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circus株式会社は、人材紹介プラットフォーム「circus AGENT」を展開しているHRtechスタートアップです。2017年に設立され、現在6年目。代表の矢部さんに続き、今回のインタビューでは、営業とCS(カスタマーサクセス)チームを率いる下山さんにお話を伺います。(聞き手・ライター永山)
― 本日はよろしくお願いします。まずは、下山さんがcircusに入社するまでの経緯を聞きたいです。もともとはバンドマンで音楽漬けの日々を送っていたと伺ってますが。
そうなんです。バンドに明け暮れてましたね。今とは全然違ってロン毛だし、服はボロボロだし乱れまくってました(笑)オリジナルの曲も作って5年くらい本格的に活動してたんですけど、毎回200名ほどのお客さんが付いてくれるようになって、結果的にCDは3枚リリースしました。
当時から新しいことに挑戦することが好きだったので、ただライブをやるだけじゃなくて船を貸し切って甲板でライブしたり、絵描きさんやマジシャン、ダンサーやDJも呼んで複合的に楽しめるようなライブも開催したりしてました。
― 音楽活動にのめりこんでいた中で、なぜ営業マンに?
ぶっちゃけて言うと、バンド1本で食べていくのは厳しかったからです。
バンドしながらできる仕事を探し、社会人としての初めての仕事は、通信業界でフルコミッションの個人事業主を選びました。日中はバンドの練習、夕方以降は訪問販売と、メジャーデビューを目指して忙しくしていましたが、その途中でバンドは解散になってしまったんです。その後も個人事業主1本である程度稼げてはいたのですが、仕事がつまらく感じていて、友人と何かできないかな?と話していました。その中で漠然と「いつか起業する」という夢を抱き始めました。
実は当時から「どんなビジネスをどんな戦略でしようか」と構想していまして、それもすごく楽しい時間でしたね。ただやはり、イチバンドマンがいきなり起業して成功するほど世の中は甘くないと思っていたので、まずは組織に入って社会人経験を積もうと考えました。
― どんな会社でどんなことをされたんですか?
会社探しの軸は、以下の2点の能力が身に付くかどうかでした。
①営業力 ②マネジメント能力
通信業界の営業を通じて、月収も100万円を超えるようになり無形商材を売るスキルは身についたな、と思ったので、その次は組織に属してマネジメントの経験を積みたいなと考えるようになり、前職である大手人材会社に入ったんです。
そこは上場していて、営業組織もそれなりに大きい会社でした。はじめは苦労しましたが、だんだん売れるようになり、マネージャー(課長)にまで昇進できました。自分の課を持って以降、ずっと課の数字は達成し続けていたので、一応それなりに順調だったと思います。
― 順調だった時期に、なぜ辞めようと思われたんでしょうか。
むしろ、調子が良かったからかもしれないです。
僕は、そもそも人生の大半の時間をかける「仕事」に対して常に充実感を味わっていたいというタイプなんですが、そのためには「自分のやりたいことに対して常にトライができる」状態でいられるかどうかが大事だとこの頃から思うようになりました。
果たして自分は、トライできるだけの経験とスキルを持っているのか。そう考えたとき、成熟した組織での活躍経験は持てたけれど、会社やサービスの立ち上げ経験がないことに気付いたんです。そして、スタートアップが次の選択肢として浮かびました。
― なるほど。そこで数あるベンチャーのなかでcircusを選んだのはどうしてだったんでしょう。
当時まだ社員が1人しかおらず、新しいサービスもローンチ前だったcircusは、まさに自分のやりたいことができる環境にぴったりの会社でした。代表の矢部さんが当時おっしゃっていた「人材業界に対して変革を起こせるくらいのプラットフォームを作る」にも共感しました。元々同じ業界にいて、アナログな業界構造に対する課題意識はあったので。
ここでなら、今の人材業界を変えていけるんじゃないか。そのためのトライができるんじゃないか。
そう感じて入社を決意しました。
― その中で大変なことも色々あったと思います。
もちろんです(笑)
サービスローンチまではとにかくお金が必要だったので、まずはひたすら売上をつくることからスタートしました。思いつく限りの営業という営業は、全部やりましたね(笑)そしてなんとか開発が進み、いよいよローンチすることに。ローンチ後は、各求人企業さん、そしてエージェントさんにサービスを広めるため、泥臭く駆けずり回りました。
― かなりハードに感じるんですが、実際のところどうでしたか?
