大切さ

interviewee:髙橋明日美

なんと、「年齢や学歴的には採用基準を満たしていませんが、テストの結果をもとに上司と相談した結果、初の中卒採用をさせていただきます」と言われたんです!正直、驚いたよ。面接で遅刻していたし、学歴でも採用基準満たしていないのもわかっていた、半ば諦めていたのに。

でも、面接官に「なぜ私が採用されたのか?」と聞いてみたときに、意外な答えが返ってきたの。

interviewer: 松橋佳澄

面接官が言った「採用の決め手」とは?

interviewee:髙橋明日美

「2時間後に来てくださいと言われて、即答で『行きます』と答えたこと、そして遅刻する際にきちんと電話をしてくれたことが決め手でした。今は、5〜10分遅れるだけで電話しない人も多い中、あなたは遅れることを早めに伝えてくれました。その時点であなたにはお客様を待たせないという接客の心得をしっかり理解していると感じたからです。」

あと、テストの内容についても「間違えがあったとしても、しっかりと埋めていた点や、相手の要望に対して頭を回転させて対応していく能力は接客業で大切なことです。だから、あなたの一つひとつの相手のことを想像しながら動けるところを見て、信用できる人だと思ったからです。」とのこと。結局、私は「エリアマネージャーとして、これからよろしくね」と言われ、握手を交わすことになったんです。

他者への想像力で人を動かす

interviewer: 松橋佳澄

その方、人の本質を見ていたんですね。人間力というか、行動といいますか。けど、やっぱり人と働く上で人間力って一番大事ですよね。ましてや、サービス業は人からの要望に答えていく仕事。だからこそ、人間力が高い人は重宝されますよね。ここから得た気付きってありますか?

この経験から、最も大切だと感じたのは「想像力」かな。あとは、だめもとでも「行動」してみること。その結果人が動いてくれるときがあるってこと。面接官が見ていたのは、学歴や経歴だけではなく、私の行動だった。相手の立場に立って考えて、どんな状況でも誠実に行動することが、最終的に信頼を築く鍵だということを学んだね。

社会では、思いがけない部分が評価されることもありますし、逆に見落とされている部分にも気づくことができる。それを理解することで、規則やルールを乗り越えることもある。行動力と想像力があれば、どんな逆境でも道は開けるんだと実感したよ。


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