こんにちは、プロバンクという不動産会社を経営している海老澤です。
私たちは、「不動産ですべての人に夢と感動を」という経営理念のもと、2025年までの上場を目指して日々挑戦し続けています。
「プロバンク」の社名の由来はプロフェッショナルの集団です。
では、プロフェッショナルとは何か?
創業当時と今では、大きく意味合いが変わりました。
その結果、会社に適した人財像も、社風も大きく変化しています。
今回は、私が「プロ」を目指すまでと、現在のプロバンクが目指す「プロ」の姿についてです。
「プロ」とは「人としての在り方」
私がプロという言葉を意識し始めたのは、プロバンクの創業時。
当時は、技術などの専門的なスキルを持っている人をプロと定義していました。
賃貸のプロ、売買のプロ、法人仲介のプロ。
何かに強みを持つ人材の集団こそが強い組織だと信じて経営に向き合っていたのです
「高いスキルを持って成果を出すのがプロ」と思っていた私は、成果に見合った高い報酬を得ることに満足していました。そして、空っぽの中身を隠すかのように、高級時計や高級車を買い、外見を派手に着飾っていた。
その結果どうなったのかはこれまでのnoteに記載しましたが、組織は崩壊し、信頼できる仲間たちとは別れることになりました。
その経験も踏まえて、プロとは技術偏重の「やり方」だけではなく、「人としての在り方」も併せ持つことなんだと気付きました。成果に満足することなく、愛と夢と志を持って精進し続けること。
これこそが、本当のプロ。そんなプロの集団こそ、私たちが目指す千年企業達成に不可欠な要素の1つです。
「あり方」を追求するためには、内面を成長させる必要があります。しかし、それは、一朝一夕で達成できるものではありません。本を読めば成長するわけではなく、学んだことを実践することが重要。つまり、日々の実践こそがその人を成長させます。
しかし、「今すぐ夢や志を持とう!」と言われても難しいのは当たり前。私も心の底から成し遂げたい夢や志が見つかるまで、たくさんの時間と失敗が必要でした。
極論ではありますが、今「夢や志」が無いのであれば、無理に作る必要はないとも考えています。
では、どうすれば夢や志が見つかるのか。それは、日々のルーティンをしっかりと継続すること、まさに「細事に神宿る」です。妥協なくやり切ったという日々を過ごした結果、徐々に視座が高まり自分のやりたいことが見えてくると考えています。
そのために、私のような組織のトップがやるべきことは、社員たちがいきいきと日々の業務に没頭できる環境を整え、夢や志を見つけるサポートをすることです。
「業務に向き合い、目標を見つけ、達成する。そして、また新たな目標に向き合う。」プロになるということは、常にこの無限ループの中を走り続ける必要があります。それは、決して簡単なことではありません。
だからこそ、必要なのは「夢と志」を持つこと。金銭面だけに偏ったモチベーションでは、達成した瞬間に次の目標を見失ってしまう。
しかし、夢と志に終わりはありません。そこにコミットし続けることが、人生で成し遂げたいこと、つまり「人生の目的」が明確になるのです。そして、人生や仕事に対する向き合い方が大きく変化していきます。
これまで仕事に意義を見出せていなかった人も、きっと仕事を通した自己実現を目指すようになるでしょう。
夢や志は高ければ高い方がいい
それでは、私たちの定義するプロとはなにか。それをまとめたものがこちらのプロ十訓。
どうでしょうか?どれも難しいものばかりでしょうか?
