インターン生のなほてんです。
今回は、VOLLECT代表の中島さんに、創業の経緯や、VOLLECTの今後についてインタビューを行いました。
一緒に働きたい人物像などもお伺いしたので、VOLLECTへの応募を考える方へ有益な情報もお届けします。
ファーストキャリアとしてパーソルキャリア(当時インテリジェンス)に入社した理由は何ですか?
理由は2つあります。
1つ目は、若いうちから事業創りに携われると思ったからです。自分が就活をしていた頃、ちょうど堀江貴文さんや元ZOZOの前澤さんがよくテレビで取り上げられていました。ベンチャー企業や若手起業家のような存在をニュースや雑誌から知り、なんとなく憧れを抱いていましたね。
実は学生時代、単位が取れず留年したため就活を2回行っています。
就活1年目は業界関係なく大手企業を受け、いくつか内定をいただいていました。ただ内定者懇親会などを通して、この時代になっても年功序列の風土が残っていることを肌で感じ、若手のうちは、一定我慢しながら働かなければならない雰囲気を感じ、事業創りができるイメージが持ちづらかったというのが正直なところです。
そんな気付きを得て、就活2年目は、平均年齢が若いメガベンチャーを中心に就職活動を行いました。その中でパーソルキャリアは、面接を通して若くから新規事業に携わることができそうな企業だと感じたため就職先に選びました。
2つ目は、「働くを楽しもう」というキャッチコピーに惹かれたからです。学生時代の私は、両親の言葉やアルバイト経験から、働くというのは人に気を遣い、自分が我慢することに対してお金をもらうことだ、という固定観念がありました。そのため、そんな固定観念を壊してくれそうな「働くを楽しもう」というコピーをとても魅力的に感じたことを覚えています。
パーソルではどのような仕事をしていましたか?
新卒入社後5年程度は、人材紹介のリクルーティングアドバイザーとして企業の採用のコンサルティングを行っていました。
1年目や2年目の頃は、埼玉の奥地の養蜂企業や、地場の建設会社など、一般的にはあまり知名度がないお客様を担当しました。3年目以降はコンサルティングファームや大手メーカーなどの大きめの会社も担当することもありましたが、知名度がない企業でも採用ができるように自分の経験やノウハウを最大限活用して、支援することに特に喜びを感じていました。
その後、元々興味があった新規事業の部門に異動させてもらうことができ、スタートアップやベンチャー企業と大企業の事業提携を支援するサービスの立ち上げに関わりました。スタートアップやベンチャーの経営者や役員の方と接する機会が一気に増え、その中で自分と同じような年齢の経営者がゼロから会社を創って挑戦している姿を見て、改めてパーソルに入社した頃に自分が考えていたことを思い出すと同時に、自分はこのまま大企業という守られた環境にいて良いのか考えるようになりました。どれだけスキルや知識を蓄積していったとしても、覚悟を持って仕事をしている人には太刀打ちできないと感じたのです。
そして、この経験が、自分を起業へと動かしたきっかけになりました。
退職を決意したタイミング、VOLLECTの事業であるダイレクトリクルーティングとの出会いはどこだったのでしょうか?
