こんにちは、アルダグラム人事担当の重田です。
株式会社アルダグラムは、建設業、不動産業、製造業など、世界中のノンデスクワーク業界における現場の生産性アップを実現するプロジェクト管理アプリ「KANNA」の開発・提供をしています。
事務作業や移動、コミュニケーションの手間をカンナのように削り、作業の生産性を最大化します。スマートフォンでの使いやすさが支持され、業界・国境を越えて高い評価をいただいております。
顧客の成功を第一に考えるCustomer Successの精神のもと、顧客の声を積極的に取り入れながら「KANNA」を常にブラッシュアップさせていくために欠かせないのが、エンジニアの存在です。
そこで今回は、エンジニア責任者の田中とエンジニアの小幡の両名に、エンジニアとしてプロジェクト管理SaaSに携わる魅力をインタビューしました。
プロジェクト管理アプリを扱っているアルダグラムのエンジニアだからこその仕事の面白さ、求められるスキルなどについて、たっぷり語っていただきました。
【略歴】
▼田中(たなか)※写真左
・京都大学大学院建築学専攻卒業
・2016年、ベンチャー企業に入社。
・2019年にフリーランスとして独立。
・2020年2月にアルダグラムに参画。同年10月に正社員として入社。
▼小幡(おばた)※写真右
・東京農工大学大学院卒業
・BtoBマーケティングサービスを展開するベンチャー企業に入社。
新規事業のバックエンドの開発を担当。その後、要件定義やアライアンスパートナーとのやり取り、フロントエンド開発など、どんどん仕事の幅を広げる。
・2021年12月にアルダグラムに入社。
―― 本日はよろしくお願いします!まずはじめに、田中さん・小幡さんがアルダグラムに転職された理由を教えてください。
田中:私は初め、フリーランスとしてアルダグラムにジョインしました。なぜ正社員になったかというと、KANNAがノンデスクワーク業界(建設業・不動産業・製造業)を大きく変える可能性を秘めていたからです。
KANNAリリース当初は、新型コロナウイルスが流行り始めたころでした。対面でのプロジェクト管理やコミュニケーションが当たり前の業界でしたが、瞬く間にそれができなくなりました。これがきっかけで、この業界にDX化の波が押し寄せます。広告などは一切掲載していなかったのにも関わらず、口コミだけで600社がKANNAの導入を決めたりと、本当に社会課題を解決できるプロダクトだと感じました。
あとは、元々大学では建築を専攻していたということもあり、いつかこの業界に携わりたいと考えていました(笑)
小幡:前職はデジタルマーケティングを支援する会社でEC向け広告システムを開発していたのですが、まだデジタル化が進んでいない業界に貢献できるような手触り感のあるプロダクトを開発したいと思い、転職活動を開始しました。
なぜそんなことを思ったのかというと、すでにデジタル化されている領域をより便利にするのも素晴らしいのですが、まだデジタル化されていない業界を変えていけたらそれ以上のインパクトがあるだろうなと思ったからです。
現場で働く方々はまだまだアナログな仕事の仕方を強いられていて、プライベートではスマホを使いこなしてるのに職場に行くと数十年前のやり方がそのまま残っている...そんな状況を自分が開発するプロダクトが変えていけたら嬉しいだろうなと思いました。アルダグラムはそこに対して正面から取り組み導入社数が飛躍的に増えていたので、入社を決めました。また、スタートアップであるにも関わらずしっかりと技術に投資をしていること、国内のSaaSでは珍しく海外展開を目指していることも魅力的でした。
―― アルダグラムを知らない方も多いと思うので、改めて弊社が提供するKANNAの開発について、プロダクトの概要について教えていただけますか?
田中:KANNAは、建設業、不動産業、製造業など、世界中のノンデスクワーク業界における現場の生産性アップを実現する「プロジェクト管理アプリ」です。工程管理や進捗管理などの管理機能や、報告機能やチャット機能といったコミュニケーション機能など、プロジェクト管理に必要な様々な機能が備わっています。
以前、建設業界の業務時間の割合について調査しましたが、「事務作業時間」、「現場や事務所の移動時間」、「施工時間」が同じくらいの割合となっていました。ですが、売り上げが生まれる時間は施工時間のみなので、他の時間に時間を取られるのは非常に勿体無いです。こういった無駄な時間やコミュニケーションの手間をカンナのように削り、作業の生産性を最大化するプロダクトです。
―― エンジニアから見て、ノンデスクワーカー向けプロジェクト管理アプリを扱う面白さは何でしょうか?
