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【INTERVIEW_#01】安定から成長へ。新たなステージへ進み続ける


Masahiro Kimura|執行役員 事業開発部 部長
1996年生まれ。青山学院大学卒業後、新卒で兼松に入社。
財務部で輸出入取引におけるリスクマネジメントの最前線で活躍。営業部と連携した予実管理や最適な決済方法の選定など、グローバルビジネスの基盤構築に貢献。2021年には新規開拓事業を担当し、その後、2022年に兼松の戦略的投資先であるカーボンフライに出向。カーボンナノチューブの販路開拓を牽引。
2024年10月、正式にカーボンフライへ入社。事業開発部長としてセールス全般を統括。
プライベートでは麻雀プロテストにも合格し、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属。



挑戦を求めて商社へ。思いがけないスタートライン

ーまずは、前職の兼松へ入社した経緯、就活時の軸について教えて下さい

僕の就活の軸はとてもシンプルで、「商社1本」に絞っていました。
理由は、まずお給料が良いという点ですね(笑)でも、それ以上に自分自身が「プレイヤー」であり続けたいという強い思いがありました。
ビジネスを支える立場より、自分で市場を切り拓きたい。
プロダクトに縛られず、自分自身が“商材”として価値を生み出す仕事がしたかったんです。
そのうえで、「ものを持たないビジネス」を実現しながらもプレイヤーであり続けられる環境、そして高い報酬がある商社は理想的でした。

ただ、入社後に配属されたのは「財務部」
営業職を目指していた僕にとっては、まさに“配属ガチャ”で外れを引いた気分でした。
「誰が商社に入って財務をやりたがるんだよ!」と正直ショックでしたね。

初めの3ヶ月はただひたすら伝票処理と事務作業の日々。
「自分は何のために商社に入ったんだろう、なにをやっているんだろう」と落ち込み続けていました。
そんな中、OJTでついた先輩が本当に素晴らしい方だったんです。
業務効率化に情熱を注ぐ方で、「無駄な事務作業は駆逐しようぜ!」と次々と業務改善を進めていました。

その先輩の姿を見て、僕も仕事に対する視点がかなり変わりました。
「全体最適」という考え方を学び、むしろ業務の効率化に挑戦するのが楽しくなってきたんです。この経験が、僕のキャリアに大きな変化をもたらしました。


ーその後、2022年にカーボンフライに出向していますが、どのような経緯だったのでしょうか?


2021年には営業部に異動し、新規案件開拓を担当。そこで営業職としての基礎を学びました。
そして、カーボンフライへの出向は自分から手を挙げましたね。

出向が公募されたとき、僕は「これだ!」と思いました。
コロナ禍で社内コミュニケーションが減少し、応募者が少ないことは感じていましたが、僕にとってはむしろ絶好のチャンスに思えたんです。

大手の安定した環境に身を置きながら、ベンチャーで挑戦できるなんて、こんな贅沢な機会はないと確信していたからです。僕は転職を考えていたわけでもなく、むしろ「大手とベンチャーのいいとこ取り」ができると感じました。

結果的に、カーボンフライでの出向経験は、自分のキャリアをさらに前進させるターニングポイントとなりました。周囲の人たちにも「羨ましい」と言われましたが、僕自身が手に入れたこのチャンスを最大限活かす決意で挑みました。

出向から正式ジョインへ。決断の理由とその後の変化

ーそんな中でカーボンフライに正式ジョインする決め手はあったのでしょうか?

実は、正式ジョインの話をいただいたのは、出向が始まってすぐの段階でした(笑)
ただ、その時点ではまだ真剣に考えてはいなかったんです。本気で向き合い始めたのは今年に入ってからですね。

決め手になったのは、何よりも「自分に対して用意されたポスト」という会社側の真摯な姿勢です。
僕のためにしっかりとポストを用意し、具体的なビジョンを示してくれたことで、「期待されているんだな」と強く感じました。それが最大の理由ですね。

また、出向時代に感じていたカーボンフライの可能性を、自分の手でさらに広げてみたいという挑戦心も大きかったです。

ー入社してみて、なにか変わったことはありますか?

