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モバイルアプリ開発の2023年振り返りと今後の挑戦

コミューン株式会社でモバイルアプリチームでソフトウェアエンジニアをしている牛嶋です。

2022年4月にコミューンに入社しました。同タイミングでモバイルチームが立ち上がったため、モバイルチーム創設時からコミューンのモバイルアプリ開発に携わっています。

モバイルアプリチームでは、ユーザーのアプリ利用体験をより向上させていき、企業とユーザーがより融け合う状態を目指して開発をしています。

この記事では、モバイルアプリチームが2023年に取り組んできたプロジェクトの一部と、今後の挑戦について書いていきます。

※この記事はコミューン Advent Calendar企画で執筆され、2023年12月13日に公開された記事です。

コミューンモバイルアプリとは

コミューンでは、二種類のアプリを提供しています。

一つは「Commune(コミューン)アプリ」です。社内では母艦アプリとして管理しており、Communeをご利用していただいている各企業が持つコミュニティを、モバイルから利用できるアプリになっています。

母艦アプリ(iOS)
‎Commune (コミューン)
母艦アプリ(Android)
Commune (コミューン)

もう一つはオリジナルアプリで、各企業の希望に合わせて、独自にデザインされたアプリを提供しています。

オリジナルアプリの場合、母艦アプリとは異なり、アイコンやスプラッシュ画像などを、各企業が用意した画像に差し替えたりすることができ、希望する世界観やデザインを反映することができます。

各企業の要望に合わせてオリジナルアプリを提供している点は、コミューンモバイルアプリ開発のユニークな点の一つです。

カスタマーサクセスプラットフォーム「Commune」、オリジナルアプリを作成できるホワイトレーベルの提供を開始

コミューンモバイルアプリの歴史

私が入社した2022年4月と同タイミングで、モバイルアプリのリプレイスプロジェクトが始まり、それに応じて、モバイルチームも発足しました。

当時、コミューンモバイルアプリはReact Nativeの基盤の上でWebviewを用いてコンテンツを表示しているアプリで、特にUI/UXの観点で大きな課題がありました(※1)。

初期はFlutterへの基盤乗り換えや、手をつけやすい画面のリプレイスに着手して、次第に実装難易度が高く、かつユーザーが頻繁に使う画面のリプレイスにも取り組んできました。

最初は少人数のモバイルアプリエンジニアのみで構成されていたチームに、PdMとQAが加入し(※2)、チームの規模も少しずつ大きくなってきました。

※1:当時の状況を詳細に説明している記事
コミューンのモバイルアプリを Flutter でリプレイスしている話
※2:モバイルアプリチームのPdMが書いた記事
プロダクト開発未経験なプロダクトマネージャーがモバイルアプリのリプレイスを成功させた話


2023年の振り返り

2023年は機能追加やリプレイスを進めつつ、中長期的な技術課題が見え始め、一部取り組み始めた年でした。ここでは、2023年に行ったプロジェクトの一部を抜粋してみます。

メジャーアップデート

コミューンアプリのメジャーアップデートを実施しました。具体的には、ユーザーが頻繁に使う投稿閲覧画面や、ホーム画面のアップデートを行いました。

成果の詳細は以下のリリースにまとまっていますが、パフォーマンスが大幅に向上し、またユーザーからのエンゲージメントも高めることができました。

投稿詳細の展開時間:600%改善
初回起動時間:200%改善
ボッボックス(カテゴリ)の切り替え時間:200%改善
【読み込み時間の変化】
一人あたりの投稿閲覧数:41%増加
一人あたりのいいね数:17%増加
【ユーザーのアクションの変化】
【メジャーアップデート後の実際のユーザーの声】

コミューン、アプリをメジャーアップデート


検索画面のアップデート

コミューンアプリの検索画面のアップデートを行いました。

元々はWebviewで表示していた画面でしたが、Webのデザインをそのまま踏襲したわけではなく、ユーザー体験を考慮し、モバイルアプリに最適なデザインを考えた上で、実装をしました。

検索画面のアップデートを通じて、アプリのパフォーマンス向上はもちろん、ユーザーの滞在時間の増加など、各KPIの数値を上げていくことを期待して、アップデートを行いました。

コミューン、検索機能を大幅に強化しアプリをアップデート


テスト戦略の見直しと基盤改善

チームが結成してから今までは、ユーザー体験を向上させていくことが一番大きな課題だったので、リプレイスプロジェクトに多くのリソースを割いてきました。

現在はユーザーの体験が一定改善されたため、運用面の改善にも取り組んでいます。その一例として、アプリのパフォーマンスや品質を可視化する基盤を整えることで、品質面での課題を早期に気付ける体制の構築を目指しています。

今後の挑戦

チームが発足してからの1年半は、とにかくユーザーの体験をよくしていくことが求められていました。それに関しては、1年半のなかで一定の成果を上げることができました。

しかし、前項で述べたとおり、アプリ運用についての課題が新たに出てきており、今後に関しては、機能実装やリプレイスを進めると同時に、中長期的な運用を考えていく必要があります。

機能開発

機能開発としては、新機能開発とリプレイスを推進していく必要があると考えています。

上記の通り、今年度実施したリプレイスによって、ユーザーの体験が大きく向上しており、残りのWebviewで表示している画面に関してもリプレイスを推進することで、より良いユーザー体験を生み出していきたいと考えています。

機能開発で行うことの例
- 新機能開発
- Webview画面のリプレイス

開発・運用基盤改善

一定ユーザーの期待に応えられるアプリになったことによって、運用の重要性が増してきています。特に、運用基盤に関しては、時間をかけていく必要があると考えています。

コミューンでは母艦アプリとオリジナルアプリを管理していて、オリジナルアプリの数が今後多くなってくることが予想されるためです。オリジナルアプリを複数運用していくにあたり、一つのアプリを開発する時以上に、「ビルド・リリースフローの最適化」や、「複数アプリ開発を想定した際の技術選定」、「アプリ運用の効率化」等についてを考え、課題を解決していく必要があります。

開発・運用基盤改善で行うことの例
- オリジナルアプリの運用改善
- アプリ開発・運用基盤改善
- テスト戦略の見直しと基盤改善

最後に

コミューンアプリ開発の2023年の振り返りと、今後の挑戦について書かせていただきました。

私は、2022年4月に入社したからすでに1年8ヶ月ほど経ちましたが、その期間でコミューンアプリは大きく飛躍することができたと思っています。しかし、まだまだ解決するべき課題や改善点は多く、モバイルアプリをよりよく改善していける部分がたくさんあると考えています。

来年にかけて、アプリを改善していくことによって、より企業とユーザーがより融け合う状態を実現でき、コミューンが理想とする世界に近づいていると思っています。

今後もモバイルアプリをより良くしていくために、モバイルアプリチームでは、現在ソフトウェアエンジニアを募集しています。興味のある方は、カジュアル面談の応募をお願いします!

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