小幡:すでに世の中にあるプロジェクト管理ツールのほとんどはデスクワーカー向けで、多機能で便利な一方で普段からITツールを使っている方でも複雑に感じる点があるのではないかと思います。
僕らも、とあるプロジェクト管理ツールを利用していますが、完璧に使いこなせているかというと...怪しいですね(笑)
現場でお仕事をされている方は必ずしも普段からITツールを使っているわけではないので、まるでtoCアプリのように直感的に使える必要があります。そういったUXにこだわって開発ができるのは非常に面白い部分だと思います。
UXにはUIの分かりやすさはもちろん、パフォーマンスなどの非機能要件も含まれると考えています。例えば、現場でアプリを利用する方は必ずしも通信が万全ではないため、なるべくデータの通信量を少なくしたり、もしくはオフライン環境下でも利用できるようにする必要があります。toBのアプリでありながら、そういった技術的に高難度な課題に向き合えるのも面白さの一つではないかと思います。
また、現場で働く方の仕事の進め方は業種/業態によって大きく異なるため、プロジェクト管理ツールもそれぞれの仕事の進め方に最適化された構成にする必要があります。それに対応するために、KANNAではプロジェクト進行のステップや保存する項目などあらゆるものをノーコードでカスタマイズできるようになっています。その分裏側はとても複雑なので、その複雑さをいかに拡張性のある設計に落とし込むか、という面白さもありますね。
―― 現在「KANNA」が抱えている課題は何でしょうか?
田中:KANNAは最初、建設業界の中でもリフォーム業界に特化したプロダクトでした。プロジェクト管理やコミュニケーションに必要な機能を開発していくにつれ、建設業以外の不動産業や製造業など、他の業界の方々もKANNAを利用していただけるようになりました。そして今では海外のユーザーからも興味を持っていただき、トライアルが進んでいます。
様々な業界の社会課題を解決できるプロダクトに成長したのは嬉しいことですが、KANNAのアプリケーションのモデリングは建設業界が元になっています。この構造をいかにノンデスクワーカー業界向けの構造にリモデリングするかが課題となっています。
他には単純に不動産業や製造業向けの機能が全然足りていないというのが課題ですね(笑)
もちろん建設業界向けの機能もどんどんブラッシュアップしていきたいです!
小幡:技術的な課題というところですと、そろそろモノリシックなアーキテクチャの限界に来ているところかなと思います。先ほどお話したカスタマイズ機能もそうですし、チャットや報告書作成機能など、それ単体でもアプリとして切り出せるようなものが今は1つになっています。これらを切り離していきたい。
私たちは基本的にバックエンド/フロントエンドという分け方はせず、機能単位で一気通貫に開発をしています。機能単位で開発することで全体のUXを主体的に考えながら開発できると考えているので、この状態は維持したいと考えています。しかし、今のモノリスのままそれをやり続けるのは認知負荷が高くなってきてしまいました。そのため、ドメイン毎に境界を設けて認知負荷を下げ、機能毎にオーナーシップを持って開発できるようにしたいと考えています。
また、今年7月に英語版をリリースして海外展開のフィジビリを進めているのですが、インフラは日本リージョンのままです。今後、海外のユーザーが増えてくるとパフォーマンスの問題が出てくると思われるので、インフラの構成も改善していく必要があります。これらを踏まえ、マイクロサービス化を進めていく予定です。
―― 「KANNA」の将来の展望については、いかがでしょうか?
田中:現在KANNAは建設業界で普及していますが、不動産業、製造業などのあらゆるノンデスクワーク業界で、普及しているプロダクトになっていると思います。
無駄な時間を削減し、現場で働く方々にとって有意義な時間を創出できていたらいいなと思います。
小幡:機能が増えても直感的なUI/UXであり続けたいと思っています。そのために、機能ごとにオーナーシップを持って開発し続けられるようにアーキテクチャの見直しを進めていきます。既に一部、構成の見直しを進めているので、まずは小さく切り離していければと思っています。
また、海外ユーザーに対応できるように、複数のリージョンでKANNAが稼働している状態にしていきます。
―― その課題が解決された先に社会はどう変わっていくのでしょうか?