会社そのものに対する印象は、出向時代と大きく変わった部分はありません。
ただ、一番の変化は「求められる水準」がぐっと上がったことです。期待されているからこそのプレッシャーを感じますが、それがむしろやりがいに繋がっていますし、僕自身が求めていたものでした。

また、実際にジョインしてみると、手探りの部分や「これまで誰が担当していたんだ?」というような課題にも直面します。でも、そういった“曖昧な領域”こそ、自分が価値を発揮できる場所だと思っています。今はそれを一つずつ形にしていくことが面白いですね。


カーボンナノチューブ営業の魅力と挑戦

ー具体的にどのような営業活動を行っていますか?

「素材メーカーの営業」と聞くと、素材を専門商社や製品メーカーに販売するイメージが一般的かもしれません。しかし、カーボンナノチューブにおける私たちのアプローチはひと味違います。
私たちは、エンドユーザーである製品メーカーや技術開発部門と直接対話し、新たな価値を創出することに取り組んでいます。

カーボンナノチューブは基礎素材として、非常に汎用性が高く、電池・複合材料・電子部品など多様な用途に活用できる可能性を秘めています。しかし、この「なんでも使える」という特長が、逆に「具体的にどのようにすべきかわからない」という課題もあります。そこで重要になるのが、「なぜカーボンナノチューブでなければならないのか」をお客様に納得いただくプロセスです。

私たちは単に「カーボンナノチューブを使ってみませんか」と提案するのではなく、対話を通じてお客様の課題やニーズを深く掘り下げ、最適な使い方を一緒に見つけていきます。このプロセスでは、時にはお客様自身が気づいていない潜在的な課題や可能性が明らかになり、それを解決する手段としてカーボンナノチューブを提案できたときに大きなやりがいを感じます。
新素材の営業は「答えを売る」のではなく、「共に答えを創る」仕事だと思っています。


ーこの仕事のやりがいは?

カーボンナノチューブ営業の醍醐味は、単なる素材の提案にとどまらず、お客様と共に新しい市場や技術を切り拓くことにあります。最初は「何に使うのか分からない」と言われていた素材が、対話を通じて特定の用途や製品に結びつき、実際に市場で形になった瞬間に立ち会えることは、何物にも代えがたい経験ですね。

特に、「なぜカーボンナノチューブでなければならないのか」を説明するのは簡単ではありません。
しかし、その難しさこそがこの仕事のやりがいでもあります。お客様の課題に合わせた最適な解決策を提案するため、メニューや型にはまったプランではなく、一つひとつ対話の中で答えを見つけていく過程は創造的で刺激的です。

また、エンドユーザーとの直接的なやり取りを通じて素材の価値が評価されることで、中間商流の企業にも興味を持ってもらう機会が増え、結果的に産業全体への普及につながるという循環を作れることもこの仕事の醍醐味ですね。

「なんでも使える素材」を「ここでしか使えない価値」に変えていく。
この挑戦が、私たち営業チームの誇りであり、カーボンナノチューブの可能性を世界に広める原動力です。

営業活動を進める中で、今後取り組みたいことや目指している方向性はありますか?

現在の営業活動は個人プレーの要素が強いですが、これからは「チームで売れる仕組み」を作っていきたいですね。たとえば、営業のプロセスを標準化し、誰が担当しても成果を出せるようなパターンやフレームワークを構築すること。そのためには、データを分析して整理し、効率的かつ再現性のある営業手法を確立していくことを目指したいですね。

カーボンナノチューブが日常のあらゆる場面で活躍する世界を目指しています。この素材の無限の可能性を、一歩ずつ具現化していく挑戦には終わりがありません。本当にやりたいことが山ほどあるんですよ。



カーボンフライにしかない魅力 〜熱量と誇り〜

カーボンフライの魅力を一言で表すなら、「いい意味で昭和」です。
もちろん、これは最高の褒め言葉として言っています。
暑苦しいほどの情熱がありますね。

働き方改革が叫ばれる中で、「やらされる仕事」ではなく、自分の意志で「やりたい仕事」に全力で取り組める環境がある。残業を過剰に厳しく制限することもなく、自らやるべきことを見つけて没頭できる。この自主性と熱量が、カーボンフライらしさを象徴していると思いますね。

