溶け込みつつも存在感を出し、地域の象徴となる場所をつくる。
建築には、そんなコンセプトが込められています。例えば、屋根には周囲の民家を彷彿とさせる材料を使用し、入り口の照明には海沿いの雰囲気を醸すブラケットライトを採り入れるなど、全体が集落の風景になじむようデザイン。一方で、建物自体を“象徴”として機能させるため、ただ周囲に溶け込むだけではない少しの違和感も意識しています。
環境に調和し、なおかつ象徴的につくるとはなんだろうと何度も建築チームと議論を重ねました。そこでヒントにしたのが、神社です。神社にはさまざまな本殿の形式や屋根の組み合わせがあるように、ここでは仮設材と質感のあるクロスを掛け合わせるなど、素材の組み合わせや使い方を工夫することで、特異性のある印象深い空間に仕上げています。
また、朝日を見るシーンやシチュエーションを考えて、配置やプランを検討。各棟は季節ごとに美しい朝日を望めるよう、それぞれ日の出の方角に合わせて角度を振っており、寝室や浴室は海に開くように計画されています。
そして建築の在り方として意識したのが、再現性です。ホームセンターで購入できるような入手しやすい材料を主に使用することで、他拠点での展開や移築の可能性も見据えているのもmimoroの特徴です。
是非、現地まで足をお運びいただける日を楽しみにしております。