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【移住者インタビュー】生まれ育った町を子どもたちが誇れる町にする:河野大樹さん

河野さんは宮崎県新富町出身。東京の大学を卒業後、2年間会社員として務めたのち、大学時代にアルバイトでお世話になったオーナーの誘いで、飲食店の店長として多店舗運営を経験。2019年4月から地元新富町の地域おこし協力隊としてUターンしました。

飲食で地元を活性化させる

—地域おこし協力隊としてどのような取り組みをしているのですか?

河野:現在は、主に飲食店運営のサポートやオペレーションの整理、マニュアル作りなどを行なっています。

また、2019年の年末には、ぼくと同じく4月に移住してきた新富町出身の本武郁也くんと二人で、スナックだった空き店舗を改装してメキシカン&ワインバル「ナナブンノニ」をオープンさせました。一週間のうち二日だけ営業するので、その名前にしたんです。

ぼくは調理と、主に店舗の運営面を担当しています。少しずつですが、地元に口コミで広がっていて、週末の夜は満席になるケースも出てきました。ありがたいことです。

※「ナナブンノニ」で提供しているメキシカン料理は河野さんの手によるもの。

早く出ていきたかった地元に戻るきっかけ

—飲食で新富町を盛り上げたいという想いが以前からあったのですか?

河野:学生の時は、とにかく都会に行きたいという想いが強かったです。
正直、新富町は買い物するにも不便で利便性も悪いと思っていて、少しでも早く出たかったのです。

—早く出ていきたいと考えていた新富町に戻ろうと思ったのはなぜですか?

河野:年齢を重ねると共に、少しずつ地元に戻りたいと考えるようになりました。
そんな時に、東京で開催されたこゆ財団のイベントに参加したのがきっかけです。

こゆ財団が掲げる「世界一チャレンジしやすいまち」というビジョンもそうですが、メンバーの人柄にも惚れ込んだというのが大きな要因だと思います。

※「ナナブンノニ」のカウンターに立つ河野さん(左)と本武さん(右)

私もカオスの一員に

—こゆ財団のどのような部分に惚れ込んだのですか?

河野:個性が強くてカオスな部分。(笑)

同じようなキャラクターはいなくて、それぞれ個性が強いメンバーだと思います。
かと言って強調性がないという訳でもなく、思考も異なるメンバーが1つの目標に向かって一致団結している組織ってすごいと思いましたし、自分がそのメンバーに入ることを想像するとワクワクしました。

—河野さん自身も個性が強い方だと思いますか?

河野:どうでしょう?自分では個性が強いとは思いませんね。

どちらかと言うと、自分で率先して行動するというよりは、誰かのサポートをしている方が多かったですし、まだ、私自身明確に目指したい場所がある訳ではないのです。

ただ、こゆ財団や地域おこし協力隊のメンバーに刺激を受け、スキルアップしていくことで、自分もカオスなメンバーの一員になりたいと考えています。

—具体的には、どのようになりたいと考えているのですか?

河野:新富町の現状を深く知り、地元の方ともっと触れ合い、机上の空論ではないリアルな町づくりをやっていけるようにしたいです。



異業種が集まることで地域の可能性が広がる

—まずは最長3年という制度を使ってスキルアップを目指しているのですね。そのために求める人材や繋がりたい人などいますか?

河野:業種業態は関係ないと思います。

今は農業や飲食に関する専門家が多いですが、それ以外の専門家がどんどん増えることで、新富町でやれることの選択肢が増える。

本当の意味で「新富町で出来ないことはない」と言うためには、私みたいに具体的なビジョンがなくても、まずは現状を知り、多くの人と出会うことでスキルアップしながら本当の自分を見つめ直す時間として様々な制度を利用しても良いのではないかと思います。

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