確かにこの時期は、周囲からみたらかなり忙しいように見えていたと思いますが、僕自身は正直、仕事が楽しくてしょうがなかったです(笑)
バンド時代からやりたかったことは起業でしたが、それは深堀りすると「ゼロから何かをつくり、広めること」だったんだな、と。
新しいサービスの企画から開発、リリース、そして拡大。販売方法や営業資料の作成、会社のビジョンやミッションづくりにも参加したので、本当にやりたいことは全部やってきました。サービスや組織をイチから創っている実感もあって「ああ、これこそ俺のやりたかったことだ」って素直に思えましたし、めちゃくちゃ充実していました。
― サービス企画、開発、ローンチ。やりきったって感じですね。
いえ、まだまだですよ。むしろ、ようやくスタートラインに立ったという感覚です。
次のフェーズは、より多くの人にサーカスの価値を提供しファンを増やしていくことです。今はまだ、国内のエージェントさんや求人企業さんに対して「うちのサービス(circus)は使いやすく、しっかりと成約が生まれるサービスだ」と認知を広げている段階です。
その後の価値を提供できないとサービスを企画した意味がないですから、そのためならなんだってやります。現在も、入社した頃と何らスタンスに変わりはなく、目的のために最適な手段を選択して泥臭く仕事をするだけですね。
― 変わらず目まぐるしい日々を過ごしているんですね。
そうですね。平日は朝起きた瞬間から、布団で目を閉じるまで、仕事のことを考えています(笑)一方で土日や祝日は、子供たちと本気で遊んでひたすらに癒されています。最近、子供たちの体力のほうがすごくて(笑)
先日、公園で4歳の娘と小学生たちと氷鬼をしたんですよね。一瞬で全員捕まえてやったんですけど。(ドヤッ)本気で体を動かしているのでいいリフレッシュになってます。
― そういえばcircusって既婚率高いですよね!男性だと8割が既婚者だとか。そんな仕事にも家庭にも全力で向き合う下山さんですが、今の管轄は営業だけではなくCSもなんですよね。そちらは順調ですか?
はい(笑)
もちろん、最初は何をするかも本当にわからない中でCSチームを立ち上げたので、苦労しました。ですが最近では、「フォローがいいって聞いたので」と口コミで興味を持っていただけるケースも増えていて、サービスのコアなファンを着実に作れていっている実感があります。中には、ノウハウがほぼない状態で人材紹介事業をスタートして半年で黒字化するなんてケースもあって。
やはり、直接お声が聞けるのはテンション上がりますね。CS冥利に尽きます!
― そんな下山さんの次の目標って何でしょうか。
今は、社内でも一番大きい組織を担当しているので、エージェントに対しては「攻め」のサポートを、チームメンバーに対しては成長の機会を提供できるようなマネジメントをしたいと思っています。
ごく少数で業務を進めてきた状態から、組織が大きくなり、ステークホルダーも増え、周囲への影響度を考える必要が出てきて、「組織っぽくなったな」という実感はあります。ただ、組織が大きくなったからと言って個々の自由が奪われていく感覚はないんです。
人材業界の不和を無くしていくというビジョンに向かって、代表の矢部さんをはじめ、メンバーの熱量は全く変わりません。これからも主体的な姿勢を大切に、アイデアや意見をぶつけあって、メンバーも僕自身もより成長していきたいと思っています。
― 最後に、下山さんはどういう方と一緒に働きたいですか?
僕は、昔からこっぱずかしがりながらも、体育祭や文化祭は全力で取り組んできました。そのほうが、絶対に楽しいなって。
これは大人になっても変わらないと思っていて、仕事に対しても『全力で取り組むことを楽しめるマインド』を持っている方と一緒に働きたいですね!
あとは、新しいことにトライし続けることって、実は地道なことが多いし、正直、大変なこともたくさんあります。そんな中でも全力で取り組むことを楽しむコツは、自己成長でも、組織を創っていくでも、僕のように何か新しいことにトライし続けたいでもいいので、そういった欲求を持つことだと思います。
実際、僕自身はそれでめっちゃ楽しいなって思って仕事に取り組めてますし、やり遂げた時の“自分で自分を育成できてる達成感”って半端ないです。
- 何か大きなことを成し遂げたいと思っている方
- 組織・サービスを創っていく、大きくしていくフェーズに携わりたいと思っている方
- プロジェクト・施策を主体的に運用したいと思っている方
そういった欲求を持っている方は楽しめる自信があります!
ぜひ、ゼロベースから新しい組織、社会を創っていきましょう!