田中:事務時間や移動時間が短縮され、生産性が向上し、給与が上がり残業が減る・・・そんな社会になっていったらいいなと考えています。
そしてこの業界で働きたいと思う人が増えてほしいなとも考えています。
私の義理の父は、土木業を経営しています。業務内容や悩みについて聞いたことがあるのですが、「本当に若手がいない、働きたいという人がいない、そしてその課題は現場作業後の事務作業時間の多さが一因としてある。朝早くから働いた後に夜遅くまで事務作業するのは確かに大変だし、この業界で働く人全員がなんとか現状を変えたいと思っている」とおっしゃっていました。
また私は大学で建築を専攻していたので、周りの人たちは建設業界に進んだ方が多いです。しかし、設計部門は人気でしたが施工部門で働きたいという方はほぼいませんでしたし、OB訪問などで施工部門の話を伺った時に「月〜土は基本出勤」「残業時間は○○時間くらい」という話も聞き、驚いた記憶があります。かくいう私も現場で働きたくないなと思ってしまった一人でした。
私たちの日々の暮らしを支えるインフラを作っているのは、建設業、不動産業、製造業の方々です。その業界で、生産性の悪さが一因として深刻な人手不足を引き起こしています。KANNAを通じて、この大きな課題を解決し、若手にとっても未来のある業界にできたらいいなと思います。
―― お二人が考える「エンジニアとしてアルダグラムに関わる魅力」について教えてください。
日本の労働人口の約25%を占めています。さらに、その比率は世界規模で見てもほとんど変わりません。そしてこの業界はまだIT化があまり進んでいないというのも大きな点です。
KANNAはこの分野で「日本初のグローバルプラットフォーム」を目指しています。
世界にはテクノロジーの力でプラットフォームを構築し、大きな変革を起こしてきた企業が多数存在します。しかしノンデスクワーカー向けのプラットフォームを構築した企業はまだ存在しません。そしてKANNAは世界中の現場で働く全ての方の課題を解決できるプロダクトであるというのが大きな魅力です。
開発組織という面では、エンジニアがユーザーの目線に立って、機能について議論を行う文化が定着しています。例えば「ユーザーはこういう使い方をするからUXを見直そう」など。こういった議論ができるのは、エンジニア全員がユーザーインタビューに参加し、ユーザー理解に勤めているからだと思います。またプロダクト開発・設計について、エンジニアが全裁量を持っています。機能開発はもちろんのこと、リファクタリングや開発環境改善など非機能の開発にもしっかりと時間をとって取り組んでいます。エンジニア組織の生産性も積極的に改善しているのもいい点ですね。
そしてエンジニアとビジネスサイドが一つになってプロダクトを開発しているというのも魅力的な点です。お互いにどうやったらユーザーの課題を解決できるかを議論し、認め合い、讃えあう風土です。
小幡:技術的な部分でいうと、いま僕たちは0→1を抜け出してサービスを拡大していくフェーズに来ているので、エンジニアにとっては色々なことができて面白いと思います。先ほどのモノリスのお話もそうですが、これまではサービスを素早く立ち上げ機能を拡充していくことに全振りしてきました。そこからありがたいことにユーザーが増えてきて、要望が増え、機能も多く複雑になってくると、開発の進め方も変えていく必要があります。僕は入社してからずっと、裏でE2Eテストの整備やCIでのユニットテスト/リントチェックなどの仕組みづくりに一定の時間を割いてきました。バックエンドのテストをみんなで書こう!という企画を田中さんと一緒にして、全体のカバレッジを5割から9割くらいまで引き上げたりもしましたね(笑)
最近、全てのページやコンポーネントのStorybookを追加していくプロジェクトもスタートし、Visual Regression Testing も走り始めました。こういった自動テストや静的検査の仕組みがあることで、変更に対する影響範囲が明確になり、大規模なリファクタリングや設計の見直しをすることができるようになると思っています。
1年かけて足回りを整備してきたので、ここからは技術的に面白い開発がたくさんできると思います。
来年からはグローバル展開も本格化してくるので、日本から世界規模のサービスに育てるために、機能的にもパフォーマンス的にもスケールできるアーキテクチャにしていきたいので、腕に覚えがある方はぜひお力を貸してください!
―― 最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
田中:日常生活をする上で、ノンデスクワーク業界に携わることはあまりないと思います。しかし解決すべき課題は多く、IT化が進んでいないのが現状です。
また、KANNAは非常に将来性のあるプロダクトですが、実現できていないことがまだたくさんあります。
エンジニアとして、業界や将来的な構想に興味を持っていただけたらお声がけいただけますと幸いです。
ちょっと興味がないな〜という方も、KANNAは日本の人口の25%に影響を与えるプロダクトなので、実は身近な人を少しだけ幸せにできるかもしれませんよ!
小幡:僕らが普段快適に生活できているのは、ノンデスクワーカーの方々が様々な形で支えてくださっているからです。そして、その構造は日本だけでなく世界共通です。
世界的にも現場のプロジェクトを管理するサービスはまだあまりなく、海外の方とお話させていただく中でもかなり手応えを感じています。
しかし、まだまだ機能面でもパフォーマンス面でも足りてない部分がたくさんあり、エンジニアの力をとてもとても必要としています。
ここからが面白いところです。ぜひ一緒に開発しましょう!!!
興味のある方は、ご連絡お待ちしております^^
いきなり面接ではなく、まずはカジュアルに魅力をお伝えさせてください^^
【田中or小幡と話してみたい方はコチラ】
■田中
■小幡
【参考資料】
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