パーソルにここままいていいのだろうかと考えている中、偶然知り合いが起業する話が耳に入ってきました。思い立ったが吉日と考え、そこから1ヶ月以内には会社に退職を申し出て、一緒に別の会社を作り起業しました。その時点では、特に何をやりたいというビジョンはなく、どこかの会社に属することなく独り立ちできるようになりたいという思いが強かったと思います。
独立してすぐに、今までやってきた人材紹介をするべく免許取得に動いていたのですが、免許取得までには時間がかかることを知りました。そのため別のビジネスを模索していたところ、パーソル時代の人脈もあり、コンサルティングファームのリクルーターとして仕事をいただく事ができました。
そこでリクルーターとして候補者を募集する際に、ダイレクトリクルーティングと出会ったのです。スカウトメール作成からスカウトの配信、返信者の面談対応やオファー面談でのクロージング業務を担当しました。
ダイレクトリクルーティングを用いてリクルーティングをしていく中で、月間9人の採用に成功するという経験をしました。その頃、コンサルティングファームはとにかく積極採用中であったこともあり、人材紹介では成功報酬フィーを年収の60〜70%まで高く設定していたため、ダイレクトリクルーティングを使う事でコストを10分の1程度縮小させることができました。
その経験を受けて、ダイレクトリクルーティングは比較的安価での採用が可能で、人材紹介では出会えない優秀な人材にアプローチできる、非常に魅力的な採用手法だと改めて感じました。
VOLLECTの立ち上げの経緯を教えてください
ダイレクトリクルーティングという採用手法に魅了されながら、成果を創出することに喜びはあったものの、業務時間のほぼすべてを1社の採用支援に費やしている状態だったので、会社としての成長は見えませんでした。また、会社のメンバーとほとんど一緒に時間を過ごすことなく、日々自分の仕事だけを行うという、組織として何も機能していない状況にも疑問を抱き始めました。
ダイレクトリクルーティングという採用手法を世の中に拡げたいという思いと、もっとチームとして何かを成し遂げたいという思いから、スカウト配信業務だけは外部の人を活用しようと考え始めました。
その頃、副業やリモートワークが少しずつ流行り出し始めたタイミングだったこともあり、空いた時間だけ手伝ってくれる人を活用しようと考え、最初は人材業界や人事出身の産休育休中の優秀なママさんに目をつけました。スカウト配信業務をママさんに依頼することで、仕事をしたいけど出来ないママさんに対して仕事を創出する意義もありますしリモートワークにすることで、企業としては安価に依頼できるモデルになると考えました。
知り合いと起業した会社とは別にやる事となり、2018年に自分が代表取締役としてVOLLECTを創業し、ダイレクトリクルーティング支援サービス(現名称:プロスカウト)をローンチしました。
その後、大手企業を中心に多くの会社で副業解禁の流れが起こったため、ママさんだけではなく一般会社員にも副業ワーカーとして携わってもらうようになりました。
起業するときの不安はありませんでしたか?
パーソルにこのままいても、自分のパーソナリティを踏まえると、これ以上、輝く事ができないと限界を感じていたため、起業しようと考えてから1〜2週間の間に退職交渉を開始しました。
いざ退職して起業に動き出したときはすごく不安だった記憶もありますが、それよりも仕事を見つけなきゃいけないという意識が先行しており、いろいろと動き回り続けることで不安を感じないようにしていました。
それに加えて、自分のよく知っている先輩なども独立してちゃんと仕事をしているのを見ていたので、自分も大丈夫だと言い聞かせていましたね。
そして、幸いにも1〜2ヶ月という期間内で仕事を見つけることができたことで起業するの不安は一掃されました。
VOLLECTを創業する時には、最初に感じていた不安はほとんど感じる事なく、ワクワクした気持ちでいっぱいでした。
なぜVOLLECTはダイレクトリクルーティングに特化した事業を行っているのでしょうか?
先にも言ったように、コンサルティングファームのリクルーターとしてダイレクトリクルーティングの可能性に魅了されたのが最初のきっかけでしたが、ダイレクトリクルーティングの支援を考えた理由は他にもあります。
優秀な人材を採用したいと考える会社はごまんとあり、そこには多くのお金が動くため、今や、採用支援領域のプレーヤーは群雄割拠の時代になりました。また、HRtechと呼ばれる採用関連サービスも日々生まれて続けています。
それにもかかわらず、人材が足りない、まだまだ採用できないという採用担当者の悩みは一切解消されていません。
どうやったらこの悩みは解消されるのか追求した時に、採用というものが「その時々の運次第」であることが原因だと思いました。
多くの企業における採用業務の実態は、宝くじを買って、「当たりをひくか」「ハズレを引くか」に近いものがあると感じたのです。採用の場合は扱う対象がが「ヒト」なので、当たりなのかハズレなのかはすぐに分からないという更に厄介な側面もあり、とにかくアットランダムな要素が非常に強く残っているのです。
このアットランダムな採用業務に対して少しでも法則性・規則性・再現性を持たせることで、「企業が採用に困っている」という状況を解決できるのではと考えています。「採用ができなくて困っている」というぼんやりとした悩みを、具体的な課題に分解できれば、解決の一翼を担えるのではないかと考えました。
だからこそ、採用業務の中でも「母集団形成」のフェーズに法則性・規則性・再現性を持たせられる可能性の高い手法であるという意味で、ダイレクトリクルーティングに特化して事業展開をしています。
また、ダイレクトリクルーティングは第三者を介さず行うことができる手法なので、これらを採用を行う企業自身が蓄積することができるのです。
例えば
・どの年齢層が、一番返信率が高かったのか
・どのスカウト文面が、一番効果が高かったのか
・男性と女性だと、どちらの返信率が高かったのか
・どの業界の人が、効果が高かったのか
などの情報を蓄積させ、返信率の高い層を高い精度で見極められるようになれば、これらを他の採用手法でも活かすことができ、企業の採用は大きく改善すると思っています。
HRに関わっている方で、ダイレクトリクルーティングという言葉を知らない人はいないと思いますが、導入できていない会社や、うまく使いこなせていない会社はまだまだ沢山あります。そういった会社の支援をしながら、ゆくゆくは採用にこびりつく癌を少しでも解消できるようなことができればと思っています。
VOLLECTで代表として日々心がけていることは?
