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少しの違和感で建築を象徴づける

溶け込みつつも存在感を出し、地域の象徴となる場所をつくる。建築には、そんなコンセプトが込められています。例えば、屋根には周囲の民家を彷彿とさせる材料を使用し、入り口の照明には海沿いの雰囲気を醸すブラケットライトを採り入れるなど、全体が集落の風景になじむようデザイン。一方で、建物自体を“象徴”として機能させるため、ただ周囲に溶け込むだけではない少しの違和感も意識しています。環境に調和し、なおかつ象徴的につくるとはなんだろうと何度も建築チームと議論を重ねました。そこでヒントにしたのが、神社です。神社にはさまざまな本殿の形式や屋根の組み合わせがあるように、ここでは仮設材と質感のあるクロスを掛け...

あるがままの自然ではなく“あるべき自然”に整える

“mimoro”という名前は、平安時代に使われていた“御諸”に由来しています。当時は「諸々を守る神聖な場」の意味で使われていたこの言葉。松尾集落に限らず、市街地から離れた集落という場所は、人口減少と共に存在自体が危ぶまれています。そのような地で「これからの数十年、土地を見守り、共に歩む存在となってい木、宿を通じて集落での持続可能な地域づくりをする場所」。そんな場所になるべく“mimoro”という名前をつけました。この場所で宿を運営すると決めたものの、オープンまでに道のりは簡単ではありませんでした。当時の敷地は、耕作が放棄され荒れ果てた状態。地元の人からは、喜びつつも「本当にここで宿ができ...

なぜ“Tell Landscape”というミッションを掲げる宿泊施設を集落ではじめたのか

穏やかな瀬戸内海を望む里山に誕生した3棟の1棟貸し宿「mimoro」。誰も立ち入らなかった耕作放棄地は、この宿ができたことで新たな物語を紡ぐ場所へと生まれ変わりつつある。なぜここに宿泊施設をつくろうと考えたのか。ご興味ある方は読んでいただけると幸いです。改めて簡単に“合同会社とまり木”の紹介も兼ねて自己紹介させていただきます。“とまり木”は高知県で創業し、高知県内で小さな宿泊施設と香川県のmimoro含む5店舗を運営しています。自身が20代前半にバックパッカーとして国内外を旅して、旅先でさまざまな面白い人と出会った経験から、そうした場を自身も提供したいと、2018年に地元・高知でゲストハ...