読まれた方によっては、「極論すぎる」「レベルが高すぎる」と思われる方もいるはず。
私もその通りだと思います。
正直なところ、弊社の社員全員がこれを全て達成できているかというと、まだそこまでとは言い切れません。
しかし、最初はみんなできないのが当たり前。大切なのは、できていないと認識し、できるようになろうと動き出すこと。その時点で、その人はプロの入り口に立っていると私は思います。
ただ、目指す基準によってプロのレベルは異なります。例えば、私を基準にプロを目指していても、私と同等にはなれるかもしれませんが、超えることはできない。社員には、過去・現在問わず多くの偉人や、私よりも遥かにレベルの高い経営者を目指して欲しいと伝えています。
そう考えるようになったきっかけは、師匠の存在です。ありがたいことに私には複数の師匠がおります。私の師匠たちは、それぞれの業界で日本のみならず世界最高峰の水準で事業をされており、名実ともに業界随一の実績を残されている方々です。
しかしそれだけではありません、私が思う師匠たちの本当の凄さは、「志の高さ」です。自分の理想とする社会や世界を作るために、今やるべきことに妥協なく全力で取り組む姿勢にいつも感銘を受けています。
あるべき姿が明確だからこそ、何事にも愛と情熱を持って真摯に向き合う人は皆、自分にも他人にも厳しい。しかし、それは愛情の裏返しだと私は捉えています。
そのような方々を目指すことは非常に難しいことの連続ですが、社員にはそのくらいのレベルを目指して欲しいと伝えています。
もちろん、その難易度の高さを受け入れられない人もいる。過去に、私が設定した目標やルールが厳しすぎて、会社を去っていく人もいました。
そこからの学びも踏まえて、今は、全ての人が厳しい環境を乗り越える必要はないと考えています。その人の中での幸せを追求できる社会こそが理想です。
しかし、プロバンクに入社して、人より早く成長していきたいと考えているのであれば、同じ基準や角度の成長を目指して欲しい。それは、その先にあるビジョンを共に達成して、喜びを共有するためです。
そして、師匠の言葉に「成功は成長の果実である」という言葉があります。成長の結果、成功を手にした社員自身に幸せを感じて欲しい、物心両面の豊かな人生を歩んで欲しいと思っているのです。
プロに必要な3つの要素
お恥ずかしながら、私もプロ十訓を全てできているわけではありません。
日々、その課題に向き合い続けています。
私の意識が大きく変わったのは、2025年までに上場すると決断してから。それまでは、そんなことを口にすることさえ恥ずかしく感じていましたが、一度社員の前で宣言してから、私の日常が大きく変わりました。
上場するためのハードルはものすごく高い。プロバンクの現状を理解すればするほど、その理想と現実のギャップに悩まされました。
しかし、止まっていても始まらない。「目標を達成するために、いつまでに何をしなければいけないのか」という課題と向き合う日々が始まりました。時には苦しいこともありますが、今はその全てが楽しく前向きなものだと捉えられています。
プロバンクのビジョンに「プロ人財を育て上げて、愛され続ける千年企業になる」という言葉があります。「プロ人財」とは、経験や知識が豊富なだけでなく、愛と夢と志を持ち、組織、お客様、社会に本気で貢献する人であると定義しています。
私が考える最も重要な要素は、「愛と夢と志」の部分。本当のプロになるには、その3要素が必須だと考えています。
また、社員には、自分株式会社の社長になろうと伝えています。自分自身が自分の人生の舵取りをする経営者であるという意識を持つことで、小手先の技術や目先の利益に振り回されず、愛と夢と志を持って人生を歩めるようになると考えています。
先日社員と参加した合宿での話です。日中の研修を終え、夕食も済ませ、各々自由な時間を過ごしていた時、社員たちが自主的にグループを作り、各部屋に集まり夜遅くまで会社の未来や仕事に対する向き合い方を語り合っていたそうです。
これまでのプロバンクであれば、研修が終わればホテルを飛び出して夜の街に遊びに行くのが当たり前。しかし、ここ数年の研修や育成の成果からか、一人一人が会社の未来について本気で意見を交わすようになっていました。
私は、心の底から嬉しかったです。これまでの道のりで、共感し合えなかった社員との別れを経験してきただけに、やっと心から共感しあえる仲間たちと巡り会えたことが、何にも変えがたい喜びでした。
研修の企画運営を先導してくれた新入社員も、食事会の締めの言葉で夢を語り、プロバンクのフィロソフィーを話の端々に取り入れてくれるなど、会社の文化が至る所に浸透しているのを実感することもできました。
人の成長は、すぐに実現できるわけではありません。時には長い年月や、壁を乗り越える必要がある。しかし、愛を持って夢や志を語り続けることは、必ず人の成長を後押しします。
これまでたくさんの失敗を重ね、たくさんの人に支えられてきた私だからこそ、社員一人一人の成長を信じて、これからも真摯に向き合い続けたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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