働き方を見ていると、「やらされている感」が一切ない。むしろ、やりたいからやっている、という純粋な情熱が伝わってきて、心が熱くなります。僕自身も、そんなカルチャーに誇りを感じていますし、その一員でいられることが嬉しいです。

仕事におけるポリシー「社長のビジョンを形にする」

僕の仕事に対するスタンスはシンプルで、「テンさん(社長)の言うことにNOを言わない」です。
テンさんが描く指針やビジョンに基づき、どうすればそれを実現できるかを逆算して行動することを大切にしています。実はこれはカーボンフライにジョインする前から決めていたことでもあります。

もちろん、大変だなと思う瞬間もありますが、それ以上に「これが楽しい」と思える場面が多い。
カーボンフライという会社は、「社長についていく」ことで成り立っていると感じているので、僕自身もその覚悟で向き合っています。



どんな人がカーボンフライに向いていると思うか

1.仕事を純粋に楽しめる人

「ハードワークができる人」、もっと言うと「それをハードだと感じない人」がカーボンフライに向いていると思います。脳で汗をかくことを厭わず、考え抜いて行動できる人は、この環境で大きく成長できるはずです。
ただ、リモートワークをもっと推進すべきだという意識は持っています。
オフィスの立地条件は、正直そこまで恵まれているとは言えません。
それでも、この環境で本気で取り組む姿勢を持てる人がフィットすると思います。

2. 言語化力とEQ(感情知能)が高い人

もう一つ重要なのは、「言語化が得意」かつ「EQが高い」こと。
カーボンフライはステークホルダーが非常に多いベンチャーです。社内での連携だけでなく、社外のパートナーや顧客とも密にコミュニケーションをとり、巻き込む力が求められます。そのため、感覚的なアイデアをわかりやすく伝えたり、相手の立場を理解しながら柔軟に動ける人は、特に活躍できると思います。

こんな人に来てほしい

ハードワークをいとわず、環境にとらわれず、周囲を巻き込みながら道を切り拓いていける人。そんなエネルギーに溢れる仲間と一緒に、さらに大きな未来を創りたいと思っています!

カーボンフライでの目標と存在意義

まずは上場ですね!
これは会社全体の共通の夢であり、僕自身もその一員として達成したいと思っています。
ただし、上場は決してゴールではなく一つの通過点に過ぎません。
その後もカーボンフライの一員として、この場所で挑戦を続けたい。
上場の有無に関わらず、ずっとこのチームと一緒に未来を切り拓きたいですね。

ー存在意義は?

正直に言うと、「これだ!」というものはまだ見つけられていません。
営業合宿でも、「自分にしかできないことなんてない」と話しました。
これは僕自身の課題でもありますが、それでも、まだ探している途中という感覚です。
ただ、カーボンフライでの目標や存在意義は、常に進化していくものだと思っています。
見つけるのに時間がかかっても、それを掴んだ時の喜びや成長は計り知れないものになるはず。そのためにも、目の前の課題に全力で取り組みながら、自分自身の役割を見つけていきたいと思います!

(おまけ)麻雀プロなんです!

プロ目指した理由は単純で、人生で1回くらい「プロ」って言ってみたかったんです。
野球をやっていましたが、プロになるチャンスはなさそうで、麻雀ならまだチャンスがあるかなって(笑)
高校時代、友人の家で麻雀を始めて、その面白さにハマってしまいました。
大学時代は、部活と麻雀漬けの日々でしたね。

今はリーグ戦に出ていて、段々と階級を上げていきたいですね!
麻雀って面白いのが、人の性格がかなり出るんですよ、相手のちょっとした打ち手から、
その人の考え方が分かる。人生観が垣間見見える気がするんです。
いつか会社のメンバーとも麻雀を打ってみたいですね。きっと面白い発見があると思います。



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