チームとしての一体感や社員が楽しく働ける環境をつくり、強い組織を作りたいと思っています。
どんな絵を描いたとしても、組織が機能していない限り、絵描き餅になってしまうということは言わずもがなですが、仕事の時間を気持ちよく過ごせないと、どこかのタイミングで、組織として問題が生じてしまいます。
チームとしての一体感や社員が楽しく働ける環境づくりをすることで、ようやく言いたいことをちゃんと言ってくれるようになるし、困っている時にお互いに助け合おうとしてくれるのだと思っています。
意思疎通がスムーズにできてさえいれば、どんな困難に陥ったとして負けない強さを持つのだと思っています。
また、それとは別に、一緒に働く人との時間は、人生にとって大部分を占めるここともあり、人同士のコミュニケーションは、とても大切だと思っています。
僕が作った、まだ何もないVOLLECTを信じて入社してくれたのだから、VOLLECTという会社を通して少しだけでも良い思い出を作ってもらいたいと思っているというのも、本音の部分ではあると思います。
今後VOLLECTをどうしていきたい?
僕にとっても社員にとっても、VOLLECTを一つの居場所にしたいと思っています。僕が意味する居場所というのは、「自分が自分でいられる場所」です。
時として、自分自身に対して自分を偽らなければいけない状況はやってきますが、人生の多くの時間を費やす仕事の場所でも、そうでなければいけないというのはとっても辛いのではないかと思っています。自分も一定大きい企業に勤務する中で、最初は成果を出すことにコミットして、とにかくお客様のためだけに行動すれば良かったのですが、徐々に自社組織の目的と自分の想いがかけ離れていく瞬間が訪れました。その瞬間に、自分はどうありたいかを考えた時に、「自分は自分でいたい」という選択肢を取りました。
その選択が正しかったのかどうかは分かりませんが、このVOLLECTではそういう想いをする人間をできる限り作りたくないと思っています。
当然、居場所を存続させるためにも、今取引させて頂いているお客様に対して全力で取り組むことは必至です。規模は小さいけども、しっかりとした収益基盤を構築しながらも、新たなチャレンジもできる会社にし、コロナ禍のような状況でも負けない強い会社にしていきたいと思っています。
今このタイミングで入社して働く面白さって、どんな点だと思いますか?
お互いのことを深く知りながら働ける面白さがあると思っています。お互いのことを知っているからこそ、お互いの同意を取りやすく、一緒に協力しながら、最短距離で目的にたどり着く事ができます。
普通の会社であれば、最短距離で目的にたどり着くというのは非常に難しく、いろいろな障害が沢山あります。
障害が少なく最短距離で目的にたどり着くことはできるので、ストレスなくやりたいことがやれると思います。
また、面白さとは異なるかもしれませんが、組織が大きくない分だけ、個人に合わせた働き方できる点も良さだと思います。厳格なルールがなく、そもそも僕自信もルールというのがあまり好きじゃないので。
弊社では、お子さんを連れて来たり、リモートワークを活用したりするなど、柔軟な働き方ができる会社です。
どんな方に入社してほしいですか?
先に述べたように、大企業など大きな組織の中で、本当の自分を見失いそうになっていて、そういう自分を変えたいと思っている人は、フィットすると思います。実際に、弊社の社員の多くはかなり大きい会社出身の方です。大企業の良さも経験しながら、どこかで自分はこのままで良いのだろうかと思っている人は多いと思います。
そんな方々にジョインしていただき、自己実現しながら会社を一緒に成長させてもらえると嬉しいですね!
ご応募お待ちしております!